青い日記帳 

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速報「だまし絵展」

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「奇想の王国 だまし絵展」のプレスプレビューにお邪魔して来ました。

追記:だまし絵展の記事書きました。こちらです。



6月7日まで名古屋市美術館で開催していただまし絵展がいよいよ東京にやって来ました。名古屋展の感想はmemeさんが丁寧にまとめておられます。

前評判のとても高かった展覧会。
実際に拝見すると…その評判通り、否それ以上に面白く大変充実した展覧会でした。西洋絵画、日本画、そして現代アートまで幅広いジャンルから「だまし絵」という括りでこれだけの作品を一堂に集めただけでも拍手喝采もの。

展覧会についての感想は後日あらためて書くとして、今日はネタバレしない程度に会場内の様子だけでもご紹介。ただしご覧になったら観に行きたくなってしまいますよ〜絶対に。

注:会場内の写真はプレスプレビューの際に主催者の許可を得て撮影したものです。


ドメニコ・ピオラ 「ルーベンスの"十字架昇架"の場面のあるアナモルフォーズ

一目見ただけで恋に落ちることはあっても、 ドメニコ・ピオラの作品は一目見ただけでは、何が何だかさっぱり分かりません。ぐにゃぐにゃとしたグロテスクな絵具の塊のような作品です。ところがその中心に円筒の鏡を置くと…あら不思議。一瞬にして恋に落ちます。

因みに後の赤い壁に掛けられているのが、今回の展覧会の目玉作品であるジュゼッペ・アルチンボルド「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」です。


ジュゼッペ・アルチンボルド「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」
1590年頃 油彩・板 スコークロステル城(スウェーデン)
Skokloster Castle, Sweden

以前、この絵に描かれている34種類もの野菜、果物、花の名に関しては、野菜満載!?見所満載!!「だまし絵展」でご紹介しました。どの部分にどんな野菜や花が用いられているかは、会場内でもパネルにて解説されていますが、作品と離れた場所にあるので観比べるのが困難。先ほどのページに同じもの掲載しておきましたので印刷され持参されて拝見なされるとより一層楽しめるかと。

アルチンボルトを十分満喫し歩を進めるとこちらへ。


ずらりと江戸時代の日本画が並ぶ空間が突如登場。
一瞬、狐か狸に騙されているのでは??と思わず頬を抓ってしまうほど。
この場面の急展開も今回の展覧会の大きな魅力のひとつ。

酒井抱一、鈴木其一、鈴木守一、柴田是真、そして河鍋暁斎。またアリチンボルドとの関連性が常に指摘されている(でもまだ確証は得られていない)歌川国芳の作品もずらり。展示替えがあり長沢芦雪の見事な三幅対作品も登場します。日本美術ファンの方で滅多にBunkamuraに足を向けない方でもこの展覧会だけは、どうしても行かねばなりません。

「だまし絵展」出展作品一覧・展示替えリスト(pdf)

日本画に舌鼓を打った後は今度はシュールレアリズムな世界が。
何と言っても圧巻はマグリット!!


これ全てマグリット作品です。
マグリットファン悶絶ゾーン。

現代アートでは

杉本博司と本城直季が共演。

方や写真のない時代に生きたシェークスピアの「リアル」な写真。
方や現実の世界を撮影したのに「作りもの」と観られてしまう写真。

これはほんの極極一部に過ぎません。
まだまだ驚きの作品が会場内の至る所に。
我々の目を騙さんと虎視眈々と壁に掛けられて来館者を待ち受けています。

最後にこちらの一枚。

プレス向けに作品解説をなさって下さっただまし絵展監修の谷川渥先生。

作品が掛けられた壁に注目。
こうしたアイトリックが作品だけでなく館内・館外の至る所にまぎれています。

まさにBunkamura全体が「だまし絵」展
勿論ミュージアムショップもいつもと趣が違いとっても楽しいものとなっています。

これ即買いしてしまいました!

ウサギかも!?

青森ヒバを用いた手作り品。(キーホルダーとストラップあり)
だまし絵でウサギとカモに観方を変えるとそれぞれ見える絵ありますよね?
あれを商品化したもの。たったの350円というのも嬉しい!
売り切れる前に是非是非!!

「奇想の王国 だまし絵展」は8月16日まで開催しています。
Bunkamuraザ・ミュージアム
平日10:00〜19:00 毎週金曜日・土曜日は21:00まで。
開催期間中無休です!

以下の会場へ巡回します。
兵庫県立美術館 2009年8月26日(水)−11月3日(火・祝)

「だまし絵展」出展作品一覧・展示替えリスト(pdf)

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1785

JUGEMテーマ:アート・デザイン


「だまし絵」は、ヨーロッパにおいて古い伝統をもつ美術の系譜のひとつです。古来より芸術家は迫真的な描写力をもって、平面である絵画をいかに本物と見違うほどに描ききるかに取り組んできました。それは、そこにはないイリュージョンを描き出すことへの挑戦でもありましたが、奇抜さだけでなく、あるときは芸術家の深い思想を含み、また時には視覚の科学的研究成果が生かされるなど、実に多様な発展を遂げました。本展覧会では、16、17世紀の古典的作品からダリ、マグリットら近現代の作家までの作品とともに、あわせて機知に富んだ日本の作例も紹介し、見る人の心を魅了してやまない「だまし絵」の世界を堪能していただきます。


展覧会 | permalink | comments(15) | trackbacks(7)

この記事に対するコメント

こちら日曜美術館にて母子で予習済みなので
ぜひ行きたいと思っています。
(姜尚中氏とIKKOさんの2ショットはすごかった。。)
子連れ多そうですよね。夏休み前には行かなくちゃ!
せいな | 2009/06/13 12:46 PM
こんにちは。おかげさまで、日本橋に行ってきました。とてもよかったです。あとわずかですが、広めねばと思い、昨日帰宅してから急いで書き、貴ブログも紹介させていただきました。・・・そして今書いていた出光の感想を調子の悪いPCに消されて凹んでいましたが、楽しみにしている「だまし絵展」の様子を拝見して浮上したところです。
花散里 | 2009/06/13 2:43 PM
あ〜、観たい、観たい、観たい!
だまし絵楽しいですよね、大好きです。
いけないのがホントに悔しいOZでした。
OZ | 2009/06/13 5:11 PM
早速のレポートをありがとうございます!

>江戸時代の日本画が並ぶ空間が突如登場

これがあの文化村の展示室内なのでしょうか。
信じられないの一言ですね。
それにしても抱一、其一とは…。嬉しいサプライズです。

混みそうな展示なので早々に見て来たいと思います!
はろるど | 2009/06/13 9:24 PM
マグリットもアルチンボルトも大好きなので、これは本当に楽しみです!
しかし抱一とは…一体何が来たのか想像できませんが、行くまでに推理(笑)してみますね。
飛嶋千尋 | 2009/06/13 9:28 PM
昨日の「笑っていいとも」で番宣ありましたよ。
美術鑑賞を見慣れてない方も見やすい展覧会だと思うので、混みそうな予感。
学生の夏休み前までには、見に行かねばっ!
朱奈 | 2009/06/13 10:00 PM
こんばんは。

Bunkamura、やりますね。
1度行って6倍美味しい。いやもっと?!
月曜日ねらい目、でしょうか。
ズバッとオール私好みです。
わくわくです。
あべまつ | 2009/06/13 10:13 PM
初日に行ってきました。
見慣れた作品あり、新たに知ったことあり、十分に楽しめました。
出口付近の「水の都」はほとんど左右にだけ動いている人ばかりでした。上下に動いてもその「効果」は楽しめますね。
図録を買ったのですが、Bunkamuraでは展示されない作品もあるのは残念です。
ともみすと | 2009/06/14 12:12 AM
@せいなさん
こんばんは。

えーーとですね。
今日も実は行ってきたのですが
初日なのに大入り満員でした。
特に昼間は大変だったとか。
人気展覧会故要注意必要かと。

@花散里さん
こんばんは。

折角お書きになられた記事が
消えてしまうなんて。。。
力一気に身体から抜けてしまいますね。
以前、このブログサービスが今ほど
順調でなかったころよく経験しました。
あれはショックです。

@OZさん
こんばんは。

今回ヨーロッパは勿論ですが
アメリカの美術館、博物館から
多くの作品が来ています。

@はろるどさん
こんばんは。

今日の國學院大學での講演会で
山下裕二先生が日本画のスペースを
「箸やすめ」的なものとして捉えて下さい
とおっしゃっていました。
まさに言い得て妙かと。

抱一は展示期間前半のみです。
彼のちょっとした遊び心が現れています。

@飛嶋千尋さん
こんばんは。

抱一期間限定ですのでお早めに。
リストがBunkamuraのサイトにあります。
ご確認ください。埼玉から来ています。
早く行かねばなりませぬ。

@朱奈さん
こんばんは。

あんな番組でも展覧会の宣伝やるのですね。
混みそうな予感的中です。
初日から大賑わい。
大変な混雑でした。カップル率高し。

@あべまつさん
こんばんは。

奇想の王国はBunkamuraだけが用いています。
それに合わせるかのように入口からして凝っています。
至るところに仕掛けがありまさに目が離せません。

そうですね。月曜日とか狙い目でしょね。
それか夜間かな〜(でも今日は夜でも混んでいました)
ってどんだけ行っているんだ!!

@ともみすとさん
こんばんは。

元々、中日新聞社さんの企画ですからね。
Bunkamuraはどうしても箱的に狭いので。
それと日本美術は展示期間の制約があります。
色々あって3会場全て同じには出来ないそうです。

しかし初日から大人気ですね。
Tak管理人 | 2009/06/14 12:38 AM
昨日、行ってきました!
Takさんの記事を読んで予習できたので
とても、見やすかったです。
それにしても目が疲れました〜。
ついつい、凝視してしうので、
目が回りました(笑)
えび | 2009/06/15 8:29 AM
@えびさん
こんばんは。

最後のベニスの作品で
完全に目がやられますね。
あれはついつい見入ってしまいます。
そしてクラクラに。。。

鑑賞者の皆さんとても
愉しそうでしたね!
Tak管理人 | 2009/06/15 11:38 PM
こんにちは。
ヤン・シュヴァンクマイエルってご存知ですか?
とってもアルチンボルド・エフェクトなアニメーション作家なんですけど。
私のブログに動画を貼り付けてあるので、よかったら観てみてください。
PS.
Takさんは興味を持たれるかどうかわかりませんが、映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』はフランシス・ベーコンしている映画でしたよ〜。
umikarahajimaru | 2009/06/16 6:52 PM
@umikarahajimaruさん
こんばんは。

ブログ興味深く拝見させていただきました。
面白いですねとても。
こういった発想それぞれ生かせればいいのに。

ご紹介の映画未観です。
探してみます!
Tak管理人 | 2009/06/18 12:09 AM
やっと行ってきました。
予想以上に人がいてちょっとびっくりしました。
「だまし絵」というところにとっつきやすさがあるのかな?
Cos | 2009/06/25 12:09 AM
@Cosさん
こんばんは。

そうなんですよーー
あんなに始めから混んでいる
展覧会も珍しいですよね。
これからどうなってしまうのやら。
Tak管理人 | 2009/06/26 12:07 AM
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