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「天地人―直江兼続とその時代―」展

サントリー美術館で開催中の
NHK大河ドラマ特別展「天地人―直江兼続とその時代―」に行って来ました。



折角の休日なのに生憎の空模様。自宅を出る時は晴れ間も見えていたのにいつの間にか雨が。梅雨の走りの時季ゆえ仕方なし。(この時点で国立競技場行きは断念)雨に濡れずに行ける美術館へ。

昨日からサントリー美術館で始まった「天地人展」
でも、かみさんも自分も番組観たこと一度もなく、直江兼続についての知識もほぼゼロに近い。二人が知っていることと言えば直江兼続役が妻夫木聡であることと兜に「愛」を掲げていたくらい。



会場入ってすぐの場所にこの「愛の兜」が!これか〜ホンモノは!!と思ったのもつかの間。展示されていたのは米沢市の上杉神社所蔵のレプリカ。番組で使用したとかしないとか。まぁ妻夫木君が被ったのならある意味「本物」ですけどね。

「愛の兜」は無くとも直江兼続が所有していたと伝えられる他の具足はあります。

金茶糸威最上胴(きんちゃいとおどしもがみどう)具足」桃山時代16世紀
上杉神社蔵

さて、展覧会はざっくりと大まかに「第1部 直江兼続の生涯」と「第2部 直江兼続の時代と文化」の2部10章構成となっています。

第1部が4階展示室。第2部が3階展示室とはっきりと区分されており、歴史好きの方は4階で、絵画、茶道具好きな方は3階でそれぞれ萌えるように住み分けが。

第1部 直江兼続の生涯

【予習用】
直江兼続は永禄3年(1560)、越後国上田庄で樋口兼豊の子として生まれました。この年には織田信長が今川義元を桶狭間で破り、翌年には武田信玄と上杉謙信が川中島で激突。上杉謙信の死後、上杉景勝・兼続の主従は、後継者の座をめぐる争い御館の乱(1578)を制し、越後・佐渡を統一に導きます。兼続は景勝政権の中枢部で活動し、豊臣秀吉による全国統一を推進する立場として活躍します。景勝は豊臣政権下で五大老の地位となりますが、秀吉の死後に家康と対立し、関ケ原合戦(1600)後に米沢へ移封となります。兼続は上杉家を守るために奔走、そして元和5年(1619)にその生涯を閉じます。

直江兼続画像」江戸時代 米沢市上杉博物館蔵

兼続が用いたとされる「三つ盛亀甲に三つ葉」の家紋が。

何でも若い人の間で今、戦国武将ブームだとか。
あらためて直江兼続の生涯見渡してみると戦国時代を彩ったビックネームがわんさか。実際展示室も直江兼続自身のものよりも他の戦国武将に関する資料などが多数展示されています。

狩野光信(後期は山楽)が描いたとされる「豊臣秀吉画像」や金箔がしっかり残っているのが目視できる「聚楽第跡出土金箔瓦」など。

勿論、秀吉だけでなく他の武将関連資料も多数。歴史好きの方なら4階展示室はまさに「お宝部屋」。実際ひとつひとつの展示品を食い入るように拝見していらっしゃる方も。また数名で展示品についてあれこれ語り合っていらっしゃる方々も。


直江状」江戸時代 17世紀 新潟県立歴史博物館蔵

徳川家康を怒らせ、関ヶ原合戦の引き金となった「直江状」も。
展示品の脇に、パネルに大きく引き伸ばした「直江状」(現代語訳付き)も合わせて展示。なるほどこんな内容だったのか〜現代語訳大正解!

出品作品リスト(pdf)

ご覧になりたい展示品がいつ行けば観られるか事前のチェック重要です。

第2部 直江兼続の時代と文化

国立歴史民俗博物館所蔵の「洛中洛外図屏風(歴博乙本)」


歴博ではレプリカしか拝見したことなかったので、まさかサントリー美術館で歴博乙本が拝見出来るとは!ラッキーでした。

それにしても金雲多いな〜画面全体の8割は金雲では?でもかえってこれだけ雲ばかりだと僅かな雲間から覗く「洛中洛外」での人々の様子や建物より一層注視することに。

4階展示室から3階展示室へ降りた開けた空間に余裕を持って展示されています。お客さんが少なかったので、かぶりつきで丹念に隅々まで拝見。いや〜面白い!ただ、単眼鏡を鞄に入れたままロッカーに置いてきたのは大失敗。。。

文化遺産オンラインで帰宅後復讐。復習。

会期中「洛中洛外図屏風」常に展示されていますが、展示替えがあるので要注意。

5月30日〜6月15日…重要文化財「洛中洛外図屏風(歴博乙本)」室町時代。国立歴史民俗博物館所蔵。

6月17日〜26日…「洛中洛外図屏風」江戸時代。兵庫・尼崎市教育委員会所蔵。

6月27日〜7月12日…狩野永徳筆 国宝「上杉本洛中洛外図屏風」室町時代。米沢市上杉博物館所蔵。

さて、3つの「洛中洛外図屏風」どれを狙って観に行かれます?
やっぱり永徳?

出品作品リスト(pdf)

最後に「今日の一品


三宝荒神形兜(伝上杉謙信所用)」室町時代 16世紀
仙台市博物館蔵

仏宝・法宝・僧宝の三宝を守護する仏神を兜に。ひとつの兜に三面の顔が施されています。(阿修羅君とは違います)画像の真っ赤な憤怒の相が正面。この顔の口からベロリと舌が出てくるそうです。

戦国武将って戦よりも身に付けるものの方が関心度高かったのではないかと思わせるものばかり。東博の常設展でもいつも思い感じることですが。。。

「天地人―直江兼続とその時代―」展は7月12日までです。

その後、新潟県立歴史博物館へ巡回します。
会期:2009年7月25日(土)〜9月6日(日)

武将付箋紙 (直江兼続・上杉謙信・織田信長)
武将付箋紙 (直江兼続・上杉謙信・織田信長)

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それでは最後に「今日の美味


株式会社ソシオ工房の「じゃが彩」手前が「いもさざれ」奥が「いもささめ」共に北海道産有色じゃがいも(「ノーザンルビー」と「キタムラサキ」)と宮古島の雪塩を使用。カルビーが製造。詳しくはこちらのブログで。

お知らせ:
明日、6月1日より使用している、ブログサービスJUGEM(ジュゲム)の管理者ページが大幅に変更となります。改悪甚だしく使い勝手最悪です。明日からの記事お見苦しい点増すかと思いますがしばらくの間ご勘弁下さい。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1772

JUGEMテーマ:アート・デザイン


川中島合戦で熾烈な戦いを繰り広げた、宿命のライバル武田信玄と上杉謙信。史上最も並び称される武将である二人が亡き後、越後では、謙信の養子の上杉景勝が覇権を握りました。それを支えたのが、上杉家の家老でありながら、秀吉からその才気と人間性を惚れ込まれた男・直江兼続(1560〜1619)です。兼続は智勇兼備の名将といわれ、その時代の全国の武将たちと交わりながら、戦国時代末期から江戸時代初期にかけての歴史を実質上動かしていきます。豊臣秀吉からは高く評価され、徳川家康からはその存在を恐れられ、家康と兼続のやり取りが天下分け目の関ケ原合戦の引き金になったと伝えられています。この兼続や主君・景勝を中心に、彼らと交わった全国の戦国武将の人生や時代を描いたのが、現在放送中の2009年NHK大河ドラマ「天地人」です。
本展は、このNHK大河ドラマ「天地人」と連動するもので、直江兼続をはじめとした武将たちゆかりの品々や、華麗な桃山文化などの文物を国宝・重要文化財を含む作品で紹介します。「義」と「愛」を掲げ、兼続が生きた激動の時代を体感できる展覧会です。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

私も初日にこの展覧会に行って来ました。私も兼続のことは全然知りませんでしたが、この展示はわかりやすく紹介してくれるので面白かったです。直江状を観て、えええ!?って感じの驚きがあったりしました。
「三宝荒神形兜」いいですね。ちょっと怖くもあり愛嬌も感じましたw 
21世紀のxxx者 | 2009/06/01 12:52 AM
本日息子と行ってきました。
とても分かりやすい展示でした。
最近武将好きになった人にはたまらない展覧会って感じでしょうか。

息子は兜に食いつくかと思ったら

「嫌い。バランスが悪くて綺麗じゃない」だそうです。。

日本刀はバランスが良いから好きなんだそうです。
こちらとしてはずっこけてしまいました。
せいな | 2009/06/01 3:50 PM
@21世紀のxxx者さん
こんばんは。

全く直江兼続について知らずとも
楽しめますね。それとさほど歴史に
興味がなくともok!
展示されている作品力でしょうか。
「洛中洛外図」は三種類制覇したいです。

@せいなさん
こんばんは。

日記拝見しました。
月曜日でも開いているのですよね、ここ。
戦国武将ブームとのことですから
普段、サントリー美術館へ来られない方も
足を運ばれることでしょう。

狐の兜飾りが良かったな〜
日本刀は見ても良さがわかりません。。。
ただ惹きつけられる魅力は確かにあります。
Tak管理人 | 2009/06/01 5:07 PM
 早速行って、洛中洛外図屏風(歴博乙本)を見ました。京都の狩野永徳展を見に行けず、同じ頃に歴博に甲本を見に行きましたが、甲本よりも傷みが少なく明るい感じがしました。乙本は金泥の雲が多いからかと、後になって思いました。展示替えで出品される他の二つの洛中洛外図(特に上杉本)も見たいと思います。

マンデーブルー | 2009/06/06 1:05 AM
こんばんは。

苦手分野の武士系だったので、
天地人は見てはいるんですが、
気合いが入らず、観る力も入らず、
申し訳なかったです。
でも、3階の屏風、工芸コーナーは、
やっぱりサントリーだと嬉しくなりました。
あべまつ | 2009/06/18 10:44 PM
@マンデーブルーさん
こんばんは。

歴博の乙本は金雲だらけでしたね〜
雲間に僅かに描かれた市中の人々の
生き生きとした姿じっくり拝見してきました。
空いているのも嬉しいですよね。
上杉本は必ず観に行きたいと思います。
京博では大変な混雑だったので・・・

@あべまつさん
こんばんは。

4階はね〜
流してもいい感じです。
でも歴史好きの方にはたまらないのでしょう。
私が伺った日も普段の展覧会にはいないような
タイプの方が熱くあれこれ語り合っていました。

3階へ降りる階段から目の前に屏風絵が
観えた時の安堵感。
あれがたまりません。
Tak管理人 | 2009/06/19 6:31 PM
上杉本を拝見してきました。
ほかは空いているのに、そこだけ人が固まっていました 笑。でも、京博の永徳展では無念だったので、サントリーではじっくり拝見することができてよかったです。
花散里 | 2009/07/05 9:47 PM
@花散里さん
こんばんは。

上杉本、私も拝見しに行って来ました。
空いていましたね〜驚くほどに。
しかも展示が近い近い。
肉眼でもはっきりと見えました!
Tak管理人 | 2009/07/06 9:32 PM
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サントリー美術館(港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガレリア3階) 「NHK大河ドラマ特別展 天地人 直江兼続とその時代」 5/30-7/12 現在放送中のNHK大河ドラマ「天地人」に合わせ、直江兼続をはじめとする縁の品々や、桃山文化の文物などを紹介します。(公式HPよ
「天地人 直江兼続とその時代」 サントリー美術館 | はろるど・わーど | 2009/07/04 9:54 AM