青い日記帳 

  
TB&リンク大歓迎です!
「美連協ニュース」に寄稿しました。
日本の公立美術館127館(2010年1月現在)が加盟している「美術館連絡協議会事務局」(美連協)。参照:美連協について

身近なところでは、毎年数多くの巡回展や美術検定を実施しているのがこの美連協さんです。(昨年4月に東京都美術館で「美連協25周年記念 日本の美術館名品展 MUSEUM ISLANDS」展を開催)



そんな美連協さんから一通のメールが届いたのは昨年の10月。仰天の内容がそこに書かれていました。それは年に4回出されている機関誌「美連協ニュース」への執筆依頼!

「美連協ニュース」に毎号1ページ、美術に携わる方々からエッセイを寄せて頂いているそうで、そこに「アートブロガーから観た美術館、美術展」といった趣旨で今回、自分に書いて欲しいとのこと。まるで悪い夢を見ているかのように眩惑されしばし呆然。

如何せん、これまでこの「寄稿エッセイ」の執筆者が錚々たる顔ぶれ。岩井絵画修復研究所の岩井希久子氏、「日曜美術館」チーフディレクターの田島徹氏、美術評論家で編集者の沼辺信一氏等など。こんな立派な場所に自分のような素人美術ファンが…と一度はお返事でやんわりお断りしたものの、結局書くことに。



こういったものは字数制限があった方が書きやすいもの。今回の依頼は1020〜1190字程度でとのこと。あとは何に焦点絞って書くかが問題。B4のコピー用紙1枚用意しそこに美術館に関して常日頃思っていることやこうしたらいいな〜なんてことを「マインドマップ」の要領で。好きなことについてだからキーワードからイメージが幾重にも枝分かれ。

ここまで来ればあとは贅肉そぎ落として、テキスト化すればok.これまでの執筆者に合わせ略式の?ですます調で1500字程度書き、余計な部分を削れば、はい出来上がり。ブログと違って誤字脱字はまずいので(「美連協ニュース」は加盟美術館、美術館、マスコミ関係者に配布されているそうです。)かみさんに目を通してもらいひとまず完成。

メールで原稿お送りしたところ、変更なくこのままでいいとのお返事が。うーーん大丈夫かな〜とかなり心配になったのですが、もうここまで来たら後戻りは出来ません。後は野となれ山となれ状態。

そして先日「美連協ニュース」第105号が自宅に届けられました。「美連協ニュース」は機関紙ゆえ書店等では販売されておらず、限られた美術館の図書室で目にすることが出来る程度。

折角なのでこのブログでも紹介させて頂きたいとお願いしたところ、快く承諾して下さったので以下「駄文」掲載致します。お目汚しでございますが、一読いただければ幸甚に存じます。

 アートブロガーと言うと聞こえはよいが、ただの展覧会オタク。そんな自分がこのような立派な場所に駄文を寄せるのは如何なものかと思うが、非礼を承知で書かせて頂くことにする。

 一部の展覧会マニアを除き一般の人にとって美術館は、映画館等に比べ敷居の高い場所。休日どこへ行こうと考え、数ある選択肢から美術館が選ばれるのは稀有なことであり、ある意味奇蹟的なことと言っても過言ではない。

 ところが、映画館等と比べ実は「人」と接する機縁が多いのが美術館である。職員、スタッフの対応の良し悪しで眼前の作品の見え方も変わり、ひいては展覧会全体の印象も大きく変容する。「また来よう」と「もう二度と来ない」はそれぞれ口コミで伝播しその何十倍にも増加する。影響力はバカにできないほど大きい。

 展覧会の内容以前にまずこの点、つまり人と人との繋がり、来館者との意思の疎通が築かれているかが、美術館・展覧会にとり重要なポイントだと思う。

 かなり極端な例ではあるが、以前東京都庭園美術館で開催された展覧会に伺った時に実際こんなことがあった。出向いた展覧会のチラシが会期末ということで無くなっていた。チラシ収集が趣味でもある故、何とか手に入らないかとお願いすると後日で良ければ郵送すると逆にこちらが恐縮してしまうほど丁寧な対応をして頂いた。

 これ以降、庭園美術館の展覧会は恩返しの意味も込め毎回通うことにしている。ここまで特異な例ではなくとも、ちょっとした質問に対する応答等でも印象は大きく左右するものである。

 その他にも展示室の外に写真撮影スポットを設けたり、簡易ギャラリートークの回数を増やす等すぐにでも実施出来るようなことや山ほどある。また展覧会を企画された学芸員さんには、図録に載る堅苦しい文章ではなく、平易な解説シートやキャプションを作ってもらいたい。作品を観て「分かった」と感じる時の嬉しさは格別なもの。そのサポートをして頂けると助かる。

 展覧会自体も良い意味で学芸員さんの我を通し、美術史上のマイノリティーに光をあてた企画展を拝見したいと思う(河野通勢展や牧島如鳩展など)

 最後に人との繋がりは、美術館に足を運んでもらう前から既に始まっている。サイトの充実(所蔵作品のデータベース化)は当然とし、常に新しい情報を発信する為にBlogの積極的利用はもはや必須条件。(森美術館も10月から公式ブログを導入)更にTwitterで美術館スタッフや学芸員さんの「つぶやき」をリアルタイムで聞ければ美術館はより身近な場となり今より多くの方に気軽に足を運んでもらえるはずである。
以下の解説は美連協さんが付けて下さいました。
「ブログとは」
日記風の簡易ホームページ。個人が白由に意見や情報を世界に発信できる。総務省調査によると、国内だけで約1700万サイトあるといわれる日本語サイト数は全世界の37%を占め、世界一。人気サイトは、影響力も大きい。「弐代目・青い日記帳」は、美術情報を発信するアートブログの中心的サイト。美術館展覧会レビューや美術全般にまつわる事柄を毎日更新しており、1日のアクセス数が4200件にも上る(2009年10月現在)。


「美連協ニュース」105号

上記文章書いたのが、昨年の10月下旬でしたのでそれから約3カ月経過した今では、ブログやTwitterの利用率はかなり上がって来ています。森美術館や京都近代美術館等いち早くTwitterを活用し始めた美術館も存在します。

リアルな人のつながりとバーチャルなひとのつながり。共により大事になってくることでしょう。自分は美術館に行ければそれで基本的に満足で毎週のように出かけていますが、年に1,2回程度の人にとってはそこで受ける好悪の印象は、美術館イメージにかなり大きな比重を占めることになるはずです。

素人の分際で偉そうなこと書いてしまい美術館関係者に申し訳なく、これからどの面下げて(「美連協ニュース」はTwitterで使用している顔写真入り)訪ねればよいのやら。。。何だか大変なことしてしまったようです。それでもこうして駄文でも活字となると気分はいいものです。

@taktwi

最後に、こうした素晴らしい機会を与えて下さり、お世話になった美術館連絡協議会事務局のS氏にはこの場を借りて厚くお礼申し上げたいと存じます。どうも有難うございました。

現在開催中の美連協関連の展覧会一覧です。

「人間国宝 濱田庄司展」
2010年1月23日(土)〜3月22日(月・祝)茨城県陶芸美術館

「ポップ・アート 1960’s→2000’s」
2010年1月22日(金)〜3月31日(水)北海道立帯広美術館

イタリアの印象派 マッキアイオーリ
2010年1月16日(土)〜3月14日(日)東京都庭園美術館

「高山登 展−300本の枕木 呼吸する空間」
2010年1月23日(土)〜2010年3月28日(日)宮城県美術館

「色彩の詩人−脇田和」
2010年1月16日(土)〜3月14日(日)川越市立美術館

「道教の美術」
2010年1月23日(土)〜3月22日(月)長崎歴史文化博物館

「ベルギー近代絵画の歩み」
2009年12月12日(土)〜2010年2月14日(日)松坂屋美術館(名古屋)

「トリック・アートの世界」
2010年2月20日(土)〜4月11日(日)三重県立美術館
2010年4月17日(土)〜6月13日(日)ふくやま美術館
2010年7月10日(土)〜8月29日(日)損保ジャパン東郷青児美術館
2010年9月11日(土)〜10月24日(日)長野県信濃美術館
2010年11月3日(水・祝)〜12月5日(日)宮崎県立美術館
2010年12月18日(土)〜2011年1月30日(日)八戸市美術館
2011年4月15日(金)〜5月29日(日)高松市美術館

【関連エントリ】
トークショーに出演しました。
日本経済新聞に掲載されました。
雑誌『アートコレクター』に掲載されました。


http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2025

JUGEMテーマ:アート・デザイン


| お知らせ | 22:27 | comments(10) | trackbacks(0) |

 すごいですね!

 これからも、ますますのご活躍を期待しております♪


| 家麿 | 2010/02/03 10:38 PM |

Takさ〜ん☆
おめでとう☆すごいです☆
さすが美連協さん。Takさんに目をつけた審美眼☆!です。
内容濃い!熱い!BLOG連日更新は、ほんと素晴らしいです☆
応援しています☆!
| rossa | 2010/02/03 11:07 PM |

Takさん、おめでとうございます。

はじめてお会いした人でも「青い日記帳」のお話をすると、ご存じの方が多いです。
次はどちらに掲載されるのでしょう。
| merion | 2010/02/04 9:53 AM |

Takさん、
「美連協ニュース」掲載おめでとうございます。

”ド素人”の私からすれば、Takさんは
”素人”の域を越え、遥か彼方。

関係者の方たちも、きっとこのブログを
かなり読まれているのでしょうね!

関係者の応対についてや、
”平易な解説シートやキャプションを作ってもらいたい。”など
私も、行く度にいろいろと考えさせられること多々。

大都市東京で、しかもかなりの規模の展覧会であれば、
日本人だけが訪れるわけでもなく、
もう少し英文でのキャプションやせめてパンフなどがあってもいいのに。。
とか結構思ったりもします。
(英文の方が難しい漢字の日本語よりわかったりする時ってありませんか?:苦笑)

いずれにしても、
”素人総代表”(ごめんなさい!)のTakさんは
影響力あるということですよね!
本当に凄いです♪

これからも頑張ってくださいね。楽しみにしています。

| emicy | 2010/02/04 3:58 PM |

拍手拍手!!!
美連協の地道で重要な活動をTakさんがblogを通して知らせる事も素晴らしいですが、美連協ニュースという紙媒体で学芸員に向けても発信。本当に素晴らしいです。
ますます活躍お祈りいたします。
活躍を重ねて、いずれ出版への道も遠くないですよね。あのフェルメール来日あたりには...
| panda | 2010/02/04 7:08 PM |

おめでとうございます。

着実にステップアップされていますね。

トニーさんのトークショーのちらしも見ました。

知っている方がメジャーになっていくのは嬉しいことです。

ご活躍をお祈りします。
| HONKY | 2010/02/04 9:08 PM |

掲載おめでとうございます。

美術館の図書館もたまに行くので、見てみますね。

トリックアート展は楽しみにしているのですが、美連協関連だったのですね。
| ともみすと | 2010/02/04 10:57 PM |

@家麿さん
こんばんは。

ありがとうございます。
肩の力抜いて頑張ります。

@rossaさん
こんばんは〜☆

いやーーrossaさんに褒めて頂けるなんて!
嬉しいな〜〜
rossaさんには随分お世話になってます。
そのうちご恩返ししなといけませんね。

@merionさん
こんばんは。

ありがとうございます。

単純な名前ですからね。青い日記帳。
坦々とこれからも続けていきたいです。

@emicyさん
こんばんは。

関係者の方とかお読みとなると
緊張しちゃいますね〜

解説がかなり専門的で
読んだらよけい分からなくなった
なんてことしばしば。
読まずとも作品を見るだけでもと
仰る方もいますが、折角足を運んだ
以上はほんの少しでも分かった
気分になりたいものですよね。

はい。素人総代表として
責務果たして?参ります!

応援宜しくおねがいしまーす。

@pandaさん
こんばんは。

ありがとうございます。
偉そうなことを専門家の方に書いてしまい
さてさてどうしたものかと恐縮しています。

仕事して美術館行って、そして仕事して。
このリズムで続けられるだけ頑張ります。

@HONKYさん
こんばんは。

ステップアップかどうか分かりませんが
コツコツと続けるだけです。
望みは今まで通りに美術館に行ければそれで。

これからも宜しくお願い致します。
ありがとうございました。

@ともみすとさん
こんばんは。

mixiやTwitterで使用している
マウリッツハイス美術館で撮影した
写真を使いました。すぐ分かるかと。
| Tak管理人 | 2010/02/05 5:12 PM |

国立新美術館の3階で見てきました。
はい、すぐわかりました。
でもURLは載せてくれなかったのですね。。
| ともみすと | 2010/02/13 2:17 AM |

@ともみすとさん
こんにちは。

国立新美術館の図書室にありましたか!
恥ずかしいーーーでも嬉しい。
URL無くても「青い日記帳」で検索した方が早いです。
| Tak管理人 | 2010/02/14 9:46 AM |










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【お知らせ】

↑単眼鏡紹介記事書きました。

おかげさまで重版となりました!


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gooいまトピ連載中

朝日マリオン・コム「ぶらり、ミュージアム」

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「展覧会に出かける前に準備しておきたい5つのこと。」

「展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。」

フェルメールへの招待
國學院大學文学部教授の小池寿子先生監修。不肖私(Tak)が編集と一部執筆しました。詳細はこちら

【展覧会レビュー】
「2018年 展覧会ベスト10」
かみさんが選ぶ「2018年 展覧会ベスト10」
プロが選ぶ「2018年 ベスト展覧会」
読んでおきたい10冊のアート関連本

パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

BLUE HEAVEN(本館)

『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

「マウリッツハイス美術館展公式ガイドブック」編集・一部執筆しました

「ザ・シネマ」に寄稿しました。

トークショーに出演しました

日経に掲載されました

朝日新聞に掲載されました

再び日経に掲載されました

「美連協ニュース」寄稿

『アートコレクター』で紹介されました

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