青い日記帳 

  
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「躍動する魂のきらめき―日本の表現主義」
松戸市立博物館で開催中の
「躍動する魂のきらめき―日本の表現主義」展に行って来ました。



栃木県立美術館  2009年4月26日(土)〜6月15日(月)
兵庫県立美術館  2009年6月23日(火)〜8月16日(日)
名古屋市美術館  2009年8月22日(土)〜10月12日(月)
岩手県立美術館  2009年10月20日(火)〜11月29日(日)

長い巡回期間を経てやっと関東地方へお目見えした話題の展覧会。朝日新聞に載っていた、2009 今年の展覧会「私の3点」で高階秀爾氏がこの展覧会を選んでいらっしゃいました。

また5月の早い段階でNHK日曜美術館アートシーンでも紹介された、ちょっとマニア向けの展覧会。というのも美しい風景画や美人画は一切無し。

Wikiで「表現主義」を見てみると…「一般に、感情を作品中に反映させ、現実をねじまげて表現する傾向のことを指す。また、この語は感情の中でも特に不安や葛藤などをあらわしたものを指すことが多い(表現主義の作品で、陽気で快活なものはあまり見られず、陰鬱なものが多い)

当たっている。。。

ただし、ドイツをはじめとするヨーロッパのそれとは一線を画し、今回の展覧会はあくまでも「日本の表現主義」単に陰鬱なだけの作品ではありません。逆に「この道」を経て「今」があると考えれば、大変近しいものと捉えることが可能かと。

一言。楽しかったですよ。とても。
だってこんなにフツーとは違う作品がゴロゴロしているのですから。

まずは、軽くジャブから。

木村荘八「壺を持つ少女」1915年

パッと見何の変哲もない人物画ですが、観ていると色々とおかしなと言うよりも怪しげなムード漂わせてくる作品です。背景もよく見るとちょっと不気味。だいたい抱えている壺は何か入っているのかしら?

両眼がずらして(ずれて)描かれているので、目が合いそうで合いません。

突如、「飛び道具」が。これ凄いでしょ!

岡本神草「拳の舞妓」1922年頃

岡本とこの作品についてはこちらの「美の巨人たち」のサイトで。

岩明均「七夕の国」って漫画知ってます?民俗学的にも興味深い漫画なのですが、どうもこの絵を見ると「七夕の国」思い浮かべてしまいます。

このストレートで決まりかな。

甲斐庄楠音「裸婦」1921年

ルノワールの描く豊満な裸婦とは比較にならないほど衝撃的な一枚。画面4分割し下3/4にぎゅうぎゅう詰めに女性の身体が詰め込まれています。形容しがたいとはこのこと。目の前しばし動けず。

ヨーロッパの猿真似ではなく、生命感を思いきり個性的に表現した名作だと思います。

女性を描いた作品ばかりでも何なので。

萬鉄五郎「雲のある自画像」1912-13年

2ちゃんねらーにこの絵のアスキーアート作ってもらったら流行るでしょうね〜きっと。
○| ̄|_

萬鉄五郎は実験的に?様々な自画像描いていますが、全て内面から何か滲み出ているようなそんな作品ばかり。これこそまさに表現主義と捉えてよろしいかと。


小川芋銭「寒根固生意」1924年

自分が知っている芋銭はもっとユーモラスで緩い感じの作品なのですが、これはどう捉えれば良いのか一瞬躊躇います。中央の朽ちた大木は作家本人の姿なのでしょうか?それとも??

それに空に浮かぶこれ

そう、お正月のおせち料理に欠かせない(自分が最も好きな)「チョロギ」そっくり!いいぞ、いいぞ〜それでなくちゃ芋銭!

絵画作品ばかリ紹介してきましたが、この展覧会はそれ以外にも版画、彫刻、工芸、建築、デザイン、写真、舞台芸術等など幅広い分野から集め得るかぎりの作品を集めた大変大がかりなもの。欲を言うなら松戸ではなく、もっと広い会場で開催して欲しかったのですが、、、まぁ近いからいいか。


田村榮「白い花」1931年

写真の方が毒々しさが緩和され美しく見えるかも。
特にこの作品などたまらないですよね。(またこの目か!とか言わない)

展覧会の構成一応載せておきます。

序章:予兆
第1章:表現I−生命主義
第2章:表現II−影響と呼応
第3章:表現III−生活と造形


最後に「今日の一点

クリックで拡大。
佐藤朝山「婆羅門僧像」(行者)1914年

カッチョエェーー
持ち帰るならこれだね。間違いなく。

「躍動する魂のきらめき―日本の表現主義」は2010年1月24日までです。


松戸市立博物館が最後の巡回地となります。お見逃しのなきよう。狭い箱ですが。。。

展示替えがあります。
前期−12月 8日(火)〜12月20日(日)
中期−12月22日(火)〜 1月11日(月・祝)
後期− 1月13日(水)〜 1月24日(日) 

作品、展示替えリストはこちら(PDF)

おまけ:松戸市立博物館特別展の他も見所ありますよー

建物のすぐ裏手には縄文時代の竪穴式住居が!


そして博物館内部には昭和35年より入居が開始された常盤平団地が!


当時「団地族」という言葉も生まれるほど注目された夢の団地。


そうそう、虚無僧もいます。この博物館。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1976

JUGEMテーマ:アート・デザイン


岸田劉生、萬鉄五郎、東郷青児、恩地孝四郎など、大正期を中心に内面の感情や生命感を表した個性的で力強い芸術表現を「日本の表現主義」と位置づけ、洋画、日本画、版画、彫刻、工芸、建築、デザイン、写真、舞台芸術など多様な分野から350点を一堂に介し紹介します。
 「表現主義」とは、20世紀はじめドイツをはじめヨーロッパ各国で起こった美術運動です。形や色の表現に内面や精神を強く表そうとするこの運動は、日本にも伝わり、明治末から大正にかけて、内面の感情や生命感を表した個性的で力強い芸術表現が各分野で生まれ、日本独自の展開を示しました。
 本展では、1910年から1920年代、大正期を中心に起こったこの熱き芸術表現を「日本の表現主義」と位置づけ、洋画、日本画、版画、彫刻、工芸、建築、デザイン、写真、舞台芸術などジャンルを超えて紹介する初めての試みです。
 個性や内面が強く前面に出たこの時代の芸術を、約140作家の約350点の作品や資料でご覧いただきます(会期中展示替えがあります)。
| 展覧会 | 23:46 | comments(10) | trackbacks(3) |
コムソウには、オドロキました。
岡本神草の絵に出会えてよかったです。
美の巨人で紹介されたものとは、顔の表情など、ちょっと違いますね。如来の目とは異なった感じがしました。
また、行きます。ありがとうございました。
| 一村雨 | 2009/12/17 6:22 AM |

@一村雨さん
こんばんは。

虚無僧なう。でした。。。
まさか小金井にお寺があったとは!
灯台もと暗しとはこのこと。
しかもいつも前を通り過ぎていた
博物館で知ったとなると余計です。
| Tak管理人 | 2009/12/17 5:09 PM |

先日はどうもありがとうございました。
表現主義に古代に団地。
絵画に彫刻に建築。
梨に虚無僧!
とても楽しかったです。
| mizdesign | 2009/12/17 8:08 PM |

こんばんは。

今年一番謎な展覧会のような気配です。
松戸といっても八柱でやるとは、びっくり驚きですが、
かなり濃厚好みとしては行かざるを得ませんね。
松涛の村山槐多とセットで。
大正のカオス感じます。
団地も楽しみ!
虚無僧って?

なにしろ楽しみです。
| あべまつ | 2009/12/17 10:35 PM |

朝日新聞の「今年の三点」で紹介されていたので気になっていたのですが、
松戸市立博物館でやっていたとは。
ここの常盤平団地を再現した展示は
近過去が好きな人間には見逃せません!。
年明けにはなんとか見に行けないかな?
| 鉄平ちゃん | 2009/12/17 11:25 PM |

田村榮の写真って、田口和奈さんぽいなーと思いました(逆かな)。
あと佐藤朝山のフィギュア、じゃなくて彫像は北川宏人さんぽいと・・・。
なかなか、新鮮な驚きがありました。
| ogawama | 2009/12/17 11:40 PM |

わぁ、むっちり。
吸いつくような肌やぁ。
女性の逞しさ温もりを感じます。
実物を観て来ます。
| きこ | 2009/12/18 5:28 PM |

@mizdesignさん
こんばんは。

どうして松戸博物館で??と
思っていましたが、なるほど納得
あんなカオスな博物館そう滅多に
ないですからね〜
あそこ自体が表現主義しちゃってます。

@あべまつさん
こんばんは。

謎ですが、内容はピカイチです。
中身は濃いですよーーとっても。
狭い展示室にしかもぎゅうぎゅうに
押し込んでいるのでたまりません。
息もできないほど!?

虚無僧って松戸生まれだったんです。
そしてとなりの展示スペースが梨!
どんだカオスなんだ。。。

@鉄平ちゃんさん
こんばんは。

高階先生らが選出されるのも
よーくわかります。これなら。
箱が広くロケーションがよければ…
と思うのですが、それでも見逃せません。
そろそろもう一度足運んでみます。

@ogawamaさん
こんばんは。

現代アートにその流れしかと
継承されていますね、まさに。
半世紀ちょっと前の日本の美術界も
今、以上にユニークだったのでしょうね。

@きこさん
こんばんは。

展示替えがあるので
確認してからお出かけを。
でもいついっても同じような
作品は出ているようです。
お楽しみ?に!!
| Tak管理人 | 2009/12/21 7:03 PM |

こんにちは。先日は松戸までお越し下さりありがとうございました。
なかなか楽しい展示でしたね。裸婦群にノックアウトでした。
団地も久々ですが面白かったです。

兵庫県美で見たらベスト10入りしてたかもしれません。
| はろるど | 2009/12/29 2:32 PM |

@はろるどさん
こんばんは。

いやーー初めていく博物館で
あれだけの物量に出くわし
驚かされました。
常設展示も同じく。

確かに兵庫で拝見したら
ベスト10入り間違いなしですね。
| Tak管理人 | 2009/12/30 6:27 PM |










http://bluediary2.jugem.jp/trackback/1976
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| つまずく石も縁の端くれ | 2009/12/17 6:19 AM |
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| とんとん・にっき | 2009/12/27 12:27 PM |
「躍動する魂のきらめき - 日本の表現主義」 松戸市立博物館
松戸市立博物館(千葉県松戸市千駄堀671) 「躍動する魂のきらめき - 日本の表現主義」(前期展示) 2009/12/8-2010/1/24 松戸市立博物館で開催中の「躍動する魂のきらめき - 日本の表現主義」へ行ってきました。 まずは本展の概要です。 ・明治末から大正期にか
| はろるど・わーど | 2009/12/29 2:31 PM |
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