青い日記帳 

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「いのりのかたち」

根津美術館で開催中の
新創記念特別展第7部「いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品」のプレス内覧会にお邪魔して来ました。



根津美術館所蔵の作品約7000件のうち、なんと500件が宗教美術(日本、中国、韓国、垂迹etc)「燕子花図屏風」等琳派作品がとりわけ有名でその影に隠れがちですが、実は素晴らしい仏教美術をお持ちなのですね。

そしてこれら良質で貴重な仏教美術を蒐集した初代根津嘉一郎氏は、埼玉県に仏寺を建立したいと考えていたそうです。

そんな根津美術館の仏教美術作品を一挙公開する今回の展覧会。1階の展示室1、2をフル活用し幾つかの章立てにそって展示公開されています。


注:展示室内の画像は内覧会時に美術館の許可を得て撮影したものです。

↑チラシに使用されている重要文化財「金剛界八十一尊曼荼羅」縦216.0cm 横209.8cmもあります!その大きさにビックリ。規則正しく配置された八十一の諸尊で構成する曼荼羅の縁を良く見ると密教法具・金剛杵が描かれていたりと、様々な発見が。

また今回の展覧会で初公開となる木彫「不動明王立像」(↑写真中央の小さな仏像)23cmに満たない小さな仏像ですが、ボリューム感あふれるプロポーションには独特の迫力が感じられます。

初公開
不動明王立像」平安時代 12世紀

驚かされるのは平安時代(12世紀)に作られた木造仏であること。彩色や截金がはっきりと残っているのも大きな見所です。

連れて帰りたくなる衝動に駆られること間違いなし。

さて、さて「いのりのかたち」展、以下のように分類し仏教美術を諦観できる構成に。ただ並べられるよりもはるかにその世界観に浸り易くなります。

・金色に輝く聖像ー中国・朝鮮・日本の金剛仏ー
・現出する仏・菩薩ー平安〜鎌倉時代の来迎図・向影図ー
・威風堂々の阿弥陀ー高麗仏画の名品ー
・願いをかなえる画像ー平安〜鎌倉時代の密教画ー
・教え諭す絵画ー平安・鎌倉時代の仏教説話画ー


まさにストーリー仕立ての展覧会となっています。



↑の左端に見える仏画。これ今回の一番の目玉作品。
重要文化財「大日如来坐像」絹本着色 平安時代 12世紀

青、赤、緑、紫の濃淡を段階状に塗り分ける繧繝彩色(うんげんさいしき)に、金・銀の輝きを組み合わせた荘厳華麗で優美な作品。

台座にゆらりとかかる大日如来の衣の裾がまたなんとも言えません。


展示室2

ここにもまたスゴイものが。重文の絵巻「絵過去現在因果経」と「十二因縁絵巻」が、それぞれ巻き替え無しで一挙公開されています。

目で展開を追っていく楽しさを十分に味わうこと出来ちゃいます。会期の短い展覧会だかこそ出来た離れ業。

「いのりのかたち」展は8月8日までです。お見逃しくなきように。


新創記念特別展第7部
「いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品」

会場:根津美術館
休館日:月曜日 ただし7月19日(月・祝)開館、翌20日(火)休館
開館時間:午前10時‐午後5時(入場は午後4時半まで)


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それでは最後に「今日の美味


NEZU CAFE」の「アイスコーヒー」有機栽培の豆を使用したオリジナルブレンド。三方をガラスに囲まれた開放的なカフェ。初代根津嘉一郎氏の私邸があった場所に建つNEZU CAFE.

前回お邪魔した時はまだこんなに緑豊かではなかったはず。庭園の四季の移ろいを感じながらゆったりできる極上空間です。

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JUGEMテーマ:アート・デザイン


根津美術館が所蔵する仏教美術作品は、ほとけの教えに帰依し、仏寺の建立までも考えた初代根津嘉一郎(1860−1940)により蒐集されました。「いのりのかたち」は、当館が誇る500余件の宗教美術作品より、密教画、浄土信仰にもとづく来迎図、経意を図示した説話画など、日本・朝鮮・中国の絵画・彫刻・工芸作品約30件をご覧いただく展覧会です。
なかでも、曼荼羅の美作として名高い「金剛界八十一尊曼荼羅」や高麗仏画の最高峰「阿弥陀如来像」(いずれも重要文化財)は必見の作品です。また、12世紀に制作された木彫「不動明王立像」は、その量感あふれる姿を初めて公開いたします。展示室3やホール、庭園にたたずむ石彫作品ともあわせ、崇高なる美と対話するひとときをお過ごし下さい。
展覧会 | permalink | comments(3) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

不動明王立像、すてきでした。
大きさといい、こういう像をインテリアとして飾りたいです。不謹慎ですね〜
一村雨 | 2010/07/19 7:48 AM
わたしの「お持ち帰り」も《不動明王立像》でした。
《八十一尊曼荼羅》はちょっと大きすぎるので・・・。
とら | 2010/07/22 9:47 PM
@一村雨さん
こんにちは。

なんでしたら、今度お邪魔する時に
引越し祝いとして…

@とらさん
こんにちは。

あちらポケットサイズの可愛らし
お不動さまでしたねー
以前から根津美術館所蔵していたようです。
Tak管理人 | 2010/07/29 3:38 PM
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 この美術館の仏教美術コレクションがまとまって出ている。  まずホールやその奥に常設の仏像がある。その中の重美は《十一面観音立像龕》(唐時代 7世紀) と《地蔵菩薩立像》 (平安時代 1146) の2点であるが、その他の定慶作《帝釈天立像》(鎌倉時代 1201)
いのりのかたち @根津美術館 | Art & Bell by Tora | 2010/07/22 9:48 PM