青い日記帳 

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「新宿区歴史博物館名宝展」

新宿歴史博物館で開催中の
開館20周年記念 所蔵資料展「新宿区歴史博物館名宝展」に行って来ました。



展覧会巡りをしていると、美術館・博物館に置いてある他の展覧会のチラシ気になります。以前何処から情報を得ているのですか?とご質問受けたことあります。「美術館・博物館にあるチラシです」と応えたと記憶しています。

新宿歴史博物館で開催されている名宝展のチラシにどーーンと掲載されている富士山。ぱっと目につき手にしてみると川合玉堂によるもの。

これで出掛けること決定です。場所は四ツ谷。交通の便の良い所です。(学生時代ここでバイトしていたので土地勘あり)お勧めは昔も今も「支那そば屋 こうや」(昔に比べて垢ぬけてしまったのがちと残念ではありますが、ここの「しじみの辛子みそ炒め」は絶品。ビールに合います!

その「こうや」の近くにある博物館。開館して20年も経つとは…

さて、さて「名宝展」の構成は以下の通り。

1:大名のやきもの
2:四谷の左官と太子講
3:川合玉堂「富嶽」
4:糊疋田染友禅「夜の梅」
5:新宿と錦絵
6:野口家と江戸狩野派
7:高田馬場流鏑馬絵巻
8:大般若波羅密多経
9:新宿の文学
10:新宿の美術
11:最近の寄贈資料


江戸時代の見世物小屋に出て来そうな「人魚のミイラ」から藤田嗣治の版画「婦人像」までとにかくごった煮状態。いい感じのカオスな空間。

人魚のミイラ江戸時代から昭和初期まで麹町十二丁目(現・四谷一丁目)に在住し、菓子商「荒井谷」を営んでいた野口家の珍しい収集品です。六世代にもおよぶ長寿家族の名が書かれた古文書が収められており、家族の長寿や家の繁栄を願ったものと考えられます。
科学の力と言うのはある意味「残酷」で、浪漫溢れる?「人魚のミイラ」の正体を明かしてくれます。頭はネズミ、胴体は魚の誰かのお手製品だそうです。信じる者は救われます。野口家の長寿の願いと同じく。

お目当ての玉堂の富士山がミイラの目と鼻の先にあるのも愉快愉快。

川合玉堂「富嶽」昭和8 (1933) 年

近代日本画壇の巨匠・川合玉堂は、明治36年(1903)から40年以上にわたり、牛込区(現・新宿区)若宮町に居宅を構え、画業の中心期をこの地で過ごしました。次男・修二の卒業した津久戸小学校が、木造から鉄筋に建て替えられたのを記念して寄贈された「富巌」は、戦禍をまぬがれ、長く同校に伝えられてきました。玉堂の細やかな心遣いが随所に感じられる力作です。

かなり傷んでいますが、堂々とした富士の威厳は変わりなし。
狭い展示室の奥にどーんと居座り存在感を示しています。

で、この両隣に糊疋田染友禅「夜の梅」(チラシ掲載の着物)と狩野常信「松図屏風」が狭いケース内に同居。ほんとまさにカオスでしょ!この雰囲気がたまりません。

アバウトな分類とごった煮展示。普段滅多に拝見出来ませんからね。
もーー大好き!こういうの。


狩野常信「松図屏風

狩野派はこの他にも狩野山雪「竹雀」、狩野一信の「羅漢図」、伝狩野芳崖「布袋唐子遊」「虎上鍾馗」、狩野昌信「霊昭女図」などなど。それなりにまとまりあり、見ごたえある展示が。ここだけ観に行ってもいいかも。

「今日の一枚」はこちらで


藤田嗣治「婦人像」版画

藤田も新宿ゆかりの画家さんだったのですね。

「新宿区歴史博物館名宝展」は5月10日までです。
アップするの遅くなってしまいすみません。。。
無料ですから、明日お時間ある方是非。


新宿歴史博物館
JR・東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷駅」下車 徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」下車 徒歩8分
都営地下鉄新宿線「曙橋駅」下車 徒歩8分

この展覧会についてはmemeさんが詳しく書かれています

もっと知りたい狩野派―探幽と江戸狩野派 (アート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたい狩野派―探幽と江戸狩野派 (アート・ビギナーズ・コレクション)
安村 敏信

それでは最後に「今日の美味


上野「うさぎや」の「どらやき
あんこが甘っとろくなく、小豆の味がダイレクトに口の中に広がります。絶品!


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1750

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 平成元年に開館した新宿歴史博物館は、今日まで新宿区にまつわるさまざまな歴史的資料を収集・保存・公開してまいりました。開館20周年記念所蔵資料展の最後を飾る展示会として、当館の所蔵するよりすぐりの名品50点ほどを一堂に展示いたします。
 若宮町に長く住んだ近代日本画壇の巨匠・川合玉堂(かわいぎょくどう)の名品「富嶽」。四谷の左官組合に伝えられ、太子講と呼ばれる職人たちの信仰を示す貴重な「聖徳太子画像」。四谷一丁目(旧・麹町十二丁目)の野口家に伝えられた狩野芳崖(かのうほうがい)など江戸狩野派の流れを汲む名画の数々。
 その他、今回が初公開となる珍しい資料も多数ご紹介いたします。名宝の数々を鑑賞しながら、新宿の歴史・文化の深みを感じていただけます。
 この機会を逃さず、ぜひご観覧ください。
展覧会 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

こんにちは
随分以前に出かけたとき、とても面白いところだと思いました。
企画展が無料で、常設展が200円だと言うことにもウケたものです。
わたしは曙橋から歩いた気がします。
こうした区立の歴史博物館や郷土資料館は時々クリーンヒットを打ちますよね。
渋谷、港区、麹町や墨堤にも面白い展示がありますし。

常設の中で戦前の民家が再現されていて、そこのラジオから広沢虎造の「森の石松」が流れてきたので、機嫌よく聞いていました。
遊行七恵 | 2009/05/10 12:01 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

知り合いがすぐ近くに住んでいるので
夜はよくこの辺よく行くのですが。。。
美味い飲み屋さん多いんです意外と。

>歴史博物館や郷土資料館は時々クリーンヒットを打ちます
そうなんですよーー
中々チェックできないのが難点ですが。
こうしてチラシでも作っておいてくれないと
見逃してしまいます。

まだまだ遊行七恵さんの「ハイカイ」の境地
達していません。がんばります!!
Tak管理人 | 2009/05/11 11:08 PM
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