青い日記帳 

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『すゞしろ日記』(羽鳥書店)刊行記念〜山口晃 トーク&サイン会

丸善・丸の内本店 3階 日経セミナールームで開催された『すゞしろ日記』(羽鳥書店)刊行記念〜山口晃 トーク&サイン会に行って来ました。

『すゞしろ日記』の内容、感想についてはこちら。



今から3年前に『山口晃が描く東京風景 本郷東大界隈』刊行記念講演が、この同じ場所で開催された際は、まだまだ会場内に空席もちらほら目についたのですが、今や整理券が開催前に全て無くなり100名入る会場に補助椅子まで出して対応する事態にまで。

たいした人気です。会場内には遠路はるばるこのトークショーの為に関西から夜行バスでおみえになった方も!山口晃人気まさにとどまるところを知りません。

世間一般には、人気上昇と共に、人間性は下降線を辿ること多々ありますが、山口さんは全くそんなところがないからエライ。3年前の同じ場所でのトークショーのデジャブかと思えるほど。

変わり映えしない。と言ったらそれまでですが、逆にこの変化の激しい時代にこれだけ同じスタイルを貫き通せる人も珍しいのではと、まず感心。



『すゞしろ日記』(羽鳥書店)刊行記念トークショーというのに、初っ端いきなり映画『トラ・トラ・トラ!』(TORA!TORA!TORA!)の話を。何でもテレビっ子の山口さんは昨夜たまたまこの映画を観てしまったらしく、CGに頼らない当時(1970年)の特殊撮影にいたく感銘を受けたご様子。

戦艦模型を撮影用のプールに浮かべ、いかにもそれらしく映す苦労。波一つとってもCGでは表しきれない生の感覚の世界に感激したそうです。確かにCGは自分も苦手なのでお気持ちよく分かります。

他にも、京都で同じような出版記念トークショーを開催した折にとったアンケートの中に「資本主義に染まり過ぎていますね。ご注意!」と書かれていた小ネタなどを披露しつつ、場の雰囲気も和んだところで、本題の『すゞしろ日記』の話に。

東大出版の『UP』に連載されている『すゞしろ日記』には、よく山口さんの奥様が登場することでも有名。身内ネタですから面白可笑しく書いてしまうと、奥さんの親戚経由でクレームが来るそうです。「うちの娘はあんな子じゃない!」とか。

また生来、癖っ毛の山口さんは整髪にいつも苦労されていたそうですが、ある時奥様がお使いになっていた「DHC薬用ディープクレンジングオイル」を髪に付けたところ、これが下手なムースよりまとまりが出て、自由自在の髪型に整えられることを発見!「これは使えますよ〜」とのこと。



また、今日一番笑ったのは、『すゞしろ日記』内にもしばしば登場する変なポーズや動き。あれ実際にご家庭でついつい手足が動いてしまいやってしまうそうです。「変な動きは家では頻繁にやります」と激白していました。

そんな可笑しな面白ポーズも家の外以外ではやっていないつもりだったそうですが、ある時画廊の方から「ダイハツ・ムーヴのCMを見ると山口さんを思い出す」と言われ衝撃を受けたそうです。

そう、外でも知らず知らずのうちに手足、腰と動いていたのです!
実際、他のトークショーとかでもこんな動き↓していますよね〜



加藤茶とマイケル・ジャクソンを足したような動きが山口さんのそれに当たるそうです。踊れる日本画家。

そうそう、踊るだけでなく、天才的なコピーライターの片鱗も。


二重丸の品揃え「丸の内。丸善」

トーク途中に突然、山口さんが考えた丸善のキャッチコピー
図はホワイトボードに書かれたものを再現。

あっという間の約1時間ちょっとのトークショー。
まだまだ『すゞしろ日記』のほんの数ページを語ってくれただけなので、是非とも第二弾、第三弾を開催して下さい。楽しい時間をありがとうございました!

羽鳥書店の皆さん、また丸善のスタッフの方々本日はどうも有難うございました。

UP版すゞしろ日記(第1回~第50回)収録。元祖すゞしろ日記(描き下ろし解説付)をはじめ、各バージョン―美術手帖版・プリンツ21版・OH!ヤマザキ版・さて、大山崎版―のすゞしろ日記が大集合。白州探訪乃記、アトリエ探訪/仕事場リアル探訪、私的ラジオ生活、大相撲観戦乃記、藝術カフェー乃圖、モーニング二十五周年表紙原画など、カラー作品も多数おさめる。


人気画家の“うまい”マンガ
 多少なりとも現代美術に興味のある方ならご存じと思うが、山口晃といえば、大和絵風の様式と現代の都市や風俗が融合したような異景を、超細密なタッチで描くことで知られる人気画家だ。
 その山口晃が、日々の雑感を落書きのようなラフな線でつづったのが本書。〈山愚痴屋〉なんて屋号を名乗ることもあるとおり、愚痴や屁理屈(へりくつ)めいた話題も多いが、画家ならではの鋭い観察眼、批評眼に唸(うな)らされることも。一方で、我が身の愚かさ、情けなさを自虐的に描く。その“腰の低い偏屈者”的キャラが何とも憎めない。
 さらに、しばしば登場する〈カミさん〉との掛け合いがすこぶる愉快。パワフルでマイペースな妻に翻弄(ほんろう)されてトホホ……みたいな話を描きながら、にじみ出る夫婦愛はうらやましいほど。そしてもうひとつ、食事シーンが実にうまそうなのもいい。なかでも金沢のすし屋の描写は、まさに垂涎(すいぜん)もの。サラッと描いただけの絵で、これほど食欲をそそるということからも、山口晃の絵がいかにうまいかがわかる。マンガでも何でも細かく描き込んだ絵を“うまい絵”と勘違いしている人がいるが、本当の絵の巧拙は線を減らしていったときにこそ表れるものなのだ。
 マンガとしては異常に文字が多く、絵のないコマも少なくない。が、著者もマンガを読んで育った世代(実際、作品には大友克洋や宮崎駿の影響もうかがえる)。コマ割りという手法を用いた本作は、確かにマンガなのである。

朝日新聞8月30日掲載。書評[評者]南信長

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この記事に対するコメント

こんにちは。
よいですね〜。
やはり、次回こそはフルのトークショーに参加したいものです。
あおひー | 2009/09/13 5:51 PM
もう3年も経つんですね。感無量です。
やはりここでの(羽鳥書店さん主催)トークは下準備が素晴らしいので、
トーク内容も楽しいですね。
個人的にはいただいたサインにも大満足です。
サイン会も回を追うごとに時間が長くなっている気がします。
楽しかったです!
さちえ | 2009/09/13 9:34 PM
@あおひーさん
こんにちは。

本の数ページしか語る時間がなかったので
第二弾、第三弾もあろうかと。

@さちえさん
こんにちは。

感無量という言葉に重さを感じます。
サイン会は芸能人なみですよね。
いやはや凄い人気です。
3年前とは大違い。
そう言った点でも感無量です。

Tak管理人 | 2009/09/14 10:52 AM
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丸の内丸善で山口晃さんのトーク&サイン会が開催されました。3年前の11月に初めて山口さんご本人にお会いしたのがこの会場だったこともあり、個人的にとても思い入れのある場所です。当時よりずっと知名度も人気もアップした山口さんですが、トークはいつものようにホ