青い日記帳 

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「佐藤美術館収蔵品展 山と森の風景」

佐藤美術館で開催中の
「佐藤美術館収蔵品展 Part1:山と森の風景」に行って来ました。



三瀬夏之介展「冬の夏」(2009年1月15日〜2月22日)でハチャメチャにされた佐藤美術館の展示室もすっかり元の静かで落ち着いた空間に。平生の落ち着きを取り戻し、展示作品も新緑の季節に相応しい作品たちに「衣替え」

4階と3階のフロア全てを使い「佐藤美術館収蔵品展 Part1:山と森の風景」が開催されています。4階は大正時代に描かれた横山大観の「霊峰」から石崎昭亜の新作「image」2009年まで、佐藤美術館が所蔵する「」を描いた作品に焦点を絞り展示。

4階展示リスト
横山大観「霊峰」
岩橋英遠「冬去る」
高山辰雄「椿」
今野忠一「浅間」
牧野環「海へ」
石崎昭亜「雲の空」
石崎昭亜「image」
石崎昭亜「浄夜」
大河原典子「曠暉」
小木曽誠「道」
森山知已「雪」

注:展示室内の写真は美術館さんのご配慮で撮影許可を得たものです。


左から高山辰雄、今野忠一、牧野環。

高山の作品中央前面に花器に生けられた椿を描いた作品。背景に描かれているのは古代中国をイメージした山並みだそうです。


正面の壁3点石崎昭亜。柱を挟み大河原典子「曠暉」、小木曽誠「道」。

はじめ解説を読まずにこの展示室の作品をざっと拝見した際、最も気になったのが石崎氏の作品群。3点ともそれぞれ「個性的」であり、キャプションがなければ同じ作家さんの作品だと気付かないかも知れぬほど。

しかも、展示室のテーマである「山」はあくまでも脇役。石崎氏曰く「どこが山だとか、イメージを固定して欲しくない」のだそうです。この3枚の並びは飽くことなく長時間拝見。これだけでも佐藤美術館へ足を運んで良かったと思えるほど、何故だかハマりました。

小木曽誠の「」はもう神の領域。いつ見ても凄いです。
しかもこの作品、緻密な作品だけでなく、主題として描かれているお祖母さんの姿にぐらんぐらん心揺さぶられてしまいます。山道をたった独りで歩く小木曽の実の祖母の姿と遠い町で暮らす自分の祖母の姿が重なり、絵の前から動けなくなりました。

「いくわよ!」
かみさんの声で我にかえり4階展示室を後に。続いて3階へ。

3階展示リスト
櫻井律子「Water runs through the green」
岩澤重夫「瀧聲花信」
福井江太郎「森の予感」
海老洋「遠国一水田」
高木優子「家島」
奥村美佳「めぐる」
奥村美佳「白暮の航路」
伴戸玲伊子「つらなる土地」
平松礼二「路〜金色の海へ歩こう」

この階のテーマは「


左から、櫻井律子「Water runs through the green」、岩澤重夫「瀧聲花信」(ろうせいかしん)、福井江太郎「森の予感」。

櫻井の作品の前でも「うっ!」と思わず声を。森の中を流れる渓流を描いた作品です。印象派の画家たちがもしかして本当にやりたかったことはこれではないかと思わせる一枚。多種多様な光が画面中を覆います。

逆に福井の描く森はいたってシュール。ポール・デルボーにどこかしら通づるものがあります。現実の森ではなく裸婦やチーターやアロワナ、小鳥たちが混在する幻視的な森の風景。どこかしら大和絵的な感覚を受けます。絵の中の「流れ」が右から左にあるように強く感じるからでしょうか。

また切り立った崖は「真間の手児奈」を連想させます。

我も見つ人にも告げむ勝鹿の真間の手兒名が奥津城ところ

さて、最後にとっておきのこちらの2枚を。

奥村美佳「めぐる」2003 「白暮の航路」2006

この画像をご覧になり、今すぐにでも佐藤美術館へ飛んで行きたい気持ちになった方、かなりの数いらっしゃることでしょう。佐藤美術館さんもサイトに奥村美佳さんの名前載せておけばいいのに〜

展示作品数少ないですが、足を運ぶ価値十分ある展覧会。
「佐藤美術館収蔵品展 Part1:山と森の風景」は6月7日までです!ジョギング
(Part2「夏の風景」は6月16日〜7月17日)


佐藤美術館(佐藤国際文化育英財団)
〒160-0015 東京都新宿区大京町31-10 アート千駄ヶ谷ビル
Tel:03-3358-6021


JR総武線千駄ヶ谷駅より徒歩5分
JR総武線信濃町駅より徒歩6分
都営大江戸線国立競技場駅A3出口より徒歩4分


都営大江戸線を使うと六本木からたった2駅です!

存在追憶 限りなき時の中に
存在追憶 限りなき時の中に
高山 辰雄

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それでは最後に「今日の美味


根津「かき愼(かきしん)」の「貝の刺し盛り
昨日、山口晃さんが迷宮美術館で根津近辺を散策していたので、とっておきのお店でも。元々「貝屋」さんだったそうなので、貝が食べたくなったら迷わずここへ。貝づくし幸せだ〜また是非!そして次回は釜めしまでたどり着きましょう!!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1767

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 佐藤美術館(佐藤国際文化育英財団)の奨学育英事業も早いもので19年が経過しました。その間、サポートした奨学生は300名を超え、現在美術の様々な分野で活躍しています。また、奨学生達と同世代の若手作家に関しても、展覧会等を開催するなど色々なかたちでサポートしています。
 当館のコレクションはメインの「花と緑・日本画美術館」出品の、小倉遊亀、片岡球子などの作品に加え、過去の奨学生などの若手作家によるものです。本展は当館のコレクションの中から「山と森の風景」「夏の風景」という二つのテーマに沿って、作品を紹介するものです。
 ベテランから若手まで、テーマをしぼることにより、様々な時代背景等が、自然に浮かび上がってきます。ゆっくりと、様々な作品をご鑑賞いただくことにより、ベテラン作家だけでなく若手作家たちの作品にも親しんでいただきたいと思っております。尚、より作品を楽しんでいただけるように、スケッチなどのイベントも予定しています。
展覧会 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

元々が貝屋さんだったら、貝の刺し盛りはお墨付きの
美味しさなのですね!!
新鮮な貝だけのお刺身、お酒が進みそう(笑)
コンドル | 2009/05/27 2:35 PM
@コンドルさん
こんばんは。

お酒すすみますよーー
実際に。
かき揚げも滅茶苦茶美味しかったです。
ここはおすすめです。
Tak管理人 | 2009/05/27 5:39 PM
Takさんおはようございます。先日ですが後期行ってきました。
今更ながらも前期は奥村さんが出ていたのですね。
大観から奥村美佳を並べる展示とはなかなか他にないと思いました。

夏の風景、どことない清涼感に包まれていました。
TB致します。
はろるど | 2009/06/27 8:39 AM
@はろるどさん
こんにちは。

そうかー後期始っていましたね。
行かなきゃ!!

そして結構作品を持っているのですね。
佐藤美術館さん。
まずそれに驚かされました。
しかもあそこ自社ビルだそうです。
Tak管理人 | 2009/06/27 8:56 AM
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佐藤美術館(新宿区大京町31-10) 「佐藤美術館収蔵品展 Part.2 夏の風景」 6/16-7/17 ベテランより比較的若い作家の描いた館蔵の日本画(一部、油彩画。)を展観します。開催中の「収蔵品展 - 夏の風景」へ行ってきました。 ところで本展示は途中、既に一度の展示