青い日記帳 

  
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印刷博物館
トッパン小石川ビルにある印刷博物館に行って来ました。


印刷博物館(いんさつはくぶつかん)は、東京都文京区水道にある印刷に関する博物館である。2000年に凸版印刷が100周年記念事業の一環で設立し、印刷文化に関わる資料の蒐集や研究活動、活版印刷などの印刷を実体験するなどの実践・啓蒙活動を行っている。館長は樺山紘一。Wikipediaより。

いつでも行けると思っていると、いつまで経っても行かないもの。印刷博物館もその代表。山下裕二先生に「あそこは面白いから行っておいで!」と背中押してもらい、ようやく行く決心が固まりました。

最寄駅は有楽町線の江戸川橋駅(4番出口)より8分。地下鉄丸ノ内線、地下鉄南北線の後楽園駅(1番出口)より10分。または飯田橋駅より徒歩13分。それぞれの駅からの道順、地図及び入場割引券はこちらに。


いずれの駅からもこの「目白通り・神田川に隣接した21階建てのTOPPANと書かれた青いビル」が目印になります。基本的に道に迷うことありません。

大きな真新しいビルの1階と地下1階に印刷博物館はあります。


1階入口付近。

こちらの階はミュージアムショップやライブラリー、P&Pギャラリーが。このフロアだけでしたら入館料は必要ありません。


ギャラリーでは「戦後教科書のあゆみ 東京書籍発行教科書をもとに」が開催されていました。時代ごとの教科書が壁にずらり。中学生の頃に使った見覚えある教科書が展示されているのを見つけひとりにやり。楽しかったな〜あの頃。

しかし、それにしても今の小中学生が使っている教科書って色遣い派手で、まるで絵本のようですね。しかもサイズが大きい。。。イメージとだいぶ違います。「ゆとり」とはこのことか…隔世の感しみじみと。

さて、印刷博物館本体はエスカレーターで地下1階へ。発見所も地下にあります。駅の発券機と同じような機械でチケット購入。

でもチケットが中々出て来ません。それもそのはず。一枚一枚その場で印刷して発券するしくみに。手が込んでいるというか、印刷に対する思い入れ感じられます。

そんなプリントアウトほやほやなチケットを受付のお姉さんに見せ、いよいよ館内へ。


印刷博物館プロローグ展示。

緩いRのかかった壁面に「ラスコーの洞窟壁画」(B.C.1万5000年頃)から現代の我々が日常使用しているコンパクトディスクや磁気・ICカードまで、印刷文化の歴史を体感できる100種類の「印刷物」が展示されています。

タイムマシーンに乗って印刷の歴史を旅している気分に。壮観!

因みにこのRのかかった壁の裏側は東京国立博物館でも凸版印刷さんが提供して下さっている、VRシアター(土曜・日曜・土日に続く祝日のみ上映)となっています。10月までは江戸城。それ以降はナスカを上映するそうです。

【関連エントリ】
・TNM&TOPPANミュージアムシアター「飛鳥の天人」
・TNM&TOPPANミュージアムシアター「国宝 聖徳太子絵伝」

この一大パノラマの壁が終わると、そこから先が本格的な展示室に。結構ここまででも観るのに時間かかります。(「井戸」などもあったりしますしね)

私が伺った時は展示室の一部を使いこちらの企画展示が。

現在開催中の展覧会(10月12日まで)

【企画展示】近代教育をささえた教科書
東書文庫コレクションを中心として


構成は以下の通り。

江戸の教育と教科書
第1部 近代教育の始まりと教科書
第2部 国定教科書の時代
第3部 戦後の文部省著作教科書
第4部 さまざまな教材


サイタ サイタ 
 サクラ ガ サイタ

小学国語読本

お宝系の教科書が所狭しと展示公開。
よくぞまぁ残っていたものだと感心。

戦中、戦後、黒く塗りつぶされてしまった文字などもあったりと
教育の現場まで戦争の暗い影が迫っていたことを如実に捉えさせるものも。
 明治という新時代を迎えた日本では、欧米に倣って近代化を推し進めようと、さまざまな政策が実施されました、その一つが、明治5(1872)年に公布された学制を始めとする、近代教育制度の導入でした。既に江戸時代において教育環境が整っていたこともあり、近代教育制度の導入は、我が国の教育を発展させ、近代国家の形成、その後の発展に大きく貢献するところとなりました。こうした教育の発展において重要な役割を果たしたのが、主たる教材である教科書です。教科書は、学校教育に欠かせない教材として、人々に、多くの知識を提供してきました。その役割は、デジタル時代を迎え、教材の様相が変わりつつある今日においても変わることはありません。
本企画展では、近代以降の日本における教育の発展を支えてきた教科書について、このたび重要文化財に指定される東書文庫が所蔵する教科書、教材コレクションを中心に、戦後の文部省著作教科書までの歴史ならびに、教科書が果してきた役割、さらには社会や印刷技術との関係より紹介します。
この企画展に連動し講演会も予定されているようです。お時間合う方、この機会に行かれてみるのも宜しいかと。

【講演会】

第1回講演会
9月5日(土)14:00〜15:30
「東書文庫の歴史とコレクション」
上野健次郎(東書文庫 館長)

第2回講演会
9月19日(土)14:00〜15:30
「日本の近代教育発展に果たした教科書の役割」
梶山雅史(岐阜女子大学 教授)
樺山紘一(印刷博物館 館長)


さて、「近代教育をささえた教科書展」の展示が終わるとそこから先が、この印刷博物館の総合展示(常設展示室)。これが見もの。来て良かった〜と必ず感じるはずです。

館内は撮影禁止でしたので、印刷博物館さんから2枚の館内写真を提供して頂きました。ありがとうございます。これで雰囲気十分伝わります。


印刷博物館館内の様子。

一言「広い」

この広大な展示空間を取り囲む壁にはロートレックが活躍した頃のパリの街並みに貼ってあったようなポスターや古いニューヨークを思わせるものなど様々なものが空間に彩りを添えています。

そして何よりも低い位置に規則正しく「印刷の誕生から現代までを大きく5つのブロックに分けて、印刷の歴史を紹介」されています。

さりげなく、あの「グーテンベルク42行聖書」1455年ヴァチカン教皇庁図書館蔵のファクシミリ版が展示されていたりします。これにはビックリ。何でもヴァチカンと凸版印刷さんでの共同作業により、後世に伝えるべく、ファクシミリ版やデジタル化に取り組んでいるそうです。

凸版印刷とヴァチカン教皇庁図書館の「キケロ・プロジェクト」
古文書に隠された文字や画像のデジタル解析システムを増強


他にも印刷博物館さんが独自に集めた貴重な印刷物が、何気なく展示してあるので、一瞬目の前のものの価値を見失ってしまうほど。クルムス『ターヘルアナトミア』(仏版)他コレクション一覧はこちら

活版印刷の他に、忘れてはいけないのが日本の浮世絵。「錦絵工房」として大変詳しく丁寧に展示解説がなされています。東博に比肩いやそれ以上かもしれません。

そして最後に他の博物館が決して真似できないところがこちら!

活版印刷を中心とした印刷技術を実際に体験でるその名も印刷工房「印刷の家」

東洋では中国。西洋では15世紀にグーテンベルクが、世界全体を揺るがす活版印刷を発明。つい20世紀まで印刷と言えば活版印刷でしたが、21世紀の現代の日本においては「レッドデータブック」の筆頭に掲げられるまでに衰退。

その活版印刷技術の灯を絶やさぬようにしているのが、ここ印刷工房「印刷の家」

サイトをチェックしてから出かけられることお勧めします。無料で活版印刷の体験が出来ます!ここで。素晴らしい〜

また印刷博物館さん、こんな貴重なものも所蔵されています。

重要文化財「駿河版銅活字

シアターも特別展も何から何まで体験出来て全部でたったの500円!
入場料設定この倍にしても全然異論はないほどの充実ぶり。

今まで行かなかったこと後悔するほどです。
今度は体験学習やイベントがある時狙って伺います。


〒112-8531
東京都文京区水道1丁目3番3号 トッパン小石川ビル

開館時間: 10時〜18時(入場は17時30分まで)
休館日: 毎週月曜日(ただし祝日の場合は翌日)
入場料
一 般:300円(250円)
学 生:200円(150円)
中高生:100円(50円)
小学生以下無料( )内は20名以上の団体料金


秋の展覧会シーズンまでどこにも観に行くものないとお困りの方。
都心のど真ん中にこんな激アツなスポットあります。是非是非!

マクルーハンにも見せてあげたい。

おまけ
これ出来た時はびっくりしたな〜

階段天井部に設置された「ウェブフレーム
設計:渡辺 誠/(株)アーキテクツ オフィス

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1856

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【P&Pギャラリー】戦後教科書のあゆみ 東京書籍発行教科書をもとに
昨年2月に小中学校の新学習指導要領が告示され、それに基づく新課程は2011年度から順次、実施されることになりました。現在、新しい教科書の編集作業が進められています。
戦後の日本では、教科書制度は根本から改められました。明治末期以来40数年にわたって小学校の教科書を統一してきた国定制度が廃止され、民間の編集による検定制度が新しく発足しました。それ以後、教科書は、学習指導要領に沿って編集されていくことになり、現在までに7回の大きな改訂が行われてきました。それぞれの時代の教科書には当時の社会状況が反映され、学習内容も大きく変わってきています。東京書籍発行の教科書をもとに、その内容と時代を振り返ります。
| 展覧会 | 23:08 | comments(10) | trackbacks(1) |
子供料金が設定されているということは
うちの子が行っても大丈夫ってことかしら。

ブルータスで浮世絵熱が母子で高まっているので
ぜひ観に行きたいです。
| せいな | 2009/08/21 11:14 PM |

@せいなさん
こんばんは。

こどもさん向けのツアーも
あったかと思います。
お連れになっても問題ないかと。

浮世絵だけではなく
印刷の歴史ってところでしょうか。
| Tak管理人 | 2009/08/21 11:54 PM |

あ〜。最近行ってないです。なつかしい。
教科書展始まりましたか。
今年中のチケットあるので、行かなくては・・・。
| 花散里 | 2009/08/22 1:08 AM |

印刷博物館、地味に面白い企画展をやっているので、
時々足を運んでいます。
印刷の歴史を紹介しているコーナーの
どこかから鼻歌が聞こえて来て、
会場内で誰が鼻歌、しかも「第九」を歌ってんだ?
と思ったら
棟方志功が例の板にかじりつき状態で
版木を彫りつつ鼻歌第九・・・
という映像が流れていたのには笑った。
| 菊花 | 2009/08/22 8:08 AM |

ほんとうに楽しい博物館ですね。(入場料も素敵!)
去年帰国時に3時間近く遊ばせてもらいました。
グーテンベルグの42行聖書のTシャツはオットへの土産。
こちらの神父さんに受けてました。

途中ちょいと道に迷ったのですが、通りすがりの若い
サラリーマンが行きかけたのを、わざわざ戻って声をかけて
くれ、彼に教わった道順で無事目的地到着。
「東京」「若い」「サラリーマン」「親切」のキーワードは
あまり結びつかなかったのですが、だからこそかなり感動したいい思い出!
| OZ | 2009/08/23 4:16 AM |

@花散里さん
こんにちは。

よく行かれるのですか?
ここ穴場的な博物館ですね。
これからはルートに入れたいと思います。

@菊花さん
こんにちは。

さすが、菊花さんアンテナ張ってますね〜
あちこちに。
棟方のコーナーありましたね。
ごった煮的ですが楽しめました。
まさか!ってものが展示してあったりと
ちょっとびっくりでもありました。

今度は印刷工房の体験を
してみたいです。

@OZさん
こんにちは。

そうなんですよーー
これだけ楽しめて500円は格安。

駅から思ったほど歩くこともなく
辿りつくことできました。
周りに小さな印刷屋さんが多く
残っている地域ですね。

>グーテンベルグの42行聖書のTシャツ

欧州ではうけがいいのでは?!

自分も道に迷うと
すぐその辺の人つかまえ
聞いてしまう方です。
| Tak管理人 | 2009/08/24 4:03 PM |

こんにちは
ここはけっこう好きなんです。ただいつも江戸川橋から歩くコースにしているので、途中で「・・・まだかぁ」と泣きが入りますが。
以前ここで活字拾いを楽しませてもらいましたが、なかなか難しいです。けっこう楽しめる施設なのでいい企画があれば「まだかぁ」と言いながら出向きます。
| 遊行七恵 | 2009/08/25 12:49 PM |

@遊行七恵さん
こんばんは。

活字体験コーナー次回は狙って行きます。
時間と曜日に難ありですが
一度はやってみたいです。
小さな頃体験学習とかでやったはずですが
大人の社会科見学は楽しいものですよね!
| Tak管理人 | 2009/08/25 11:12 PM |

こんばんは〜。

ここはインキュナブラ(初期印刷本)の企画展などもやられていて、タイミングが合うと、普通ではなかなか観られないものに出会える私もお気に入りのスポットです(笑顔)。

以前、職場がすぐ近くにあった時は昼休みに、お邪魔したりもしていました。なんとも楽しい場所ですね。付近の飲み屋さんも渋過ぎて、なかなかお薦めですよ〜♪
| alice-room | 2009/09/08 12:10 AM |

@alice-roomさん
こんばんは。

そうですか、以前お仕事この辺で
なさっていたのですか。
それなら何度も行かれたのでしょうね。

今まで行かなかったことを
後悔してしまうほど充実していました。

飲み屋さんも次回は是非。
| Tak管理人 | 2009/09/08 10:28 PM |










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印刷革命がはじまった:印刷博物館企画展
印刷博物館ホームページ 土曜日に行ってきました。最初はそんなに期待していなかったりする。つまんない(失礼!)昔の印刷機械が展示されているのかなあ〜って。ところが、あにはからんや(古い表現だこと)? ええっ〜と驚愕するような初期印刷物の数々。だって、
| 叡智の禁書図書館<情報と書評> | 2009/09/08 12:14 AM |
【お知らせ】
おかげさまで重版となりました!


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