青い日記帳 

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「三井家伝来 茶の湯の名品」展

三井記念美術館で開催中の
「三井家伝来 茶の湯の名品」展に行って来ました。



美術館、博物館にはそれぞれ「得意分野」があります。
三井記念美術館は言うまでもなく茶道具を中心とした美術工芸品がそれにあたります。ある意味他の追随を許さない内容の展覧会。

お茶に詳しい方もそうでない方もこれだけの三井の茶道具が一堂に会するのを拝める展覧会はまず他ではあり得ません。観に行って絶対損はありません。何が何だか分からなくとも目の保養になることだけは確か。

三井記念美術館の展示室内には「織田有楽斎(織田信長の実弟、1547〜1621)が京都・建仁寺境内に1618年頃に建てた茶室」「如庵」を再現したスペースがあります。



日本橋の喧噪から身を隠すように三井本館7階にひっそりと再現された茶室「如庵」。毎回展覧会毎にここに展示される茶道具を拝見するのもこの美術館へ来る楽しみのひとつとなっています。

でもって、今回は何せ一番、得意とする分野の展覧会ですから、とにかく力入っています。好い意味で。茶室「如庵」内に三井が最も誇るお宝である「国宝 志野茶碗 銘卯花墻」がさりげなく展示(というよりも、畳敷きの茶室の中にぽつんと置いてある感じ)されているのですから驚きです。


国宝 志野茶碗 銘卯花墻」室町時代
日本で焼かれた茶碗で国宝に指定されている2碗のうち1碗。桃山時代ならではの自由闊達な作行きと見事な釉景色が魅力である。

こうして画像を見ているだけでは、さほど感動も沸き起こって来ませんが、この茶碗が「如庵」内に掛け軸や花入れと一緒にあいまって置かれていたとしたらどうでしょう。想像に難くないはずです。

普段の展示ケースでも十分素晴らしく拝見できます。ただし今回の展示はまるで別次元。比べてはいけないような気さえしました。これはズルイ。(羨望)

「如庵」の躙口(にじりぐち)から「国宝 志野茶碗 銘卯花墻」を拝見する景色は極上。


重要文化財 大名物 唐物肩衝茶入 北野肩衝
東山御物の茶入。三好宗三、天王寺屋、烏丸家と伝わり、北野大茶の湯に用いられたという。北三井家は享保年間にはこの茶入れを所持していたが、幕末に若狭の酒井家に移り、後に再び北三井家の蔵となった。唐物茶入のなかでも風格のある姿で、代表作とされている。

最強コンボの連射ボタン押されっぱなしでなすすべなし状態。

「重要文化財 黒楽茶碗 銘雨雲 本阿弥光悦作」
「重要文化財 黒楽茶碗 銘俊寛 長次郎作」
「重要文化財 玳皮盞 鸞天目」などなど。。。

茶碗だけでもこの贅沢さ。中でも個人的に好きなのが「赤楽茶碗 銘 鵺 三代道入」。鵺のような性格の自分の合わせ鏡のようなお茶碗。

全く話題になっていない展覧会ですが、これは見ておかねばなりません。
いつでも見られる三井のお宝かもしれませんが、これだけの布陣で臨まれることまずこの先なかろうかと。

「今日の一品」は俊寛で。


重要文化財 黒楽茶碗 銘俊寛 長次郎作

茶碗の銘のセンスいつも感心しるばかり。
姿形からが最も多い命名パターン。俊寛は利休絡みの逸話から。

狭い第6展示室の「名物裂帳・茶入仕覆」も必見です。

「三井家伝来 茶の湯の名品」展は6月28日までです。


三井記念美術館
〒103-0022 中央区日本橋室町2 三井本館7F (日本橋三井タワー1Fから連絡)
東京メトロ銀座線「三越前」駅A7出口より徒歩1分、
東京メトロ半蔵門線「三越前」A7出口徒歩3分、
東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅B11出口より徒歩4分
メトロリンク「三井記念美術館前」徒歩0分

「茶の湯」入門―美しい作法が身につく
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小西 宗和

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それでは最後に「今日の美味


三井記念美術館 ミュージアムカフェで頂いた「抹茶セット
これだけの名品見せて頂くとついつい一服頂戴したくなります。
お抹茶は「西尾抹茶 玄武」だそうです。

小学生までお抹茶ならっていましたが、今では完全に忘れています。。。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1761

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この展覧会では江戸時代から日本を代表する豪商三井家に伝わった茶道具の名品を紹介いたします。
三井家は、家祖高利が延宝元年(1673)に創業しますが、画期的な商法によって呉服商と両替商を営む大豪商となり、江戸、京都、大坂に大店を構えていました。以後、三井家は子供や孫たちの代に11家が確立し、時代とともにそれぞれ独自の家風や文化をもつようになります。

三井文庫は昭和60年以降、三井各家から美術品の寄贈を受け、三井文庫別館において公開されるようになりましたが、茶の湯にかかわる美術品は三井各家のなかの北三井家、新町三井家、そして平成2年以後寄贈された室町三井家のものが中心となります。ことに北家の茶道具は高利以来、長い間に収集されたために内容は極めて多様です。
江戸時代から世に知られる名器はもちろん、六代覚々斎原叟の頃から昵懇であった表千家との交流によって所持した侘茶道具も多く見られます。また紀州藩の金融御用を請けていたことからか、特に茶の湯を好んだ十代徳川治宝との親交を物語る茶道具が多く伝わったことも北家ならではのことといえましょう。
 
明治維新の後、三井家は近代日本の発展に呼応し、三井財閥として政治経済の中枢に連座してゆきますが、三井各家の文化的な様相は家ごとに特色が明確になります。茶の湯に焦点を絞ると北家では江戸時代以来の表千家との親交がさらに深まり、茶道界の後援者としての姿勢が明らかになってゆきます。またこの時代に北家と対照的な茶の湯が見られるのは室町家です。
当館に寄贈された室町家の茶道具は主に十代高保と十二代高大の時に収集された作品です。そこには優美さを好む収集者の好みが一貫しており、また志野茶碗「卯花墻」に代表されるように質の高さにおいても定評があります。北家、新町家、室町家の茶道具を中心に、これまでにも別館において度々紹介してまいりましたが、日本橋に移転してから館蔵茶道具の名品を一堂に公開するのは初めてのことになります。

茶の湯の文化は作品一点では語れません。様々な角度から通覧することによって見えてくる文化があります。この機会に、三井各家にパックされてきた茶道具を通して多面的な茶の湯文化をお感じいただき、また優品を楽しんでいただきたいと思います。
展覧会 | permalink | comments(4) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

黒楽、いいですねぇ!すてき。
さすが三井家はいいお品をおもちですね。

これはいかなくてはっ。
お茶のお友達さそってみてきます!
ココ | 2009/05/21 5:14 PM
Takさんのこのエントリー読んで、どうしても見たくなって行ってきました。
本当にお宝だらけですね…三井家ってすごい。
お茶を始めたばかりですが、素敵なものばかりで楽しめました。
「全く話題になっていない」なんて書かれていますけど、
けっこう大勢の方が来られていましたよ。
よめこ | 2009/05/22 12:13 AM
昨日日本橋高島屋の片岡球子とはしごしてきました!
片岡の図録持って、三井記念は図録買うつもりはなかったので。
けど音声ガイド用意しているのに図録は作ってないんですね。
作品リストはありましたが、作品の漢字が読めません!
次回の日本橋高島屋は、細見美術館、日本の美と出会うー琳派、若沖、数奇の心ーどうしましょ、どうしましょ、きっとこの図録持って今度はブリヂストンに向かうことでしょ。
oki | 2009/05/23 12:12 AM
@ココさん
こんばんは。

個人的にも赤楽よりも黒楽好きなのですが
三井さんが持っている赤楽の「ぬえ」は別。
あれはほんと素晴らしいです。
素人の自分でもこころ持っていかれます。

@よめこさん
こんばんは。

大勢いらしてましたか!
自分が行った時がたまたま空いていたのかも。
そうですよねー
これだけの展示品ですからね。
ブログでももっともっと話題になっても
おかしくありません。

@okiさん
こんばんは。

片岡展始っていたのですね。
すっかり忘れていました。
NHKで拝見したばかりなので
是非観に行かねば!!

細見さんは図録作るでしょうかね。
あそこの名品カタログでも販売でしょうか。
高島屋さんには是非とも作品リストを!
Tak管理人 | 2009/05/24 12:16 AM
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