青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< July 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 『もっと知りたいゴーギャン』 | main | 「新宿区歴史博物館名宝展」 >>

「広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展」

うらわ美術館で開催中の
「広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティーまで」に行って来ました。



どこかで観たことある展覧会だと思ったら結構各地で開催されているようです。中右瑛氏(国際浮世絵学会 常任理事)のコレクションなのかな?

美術館に電話し伺うとあれこれと調べて下さり、都内にはいまのところ巡回の予定はないということ。「是非お越しになって下さい」と電話口で言われたら行かないわけにはいきません。

ミッフィーちゃん観た後に浮世絵はどうかとおもったのですが、お口直し、気分転換には丁度好し。駐車場も完備されているので便利便利。

展覧会の構成は以下の通り。

1:広重と北斎の東海道五十三次
2:旅模様・東海道中膝栗毛
3:ゴッホと広重
4:黄金期の浮世絵アラカルト(役者絵、美人画、風景画)
5:幕末バラエティー(異国趣味、江戸の劇画・妖怪絵、寄せ絵 江戸人のシャレ、横浜絵)


メインは何といっても「広重と北斎の東海道五十三次」

歌川広重「東海道五拾三次」1833−34年(保永堂版・錦絵大判)に加え「五十三次名所図絵」(蔦屋版・縦絵東海道)1855年。それに葛飾北斎の「東海道五十三次」(小判シリーズ)1804年を同時展示。(日本橋、戸塚、池鯉鮒、大津などは「異版」も追加展示)

←御油(ごゆ)

更に「東海道五拾三次 広重画五拾三次現状写真対照」1918年も一緒に展示されているので浮世絵に描かれた土地と実際の土地の相違点が手に取るように分かります。見馴れた広重の「東海道五拾三次」も北斎と写真と併せて観ることによってまるで違う作品を見ているように楽しめます。

実際に予定していた倍以上の時間をここで過ごすことに。まさかこんな大真面目に「東海道五拾三次」観ることになろうとは思いもしませんでした。

もしこれから行かれるようでしたら時間に余裕を持たせて行かれるのが賢明かと。比較対照作品とかあるとついつい比べてしまうものです。これがまた面白いんですよね〜

またパネル解説も丁寧で謎の版元「保永堂」についても詳細に。
大ベストセラーとなった広重の「東海道五拾三次」を当時浮世絵の販売権すら持っていなかった保永堂が何故出すことが出来たのか?奥歯にものが挟まったような解説がより一層保永堂の謎増幅させます。

【参照】
・「東海道五拾三次―保永堂版―:三菱東京UFJ銀行

・「浮世絵ぎゃらりぃ」広重・東海道五十三次の謎

「東海道五拾三次」関係以外の浮世絵もあります。


歌川豊国「三浦荒男之助 市川団十郎


喜多川歌麿「美人五面相 実があり相

写楽等を含め30数点の浮世絵が。
中には初めて拝見するこんな一枚も。


百斎久信「扇屋内花扇

同じタイトルの作品歌麿も描いているなと思ったら…「花扇(はなおうぎ)は、吉原遊廓の遊女屋、扇屋の高級遊女の源氏名です。この名は代々襲名されています」だそうです。

描かれている遊女は知っていても描いた絵師・百斎久信は初耳(豊久の門人であったことくらいしか分からないとか)こういう「新発見」が一つでもあると「行って良かったな〜」と思えてしまうのはもう完全な病気です。全部観られるわけないのに。。。

闇牛斎円志が描いた清長風の美人画や、府中市美術館でたっぷり拝見した司馬江漢の「駿州八部富士」などもありそれなりに見ごたえもあります。

中にはこんなビックリ作品も

歌川国虎「近江八景 三井晩鐘

歌川国虎も観たことなかったかも。国芳の門人?
しかもこの奇奇怪怪な景色。

かなり気になる幕末から明治にかけて生きた浮世絵師。
こちらのブログに国虎についてまた「近江八景」の画像あります。

幕末から明治維新以降の浮世絵はまだまだ不勉強。
これからこの辺も力入れて観て行きたいと思います。
流れが掴めてくると面白くなってくるものです。
(底無し沼にはまっているようだとかみさんは言うけど。。。)

それでは「今日の一枚


歌川芳藤「子猫あつまって大猫となる」(おもちゃ芳藤)

bunkamuraミュージアムで6月13日より開催される「奇想の王国 だまし絵展」にも出るかな?アルチンボルドと一緒に観たいな〜

「広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展」は6月14日までです。
入館料たったの500円。浦和まで行く価値あります。
(ここの美術館「リピーター割引」導入しています。開催中の展覧会だけではなく何と1年間有効。次回スタンプ押された半券提示すると団体料金で特別展観られるそうです)


うらわ美術館
埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3階
Tel:048-827-3215  JR「浦和駅」から徒歩7分

↓この本ご覧になったことあります?980円の割には結構充実しています。
他にも色々なシリーズが出ています。
CG再現東海道五十三次―CGと浮世絵でひもとく宿場と旅の楽しみ (双葉社スーパームック)
CG再現東海道五十三次―CGと浮世絵でひもとく宿場と旅の楽しみ (双葉社スーパームック)

【関連エントリー】
- 「広重 二大街道浮世絵展」 | 弐代目・青い日記帳
- 北斎と広重展 | 弐代目・青い日記帳
- 特別展「広重が描いた日本の風景」 | 弐代目・青い日記帳
- 出張中の「発見」 | 弐代目・青い日記帳
- 「美術の遊びとこころ『旅』展」 | 弐代目・青い日記帳
- 「房総の広重展」 | 弐代目・青い日記帳
- 「国貞・国芳・広重とその時代」 | 弐代目・青い日記帳
- 「浮世絵 品川めぐり展」 | 弐代目・青い日記帳

それでは最後に「今日の美味


さちえさんから頂戴した「CLUB HARIE(クラブハリエ)」の「バームクーヘン」 広重の東海道五十三次同様、味は折り紙つき。やっぱり美味いな〜ここ。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1749

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 浮世絵は、江戸時代に大衆文化の隆盛とともに庶民の間に花開いた芸術です。「美人画」「役者絵」「風景画」というテーマを軸に、その時々の風俗や流行、さらに庶民の趣味や趣向まで色濃く反映した多くの作品が生み出されました。それらは人々の身近なところにあって、日常生活の中で親しまれた芸術です。その一方で浮世絵は、ジャポニズムの中核をなす芸術として、19世紀後半以降のヨーロッパの芸術に多くの影響を与えました。
 本展では、歌川広重の「東海道五拾三次」(保永堂版)、同じく「五十三次名所図絵」(縦絵東海道)と葛飾北斎の「東海道五十三次」(小判シリーズ)を中心に、喜多川歌麿をはじめとした「美人画」、東洲斎写楽の「役者絵」、怪談などをテーマにした「妖怪絵」、ユーモラスな「寄せ絵」、幕末の横浜の風俗を描いた「横浜絵」など多様な作品、約220点を紹介します。江戸庶民の軽快で多彩な趣味や遊びの精神を反映したバラエティー豊かな作品群と、同時にそこにある大胆で確固とした造形性をお楽しみ下さい。

展覧会 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

こちら私も行って来ました。結構良く観る作品もあるなーとは思いましたが、比較した展示が興味深かったです。
初期の刷りと後の刷りでこう違いますってのが一目でわかるのが面白くて、私も観るのに予想以上の時間が掛かりました。
21世紀のxxx者 | 2009/05/09 1:22 PM
@21世紀のxxx者さん
こんにちは。

比較展示が功を奏していましたね。
メジャーな作品でもああすると
(特に北斎と比べると)
作家の視点の違いが分かり面白いです。
Tak管理人 | 2009/05/10 11:13 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック
うらわ美術館で面白そうな美術展をやってると聞き、昭和の日に久々にふらっと行ってきました。 そういえば、関東近辺の〜とタイトルをつけた...
広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 【うらわ美術館】 | 関東近辺の美術館めぐり 〜美術・美景・美味を楽しむブログ〜 | 2009/05/09 1:24 PM