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三菱一号館美術館開館!!

来年2010年4月6日にグランドオープン、本日9月3日から竣工記念展「一丁倫敦と丸の内スタイル展」を開催(プレオープン)する、三菱一号館美術館のご紹介。(竣工記念展関連イベント等についてはこちら


三菱一号館美術館

日本初の近代オフィス街「丸の内」に、ジョサイア・コンドル設計による旧三菱一号館が完成したのが明治27年。丸の内に登場した最初のオフィスビルだったそうです。

日本の近代化を見つめてきた旧三菱一号館も昭和43年にはその役目を終え、取り壊されてしまいました。

その旧三菱一号館を同じ場所に復元し、美術館とする計画が持ち上がりゼロからのスタートを切ったのが2006年。(丸の内開発の当初の計画には、ジョサイア・コンドル設計による美術館を作ることも計画に入っていたそうです。)



新しい美術館をここ丸の内に建設するにあたり、三菱さんが考えたのは「旧三菱一号館を復元する」こと。

夢のある計画です。復元させオフィス街に美術館を作るなんて。

しかし、三菱さんの本気度は我々の想像をはるかに凌駕するものでした。「建物を復元する」と言っても生半可なものではありません。創建当時と同じ約230万個の赤煉瓦を積み上げて完全復元してしまったのです。


こうした細部のパイプや留め金から窓の形状に至るまで何から何まで、可能な限り当時のままの姿に再現されているのです。

三菱さんのこの美術館否復元にかける情熱半端なものではありません。

それを可能にしたのも、当時の設計図、実測図や明治38年に改修した時の平面図が今でも残っているからこそ。細部に至るまで徹底的に再現にこだわりを見せているのが随所に見受けられます。執念とも言うべきものが。
1894年(明治27年)に竣工した丸の内最初のオフィスビル「三菱一号館」(1968年解体)を、当時の設計図、実測図、保存部材等により可能な限り忠実に復元。建物を構築している赤煉瓦約230万個を当時と同じ製法で中国の工場で製造する等、デザインから各種部材の選定、施工方法まで、「こだわり」を持って復元にあたりました。
前置きはこれくらいにして、美術館として生まれ変わった三菱一号館の内部を見てみましょう。


正面エントランス。(馬場先通りに面した正面入口)

入って右手にチケットブース、左手にミュージアムショップを配置。
どちらの部屋もひとつひとつ積み上げられたレンガの壁がとても綺麗です。

正面入口からチケットブースを抜け右手には別の入口がありその先には驚きのカフェスペースが。

嘗てここは銀行営業部の窓口があった場所。

ミュージアムカフェCafé 1894
明治期には銀行の営業窓口として使われていたフロアが、二層吹き抜けの開放感を活かしたカフェスペース。
ランチ〜ミドルタイムは江戸東京野菜を使った各種ランチプレートを中心に、コーヒー・紅茶・デザートなどを、夜はワインやビールと一緒に本格的な肉料理などもアラカルトで楽しめます。
当時の写真などを元に忠実に再現されています。

変わったものと言えば、当時はガス燈だった照明が電気になった点。

また当時は床のタイルはミントン社製だったそうですが、現在ではミントン社はもうタイルを製造していないため代替品で。床に綺麗に敷き詰められたタイルもまた見ものです。

ここでお茶が出来るだけでも、楽しみですね!カフェ及びミュージアムショップは年中無休で営業。(カフェ:11:00〜23:00(LO22:00) 日祝11:00〜19:00(LO18:00)  ストア:10:00〜20:00、日祝10:00〜18:00)

さて、展示室は2,3階に。


階段の手すりが一ヶ所色が違うところあります。
これは元の三菱一号館で使用されていたものを出来る限り活用した為。保存部材として保管してあったものが何点かあったそうです。

当時の内装も可能な限り再現しているので展示室内には暖炉まで。
畏れ入ります。。。

部屋は全部で20室。約800屐
これはBunkamuraとほぼ同じ展示スペースだそうです。

元々オフィスビルであった故、展示室も細かく分かれています。
これまでの日本の美術館にはなかったパターン。



ヨーロッパの美術館(ルーブルなどの巨大美術館ではなく、貴族や画家の屋敷をそのまま美術館にしているところ)に似通う点があります。

その中でも、3階にある展示室が最も広く、この真下は先ほどご紹介したカフェスペースとなっています。

さて、三菱一号館美術館が最も気を遣った点のひとつが照明。

光ファイバー照明は、様々な調整が可能だそうです。
サントリー美術館さん等でも用いられている定評のあるものの進化形を導入。
三菱一号館美術館は、展示室(20室、約800屐法▲フェ(約150屐法▲好肇◆別鵤毅悪屐法◆峪杏一号館 歴史資料室」によって構成されます。展示室には、「作品の保護」と「快適な鑑賞」という2つの条件を満たすために、2種類の光源(ハロゲン及びCDM)を持つ最新の光ファイバー照明システムを採用しました。
またこの他にもかなり頑張って作られた部屋も。

一見レンガ壁面の部屋ですが、頭上を見上げると・・・


小屋組みがガラス越しに見えるようになっています。

ただし丸の内地区は消防法により木材建築は不可。それをパスする為に、ここに使用されているガラスは約3cmの厚さで、火に1時間あたっても大丈夫な耐性ガラス。

明治の建物を平成の世に復元すると簡単に言っても大変なこと山積みです。

空調(冷暖房)装置が明治の建物には備わっていなかった為、空調機材や設備(配管)などを極力目につかないように這わせてあったりと、通常の美術館の何倍もの御苦労があったかと。



これまでの日本のどこの美術館とも違う、三菱一号館美術館は、いよいよ2010年4月6日に開館!「早く観たい!」という方の為に本日9月3日から竣工記念展「一丁倫敦と丸の内スタイル展」が開催されています。

【竣工記念展概要】

名称:「一丁倫敦と丸の内スタイル展」(主催:三菱地所、三菱地所設計)
期間:2009年9月3日(木)〜2010年1月11日(月・祝)
   [火・土・日・祝]10時〜18時、[水〜金]10時〜20時
   ※いずれも最終入館は閉館30分前まで
   ※休館日:毎週月曜(但し、祝日の場合は開館し翌日休館)、1月1日
   ※9月21日〜23日は開館
内容:
(1)都市・建築展「三菱一号館からはじまる丸の内の歴史と文化」
I.丸の内の黎明期
II.三菱一号館 一世紀の記録と復元の意義
III.丸の内の赤煉瓦街「一丁倫敦」の誕生
IV.日本の近代都市空間とビジネスマン
V.ビジネスマンの暮らしに見る都市文化
VI.丸の内スタイルの誕生

(2)写真展「一号館アルバム」梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美
  (3人の写真家による三菱一号館復元の記録)

入場料:大人(大学生以上)500円、中学生・高校生300円、小学生以下無料
お問い合わせ先:ハローダイヤル03−5777−8600(8月1日より運用)


そして来年4月にグランドオープンし本格的な展覧会を開催!
開館記念展覧会は「マネとモダン・パリ


2010年4月6日(火)〜7月25日(日)

【三菱一号館美術館2011年までの展覧会開催予定】

・開館記念展〈I〉『マネとモダン・パリ』
 会期:2010年4月6日(火)〜7月25日(日)
・開館記念展〈II〉『「Art Galleries. Maru no Uchi. Tokio」 三菱が夢見た美術館』(仮称)
 会期:2010年8月〜11月
・『カンディンスキーと「青騎士」−ミュンヘン、レンバッハハウス美術館コレクション』(仮称)
会期:2010年11月〜2011年2月
・『王妃の画家ヴィジェ=ルブラン マリー・アントワネットと18世紀の女性画家たち』(仮称)
会期:2011年3月〜5月
・『ジャポニスムの立役者たち 欧米で愛された陶磁器・銀器・装飾品』(仮称)
会期:2011年6月〜8月
・『トゥールーズ=ロートレック モーリス・ジョワイヤン・コレクション』(仮称)
会期:2011年9月〜11月

「トゥールーズ=ロートレック美術館」との姉妹館提携について
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品を所蔵する当美術館は、2009年4月8日、画家の生地、フランス南西部、ミディ・ピレネー地域圏タルン県アルビ市にある「トゥールーズ=ロートレック美術館」との姉妹館提携に調印しました。


開館記念展〈I〉『マネとモダン・パリ』
会期:2010年4月6日(火)〜7月25日(日)
主催:三菱一号館美術館、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション企画協力:オルセー美術館(フランス、パリ)


エミール・ゾラ」1868年油彩・カンヴァス 147x 114cm
オルセー美術館蔵
エドゥアール・マネ(1832−1883)は、「モデルニテ(現代性)」溢れるさまざまな作品を通して、後世の芸術家たちに大きな影響を及ぼした、近代絵画史上最も重要な画家のひとりです。パリに生まれ、パリに生きたこの画家は、19世紀後半、都市構造的、文化・社会的にも劇的に変化し近代化を遂げたパリと向き合い、都市のダイナミズムがもたらす光と影を描き出しました。開館記念展となる本展覧会では、この「現代生活の画家」マネの全貌を捉えると同時に、近代都市の芸術家、そして都市と芸術の関係を再考します。マネの初期から晩年に至るまでの傑作の数々を、同時代の画家たちが描いた「19世紀の首都」パリの変貌とともに展覧し、新たな視点からエドゥアール・マネという画家を紹介します。本展はオルセー美術館所蔵の代表的な油彩及び国内外の美術館に所蔵されるマネの油彩・素描・版画を中心に、同時代作家の油彩、建築素描、彫刻、写真など計100点を越える作品で構成されます。

ラトゥイユ親父の店」1879年油彩・カンヴァス 95x115cm
トゥルネ美術館蔵

追記:
1階の東京駅寄りの一室に「三菱センターデジタルギャラリー」が設けられています。ここは、静嘉堂文庫・静嘉堂文庫美術館と東洋文庫に収蔵されている国宝12点を含む美術品、書籍、貴重資料等の文化遺産をデジタル高精細画像で気軽に楽しめることが出来るスペースです。


広色域パネル採用の25.5 型ディスプレイ4台により構成する閲覧ブースにて、独自開発のHAPTIC コントローラーにより拡大画像など自由な画像閲覧が可能。また、52V型高精細液晶画面で三菱グループの文化遺産保存への取り組みや主な収蔵品を紹介します。

三菱センター デジタルギャラリー
開館時間:[火・土・日・祝]10時〜18時、[水〜金]10時〜20時
月曜休館。入場無料。

注:館内の写真はしかるべき日に許可を得て撮影したものです。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1839
JUGEMテーマ:アート・デザイン




1894年(明治27年)竣工の丸の内最初のオフィスビル「三菱一号館」を当初の設計図、実測図(昭和43年)、写真、保存部材等に基づいて可能な限り忠実に復元しました。
赤煉瓦(約230万個)を当初材に極力近づけた製法・積み方で再現しました。外部窓枠や内装に使用された石材等これまで保存してきた部材を修復して取り付けるなど、デザインから建築技術、部材やその製造方法まで「こだわり」をもって復元しました。
可能な限り忠実に復元することで歴史的な景観を再現し、都市の記憶を継承するとともに、復元。建物を本格的な「三菱一号館美術館」として活用することで、都市文化の創造・発信を図ります。
お知らせ | permalink | comments(5) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

おはようございます。
三菱一号館、私も行ってきました。記事の中にもありますがヨーロッパの個人の美術館みたいで好感が持てます。ふとコートールド・ギャラリーを思い出しました。展示そのものも興味深いですし、充実した時間をすごすことが出来ました。
来年のマネ展も楽しみに待とうと思います。
merion | 2009/09/04 9:47 AM
@merionさん
こんばんは。

来年のマネ展が美術館としては
本格的オープンとなるそうですが
それまで建物のお披露目期間が
これだけ取れたのは(取ったのは)
大正解だったと思います。
三菱さんの威信がそこかしこに。
Tak管理人 | 2009/09/04 8:15 PM
こんにちは。
三菱一号館、6月にも行きましたが、そのときは
中庭だけ、でも皆たのしそうに写真撮ったり
腰掛けたり、にぎわっていました。それで
中も見られるということで、初日に行き
また楽しんできました。
こういう部屋に、どんなふうに絵が飾られるの
だろうと、広い部屋、狭い部屋、いろいろです。
前を知っているわけでもないのに、とっても
なつかしい感じがしました。
すぴか | 2009/09/06 10:09 AM
@すぴかさん
こんにちは。

オフィスビルとして使用されていた
部屋をそのままの大きさで再現して
いるので、それが幸いし細かな
展示室の連続する日本にはない
タイプの美術館に仕上がっていますね。

来年4月のグランドオープン待ち望まれます。
あの展示室にマネが!
三菱グループの優品もお披露目されるそうです。
ロケーションも最高なので
ついつい立ち寄ってしまうことの
多い美術館になりそうです。
Tak管理人 | 2009/09/07 7:44 AM
クラシカルな建物が好きで、三菱〜は大のお気に入りです。
全く蛇足的なコメントで恐縮ですが、JR東京駅の地下から直結で行けるルートをなぜかどこにも出ていません。雨の日やうだる暑さの夏の日、震える冬の日には地下から直の楽な行き方をプッシュしても良いと思うんですが、、、。
青い鳥ノ助 | 2011/08/03 1:47 AM
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