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「オルセー美術館展 2010−ポスト印象派」開催!!

「オルセー美術館展2010−ポスト印象派」が5月26日(水)〜8月16日(月)の日程で六本木・国立新美術館で開催されます。モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー、ロートレック、モローにスーラそしてナビ派まで傑作115点が大挙しやって来るまさに空前絶後の展覧会です。

追記:行って来ました!→内覧会速報。&展覧会レポート

こちらも必読:インタビュー:ミュージアムショップ「オルセー美術館展」


公式サイト

「オルセー美術館展2010」は、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)→国立新美術館(東京)→デ・ヤング記念美術館(サンフランシスコ)と世界3都市を巡回。

@artnikkeiオルセー美術館の印象派ギャラリー改装工事(2009.11〜2011.3)の間だから実現できた、オルセーお引越し展です!

これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない
ニコラ・サルコジフランス共和国大統領

また、またサルコジさんたらオーバーな。と一瞬思ったのも束の間、主な出展作品をちらっと拝見しただけで嘘や誇張でないこと認めざるを得ません。軽〜く展覧会の構成と共にご紹介。

第1章 1886年−最後の印象派
1886年、第8回目となる印象派展が開催(これが最後の印象派展)。

「オルセー美術館展2010」には、モネ「ロンドンの国会議事堂、霧の中に差す陽光」「睡蓮の池、緑のハーモニー」(計5点)ピサロ、ドガ「階段を上がる踊り子」、シスレー「モレの橋」等が出展。

第2章 スーラと新印象主義
1886年の第8回印象派展にピサロの推薦を受け、スーラとシニャックが初出品。大きな話題を呼んだそうです。そう印象派の考えを推し進めた新技法「点描技法」を引っ提げて。

「オルセー美術館展2010」には、カミーユ・ピサロ「焚き木をする若い農夫、白い霜」、ポール・シニャック「マルセイユ港の入り口」、そしてスーラのこの作品が出展。


ジョルジュ・スーラ「ポール=タン=ベッサンの外港、満潮」1888年
油彩・カンヴァス 
ⒸRMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

額縁にまで点々で色彩が施されている半だまし絵的な作品。この絶妙なグラデーションは実物を目の前にしないと判別不可能。

第3章 セザンヌとセザンヌ主義
印象派から距離を置きパリを離れ故郷のエクス=アン=プロヴァンスで独自の境地を築いたセザンヌ。彼が同時期、後世の画家に与えた影響は計り知れないものがあります。


ポール・セザンヌ「篭の静物、または台所のテーブル」1888-90年
油彩・カンヴァス
ⒸRMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

「リンゴでパリを驚かせた男」セザンヌのこの名品が一枚やってくるだけでも凄いことなのに、この他に「水浴の男たち」「セザンヌ夫人」「サント=ヴィクトワール山」「キュスターヴ・ジェフロワ」他計8点ものセザンヌがやって来ます。キツネにつままれた感多分開催後もずーと持ち続けるはずです。

それだけではありません!

生前のセザンヌが如何に他の画家たちに大きな影響を与えたのかを示すこの超有名な作品までやって来ちゃいます。


モーリス・ドニ「セザンヌ礼賛」1900年 油彩・カンヴァス
ⒸRMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

セザンヌの静物画を囲んで沢山の人達が描かれています。
静物画の右上に顔を出しているのが作者のドニ。右から2番目はボナール。中央前にいるのはセリュジェ。左端がルドン。そしてイーゼルの後ろに立つのが画商ヴォラール。因みにイーゼルに据えられた絵はゴーギャンが所有していた絵です。

1895年に画商ヴォラールが、セザンヌの個展を開催して以来、セザンヌの評価は多くの画家たちの間で高まっていきました。一般からは見向きもされなかったセザンヌの価値を認めたのはこういった画家たちだったのです。

ピカソ、シャニック、ゴーギャン、モネピ、サロなど皆セザンヌを所蔵し、ブラック、マティス、ヘンリー・ムーアを開眼させたのもセザンヌでした。

第4章 トゥール−ズ=ロートレック

アンリ・ド・トゥール−ズ=ロートレック「女道化師シャ=ユ=カオ」「黒いボアの女」「赤毛の女(化粧)」全て油彩画!

第5章 ゴッホとゴーギャン
この章の作品だけでも十分展覧会開催可能。ゴッホ7点にゴーギャン9点ですよ!しかも名作中の名作ばかり。だんだん書いていて本当かどうか信じられなくなってきました。


ポール・ゴーギャン「黄色いキリストのある自画像」1890-91年
油彩・カンヴァス
ⒸRMN (Musée d'Orsay) / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF

タヒチに出発する前に描かれた自画像。去年の「ゴーギャン展」にも出なかった名作。この他「タヒチの女」「牛のいる海景、あるいは深い淵の上で」等。

そしてゴッホ。

フィンセント・ファン・ゴッホ「星降る夜」1888年 油彩・カンヴァス
ⒸRMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

またこの絵を日本で観られるなんて!昨年、オランダ、ファン・ゴッホ美術館で開催された「Van Gogh and the colours of the night」(ファンゴッホと夜の色)展にも出ていた一枚。ゴッホが描き出す夜の情景は得も言われぬ独特の世界観があります。

他には「自画像」1887年、「アルルのゴッホの寝室」等が六本木に!

第6章 ポン=タヴェン派
ブルターニュ半島にある小さな村ポン=タヴェン。ここは一時期ゴーギャンが滞在していた所。ベルナールをはじめとする若き画家たちがここに集い平面的で装飾的な力強い画面構成と、豊かな精神性を宿した作品を制作。後にポン=タヴェン派と呼ばれ、ナビ派の登場にも大きく関与するとに。

エミール・ベルナール「水浴の女たちと赤い雌牛」「愛の森のマドレーヌ」他出展。

第7章 ナビ派

ピエール・ボナール「格子柄のブラウス」、モーリス・ドニ「緑の木立の風景」、フェリックス・ヴァロットン「ボール」等。

第8章 内面への眼差し
親密で内面的(アンティーム)な雰囲気を漂わせる画風を「アンティミスム」と呼ぶそうです。身近な室内の情景を好んで描いたボナールやヴァイヤールが代表選手。

またこの章ではモローのような象徴主義の画家の作品も紹介。目に見えない観念や思想を表現しようとする象徴主義の画家たちの試みは、印象派とは大きくかけ離れたものとなっています。


ギュスターヴ・モロー「オルフェウス」1865年 油彩・板
ⒸRMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

エドゥアール・ヴァイヤール「ベッドにて」、オディロン・ルドン「目を閉じて」、ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ「貧しき漁夫」等が出展。ルドンの「目を閉じて」は小さな作品ながら見逃せない一枚。またシャヴァンヌ「貧しき漁夫」はゴーギャンに大きな影響を与えた一枚でもあります。

第9章 アンリ・ルソー


アンリ・ルソー「戦争」1894年頃 油彩・カンヴァス
ⒸRMN (Musée d'Orsay) / Droits réservés / distributed by AMF

生前よりも亡くなってから大きな評価を得たルソー。20世紀の前衛絵画に大きな影響を自分の絵が与えるであろうなどとは夢にも思わず、日曜画家として坦坦と独自のスタイルを貫いたルソー。ピカソもアポリネールにも称賛された素朴派を代表する画家。

この他チラシに使われている「蛇使いの女」もやって来ます。

第10章 装飾の勝利
19世紀末から20世紀初頭にかけ、アール・ヌーヴォーが席巻。ナビ派の画家たちは雑誌や挿絵、ポスター、舞台芸術など幅広い造形活動にかかわり芸術と生活の融合を目指しました。

最後の章では大型作品も展示。
エドゥアール・ヴュイヤール「公園 戯れる少女たち」「公園 質問」「公園 会話、授乳、赤い日傘」それぞれ縦2mオーバーの作品。

また、ピエール・ボナール「水の戯れ(旅)」「悦び」それぞれ横3mもあるこれまた大きな作品。全てこれらは注文を受け制作された室内装飾画だそうです。

以上、駆け足ですが「オルセー美術館展 2010」のアウトラインを紹介。まぁ、ざっとこれ見ただけでも今年度ベスト10入り間違いない展覧会。これは疑う余地ありません。



最後にオルセー美術館の館長さんの言葉。

計画当初には、このように値段のつけられない作品による展覧会を世界巡回させることに懸念もあったが、オルセー美術館が誇る100のマスターピースで展覧会を開催したかった
ギ・コジュヴァルオルセー美術館館長

モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソーからナビ派まで傑作115点(半数が日本初公開)で開催される国際巡回展。これまで幾度となく「オルセー美術館展」開催されて来ましたがこの展覧会が「ベスト・オブ・オルセー展」となることでしょう。

早割ペアチケット(一般2,200円)バレンタインデーから期間限定で発売開始です!
【早割ペア券販売期間:2/14〜3/14】

オルセー美術館展2010−ポスト印象派公式サイト
会期:2010年5月26日(水)−8月16日(月)
開館時間:午前10時−午後6時、金曜日は午後8時まで
(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜日
会場:国立新美術館
東京都港区六本木7−22−2


5月26日までしっかり予習しましょう〜

ポスト印象派とは
1880年代半ばのフランスでは、印象派の圧倒的な影響を受けた多くの才能が、さらに革新的な表現を探究し、多様な絵画芸術が花開きました。1910年、イギリスの批評家ロジャー・フライは、印象派とは一線を画す傾向を察知し、「マネとポスト印象派」と題した展覧会を組織します。ここに出展されたのが、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、スーラといった画家たちでした。以後、ポスト印象派は、確かな形態描写、堅固な構図、鮮やかな色彩、観念的なものへの志向など、印象派の関心の外にあった傾向を復権し、20世紀初頭の前衛美術の登場を促した動向と位置づけられてきました。
しかし、ポスト印象派は、画家によって画風が大きく異なることから分かるように、何らかのグループでもなく、特定の手法や理論を掲げた運動でもありません。ポスト印象派に含まれる画家たちは、印象派への対抗という一面的な理解では捉えきれない、多様な個性を備えているのです。本展覧会でご紹介するように、その革新的な成果は、世紀末パリに花開いた芸術的、文化的諸相と複雑に絡み合っています。
ちなみに我が国では、「後期印象派」という呼称が長く使われてきました。しかしこの用語は、印象派の後半期を示すという誤解を招く恐れがあり、近年では「ポスト印象派」が定着しつつあります。


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この記事に対するコメント

え!モロー来るのですか(「星降る夜」も)!行かなくちゃ・・・。会場が二階だと聞いて、あまり力入ってないのかなースルーかなーと思ってました・・・。情報ありがとうございます。
花散里 | 2010/01/27 11:46 PM

 すごいですね!!!

 東京まで行くべきか…。

 人も多いのでしょうね…。

家麿 | 2010/01/27 11:53 PM
先日、新美に行った時に、このチラシあってすぐに手帳にメモしました。
待ち遠しいですね。
朱奈 | 2010/01/28 12:13 AM
読んでるだけで鳥肌立ってきました(笑
まさしくキラ星の如くですね。
個人的にはシャヴァンヌの「貧しき漁夫」が来るのが
嬉しいです。
シャヴァンヌの「聖ジュヌヴィエーヴ伝」を観る為だけに
パンテオンに足を伸ばした身としては、これを見逃す手は
ありません。
たかぴー | 2010/01/28 10:03 PM
@花散里さん
こんにちは。

もうなんでもありの状態。。。
ルーシー・リーにマン・レイ
乃木坂に通う回数確実に増えます。

@家麿さん
こんにちは。

観に行くしかないでしょう〜

@朱奈さん
こんにちは。

チラシも公式サイトでもまだ
全貌明らかにされていませんね。

@たかぴーさん
こんにちは。

オルセーのこれらが展示してあるスペース
今とても窮屈なので国立新美術館の広い会場で
拝見できるのはまさに僥倖。

「貧しき漁夫」は1階にあったかな、確か。

まぁとにかくトンデモない展覧会です。
Tak管理人 | 2010/01/31 9:12 AM
東京に行く用事があって、ん?よさげな展覧会が…と思い解説してくれてるページを探してここにきました。おかげで、よ〜くわかりました。ぜひ行くことにします。
コムギコフラワー | 2010/04/29 12:25 PM
@コムギコフラワーさん
こんにちは。

「空前絶後」と銘打たれていますが
まんざら嘘でもなさそうな内容です。
そろそろ開幕!楽しみです。
Tak管理人 | 2010/05/09 10:59 AM
はじめまして。

オルセー美術館展楽しみですね!
今運営している30min.というサイトで、
オルセー美術館展のペアチケットプレゼントキャンペーンを開催しています。

http://30min.jp/place/530561

もしまだチケットを手配されていないようでしたら、
是非ご覧になってみて下さい。
30min. 野々村 | 2010/05/10 4:52 PM
@30min. 野々村さん
こんにちは。

Twitterではお世話になっております。
多数の応募があったようですね!!

気が付けばもう来週からオルセー展!
楽しみ楽しみ!!
Tak管理人 | 2010/05/21 4:41 PM
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