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「ヴェルナー・パントン展」

東京オペラシティアートギャラリーで開催中の
「ヴェルナー・パントン展」に行って来ました。


Verner Panton ヴェルナー・パントン 1926〜1998年

memeさんから「面白いですよ〜」と勧められたら行かずにはいられない。他の方のブログ読んでも評判は上々。「ヴェルナー・パントンって誰?」って方でもこの椅子考案した人と聞けばなるほどと。


パントンチェア」プラスチック一体成形

家具にプラスチック使うなんて、誰も考えもしなかった1960年代。技術的な問題も乗り越え世界で初めてパントンが世に送り出した不朽の名作。安価なプラスチックを使用し、スタッキング(重ね合わせる)可能。

アメリカ人が考えだしたのならさほど驚きもしませんが、パントンはデンマーク生まれ、コペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミーを出ている人物。

そんなパントンの日本初となる大規模な回顧展。会場内はお洒落に敏感な若者たちで溢れかえっていました。普段の展覧会と客層が明らかに違います。

クリックで拡大

パントン・チェアだけなら家具屋でも目にすること出来ますが、その「歴史」や「変遷」を観ること出来ません。良く知っているものほど、実は何にも知らなかったりするもの。パントン・チェアも一日にして成らず。

一躍時の人となったパントン。椅子だけでなく次々と斬新なデザインの「家具」を発案していきます。会場にはラフスケッチも多数展示され、デザイン勉強しているのであろう学生さんが熱心に書き写している姿も。


ペンダント・ランプ「フラワー・ポット」1968年 「シェル・ランプ

作品だけでは飽き足らず、パントンは空間全体をもデザインするように。電灯も椅子も単体で観ている分にはいいのですが…部屋全体となるとちょいと違和感出てきます。

この部屋とか居られます?


空間全体をプロデュースしたものについては拒絶反応示してしまいます。日本人には受け悪いはず。「日本人には」なんて軽々しく言ったら網野善彦氏にあの世から頭小突かれてしまいそうですが。。。

それこそお洒落なショップのインテリアとしてなら許せるかもしれませんが、それでもちょっとね〜「侘び寂び」でも「絢爛豪華」とも違う感覚。ただこうした異次元な感覚を発するからこそ若者たちから絶大な支持を得るのもまた確かなこと。


イエロー・ルーム

一昔前の「ポパイ」や「ホットドック・プレス」のインテリア特集でよく見られた「誰がこんな部屋住むかって!落ち着かないこと甚だし」風。それがまたリバイバルしているのかしら?

無条件に北欧系のインテリアなら良しとする風潮は如何なものかと。なんて言ってる=オジサンの証拠か。コタツラブ。

考え方チェンジ。何も自分の部屋じゃなくてもいいわけで…例えばカフェやレストラン。サイケなクラブ。はたまた図書館の一室など。

非日常的な空間を求める場所であるなら尚更良し。食事の美味しさがアップするかは別としてこんなレストランも悪くはありません。確かに。


レストラン・ヴァルナ内装」1971年

ヴェルナー・パントンが最も嫌いだったのは「退屈」だったのではないでしょうか。今回の回顧展を見て体感してそう感じました。

非日常で退屈しない場所。若者たちを吸引する魅力はそんなところに隠されているのかもしれません。

そして、その最たる仕掛けがこちら。

ファンタジー・ランドスケープ》「ヴィジョナ2」

1970年ケルン家具見本市での展覧会「ヴィジョナ2」で発表された伝説のインテリアを、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムがこの国際巡回展のために再現しました。「ヴィジョナ2」は、パントンがドイツのバイエル社の依頼により制作した展覧会で、コンセプトは「未来のインテリア」でした。ライン川に浮かぶ船の内部で開催されたこの展覧会には、4日間で約2万4000人もの来館者が訪れたといいます。本展で、来館者は約8m x 6m x 2.4mのカラフルな洞窟空間の中で自由に座ったり横になったりしながら、360度パントンのデザインに囲まれる体験をします。

靴を脱がせる展覧会やらせたらオペラシティの右に出る者いません。(太田記念美術館とかは別ね)今回もまた靴を脱いでパントンが創り出したアメージングな空間に身をゆだねること可能。

うだうだ書きましたが、この空間を体感するだけでもお釣来ます。
もしまだ行かれてない方いらしたら初台までgo!

ヴェルナー・パントン展」は12月27日までです。

会場:東京オペラシティアートギャラリー(3F ギャラリー1・2)
開館時間:11:00 ─ 19:00
(金・土は11:00 ─ 20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)


最後に「今日の一枚?


ネコにも心地良さを提供する「パントンチェア」

東京オペラシティアートギャラリー
〒163-1403 東京都新宿区西新宿 3-20-2
Tel.03-5353-0756 


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それでは最後に「今日の美味


pandaさんから頂戴した「桃林堂」の「小鯛焼
炬燵に入ってほっこりしながら頂きました〜ご馳走さまでした!

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JUGEMテーマ:アート・デザイン


プラスチック一体成型という世界初の手法で、流れるようなフォルムを実現したパントン・チェア。ヴェルナー・パントン(1926-98)といえば、このデザイナーズ・チェアを思い浮かべる方も多いことと思います。デンマークに生まれたパントンは、世界の家具メーカーと協働して多くの名作デザインを世に送り出し、ヨーロッパにおける前衛デザイナーの旗手としてその地位を確立します。

パントンは家具だけでなく、プロダクト・デザイン、建築(実現せず)や展覧会など、空間全体の設計を手掛けるようになりました。奇抜なフォルムと強烈な色彩で知られるパントンの作品ですが、生涯を通じて一貫していたのはデザインに対するシステマティックなアプローチでした。それにより彼の関心は家具単体のデザインにとどまらず、空間全体にまで及んだのです。けれども残念なことに、パントンのあまりにも斬新な表現はデザイン史において特異な存在とみなされ、これまで本格的な研究の対象になっていませんでした。

本展はヴィトラ・デザイン・ミュージアムによって企画され、当館独自の展示デザインによってパントンの多岐にわたる仕事をご覧いただく大規模な回顧展です。同館の貴重なコレクションより、世界のデザインの方向性と発展に多大な影響を与えた50年代半ばから70年代半ばの作品にスポットをあて、家具、照明、テキスタイル、模型、ドローイング、映像など約150点を展示します。ヴェルナー・パントンの目指したトータルな空間デザインをご紹介する本展は、モダンデザインの過去から未来を展望する機会となることでしょう。

観に来てね〜
展覧会 | permalink | comments(5) | trackbacks(5)

この記事に対するコメント

この展覧は面白かったです。体験コーナーの洞窟みたいなところは特に何だこれ!?って感じでした。確かに異次元的ですねw そこが妙にツボでした。
21世紀のxxx者 | 2009/12/24 12:51 AM
きゃ〜ストリップティーズonパントンチェアの画像がある!
さすが(?)Takさん、ありがとうございます(笑)
洞窟部屋はとっても楽しませてもらいました。
noel | 2009/12/24 8:55 AM
@21世紀のxxx者さん
こんばんは。

オペラシティはこの手の
展覧会本当に上手ですよね〜
パントンの手懸けた部屋にはすめないけど
展覧会だけなら大満足?!

@noelさん
こんばんは。

画像探し記事書く時間よりも長く……
愉しいものですこれもまた。
無理な体勢で高い場所に座ったら
筋伸ばしてしまいました。。。
Tak管理人 | 2009/12/24 5:12 PM
凄い部屋ですね〜
でも、こわいものみたさというか
ちょっと、行ってみたいかも・・・

今年のお正月休みは短いので、美術館めぐりでも
と思っていたら
私には、2日しか自由な時間がないことが判明!
takさんのブログで、どこに行こうか検討中〜
どんぐり | 2009/12/24 7:00 PM
@どんぐりさん
こんにちは。

今年の年末年始の曜日の並びは
最悪に近いですよね。
結局私も実家に帰るくらい。
他に予定入れられません。

年明けには仕事が手ぐすね引いて
待っているし。。。

パントンの部屋そんな時
逃げ込むには最適かも。
Tak管理人 | 2009/12/26 11:23 AM
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