青い日記帳 

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絲の家プロジェクト

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009の一貫として十日町市「キナーレ」他で開催されている眞田岳彦による「絲の家プロジェクト」



上越新幹線、越後湯沢駅よりレンタカーで十日町市内まで一時間も要せず到着。街中にある「キナーレ」は、十日町エリアのメインステージ。大地の芸術祭のパスポートや地図など基本的なアイテムから十日町の採れたて野菜まで、入手できる便利な施設。

ほくほく線で越後湯沢から電車に揺られ十日町駅到着前に進行方向左手に観えるコンクリート作りの真四角のちょっと味気ない建物が「キナーレ」。道の駅と同じ敷地内にあるので駐車スペースは問題なし。

外観と「その他」、もうひとつのブログに画像アップしてあります。

そのキナーレの1階受付横の特設ギャラリーにこんな物体が。

眞田岳彦
絲の家プロジェクト「糸+」

織物産地である十日町、その「糸」が繋いできた人と伝統文化を、さらに次の時代へ繋ぐことをめざして、多彩な企画を試みる。「キナーレ」1階では、地域の糸や布のデザインを発信する展示や、きもの歴史館、体験工房、地域織物関係者との連携企画を実施し、さらに全国の美大生たちの繊維作品展を開催。

十日町に伝わる伝統的な文様を用い、手ぬぐいのデザインとして現代に復活させています。更にその手ぬぐいをつなげてこんなものまで。


角材と布きれ(手ぬぐい)だけの安普請でありながら、それなりに感動を呼ぶのは、やはり場所の力。十日町の空気を吸い、十日町の人々に触れ合った(実際キナーレに来る前、地元の人とちょっとした「交流」があった)からこそ。

おまけにこの後、市内で「へぎそば」まで食したのですから。。。

キナーレ2階には糸が出会う「妻有と美術学生展」が開催されており、それなりに面白い作品もちらほら。中でも一番のお気に入りがこちら。

愛知県立芸術大学 大学院2年の片山章子さんの「」というタイトルが付けられた作品。

何故にこれが「指」なのか。最初は自分もさっぱり分かりませんでした。でもちょっとだけ目のピントを手前に持ってくると…

確かに指です。しかもかなりリアルな指です。
どちらかと言えばグロ系かもしれません。そこが気に入りました。

新潟県、妻有の歴史・風土を題材に布の作品を制作せんとして、完成されたのがこの「指」であるとするならば、制作意図を的確に捉えていると言えます。布を編んだり、糸を紡いだりするのは、当り前のことながら人間の指そのものなのですから。

機械化により人の指をほとんど介さず布が織り上がるようになってしまった時代。「指」はとうの昔に役目を終え、流行遅れのネクタイのように無造作に吊り下げられ埃をかぶるだけ。

でも、流石にそこは女性(片山章子さんって女性ですよね?)の作品とあって、役目を終え吊り下げられながらもしっかりお洒落は怠らないようです。もう一度「指」の画像を観て下さい。こんなに綺麗な爪そうそう観られません。どんなネイルアートよりある意味美しいものあります。

一見、気持悪いように見える作品ですが、時と共に大変美しい、そしてどこか誇らしさすら感じられる作品に見えて来ました。「キモ美しい」優品かと。

キナーレではこの他に、糸と喜ぶ「日本の布デザイン/十日町展」も開催していました。(展示室の至るところに撮影禁止の案内と監視カメラ設置の文字が興ざめ甚だし。おーー怖っ!)



さて、さて「絲の家プロジェクト」はキナーレだけではなく、市内他の場所でも展示されています。キナーレから車で数分のところにある十日町市博物館には3つの展示が。

まず最初に以前ご紹介したこちらの展覧会もこのプロジェクトの一環だそうです。

糸と文様「縄文人の道具箱 野首遺跡展

野首遺跡は縄文時代中・後期の集落跡。これまでに200点を超える土器が復元され、中でも火焔・王冠土器18点が注目されている。また土製品など縄文人の道具箱の中身が一式揃っているのも特徴だ。本展では同遺跡の解説と復元された土器や群馬・長野の焼町土器などが一堂に展示されている

国宝指定書と共に免震対策がばっちりとられた展示台に鎮座している「国宝 火焔型土器」。レプリカ展示ではなく、この期間中は本物が展示されていました。ここまで来てこれを観ずして帰れません。

また博物館ロビーには、糸を編む「越後アンギン展」が。

「アンギン」とは縄文時代から伝わる日本最古の布。
アンギン伝承会の方が考案する「編み」を実際に古来の技法に則り制作。

そして野外展示に思わぬ好き作品が。

糸と赤の花「子どもとおとな展

約250名の子どもたちと十日町産の稲穂の藁を素材に作品を制作。縄文時代から生命の色とされてきたベンガラで藁を染め、花に模した作品をつくります。藁の花が咲く広場で「豊穣と豊かな心」を見つめます。


ここもまた場所の力が大きく作品に作用しています。
何せここは縄文時代の竪穴式住居を復元した「遺跡ひろば」

そもそも、十日町市博物館を含め体育館、小学校が現在建っている場所は縄文時代の遺跡跡。それを思うとこの藁の赤い花が妙に「リアル」に見えてくるものです。

絲の家プロジェクト」は9月13日までです。

「今日の一枚」はこれかな〜


博物館受付で販売されていた「夜光反射リフレクター
自分のチャリにこれ付けたら夜の道も安心安心。
国宝 火焔型土器」が守ってくれます!?

おまけ
博物館にあった縄文人竪穴の住まい。

作り込みが細部に至るまで凝りに凝っています。
これを拝見した後で、外の「遺跡広場」に広がる糸と赤の花「子どもとおとな展」観たら、そりゃ〜感動もしますよね。見事な連携プレーです。

それでは最後に「今日の美味


翌日帰りの新幹線車内で飲んだ「エチゴビール

そうそう、昼間Twitterでもつぶやきましたが、12月から東博で「国宝 土偶展」開催されます。
 “ひとがた”をした素焼きの土製品「土偶」の発生は、縄文時代草創期(約13,000年前)にまでさかのぼります。伸びやかに両手を上げるもの、出産間近の女性の姿を表すもの、極端に強調された大きな顔面のものなど、多様な姿かたちをする土偶は「祈りの造形」とも称され、縄文時代の人々の精神世界や信仰のあり方を表す芸術品として、世界的に高い評価を得ています。
 本展は、イギリスの大英博物館で2009年9月10日から11月22日まで開催されるTHE POWER OF DOGUの帰国記念展で、国宝3件と多数の重要文化財・重要美術品を含む全67件で構成されます。縄文時代早期から弥生時代中期にわたる日本の代表的な土偶とその関連資料を一堂に会し、土偶の発生から盛行そして衰退までの過程を辿るとともに、その個性豊かな造形美に迫ります。

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