青い日記帳 

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「伊藤若冲―アナザーワールド―」静岡、千葉で開催!!

現在、MIHO MUSEUMにて開催中の「若冲ワンダーランド」。MIHO始まって以来連日大勢の方で賑わいをみせているとのこと。行かれた方が羨ましいです。12月13日の最終日には盛況裏に閉幕することでしょう。

そして来春もう一つの若冲展が静岡と千葉で開催されます。その名も「伊藤若冲―アナザーワールド―」(Ito Jakuchu -Another World-)

追記千葉市美術館「伊藤若冲 アナザーワールド」行って来ました!
(会場内の写真もあります)



静岡県立美術館 
平成22年4月10日(土)〜5月16日(日) 休館日:月曜日(5月3日は開館)

千葉市美術館  
平成22年5月22日(土)〜6月27日(日) 休館日:6月7日(月)

↑にアップしたチラシはまだ裏面に何も印刷されていない、早刷りチラシ(裏白)。一体どんな作品が出展されるのでしょうか?現時点で分かっている出展作品と展覧会の概要についてご紹介。

まず、静岡県立美術館所蔵の優品のこちら

樹花鳥獣図屏風」6曲1双 静岡県立美術館蔵 右隻

若冲が手がけた作品の中でもとりわけトリッキーで現代人の我々の目にも新鮮に映るこの屏風絵。所謂「モザイク画」(枡目描き)と称されるものです。

モザイク画はこの他にもチラシに掲載されている「白象群獣図」(モザイク画の中でも最も出来の良い作品であり、正真正銘の若冲による真筆)

MIHOの「若冲ワンダーランド」には「樹花鳥獣図屏風」とよく似た「鳥獣花木図屏風」(プライスコレクション)が出展されたようです。

佐藤康宏氏がお書きになったもっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品では、静岡とプライスコレクションとの「差異」を鋭く説かれています。考え方色々あろうかと思いますが、一読の価値ありです。(p.58-59若冲と若冲工房ー「枡目描き」の技法から)


旭日松鶴図」1幅 摘水軒記念文化振興財団蔵(千葉市美術館寄託)

こちらは「大人の事情」とは関係無い故、「若冲ワンダーランド」にも出展されています。「動植綵絵」に至る道を探るのに欠かすことの出来ないこれまた優品。


寿老人・孔雀・菊図」千葉市美術館蔵より「菊図

ふわりと宙を舞う無重力状態の菊花。

「若冲ワンダーランド」にはこれと似た「菊図」が。「皇室の名宝展」の『動植綵絵』菊花流水図」同様、ユーモアセンスあふれる一枚。

この他、展示替えを行いつつ、合計約150点の出展作品を予定しているとのこと。(「若冲前史」として若冲が影響を受けたであろう作品も出展予定)

こうなると、気になるあれです。そう象と鯨。

あくまでも予定ではありますが、「象鯨図屏風」6曲1双 MIHO MUSEUM蔵も出展リストに入っているそうです。

その他にも…

隠元豆・玉蜀黍図」対幅 和歌山・草堂寺蔵
花卉双鶏図」1幅 個人蔵
花鳥蔬菜図押絵貼屏風」6曲1双 個人蔵
石灯籠図屏風」6曲1双 京都国立博物館蔵
群鶏図障壁画」(旧海宝寺障壁画)9面 京都国立博物館蔵
群鶏図」襖8面 個人蔵
乗興舟」1巻 千葉市美術館蔵

もしこれが本当に実現すれば、関東ではこれまでにない大規模な「若冲展」になること間違いありません。

MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町桃谷300)まで残念ながら会期中に行かれない方にこれ以上の朗報はなかろうかと。

以下、展覧会開催趣旨掲載しておきます。

造形感覚に迫るもう一つの若冲展
伊藤若冲(1716-1800)は、京都国立博物館での没後200年展以降、一般の美術愛好家にも広くその名を知られる存在となりました。様々なメディアで取り上げられ、時に安易な言葉で語られる傾向もある中、若冲の事蹟をここでもう一度客観的に振り返る時期に来ているのではないでしょうか。その意味でも、《釈迦三尊像》と《動植綵絵》を、若冲がそれらを寄進した相国寺において一堂に展示した若冲展(2007)は大変意義深いものでした。
一方で、若冲作品に関しては華麗な着色画を中心として語られることが多く、遺作の大部分を占める水墨画については未だ必ずしも正当な評価を得ているとは言えません。しかしながら、晩年に至るまで生涯描き続けた水墨の作品には若冲の独特の造形感覚が遺憾なく発揮されており、彼のもう一つの魅力をかたち作っていると言えるでしょう。
本展覧会は、若冲の水墨の作品を中心に、関連する着色の作品をも含めて構成します。加えて、河村若芝・鶴亭らの黄檗絵画の作品によってその水墨表現の前史を示し、若冲水墨画の世界に迫ります。


千葉市美術館の会員になるしかないですね、これは。(自分は既に家族会員となっています)千葉市美術館「友の会」のご案内はこちら。

尚、東京国立博物館本館地下1階のミュージアムショップで、「若冲ワンダーランド」図録発売中です。売り切れ必至。


若冲ワンダーランド
MIHO MUSEUM
2009年9月1日(火)〜12月13日(日)

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1919

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この記事に対するコメント

千葉ならさすがにCosのところからでもいける・・・2時間かかるけど‖>_<‖・・・のがうれしいです。
行かなくちゃ\‖^O^‖/
Cos | 2009/10/22 11:57 PM
お世話になりました!
楽しみです!
特に静岡の方行ってみたいなあ・・・^^

図録も早く手に入れたいです。
ai | 2009/10/23 1:10 AM
おおなるほどですね!
大人の事情(笑。
最寄りのミホにもう一回行くか
こっちの東日本バージョンに
ついでを作って行くか悩むところです。
情報ありがとうございます。

へっぽこもふ | 2009/10/23 2:08 PM
@Cosさん
こんばんは。

2時間で行ければokでしょう〜
新幹線使わずにすむのですから。
通いますよ〜

@aiさん
こんばんは。

やっとアップすることできました。
お待たせしました。
静岡もいいところですよ
一度しか行ったことありませんが惚れました。

図録、まだ東博に今日の段階ではありました。

@へっぽこもふさん
こんばんは。

MIHOがお近くであるなら
迷わずそちらでしょう〜
でも静岡、千葉も捨てがたい。
若冲人気ひと段落したと思ったら
逆に盛り上がってきていますね。
Tak管理人 | 2009/10/23 7:49 PM
うっひゃー、静岡と千葉で若冲展ですか。
それも全150点!
とてつもない規模になりそうですね。
先日朝日に発表されたマウリッツハイス美術館展と並んで
すっごく楽しみです!。
鉄平ちゃん | 2009/10/29 8:06 PM
そういうわけで、自分のブログでも
「伊藤若冲-アナザーワールド-」の告知を
させていただきました。
チラシの画像も使わせてもらいました。
TBもよろしくお願いします。

本当に楽しみだな〜。
鉄平ちゃん | 2009/10/29 9:16 PM
@鉄平ちゃんさん
こんにちは。

千葉と静岡で拝見できるので
MIHOはいいかな〜と思っています。
本当は行きたいのですけどね。

マウリッツハイス美術館展は
東京都美術館リニューアルオープンに
合わせた特別展。楽しみ2倍です。

どうぞどうぞお使い下さい。
リンクもご自由に。

楽しみですよね!色々と。
Tak管理人 | 2009/10/30 1:07 PM
takさんのブログと出会ってから、毎日拝見しています。
見る箇所満載で楽しませていただいています。

先月、佐野吉澤美術館に行った時
来年の5月、千葉美術館でも若冲展があることを知り
MIHOはあきらめました。

5月が待ち遠しいです!
どんぐり | 2009/11/07 1:11 AM
@どんぐりさん
こんばんは。

ありがとうございます。
「読んでます」の一言が
大変励みになります!

吉澤美術館へは菜蟲譜を
ご覧になりに行かれたのですね。
静かなよい美術館ですよね。

千葉市立美術館の若冲展
盛り上げていきます!!
Tak管理人 | 2009/11/08 9:48 PM
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「伊藤若冲 -アナザーワールド-」が来春開催されます | 鉄平ちゃんのエピキュリアン日記 | 2009/10/29 9:07 PM
西と東で若冲展たけなわのところですが、本日発売されたユリイカの若冲特集を読んでみました。 早速、目次を順に挙げながら、内容を簡単にご紹介(+感想)したいと思います。 『特集・若冲 - 「動植綵絵」・モザイク画・「象と鯨図屏風」…永遠に新しい絵師のすべて
「ユリイカ 特集・若冲」 青土社 | はろるど・わーど | 2009/10/29 9:55 PM