青い日記帳 

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特別公開 「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」

東京国立博物館で開催中の
特別公開「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」―神秘のほほえみに行って来ました。



「仏様が見ているわよ!」と親に言われ小さい頃注意されました。
「仏様」が具体的に何であるのか、誰であるのか分からなくても
この言葉は子供を諭すのに十分な言霊を備えています。
もし、今同じように誰かに言われても瞬間ドキッとすること間違いなしです。

平日の昼下がりスーツ着てネクタイしめながら観ていると
「お主、仕事はどうしたのじゃ?」と一方的に決め付けられて
見られているような居心地の悪い雰囲気が最初ありました。汗

ただ、居心地が悪いのは決してそんな理由ではなく
展示されている部屋(本館特別5室ー正面階段の裏手)の照度によるものでした。

国立博物館にはデザイン室という部署があり、そこが展示の方法や
ライティングを決めています。
今回の特別展の決め手はずばり「ライティング王冠
何気なく手がこんでますので、これも必見かと・・・

「国宝 菩薩半跏像」が素晴らしいものだということは
別に私があれこれ説明するまでもなく、多くの方が書かれています。

東洋美術における「考える像」で有名な、思惟半跏のこの像は、飛鳥時代の彫刻の最高傑作であると同時に、わが国美術史上、あるいは東洋上代芸術を語る場合にも欠かすことの出来ない地位を占める仏像であります。また国際美術史学者間では、この像のお顔の優しさを評して、数少い「古典的微笑」(アルカイックスマイル)の典型として評価され、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作モナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれています。
中宮寺のサイトより)

その素晴らしい仏像をいかに魅力たっぷりに我々に魅せてくれるかが
博物館さんの腕の見せ所です。

それに応えるべく見事な展示だったと思います。

天井の高い大きな部屋に布で空間を仕切り
菩薩半跏像を安置。展示室の照度は極端に抑えられています。
晴れた日にこの部屋に入ると目が慣れるまで時間がかかります。

目が慣れるまでの時間と目が慣れてからの時間では
仏像の見え方がまるで違います。一度で二度楽しめる特別展です。楽しい

ひとつの仏像に700円は高いな〜と思うかもしれませんが
「一粒で二度美味しい」展示は決して高いものではありません。
サテュロス展・中宮寺展2展セット割引券や
中宮寺展・ベルリンの至宝展2展セット割引券もありますしね(^_-)-☆

コンクリリートでできた奈良の中宮寺へ行っても菩薩半跏像の
正面などからしか拝むことできませんが、今回は360度ぐるりと回って
好きな位置から何分でも拝んでいることが可能です。

きれいな背中や光背を支える竹の棒(これ竹に似せて作ってあるそうです)
など見所満載。「何処の位置から観るのが美しいかな〜」なんてこと
考えながら時が経つのも忘れて魅入ってきました。

聖徳太子と同じ大きさで作られているこの仏像。
とても線が細く中性的な魅力にあふれていると思いました。

同じ本館2階の1室には「菩薩半跏像」「釈迦如来坐像」(共に重文)が
展示されていて、比較して観ることも出来ました。グッド

古寺巡礼
古寺巡礼
和辻 哲郎

「右手の障子でやわらげられた光線を軽く半面にうけながら、
彼女は神々しいほどに優しい「たましいのほほえみ」を浮かべていた」
以下プレスリリース
奈良・斑鳩の里にある中宮寺は、法隆寺や四天王寺などとともに聖徳太子によって建立された七つのお寺の一つで、今は夢殿でよく知られる法隆寺東院に隣接しています。今回、お寺から格別のご配慮をいただき、本尊・国宝 菩薩半跏像が特別公開されることになりました。

 菩薩半跏像は頬に右の指先を当てて深い思惟をめぐらす、半跏思惟の姿で表されています。飛鳥時代の後半に制作されたと考えられます。優しいほほえみをたたえるこの像を、和辻哲郎は『古寺巡礼』のなかで日本芸術の最も優れた代表者としてあげています。有名な仏像の多い日本古代にあっても、瞑想する静かな心をこれほどまでに美しくあらわす像は稀です。どれほど多くの人がこの像から心の安らぎを感じたことでしょうか。この機会に是非、このお姿に接していただきたいと思います。

    

 斑鳩町法隆寺北一丁目の中宮寺(日野西光尊門跡)で、国宝の「天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)」(飛鳥時代)と国指定重要文化財の「紙製文殊菩薩立像」(鎌倉時代)が数十年ぶりに里帰りを果たし、2日、同寺本堂で一般公開が始まった。5月15日まで。

 天寿国繍帳は奈良国立博物館、紙製文殊菩薩立像は東京国立博物館がそれぞれ保管。8日に始まる東京国立博物館の中宮寺展に本尊木造菩薩半跏(国宝)が出品され、同寺に残るのが複製品だけになってしまうことから、同寺が両博物館に要請して里帰りが実現した。

 同寺によると、天寿国繍帳は複製が製作された昭和57年以来、紙製文殊菩薩立像は約半世紀ぶりの同寺での公開となるという。

 天寿国繍帳は縦88.8センチ、横82.7センチ。聖徳太子の妃・橘大女郎(たちばなのおおいらつめ)が、太子をしのんで作らせたと伝えられる。現存するものは、飛鳥時代の原本と鎌倉時代の模本をつづり合わせて表装されている。(奈良新聞)

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この記事に対するコメント

 こんばんはです。
仏像に見入るとかいわれると、「見仏記」という本を思い出しました。(個人的にはこの本好きです。)

この仏像は、高校生のときに手を真似して覚えたので印象深いですね。

みしぇ | 2005/03/09 10:23 PM
@みしぇさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ご紹介の本まだ読んだことありません。
すぐに探してみたいと思います。

この仏像さん、左足が実は宙に浮いていると
初めて今回知りました。
Tak管理人 | 2005/03/10 1:01 AM
Takさん、TBありがとうございます。

>とても線が細く中性的な魅力

本当にこれにつきますね!
あの微笑みに見とれること数分…。
身も心も洗われたような気がしました。
はろるど | 2005/03/15 12:05 AM
@はろるどさん
コメントありがとうございます。

唐招提寺展と同じく背中も見ることできましたが
全然違った印象うけました。
見とれるとはまさにこのこと。
博物館えらい!です。
Tak管理人 | 2005/03/15 5:15 PM
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東京国立博物館(台東区上野公園) 「特別公開 中宮寺 国宝 菩薩半跏像」 3/8〜4/17 こんにちは。 サテュロス展と合わせてこちらの展覧会も鑑賞してきました。奈良の中宮寺に安置されている菩薩半跏像の特別公開です。この仏像は、木材を組み合わせて作った木彫の
 昨日の予告(?)通り、仕事帰りに上野に行ってきました。目的は、東京国立博物館で「中宮寺 菩薩半跏像」を見ること。常設展で展示されているので、入館料600円也でこの美しい菩薩さまにお目にかかることができるのです。 本館を入ると正面に大階段。その裏側のお
中宮寺 菩薩半跏像 | のほほん生活 | 2005/04/02 1:23 AM