青い日記帳 

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「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル」のプレス内覧会にお邪魔して来ました。



てっきりキラキラ系の宝飾品だけの展覧会と思っていたのですが、大きな間違いでした。確かにジュエリー中心ではありますが、その他脇を固める布陣の他の出展作品が、かなり充実。

例えば、展覧会会場入ってすぐの序章「ヴィクトリア女王の愛」(通称?「謁見の間」)では成婚間もないヴィクトリア女王を描いた肖像画が出迎えてくれます。


F.X.ヴィンターハルター工房「若き日のヴィクトリア女王」1842年頃

注:画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

これは嬉しい誤算。
1861年に最愛の夫であるアルバート公を亡くし、その後25年の長きにわたり喪に服すことになるヴィクトリア女王。しかしこの絵からはまだそんな悲しい未来を予兆させる気配は少しも感じ取れません。

アルバート公から贈られた結婚指輪が幸せの絶頂である証。何でも結婚指輪交換の習慣が庶民にも広まったのは、このヴィクトリア女王の婚礼がきっかけだそうです。そういった意味でもシンボリックな作品と言えます。これは是非見ておきたい一枚です。

さて、宝飾品についての知識全く持ち合わせていない自分ですので、これから先は展覧会の会場の様子を中心に各章ごとにご紹介していきたいと思います。

大変魅力的な展覧会であるこお分かりになるはずですラブ

第1章 アンティーク・ジュエリー
(ヴィクトリア時代からの贈り物、宝飾品の歴史、ヴィクトリア・ジュエリーの魅力)

シトリン&カラーゴールドパリュール」1830年頃

チラシやポスターにも採用されている「セットジュエリー」(同一の素材とデザインで作られたひと揃いのジュエリー)


リガードパドロックペンダント」1820-30年頃
(手前ケース右)
リガード装飾
19世紀初期のセンチメンタリズム(感傷主義)に呼応する装飾方法。宝石を並べて、その頭文字で単語を作り、意味をもたせて贈り物とする。Ruby(ルビー)、Emerald(エメラルド)、Gamet(ガーネット)、Amethyst(アメシスト)、Ruby(ルビー)、Diamond(ダイヤモンド)の順番で、「REGARD(敬愛)」をあらわす。
こういった見知らぬ宝飾用語も会場内にきちんとパネルで解説がなされています。


テーマ毎にはっきりとメリハリをつけ展示。だらだらと宝飾品を陳列するのとは大違い。それに合わせて会場内の雰囲気にも変化をつけているので、全く飽きることなく観賞可能。

この日、自分独りで行ったにも関わらず。。。楽しんじゃいました。

第2章 慶びのウェディングと哀しみのモーニング

ウェディング―清楚な花嫁


モーニング―亡き人への思い

第3章 優雅なひととき〜アフタヌーンティー

アフタヌーンティー

【特別出品】
1985年ダイアナ元妃24歳の誕生日を記念してフランスの宝石商Louis Gerardより贈られたリングが特別展示されています。

このリングはその後、リングはダイアナ元妃が支援していた慈善事業を援助するためのチャリティーオークションへ寄贈されました。
そしてディリーメールにより購入され、その年の秋の競技会の賞として提供されました。ダイアナ元妃の個人的な所有物は、これまでごくわずか市場に放出されたものもありますが、ロイヤルファミリーの重要な立場の人の記念の品として作られた個人的なジュエリーがオークションに出品されたのはこのリングが初めてです。


会場写真をご覧になっただけでもきっと「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」に対し漠然と抱いていた印象と随分違うことに気が付かれたはずです。

その他ここにも注目です!

ジュエリーデザイン画」も展示されていたりもします。


そしてレースファン必見。「レースの歴史
これだけまとめてアンティークレースを観られることまずなかろうかと。

古くは16世紀イタリアで作られたレースも展示されています。これはスゴイ!
ジュエリーだけでないといったわけお分かりになられたかと。

最後に「今日の一点


バロックパールペンダント」19世紀初頭

バロック」の語源とされている、歪んだ真珠。まじまじと拝見したけど、歪んだというより溶解した感じ。いいもの見せてもらいました。

Bunkamura ル・シネマでは12月より「ヴィクトリア女王 世紀の愛」を上映中。また『ドゥ マゴ パリ』や東急本店『ウェッジウッド ティールーム』ではタイアップメニューも。「Bunkamuraでヴィクトリアンな一日を」なんてコピーどうかな〜

「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」は2月21日までです。

その後以下の美術館を巡回。

山梨県立美術館 2010年4月10日(土)−6月6日(日) 
福井県立美術館 2010年7月24日(土)−8月22日(日) 
広島県立美術館 2010年9月30日(木)−11月28日(日) 


愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル
会期:2010年1月2日(土)−2月21日(日) 開催期間中無休
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
開館時間 10:00−19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)※1/2(土)19:00まで


今回の展覧会出品作品のほぼ全てを所蔵している、穐葉アンティークジュウリー美術館。栃木県那須高原にあるそうです。アルパカ牧場と一緒にいつの日か。

Bunkamuraザ・ミュージアム2010年展覧会ラインナップ

・「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」
・「美しき挑発 レンピッカ展
・「ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景 コロー、モネ、シスレーからピカソまで」
・「ブリューゲル版画の世界 ベルギー王立図書館所蔵」
・「フランダースの光展」
・「モネとジヴェルニーの画家たち」

【関連エントリー】
- 「ピカソとクレーの生きた時代」展 | 弐代目・青い日記帳
- 「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」 | 弐代目・青い日記帳
- 「アンカー展」 | 弐代目・青い日記帳
- やるな〜Bunkamura | 弐代目・青い日記帳
- 「青春のロシア・アヴァンギャルド展」 | 弐代目・青い日記帳
- 「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」 | 弐代目・青い日記帳
- 「ルノワール+ルノワール展」 | 弐代目・青い日記帳
- 「薔薇空間」 | 弐代目・青い日記帳

それでは最後に「今日の美味


「目黒地蔵通り 御門屋」の「揚げまんじゅう
以前も取り上げたけど美味しいからいま一度。

【要チェック!】
今日から、ミュージアム・カフェがリニューアルオープンしました〜拍手
http://www.museum-cafe.com/
展覧会情報サイトではここの右に出るもの無し!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2000

記念すべき2000本目のエントリがBunkamuraさんだったのは個人的にとっても嬉しい!学生時代からずーとお世話になっている美術館さんですので。これからもどうぞ宜しくです!!

JUGEMテーマ:アート・デザイン


19世紀英国ヴィクトリア時代のジュエリーと当時の華やかな生活様式は、近代ヨーロッパの宝飾文化史において極めて重要な位置づけとなるだけでなく、今も多くの人を惹き付けるエレガントな魅力にあふれています。

本展では、英国王室にまつわる宝飾品や著名なコレクションをはじめとする、ヴィクトリア時代を中心とした技巧を凝らしたジュエリーの数々をご紹介します。併せてこの時代のウェディングの装いや、英国の生活文化の一つとして広く浸透していったアフタヌーンティーの豪奢な銀器によるテーブルセッティング、さらに繊細な模様を手仕事で仕上げたアンティーク・レースなど約300点により、華麗なる英国伝統文化の粋を展開いたします。

展覧会 | permalink | comments(6) | trackbacks(6)

この記事に対するコメント

最後のバロック、素敵ですね。早く見たいです〜。
バロック真珠は核に真珠が巻き付く過程で同時に取り込まれてしまった不純物を一緒に巻き込んでできた型なので、同じものは2つとない自然の芸術です。
ちょっと昔は奇形であるゆえ、ジュエリー界でもカジュアルなアイテムとして
扱われていましたが、近年は個性として珍重され高価な宝飾として見直されつつあります。
Anna | 2010/01/09 6:34 PM
@Annaさん
こんにちは。

思った以上に見応えのある展覧会でした。
これは侮れません。

帰国されたらメールくださいね。
すぐさまお送りしますので。
Tak管理人 | 2010/01/10 11:35 AM
 先日はチケットを頂きありがとうございました。
やっと時間が取れ、見に行く事ができました。
 アンティークジュエリーの本物を沢山観られて
細かい細工の技法にビックリしたり
意味のあるデザインに感心したり
楽しいひと時を過ごすことが出来て
こう云う機会を下さり本当に嬉しく思っております。
 シードパールのティアラがかんざしの様に揺れていて、
とても可憐でした。
今年も見たい展覧会が沢山あって何だかワクワクしています
プル | 2010/01/31 10:31 PM
映画とセットで観て来ました。見応えありましたね!Takさんのブログで予習していったのに、ゆっくり観ていたら閉館時間になってしまい、慌てて取り急ぎ絵葉書とカモミールティーを買って出たら、なんかスースーする・・・。コートをロッカーに預けていたのを忘れてました。警備員さんに迷惑かけちゃった。絵葉書じっくり選ぶ時間がなかったのでTakさんのお写真で復習して余韻に浸っています。いつもありがとうございます。またお邪魔します。
サヨ | 2010/02/01 9:44 PM
トラックバックさせていただきました。
会場の写真が素晴らしいですね。ふたたび感動がよみがえりました。ありがとうございます。
ステキな記事に拍手です(^^)。
RICCO | 2010/02/02 2:49 PM
@プルさん
こんばんは。

チラシやポスターから受ける
展覧会の印象とはなかり違ったものありますよね。
内容的に統一感があるのは
やはり個人コレクターの情熱の表れでしょうか。

現在の宝飾品と比べてしまうと
無骨にさえ見えるアンティークジュエリーも
当時は高嶺の華だったに違いありません。

@サヨさん
こんばんは。

風邪ひかなかった?ロッカーに忘れ物したこと
自分もあります。それと傘とかね。
思っていた以上に見応えのある展示でしたよね。
ひとつひとつ観ていくと時間がいくらあっても
足りません。ショップでの買い物も楽しみのひとつ。
また何か機会があれば語り合いましょう〜

@RICCOさん
こんばんは。

写真はコンパクトデジカメで撮っています。
会場が素晴らしいので写真も良く見えるのでしょう。

TBもありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします。
Tak管理人 | 2010/02/03 8:07 PM
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