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「トリノ・エジプト展」開催!!

東京都美術館にて今年8月1日より
「トリノ・エジプト展」が開催されるそうです。

追記:展覧会行って来ました!内覧会で撮影した展示風景も掲載してあります。東京都美術館の展示空間がらりと様変わり!詳しくはこちらで


トリノ・エジプト展ーイタリアが愛した美の遺産ー

荒川静香が金メダルを取ったトリノ五輪の「トリノ」
トリノ Torino

イタリア第4の人口を誇るこの街の名前は知っていても、ここに世界有数のエジプトコレクションがあることはあまり知られていません。

自分もこの展覧会のタイトルを拝見した時、「トリノ」と「エジプト」が全く結びつきませんでした。ところがところが、カイロ・エジプト博物館、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーヴル美術館のエジプトコレクションに肩を並べる古代エジプトの重要な作品を数多く所蔵している博物館がイタリア・トリノにあるそうです。

しかもこの博物館、カイロ・エジプト博物館を除くと世界でも稀なエジプト専門の博物館でもあるそうなのです。


トリノ・エジプト博物館(Museo Egizio)

でも、どうして世界有数の古代エジプトコレクションを誇るエジプト美術専門の博物館がイタリア北西部の街トリノにあるのでしょう?

古くは17世紀前半まで遡れるといわれるトリノエジプト博物館のコレクションの歴史。中でもコレクションの中核を成すのが、19世紀ナポレオンのエジプト遠征に従軍し、後にフランスの総領事となったベルナルド・ドロヴェッティが収集したもの。(その後ドロヴェッティからイタリア国の前身サルディーニャ国王が購入)

このコレクションが中核となりその後も収集を重ね現在では何と3万数千点もの所蔵品を誇る世界有数のエジプト美術コレクションになったそうです。


アメンヘテプ1世座像」トリノ・エジプト博物館所蔵
新王国第19王朝時代(前1292〜前1186年頃)
石灰岩、彩色 テーベ西岸、ディール・アル=マディーナ出土
高さ:65cm、幅:27cm、奥行き:40 cm 

100体もの大型彫像、170点のパピルス文書など非常に貴重なコレクションが量・質とにも備わっているのもトリノ・エジプト博物館の大きな魅力。
ヒエログリフの解読に成功したシャンポリオンは、1824年にトリノ・エジプト博物館を訪れ、その4年後の1828年から1829年にかけてエジプトとヌビア各地の遺跡でヒエログリフの研究に没頭した。彼は、「メンフィスとテーベへの道は、トリノを通過している」と述べたように、トリノのコレクションは古代エジプト研究にとって重要な位置を占めている。
展覧会の構成も豊富なコレクションがあるからこそ可能な自信あふれる内容となっています。

第1章:トリノ・エジプト博物館


トトメス3世のシリア遠征パピルス」トリノ・エジプト博物館所蔵
新王国第20王朝(前12世紀)
パピルス テーベ西岸、ディール・アル=マディーナ出土
高さ19 cm、長さ:57 cm


第2章:彫像ギャラリー


オシリス神をかたどった王の巨像頭部」トリノ・エジプト博物館所蔵
新王国第18王朝時代、トトメス1世治世(前1504〜前1492年頃)と推定
砂岩、彩色 カルナク出土 高さ:144 cm 西川よしえ撮影
 
トトメス1世は、カルナク神殿(テーベ東岸にあるアメン神の聖地に建てられた古代エジプト最大級の神殿)の第4塔門と第5塔門の間にある列柱室に沿って、これらの像を立てたそうです。

第3章:祈りの軌跡


アメン・ラー神の牡羊の頭部を捧げるペンシェナブの像」トリノ・エジプト博物館所蔵
新王国第19王朝時代(前1292〜前1186年頃)
石灰岩、彩色 テーベ出土 高さ:63cm、
幅:20cm、奥行き:47cm
古代エジプト人は、非常に信心深い人々であった。彼らが生活していたナイル川流域を中心とする地域に存在するあらゆるものに「神」を感じ、人間の能力を遥かに超越した超人的な能力を持つ動物を動物神として崇めていた。国家神であるアメン・ラー神に対して忠誠を誓う彫像やステラ(石碑)が多数製作され、王や王家に仕えた高官たちによって、神殿などに奉納された。
第4章:死者の旅立ち


ウアフイブラーのカノポス容器」トリノ・エジプト博物館所蔵
末期王朝時代、第26王朝 (前664〜前525年頃)
アラバスター メンフィス出土 高さ:37cm、径:15cm 西川よしえ撮影

「人は誰でも死んでオシリス神となって、死後に再生復活する」という信仰のもと、死後の再生を信じミイラ作りの際に摘出された内臓を納めた容器。

イムセティ神は人間の姿で肝臓を、ハピ神はヒヒの姿で肺を、そしてドゥアムウトエフ神はジャッカルの姿で胃を、ケベフセヌウエフ神はハヤブサの姿で腸をそれぞれ守っていた。」そうです。

第5章:再生の扉


子供のミイラ」トリノ・エジプト博物館所蔵
プトレマイオス時代(前332〜前30年)
亜麻布、亜麻布とパピルスのカルトナージュ 出土地不明
長さ:94cm、幅:19cm、高さ:22cm

今、六本木国立新美術館で開催されている「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」展にも子供のミイラが出展されていますが、それよりも遥かに幼くして命を落とした子供のミイラ。

鼻周辺にはオシリス神を象徴するように金色に塗られたあとが残っています。

これらを含む130点の日本初公開となるエジプト美術の目玉作品の数々がこの夏、上野の東京都美術館で拝見出来るのですから期待は膨らむばかり。エジプト美術品っていつも拝見して詳細なことまで理解せずとも古代歴史ロマンの一端に触れるだけで満足してしまいます。頭で考えるよりまず目で観て感じること。

それが優品であるなら尚更好し。

そして、更に…これまでのエジプト展と一線を画するかのような展示も。

2005年にイタリア、トリノ・エジプト博物館館長に就任したエレーニ・ヴァシリカ女史により「アビエイター」や「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」など
主に映画の美術監督を務め、2度もアカデミー賞を受賞した美術監督ダンテ・フェレッティを起用し大型彫像の並ぶ彫像ギャラリーを刷新。



神秘的な雰囲気を醸し出し、ドラマティックな空間演出でトリノ・エジプト博物館を訪れる人々を魅了しているこの空間演出が日本でも一部再現されるとか。

こういった彫像も画像とは全く違って観えるはず。

ライオン頭のセクメト女神座像」トリノ・エジプト博物館所蔵
新王国第18王朝時代、アメンヘテプ3世治世(前1388〜前1351年頃)
閃緑岩 テーベ、カルナク、アメンヘテプ3世神殿出土
高さ:253cm、幅:61cm、奥行き:116cm 西川よしえ撮影

高さ2.5mもある彫像たちに囲まれた特別な空間。
さほどエジプト美術に興味がない方でも思わず息をのむ空間となるでしょう。

都美館そろそろ改修工事に入るそうだし、この際天井に穴空けるくらい思いきった演出期待していまーす。それと夜間開館もやってね。夏だし。

展覧会の監修は早稲田大学文学学術院教授 近藤二郎氏です。

「トリノ・エジプト展ーイタリアが愛した美の遺産ー」
2009年8月1日(土)〜10月4日(日)
東京都美術館 企画展示室(上野公園内) http://www.tobikan.jp/
〒110-000 東京都台東区上野公園8-36
電話 03-3823-6921

この展覧会は以下の美術館へ巡回するそうです。

宮城県美術館 2009年10月17日〜12月20日
福岡市美術館 2010年1月5日〜3月7日
神戸市立博物館 2010年3月20日〜5月30日
静岡県立美術館 2010年6月12日〜8月22日



牡羊の頭の首飾り」トリノ・エジプト博物館所蔵
末期王朝時代、第25〜26王朝時代(前712〜前525年頃)
金、トルコ石 出土地不明 径:35cm 西川よしえ撮影

まだ先の話ですが、5月30日から7月10日までイタリア・トリノを本拠地とするチョコレート会社「グイド・ゴビーノ」のコイン型チョコレート4種類が付いたお得なペアチケットを2500セット限定で販売するそうです。

Guido Gobino Japan

「グイド・ゴビーノ」なるチョコレート存じ上げておりませんでしたが、甘いもの好きな方にとっては滅多に入手できない幻のチョコレートだとか。

近頃の展覧会のタイアップ色々と手が込んでいますね。
で、これ買って食べてみる価値あるのかな〜?気になる気になる。

ヒエログリフを書こう!
ヒエログリフを書こう!
フィリップ アーダ,吉村 作治

時期が被りますが横浜では「海のエジプト展」が開催されます。

「海のエジプト展」
パシフィコ横浜
2009年6月27日(土)〜9月23日(水・祝)会期中無休


asahi.com : 朝日新聞社 - 「海のエジプト」展
TBS | 海のエジプト展

5月24日まで、海洋堂のフィギュア付き前売り券が販売されています。
また、コナン親子前売り券、細川智栄子「王家の紋章」ペア前売り券も。。。
商売上手だこと。→チケット情報

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1736

JUGEMテーマ:アート・デザイン


大英博物館やルーヴル美術館と比肩する古代エジプト・コレクションを有するトリノ・エジプト博物館の収蔵品を日本で初めて公開する。古代エジプトを専門とする博物館は、世界でもエジプト本国のカイロ博物館とトリノだけであり、収蔵品は3万5千点を誇る。中でも、王家の谷の職人村ディール・アル=マディーナの出土品は当時の日常生活を伝える資料の宝庫。出品数約130点。
お知らせ | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

へーーーーーっ!トリノ・エジプト博物館。。
全く初耳です(詳しくもないので驚くことでもないのですが)
オシリス神をかたどった頭部・・・・なんだかすごい迫力。
博物館自体も非常にミステリアスな展示で、惹かれますね。
トリノならいけるかな。
日本に8月ならまだ「ブツ」はイタリアに??!
それにしても日本の展覧会は実に充実していると改めて
感心します。
OZ | 2009/04/26 5:24 AM
@OZさん
こんばんは。

日本でさえまだまだ
知らないことだらけですから
世界の博物館、美術館となれば
全く存じあげていないことあって
当然なのですが、これには驚きました。

韓国でも開催していたとかいないとか。
Tak管理人 | 2009/04/27 8:55 PM
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