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「アートフェア東京 2010」

東京国際フォーラム 地下2階 展示ホール1/ロビーギャラリー1,2で開催中の
「アートフェア東京 2010」に行って来ました。



今年で5年目を迎える一大アートイベント。5年連続で伺っていますが、当初と比べ随分と様変わりしたな〜というのが今回の第一印象。

同じ会場で同じような仕切りで開催しているので、具体的にどこがどう様変わりしたとはっきり申し上げるのは難しいところあります。でも、初めの頃はもう少し尖がっていたイメージがありました。人もアートフェアも歳を(回を)重ねるごとに丸くなってくるものなのでしょうか。

普段お付き合いのあるギャラリーさんが揃って今回から出展していないのも残念な点。それでも常に前向きに観るというのが自分のポリシー。良い所やこれは!という作家さんは今回も沢山いらっしゃいました。

まずは、南青山にあるギャラリー「neutron ニュートロン」のブースから。


大舩真言「float #1」他

狭いブース内に窮屈そうに押し込められ展示されていましたが、ある意味これも彼の得意とするインスタレーションだと思えばいいのかな。岩絵具を「塗る」のではなく、その前段階のまだ鉱物状態の岩絵具を「置く」ことにより作り出される世界。

円形の「float #1」など観ているとあっという間に吸い込まれてしまいそう。また逆に風船のようにこちらへ向かって勢いよく膨らんでくる感覚も。

大船真言についてはこちらで詳しく。


大森暁生

真っ白なパーテーションで区切られたフェア内にあって時折独自性を強く押し出しているギャラリーさんがあります。「新生堂」はブースをサーカス小屋に見立て大森暁生の彫刻作品を展示。

昨年訪れたヨーロッパ最大のアートフェア「TEFAFヨーロッパ・ファイン・アートフェア」(オランダ、マーストリヒト)は、各ギャラリーのブースに大変個性があり、作品の個性をそれぞれ引き出す工夫が随所に見られました。

アートフェア東京もまたあと5年くらいすると変わってくるかもしれません。

何て思っていると、中にはこんなブースも。

近現代工芸・陶芸ギャラリー水戸忠交易

日本でも大変人気の高いイギリスの陶芸家ルーシー・リーの作品が約20点も!ディスプレイも凝ってます。またハンス・コパーの作品も数点展示されており、ここのブースだけ雰囲気が他と随分違っていました。

落ち着きます。とても。

それにしてもこんな作品観てしまうと、2010年4月28日(水)から国立新美術館で開催される、ルーシー・リーの没後初の本格的回顧展「ルーシー・リー展」が益々楽しみになってしまいます。

今年のアートフェア東京は現代の作家さんと共に、こうした価値の定まった美術館で目にするような作家の作品があちこちのブースで紹介されていました。


何と!葛飾北斎の肉筆画です!!
右の屏風「松下群雀図」は2008年に板橋区立美術館で開催された展覧会「北斎DNAのゆくえ〜北斎一門肉筆画傑作選〜」にも出展された作品です。

まさかアートフェア東京の会場で目にするとは!しかもガラスケース無し。テンションいやでも上がります。さらに軸物中央の「端午の節句図」の描写の細かいこと!


北斎の円熟期の肉筆画をこんな息のかかる超至近距離で拝見出来るとは。「角匠アートギャラリー」いい仕事してます。

更に「加島美術」のブースでは。。。

長澤蘆雪「龍虎図

こちらのギャラリーさん始まるまで、どの絵師を登場させるのか秘密にしていました。まさか蘆雪を持って来ようとは!!嬉しい誤算。しかもブースがとても凝った作りに。すっかりアートフェア東京の会場に居ることを忘れ目の前の絵にかぶりついてました。

行けば行ったでイイことあるものです。

まるで、古典美術の展覧会に足を踏み入れてしまったよう。現代アートとこうした古美術が混然一体玉石混淆。まぁ今に始まったことではありませんけどね。ブースというか、会場がもう少し広ければな〜

以下、現代アート編へ。

須田悦弘の作品が一点だけギャラリー小柳のブースの壁に。足元に「雑草」でもあるのかと思いきや今回は(も)これ一点のみ。

もう説明は不要。須田さんとお値段のお話したら「高いよね〜こんなのが。。。」といつもの気さくな口調で。お値段想像してみて下さい。

このバラ一本で車余裕で買えます。
ギャラリー小柳


山田純嗣「BOAT IN FOREST

大好きな作家さんである山田純嗣さんの新作は横幅3mもある超大作。山田純嗣さんの技法を知っているとこのサイズはちょいと無謀なほどの大きさ。

↑の画像は同じ作品です。離れて観るのと近寄って観たのでは違う世界が山田さんの作品にはあるのです。これこそ実物観ないと分かりません。

詳しくはこちらで。
不忍画廊

【関連エントリ】
・「山田純嗣展
・「山田純嗣 新作展 “The Pure Land”

SCAI THE BATHHOUSE」では小笠原美環の新作が観られたのが大きな収穫。

小笠原美環は現在もドイツで暮らしながら作品を描いている作家さん。自身でハンマースホイに影響を受けたと公言しているだけあって、どことなく雰囲気が似ているところがあります。

しかし、2008年の個展、小笠原美環 「ひとりごと」で拝見した際も感じたのですが、ハンマースホイよいうよりもゲルハルト・リヒターにニュアンスが近い作家さんに思えます。

とりわけ今回の新作ではそれを強く感じました。

リンク先の記事でも紹介していますが、ドイツ在住繋がりで多和田葉子氏のこの著書是非。
エクソフォニー-母語の外へ出る旅-」多和田 葉子
自分を包んでいる母語の響きからちょっと外に出てみると,どんな文学世界が展けるのか.ドイツ語の作家として,また日本語の作家として旺盛な創作活動を展開する著者が,言語の越境という自らの文学の本質的テーマに真正面から切り込んだ革新的エッセイ集.(エクソフォニーとはドイツ語で,母語の外に出た状態一般を指す.)

それじゃ〜最後はこの人で。

森美術館にて開催中の「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」にも出展している人気?急上昇の作家、相川勝の新作。CDだけでは飽き足らず何と今回はビデオまで。しかもマイケル・ジャクソン!

「アートフェア東京 2010」イチオシ(笑い部門)

101TOKYO Contemporary Art Fairで偶然出会った作家さんが短期間でこれほどメジャーになるなんて。今回もまた笑わせてもらいました。

eitoeiko」のブースで相川勝の作品観て聴いて来なかった方、勿体ない勿体ない。お祭りは楽しまなくちゃ!

野点を華やかなものとしていた狩野派の屏風も要チェック!

狩野派「春秋花鳥図屏風」江戸時代 18世紀

注:写真は主催者及び各ギャラリーの許可を得て撮影したものです。

@taktwi


ツイッターバードのデザインを手掛けたサイモン・オキシレイのアート作品もこのアートフェア東京で世界初公開されていました。


サイモン・オキシレイ
1969年イギリス生まれのアーティスト。
Twitterの鳥をデザインしたことで一躍有名になった。
企業ロゴやイラストのデザインなど多数手がける。
英国、オーストラリア、アメリカなど世界中で作品の発表をしている。


Sony Digital ソニー・デジタル エンタテインメント

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2087

JUGEMテーマ:アート・デザイン


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この記事に対するコメント

今日行って参りました。
大森さんとお話をしました。
とても優しくて気さくな方ですね。
展示も素敵でした。

確かにアートフェア、以前と比較すると
やわらかさのようなものを感じました。

人がいっぱい来場されていて
受付に行列がなされていたのは驚きましたけど。。。^^;
anmistu | 2010/04/04 12:24 AM
北斎についてた値札にびっくりしました!
# 金壱億円也...

あと、CDの作品。
ヘッドホンで聴いた『1999』の迫力のなさに脱力しました...(^^;
# 殿下が泣くなぁ...(^^;
lysander | 2010/04/04 12:27 AM
須田さんの作品おいくらでしたでしょうか。
興味あったのですが恐くて値段を聞けませんでした。
maiko | 2010/04/04 4:19 AM
@anmistuさん
こんにちは。(おめでとう!)

大森さんいらっしゃいましたか!
いや〜話したかったなー
いいな〜いいな〜

受付の行列は手際の悪さも
大きな要因の一つですよね。

来年以降どう変化していくかも楽しみです。

@lysanderさん
こんにちは。

北斎ホンモノですか?と
ついつい聞いてしまいました。
どこかの美術館が購入してくれれば。。。
それにしては値段が。

@maikoさん
こんにちは。

300萬円以上400萬円以下です。
Tak管理人 | 2010/04/04 11:17 AM
こんばんは。

こちらには久しぶりになりました。

大森 暁生、私密かにファンです。
何年か前、新宿高島屋リニューアルしてすぐの個展でめずらしくサインもらっちゃったのでした。
今年も春休み中で行かれず。
来年は行ってみたいと思ってます。
あべまつ | 2010/04/11 11:28 PM
@あべまつさん
こんばんは。

Twitterやっているので
コメントも減りました。
これもひとつの流れでしょうね。

大森さんのファンですか〜
何となく分かるような…

アートフェア最初の頃と比べ
かなり「色」が変わって来ました。
これもまた流れには逆らえません。
Tak管理人 | 2010/04/18 6:35 PM
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