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「一丁倫敦と丸の内スタイル展」

三菱一号館美術館で9月3日より始まる
「三菱一号館竣工記念 一丁倫敦と丸の内スタイル展」の内覧会にお邪魔して来ました。



三菱一号館美術館としてのオープンは、来年2010年4月6日から開催される「マネとモダン・パリ展」ですが、建物自体は既に完成済み。

【三菱一号館美術館2011年までの展覧会開催予定】
(グランドオープン)


三菱一号館を含む新しい商業ゾーン「丸の内ブリックスクエア」が9月3日にするのに合わせ、三菱一号館美術館もプレ・オープンすることに。


丸の内ブリックスクエア側から見た三菱一号館。
建物の裏手に当たります。

英国庭園を想起させる中庭には、彫刻の森美術館よりヘンリー・ムーアの「腰掛ける女」、淀井敏夫の「ローマの公園」、コルネリス・ジェットマンの「午睡」、朝倉響子の「トルソ」の4体の彫刻作品も展示されています。

今後定期的に入れ替えも行うそうです。ここのお庭だけでしたらいつでも自由に出入り出来ます。因みにこちらの庭園内のガス燈ですが、電気ではなく本物のガス燈です。贅沢だ〜


三菱一号館美術館のサイト

日本初の近代オフィス街「丸の内」に、ジョサイア・コンドル設計による旧三菱一号館が完成したのが明治27年。丸の内に登場した最初のオフィスビル。

日本の近代化を見つめてきた旧三菱一号館も昭和43年にはその役目を終え、取り壊されてしまいました。

その旧三菱一号館を同じ場所に復元し、美術館とする計画が持ち上がりゼロからのスタートを切ったのが2006年。

三菱の威信にかけての復元は徹底されています。詳しいことについては、9月3日に記事をアップしますので、そちらで。まぁとにかく信じられないほど手間と時間とお金をかけた建物であること間違いありません。


チケットブース

苦労に苦労を重ね完成に復元完成に至った三菱一号館。グランドオープンを来年に控え、その前に建物自体を公開するの狙いもあり今回の「一丁倫敦と丸の内スタイル展」を開催。

しかし、単なる建物のお披露目会では終わらせないところが、三菱。プレオープンであるにも関わらず、かなり手の込んだ、またバラエティーに富んだ展示構成となっています。

(1)都市・建築展「三菱一号館からはじまる丸の内の歴史と文化」
I.丸の内の黎明期
II.三菱一号館 一世紀の記録と復元の意義
III.丸の内の赤煉瓦街「一丁倫敦」の誕生
IV.日本の近代都市空間とビジネスマン
V.ビジネスマンの暮らしに見る都市文化
VI.丸の内スタイルの誕生

(2)写真展「一号館アルバム」梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美
  (3人の写真家による三菱一号館復元の記録)




日本の他の美術館にはない特徴があります。元々オフィスビルだった三菱一号館をそのまま復元し美術館として使用されていたものを美術館の展示室にしたことにより、小部屋(小展示室)がいくつも連なるような作りとなっています。

ヨーロッパへ行くと、貴族のお屋敷等をそのまま美術館として活用しているところが多くあります。やはり小部屋で仕切られた空間。それと似たような感覚に誘われます。

フロア面積はBunkamuraさんと変わりないそうですが、20部屋ほどある展示室を歩き見てまわっていると、大変広く感じられるはずです。しかも展示スペースは3階から1階まで用意されています。



また、一般的な美術館では一旦展示室へ入ると外の景色を見られませんが、三菱一号館美術館では2階、3階のガラス張りの通路から↑のような景色や中庭に咲くバラの花などを見ることが出来るのも大きな特徴のひとつ。

いきなり2010年4月6日から開催される「マネとモダン・パリ展」へ行かれるとこの日本では稀有な美術館に戸惑うやもしれません。それとどうしても建物自体に目が行ってしまいます。

そうならない為にもマネをじっくり堪能する為にも、三菱一号館美術館の予習を兼ねて「一丁倫敦と丸の内スタイル展」に行かれるのが必須かと。


開館記念展〈I〉「マネとモダン・パリ」
会期:2010年4月6日(火)〜7月25日(日)
エドゥアール・マネ(1832−1883)は、「モデルニテ(現代性)」溢れるさまざまな作品を通して、後世の芸術家たちに大きな影響を及ぼした、近代絵画史上最も重要な画家のひとりです。パリに生まれ、パリに生きたこの画家は、19世紀後半、都市構造的、文化・社会的にも劇的に変化し近代化を遂げたパリと向き合い、都市のダイナミズムがもたらす光と影を描き出しました。開館記念展となる本展覧会では、この「現代生活の画家」マネの全貌を捉えると同時に、近代都市の芸術家、そして都市と芸術の関係を再考します。マネの初期から晩年に至るまでの傑作の数々を、同時代の画家たちが描いた「19世紀の首都」パリの変貌とともに展覧し、新たな視点からエドゥアール・マネという画家を紹介します。

そうそう、ミュージアムショップやカフェも9月3日よりオープンします!

ミュージアムカフェCafé 1894
明治期には銀行の営業窓口として使われていたフロアが、二層吹き抜けの開放感を活かしたカフェスペース。
ランチ〜ミドルタイムは江戸東京野菜を使った各種ランチプレートを中心に、コーヒー・紅茶・デザートなどを、夜はワインやビールと一緒に本格的な肉料理などもアラカルトで楽しめます。



ミュージアムショップStore 1894
既存のミュージアムショップとは明らかに一線を画する品揃え。物語性の強いものを世界各国からセレクト。総数約500点。ここはお勧め!

因みにカフェもショップも美術館の休館日とは関係なく年中無休で営業。
(ストア:10:00〜20:00、日祝10:00〜18:00  カフェ:11:00〜23:00(LO22:00) 日祝11:00〜19:00(LO18:00) )
ぐるなび

カフェもストアも美術館グランドオープン前から人気スポットとなるでしょうね。
立地が立地だけに。それにとにかく雰囲気あります。ここ。

展覧会の内容というより三菱一号館のご紹介のようになってしまいましたが、何はともあれプレオープンする3日以降、是非とも足を運ばれてみることお勧めします。東京駅地下通路から美術館直結しているので、雨天でも濡れることなく行ける最高のロケーションです!


名称:「一丁倫敦と丸の内スタイル展」(主催:三菱地所、三菱地所設計)
期間:2009年9月3日(木)〜2010年1月11日(月・祝)
[火・土・日・祝]10時〜18時、[水〜金]10時〜20時
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
※休館日:毎週月曜(但し、祝日の場合は開館し翌日休館)、1月1日
※9月21日〜23日は開館
場所:三菱一号館(東京都千代田区丸の内2−6−2)
東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(1番出口)から徒歩3分
JR「東京」駅(丸の内南口)・JR「有楽町」駅(国際フォーラム口)から徒歩5分


関連イベント
竣工記念展開催中に下記関連イベントが開催されるそうです。

I.三菱一号館竣工記念展シンポジウム「三菱一号館と丸の内の魅力」
旧三菱一号館とその設計者であるジョサイア・コンドルの足跡や人となり、また一号館から始まりかつて「一丁倫敦」と呼ばれた丸の内の魅力を、建築、都市、歴史、家具、日英文化の交流といった様々な切り口で横断的に語る。

1.開催日時:2009年9月13日(日)第一部10時〜12時、第二部14時〜16時
2.開催場所:丸ビルホール(千代田区丸の内2−4−1丸ビル7階)
3.講演予定者:基調講演鈴木博之氏(青山学院大学教授)
(第一部)モデレーター岡本哲志氏(本展総合監修者)
長尾重武氏(武蔵野美術大学教授)
河東義之氏(元千葉工業大学教授)
川越仁恵氏(中央区立郷土天文館文化財調査指導員) 他

(第二部)モデレーター山下裕二氏(明治学院大学教授)
赤瀬川原平氏(美術家、作家)
木下直之氏(東京大学大学院教授)
南伸坊氏(イラストライター) 他

4.入場料:第一部、第二部各回共に500円(竣工記念展入場券付)
5.定員:300名(事前予約制、先着順)

II.三菱一号館竣工記念展「一号館アルバム」写真家トーク
「一号館アルバム」参加の3人の写真家がそれぞれの撮影の現場で出会った素敵な人々やエピソードを交えて行うトーク。

1.開催日程:
ホンマタカシ「一号館の煉瓦を作った、撮った」:10月17日(土)
梅佳代「現場で出会ったステキな人たち」:10月24日(土)
神谷俊美「丸の内の10年と一号館」:11月7日(土)。各回とも19時〜20時半予定
2.開催場所:CAFE1894(三菱一号館内)
3.入場料:1,000円(竣工記念展入場券付)
4.定員50名(事前予約制、先着順)

◆イベントへの申し込み方法◆
参加希望者は下記内容を添えて、三菱一号館竣工記念展事務局にファックス(03-3213-8437)、メール(ichigokan@323ncp.co.jp)にてお申し込みください。
1氏名、2職業、3参加希望プログラム(シンポジウムは‖莪貮瑤里漾↓第二部のみ、B莪貮堯第二部両方、写真家トークは参加希望日)、4参加人数、5メールアドレス、6電話番号(日中連絡が取れる番号)を添えて、三菱一号館竣工記念展事務局にファックス、メールにてお申し込みください。

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このたび三菱地所株式会社および株式会社三菱地所設計は、三菱一号館の竣工を記念いたしまして、「一丁倫敦と丸の内スタイル展」を開催いたします。
展覧会は2部構成となっており、都市・建築展では、旧三菱一号館の設計者ジョサイア・コンドルの足跡と人となり、三菱一号館復元の意義や建築的魅力を紹介しつつ、三菱一号館に始まる丸の内の都市の歴史、明治から大正にかけて丸の内に働いたビジネスマンの都市生活文化を探り、日本の近代オフィス街発祥の地としての丸の内のオフィス文化に光を当てます。
写真展では3人の写真家、梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美が撮影した三菱一号館復元の記録を展示致します。
都市・建築展及び写真展を通じて、かつて丸の内が一丁倫敦と呼ばれた赤煉瓦街であった時代を振り返りつつ、復元された三菱一号館の空間を存分にお楽しみいただけることと存じます。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

以前の構造を生かしたカフェ、雰囲気があって素敵ですね。
ミュージアムショップは足を踏み入れると危険な誘惑がいっぱいありそうですが、たまにはその誘惑に身を任せてみようと思います。

プレのうちに行ってみます。
蓮 | 2009/09/02 7:46 AM
Takさま、こんばんは!
内覧会のご報告うれしく拝見しました。

美術展も楽しみですが、
まずは三菱一号館美術館の建物に興味駸々です。
カフェやショップもすてきそうですね!

山種美術館、根津美術館と次々新しくなって、
ますますあちらへこちらへと行きたいところが増えて
なかなか行ききれませんが、
一つずつ楽しみに出かけたいと思っています。
沙羅茶 | 2009/09/02 9:41 PM
こんばんは
お待ちしていました!
9/19〜22の間に行きたいと思っていますが、こうして先導していただけると、本当に安心&期待ハネアガリです。
混んでいるでしょうが、カフェでくつろげたらな〜と思いますし。

とりあえず建築をじっくり眺めたいです。
遊行七恵 | 2009/09/02 9:53 PM
@蓮さん
こんばんは。

カフェはかつて銀行業務を
行っていた窓口をそのまま復元。
ショップは数百円のものからあり
手ごろに買えるのが嬉しいです。

@沙羅茶さん
こんばんは。

建物の復元がまずは第一の目的でしたので
完成度というか、こだわりは相当なものあります。

山種、根津と10月に相次いでオープンしますね。
根津美術館オープンの日が東博の
皇室の名宝展と重なっているのが悩みどころです。

行きたいところ多過ぎてほんと困ってしまいます!

@遊行七恵さん
こんばんは。

本当はもっともっと以前にアップ出来たのですが…

日本にこれまでなかったタイプの美術館ですので
行くだけでも十分楽しめるはずです。
三菱さんの威信がかかったこの建物。
今度は壊すことなく永くこの場に居て欲しいものです。
Tak管理人 | 2009/09/03 6:53 PM
大学の先生の紹介で5月に見学してきました。復刻にはかなり気を配っている印象を持ちました。ここに美術品が飾られると、どのような展示になるのでしょうか。
イベントの情報、ありがとうございます。シンポジウム第一部の基調講演を先生がされるので、拝聴してこようと思います。
自由なランナー | 2009/09/05 5:58 AM
@自由なランナーさん
こんにちは。

自分も完成直後に伺ったとき
美術館を建てるというよりも
より忠実に再現するかに
力を注いでいる感じを受けました。

シンポジウムは日程が微妙なのですが
出来るだけ行けるようにしたいです。
Tak管理人 | 2009/09/07 7:34 AM
私も早速観て来ました。庭を含めてかなり好みの雰囲気で嬉しい限りです。
所々狭いので、大勢のお客さんがきても大丈夫なのかな?と若干心配になった点もあったかも…。
マネ展がどうなるのか今から色々楽しみです。
21世紀のxxx者 | 2009/09/10 1:39 AM
@21世紀のxxx者さん
こんばんは。

マネ展とかで大勢の方が
おみえになると確かに
対応が大変かもしれませんね。
丸の内近辺何かとうるさいので
外に列とか無理っぽいし・・・
Tak管理人 | 2009/09/11 12:05 AM
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