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パリ・オルセー美術館

パリ・オルセー美術館。
開館前から平日であろうが多くの観光客が入口に長い行列を成している名所中の名所。一日の入場者数2万人を軽く超えるというとんでもない美術館です。

s-IMG_2104.jpg
セーヌ川の岸辺に建つ誰もが知る印象派の殿堂。

建物自体はオルレアン鉄道会社が1900年のパリ万国博覧会を機に、パリとオルレアンを結ぶ鉄道のホテルつき終着「オルセー駅」として建てられたもの。(1939年まで駅として使用)



その後、駅としての役目を終えたこの建物に、美術館としての息吹を吹き込んだのが、これまた時の大統領であったポンピドゥー。ホテルにするという計画にストップをかけ、美術館として甦生しようと保存に奔走。

4年後、ジスカールデスタン大統領が美術館にするという「オルセー美術館構想」を発表。1986年12月9日、ミッテラン大統領によってオルセー美術館は開館。

実はまだ開館して歴史の浅い美術館でもあるのです。



オルセー美術館は、絵画ばかりではなく、印象派の画家たちが活躍した時代の彫刻、家具、アクセサリーまたは当時の建築様式、風俗などが展示されています。

絵画を鑑賞するだけでなく、華やかかりし旧きよき時代のパリにタイムスリップ出来る場所でもあるのです。

また、建物自体も元鉄道の駅だっただけあり、美術館とは思えない堅牢な作りとなっています。こんな無骨な鉄の柱が立つすぐ隣に名画があったりします。

ところで、オルセー美術館って何階建てだかご存じですか?作品が展示されているスペースだけだと「0階:地上階」「2階:中階」「5階:上階」の3フロアです。

0階:地上階」は印象派誕生以前の作品中心。現在三菱一号館美術館や上海万博に来ているマネの名品はこちらにずらりと。それとクールベの例の問題作品があるのもこの階です。


ハンマースホイ「休息」1905年

2階:中階」はアカデミズム、アールヌーヴォー、ジャポニズム等。一番空いているフロアではありますが、本当は最も多彩で魅力ある作品が並ぶ通好みのフロアとなっています。クリムトやハンマースホイの作品もこの階にあります。



5階:上階」はいつ行っても大勢の来館者でごった返しています。それもそのはず、ここには印象派、ポスト印象派の作品がまとめてドカッと展示してあるのです。

でもその最も混雑するフロアが、最も動線が悪く展示環境もお世辞にも良いとは言えません。


セザンヌやモネ、ゴッホが展示されているセーヌ河にそった展示スペースはそれでもまだ混雑した美術館に慣れた日本人なら我慢出来ます。でも天下のオルセーがこれでは折角の名画も魅力半減。

それよりも更に深刻なのはスーラやゴーギャンが展示してある場所。

フロアプラン
←クリックで拡大
40〜48展示室は、小部屋で区切られた居酒屋のような作りになっているため、とにかく人の流れが悪い。キャパ完全に超えてしまってます。


ゴーギャン作品の前でイーゼル構え模写する女性の姿も「絵になる」ことは確かですが、、、以下省略。

現在この「5階:上階」をクローズし全面的な改修工事をしています。これにより国立新美術館でのオルセー美術館展2010「ポスト印象派」開催することが出来たわけです。

改装後は殺風景だったコンクリートの壁に淡い壁紙を用いたり(これは既に他のフロアでは部分的に実施されています)もしかして国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展 2010」会場の壁紙のようになるのでしょうか。


リニューアル後の展示フロアイメージ。
詳しくはオルセー美術館のサイトで。

展示室だけではなく、一番のネックである動線を改良するなど抜本的な改良を行うそうです。


ラッシュ時の駅のエスカレーターかと見まごうほど混雑していることもしばしば。それもそのはず上り下り一本ずつしかありません。地上階から5階までのアクセス経路も増やしてくれるはずです。


上階(5F)のカフェ・デ・オートゥールは目の前にセーヌ川、その遠景にモンマルトルの丘を一望でき、疲れた脚を休めるにはもってこいの場所。(このカフェからテラスにも出られます)

こちらのカフェもリニューアルされるそうです。

オルセー美術館5階改修期間:2009年12月4日〜2011年1月18日
オルセー美術館の改修工事について。
オルセー美術館は2009年11月より改修工事が始まり、2011年3月に終了する予定です。
印象派・後期印象派作品の展示階(上階―niveau 5)は、現在閉鎖されております。
改装工事期間中は絵画を設置できるスペースがかなり限られていますので、全てのコレクションを御覧になることは残念ながらできませんが、オルセー美術館を代表する印象派と後期印象派の主な作品については、引き続きご覧いただけます。
この千載一遇のチャンスを生かし開催している、オルセー美術館展2010「ポスト印象派」5月26日(水)-8月16日(月) @国立新美術館。これまでの「オルセー美術館展」とはわけが違います。5階を中心に中階、地上階からも名品ごっそり来日中。これを逃す手はありません。

「オルセー美術館展 2010」公式サイト
http://orsay.exhn.jp/

以下、おまけ写真。


ドーム正面の時計は駅舎時代の名残。


オルセー美術館5階から見たモンマルトルの丘。


高所恐怖症の人には5階の横移動は辛いかも。


モネ・モネ・モネ


ここは穴場。フロアプランの「28」です。

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この記事に対するコメント

いつも詳しい案内と豊富で貴重な画像を堪能しています。オルセー美術館、何度も足を運んでいますが、ここは駅の後、実際ホテルとして使用されていた時代があります。その名もまさにHOTEL D'ORSAYで、黒々とした陰鬱なたたずまいで、不人気でした。ただ、結構安くしてくれていたので、日本人団体客も随分ここに送り込んだことがあります。1972年頃の話です。ほどなく、ホテルとしては営業をやめたと記憶しています。某旅行代理店パリ駐在員をやっていた時代のことでした。
ぐらっぱ亭 | 2010/05/29 8:42 AM
@ぐらっぱ亭さん
こんにちは。

ホテルとしてのそのような歴史も
あったのですね。「不人気」とは
なんとも今をおもえば皮肉なものです。

こういった貴重なお話を伺えただけでも
駄文連ねていた甲斐があったものです。
ありがとうございました。
Tak管理人 | 2010/05/31 5:52 PM
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