弐代目・青い日記帳 

  
TB&リンク大歓迎です!
「新発見・長谷川等伯の美」展
出光美術館で開催中の「新発見・長谷川等伯の美」展に行って来ました。



長谷川等伯の筆による作品は全部で次の7点が展示してありました。
「松に鴉・柳に白鷺図屏風」「竹に虎図屏風」「竹鶴図屏風」
「波龍図屏風」「四季花鳥図屏風」「柳橋水車図屏風」「萩芒図屏風」

展覧会のタイトルに「新発見」とあるように
今回新たに等伯の作品として確認されたものが4点見る
「波龍図屏風」「四季花鳥図屏風」「柳橋水車図屏風」「萩芒図屏風」

また、等伯ではないかと云われていた作品を調査・分析により
等伯の作品に間違いないと再確認されたものが2点です。
「松に鴉・柳に白鷺図屏風」「竹虎図屏風」(チラシの絵)

松に鴉・柳に白鷺図屏風」は偽の雪舟落款が施されていたのを
赤外線調査などにより等伯の印が元々は押してあったということが判明したり、
狩野探幽の鑑定で室町時代の画家周文の作とされていた「竹虎図屏風」など、
あれこれ説明書きの多い展覧会です。ペン

展覧会の構成はいたってシンプル。
1『情感表現の世界』
2『情感表現からデザイン性への興味』
3『デザイン性は長谷川派の戦略となる』
以上3つのセクションから構成されています。OK

あまりピンとこないセクション名の設定ですが
簡単に説明すると、1の感情表現は、それまでの水墨画では
表現することのなかった家族の情愛などを初めて等伯が表したとして
松に鴉・柳に白鷺図屏風」に描かれた
親子カラスなどが、その良い典型例だそうです。ラブ

日本には生息しない叭々鳥を描かず鴉を敢えて描いたと解説にありました。

一番興味深かったセクションが2つ目の『情感表現からデザイン性への興味』です。
等伯というと「松林図屏風」などに代表される
水墨画を真っ先に思い浮かべますが、実は着色画家としても
たいへん優れた才能を有していたというのです。バッド

確かにここに展示されていた「四季花鳥図屏風」と「萩芒図屏風」は
ひと部屋展示室が違うだけでまるで別人の展覧会のような違いがありました。

等伯の着色画は智積院にある国宝の障壁画(こちらで見られます。)は有名ですが
どうしても等伯=水墨画のイメージが強く、着色画を
見せられても、どうなのかな・・・という不安もあったのですが、
それは全くの杞憂でした。浅はかでした。しょんぼり

特に相国寺所蔵の「萩芒図屏風」イチオシです。桜

美術館近くを数分おきに時間通りに走行する山手線のダイヤグラムのように
細かくびっしりとススキの枝が描かれているのが左の屏風。

ハギの中に分け入って接写風に一部分を大胆に描いたのが右の屏風。

そして双方に共通して描かれているのがです。強風

出光美術館の天井は低く、取り付けてある空調の音や風が鑑賞者に
時にはうるさく煩わしく感じるのですが、今日はこの絵の前に関しては
場を盛り上げてくれるとても好い役割を果たしてくれていました。

目に見えない風を着色画であそこまで繊細に表現できた等伯。
やはりただ者ではありません。それだけでなく水墨画同様奥行きも
しっかりと表現しているのですから驚きです。

「萩芒図屏風」に見惚れ、心をどこかに連れ去られてしまい
セクション3はあまりよく覚えていません・・・冷や汗

タイトルの「新発見」には二つの意味が込められているそうです。
(帰宅してから知りました。。。)
ひとつは、新たに発見されたり確認された作 品の展示という意味です。もうひとつは、それらの作品を分析していくと等伯は、従来の水墨画家という強いイメージとは異なり、色彩画家としてのひじょうにすぐれた側面を持っていたことがわかりましたが、その側面の発見という意味です。
真贋問題よりもこちらの新発見の方が純粋に感動できました。

美術館にこの展覧会のチラシも置いてありました。(^^♪

長谷川等伯
長谷川等伯
以下プレスリリース
桃山時代の巨匠として狩野永徳とならび称される長谷川等伯。この画家に対する近年の関心の高まりと研究の進展にともない、作品の発見や再確認が相次いでいます。たとえば「松に鴉・柳に白鷺図屏風」や「竹に虎図屏風」(いずれも当館所蔵)は調査研究の結果、新たに等伯の作品とわかりました。また最近では、若き日の非常にめずらしい着色画である「四季花鳥図屏風」(個人蔵)が発見されました。

本展は、これらの作品を一堂に展示し、従来の評価にはない等伯に見いだされた新たな美を、発見や再確認の経緯をくわしく説明しながらご紹介します。



| 展覧会 | 17:43 | comments(10) | trackbacks(3) |
Takさん、こんばんは。出光の等伯展は今年の目玉です。この日曜は再度MOAに岩佐又兵衛を観に行きますので、26日に出かける予定です。松林図を見てしまうと、等伯にのめり込みますね。今では狩野永徳の人気を上廻ってます。
このころの絵師は水墨画も豪華絢爛な屏風も描いちゃいます。幅広い画技も持ち合わせてます。西洋の画家では作風がこんなに変わることはありませんね。このあたりが日本画のおもしろいとこです。早くみたいです。
| いづつや | 2005/03/16 11:35 PM |

@いづつやさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

数年前まででしたらきっと行かなかったであろう展覧会です。
等伯の魅力を恥ずかしながら知りませんでしたので。
今回、初心者には今までのイメージとは一風変わった
雰囲気の等伯にも出会えて新鮮な気持ちが味わえました。
桃山時代。面白い時代ですね。
室町から江戸までしっかりと勉強しなおすいい機会かもしれません。

いずつやさんの感想がとても楽しみです。
| Tak管理人 | 2005/03/17 11:42 PM |

はじめまして。トラックバックさせていただきました。等伯展よかったですね。
こんど京都に行くのでついでに智積院も見てこようと思っています。ずっと住んでいたのに今まで見ていなかったので。
| kazuma | 2005/03/23 2:43 PM |

@kazumaさん
初めまして。
コメント&TBありがとうございます。

智積院どうしても観たくなりますよね〜
行かれたらまた感想お聞かせください。
| Tak管理人 | 2005/03/29 11:14 AM |

Takさんこんばんは。
私も先日行ってきました。

>目に見えない風を着色画であそこまで繊細に表現できた等伯

同感です!
作品の中の空気感とでも言うか、
その風の「流れ」に素晴らしさを感じました。
萩芒図屏風は私もイチオシです!
| はろるど | 2005/04/06 11:31 PM |

@はろるどさん
こんばんは。

「萩芒図屏風」また観たくなってきました。
桜が満開のこの時季にあえてハギ&ススキで洒落込む。
こんなヘンテコなことばかり考えています・・・

でも観たいな〜萩芒図屏風
| Tak管理人 | 2005/04/07 10:13 PM |

はじめまして♪
先日、石川県七尾市で開催されている等伯展を
見に行ったので、TBさせていただきました。
こちらは「最初で最後」の触れ込みで「松林図屏風」が
里帰りしています。毎年、等伯展は開催されているので
すが、今年はいつにも増して大盛況ですよ。
| tomomom | 2005/05/04 1:29 PM |

@tomomomさん
コメント&TBありがとうございました。
七尾市行ってみたいです。
いつもは国立博物館でしか
この作品観たことないので・・・

場所も変われば見え方も
また変わってくるものですよね。

現地での様子を知らせていただき感謝です!!
| Tak管理人 | 2005/05/04 2:23 PM |

昨日、七尾市の美術館へ長谷川等伯の松林図屏風を鑑賞に行きました。幽玄の世界に引き込まれた感じで何時の日かまた見たい気持ちです。
| 中川 勲 | 2005/05/05 1:06 AM |

@中川 勲さん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

七尾市行ってみたいです。
金沢の美術館もあわせて。
一度だけ北陸行った時の印象がとても良かったので
記憶に鮮明に焼きついています。
| Tak管理人 | 2005/05/05 8:20 PM |










http://bluediary2.jugem.jp/trackback/187
『新発見・長谷川等伯の美』 出光美術館
この間の源氏絵につづき、2度目の来館です。出光美術館。
| style book@WebryBlog | 2005/03/21 12:29 AM |
出光美術館 「長谷川等伯の美」 4/3
出光美術館(千代田区丸の内) 「新発見 長谷川等伯の美」 3/12〜4/17 こんにちは。 先日、初めて行く出光美術館で、これまた初めて見ることとなる長谷川等伯(1539〜1667)の屏風画を鑑賞してきました。 出光美術館は日比谷通りに面した帝国劇場の9階にあります。
| はろるど・わーど | 2005/04/06 11:31 PM |
長谷川等伯展に行ってきました
昨日のことなのですが… 石川県七尾美術館で5月8日まで開催している 「長谷川等伯展」を見に行ってきました。 http://www.city.nanao.ishikawa.jp/nanabi/ 等伯は桃山時代の画家で、狩野派と対抗する 長谷川派の長となり「雪舟五代」を名乗った人物。 今か
| のらログ | 2005/05/04 1:26 PM |
編集・執筆を務めた『カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ』(世界文化社)が2月18日に発売になります。


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