2009.09.05 Saturday
表慶館 アジアギャラリー
国立東京博物館の表慶館1階が「アジアギャラリー」として8月4日からオープンしています。
![]() 表慶館エントランスホール こちらの記事「東洋館休館」でも書きましたが、これまで長きに渡り東洋美術の殿堂として親しまれてきた東京国立博物館・東洋館が、耐震補強工事を行うために2009年6月9日より休館となっています。 リニューアルオープンの予定は3年後の2012年(平成24年)。 それまでの間、池を挟み真正面に位置する、表慶館で東洋美術を常設展示することに。名付けて「アジアギャラリー」。正直、東洋館の独特な構造は決して観やすいものではなく、また展示作品数も膨大だった為、ついついスルーしがちでした。 その東洋館の多彩なコレクションを表慶館1階だけにぎゅっとまとめ、地域ごとに分けて展示。これくらいの広さであれば、平成館で特別館を観た帰りにでも立ち寄って拝見すること十分可能。導線もいいですしね。 ![]() アジアギャラリー館内の様子を簡単にご紹介。 これ観たら明日にでも行きたくなりますよ! 正面入口からエントランス右手に第1室、第2室があります。 (順路は特に決まりがないそうなのでお好きな部屋から) ![]() 第1室 中国考古・中国彫刻 ![]() 商周時代の青銅器の優品と「金のなる木」として親しまれてきた揺銭樹、ほか色鮮やかな新石器時代の土器、最古の漢字を刻んだ甲骨、美しい石を加工した玉器などさまざまな考古遺物を展示します。 ![]() 「饕餮紋ホウ(とうてつもんほう)」商代後期 これまた遊行七恵さんご覧になったら大興奮されるだろうな〜 この他にも、甲骨文や中国 新石器時代(前3千年紀) の玉斧、玉璧、玉刀、または中国の土器など世界史の教科書の最初の方に載っていたものがコンパクトに厳選され展示されています。 ![]() 第2室 中国工芸 陶磁器を中心とした中国工芸の優品を展示します。今回は、横河民輔氏寄贈作品より、東晋時代から清時代までの中国陶磁器の代表作品を紹介します。 ![]() 「三彩龍耳瓶」「白磁鳳首瓶」共に重要文化財 唐時代 これが一番欲しいかな。唐三彩よりも。 ![]() 「白釉黒地白花牡丹文枕」磁州窯 北宋時代 実際寝相の悪い自分にはとても使えない代物。でもぱっと見惹かれるものありますよね。黒地に白牡丹。どんな夢見られるやら。 エントランスホールへ一旦戻り、第9室へ。 ![]() 第9室 朝鮮考古・朝鮮彫刻 中国の影響で始まり、高度に発達した高麗時代の青磁および、のちに独自の発展を遂げた朝鮮時代の陶磁器を展示します。 ![]() すっきりとした印象の高麗時代(12世紀)の青磁が涼を与えてくれます。 また同室では朝鮮考古の「三国時代の冠や耳飾などの金製品と土器、高麗・朝鮮時代の青銅器の優品」がお出迎え。東洋館では足を止めて拝見することなかった作品もこうして、外行きの「お化粧」をされると見え方もまるで違ってきます。 これだけでも十分お腹いっぱいになる展示、そして魅力的な作品を引き立てる演出・ライティングですっかり魅了されますが、残りの第8室と第7室が更に凄いことに。 ![]() 第8室 インド・ガンダーラ彫刻、東南アジア彫刻・工芸 ![]() 展示室中央に露出展示で「如来立像」や「交脚菩薩像」を展示。作品の仕切りに布を使っているのがとても新鮮。両脇のガラスケース展示には工芸品やインド・ガンダーラ彫刻が。 ![]() アフガニスタン、パキスタン、インドの仏像や、ヒンドゥー教の神像などの石造彫刻を展示します。西洋とのつながりが深いガンダーラ彫刻、インド在来の造形を取り入れたマトゥラー彫刻など、多様な彫刻作品を紹介します。 ![]() 第7室 西アジア・エジプトの考古と美術 ![]() 「ヘラクレス立像」イラク,ハトラ出土 高88.0 パルティア時代 ここの展示室が一番濃厚かも。イラン、イラク、シラクそしてエジプトから出土した実に様々なものが一堂に。「眼の偶像」「楔形文字粘土板文書」「彩文土器」「切子装飾ガラス碗」等など。実に多彩。 ![]() 「イニ像浮彫」エジプト、サッカーラ出土 古王国時代、第6王朝・前23世紀 何度も自省の念込め、東洋館ではスルーしていた作品たちが、こうしてちょっと手を加えられるだけで、まるで別の作品のように輝いて観えます。 ちょっと展示方法を変えただけで、観え方感じ方または有難さが変わってしまうのは、観る側としては恥ずかしいことで反省しきりではありますが、今まで目の前にありながらも「見過ごして」しまった優品たちに表慶館で再開できるのは素直に嬉しいこと。 しかも、アジアギャラリーは特別料金など全く必要なし。東博の常設展の一部。東洋館はちょっと観るのに時間を要しましたが、表慶館くらいの展示スペースだと丁度いいかと。でも正直特別展、本館常設展を観るだけでも時間と体力かなり必要。 本館1階 18室 近代美術 ![]() 高村光雲「老猿」重要文化財の後方には、河鍋暁斎の大作「地獄極楽図」が! これからは表慶館を観るだけの体力も残しながらの鑑賞しないと ![]() まだまだこの他にも法隆寺館やTNM&TOPPANミュージアムシアター「故宮―紫禁城 天子の宮殿―」も控えているのですから。。。 尚、現在の展示品は来年1月31日まで基本的に展示替えされずに公開されています。「皇室の名宝展」(←公式サイトカッコいい〜)の帰りにでも是非。 せめてこの作品だけでも。。。 ![]() 「揺銭樹」(「金のなる木」) 後漢時代・1〜2世紀 ![]() 慶びを表すという名がついた表慶館は、大正天皇(当時は皇太子)のご成婚をお祝いするために明治33年(1900)に計画されました。設計は当時の宮内省技師片山東熊があたり、明治41年(1908)9月の竣工後、皇室に献納され、当館(当時東京帝室博物館)が管理することになりました。 この記事のURL http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1871 JUGEMテーマ:アート・デザイン 明治末期の洋風建築を代表する建物として親しまれている表慶館は、東洋館の休館にともない「表慶館(アジアギャラリー)」として、東洋の彫刻・工芸・考古遺物を展示をしています。 |




























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