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「ドガ展」開催!

2010年9月18(土)〜12月31日(金) 横浜美術館にて日本国内では21年ぶりとなるエドガー・ドガ(1834年〜1917年)の大回顧展が開催されます。

展覧会行って来ました!レビューはこちらです。


「ドガ展」公式サイト

78万人もの方が来館し国立新美術館の入場者記録を更新した「オルセー美術館展2010」の余韻も冷めやらぬまま、秋の声と共に横浜美術館で大規模な「ドガ展」が始まります。

手元にある資料によると、国内で21年ぶりに開催されるドガの大回顧展となるそうで、チラシ・ポスターにも使われている傑作「エトワール」が日本で初公開!


エドガー・ドガ ≪エトワール≫ 1876-77 年 オルセー美術館
©RMN(Musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF-DNPartcom

「エトワール」って「星」という意味なのですね。オペラ座で、プリンシパル(主役の踊り子)の中でも特に花形だけに与えられる称号が「エトワール(星)」なのだそうです。

パリ、オルセー美術館が所蔵するドガ作品の中でもまさに「エトワール」の称号にふさわしい優美な作品です。

今回の「ドガ展」では「オルセー美術館の所蔵品のうち《バレエの授業》、《工トワール》、《浴盤(湯浴みする女)》といった至高の傑作を含む12点の油彩画とパステル画、18点のデッサン、12点の彫刻、3点の写真が、世界中から集められた作品とともに一堂に展示されます。


エドガー・ドガ ≪バレエの授業≫ 1873-76 年 オルセー美術館
©RMN(Musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF-DNPartcom

ちょっと待ってくれ。

エトワール」と「バレエの授業」両方同時に観られるの?国内で??この2作品を観るだけでも横浜まで行く価値十分あります。(「オルセー展」ほどの混雑はしないはずですし。多分。。。)

折角これだけの名画を観られるのです。ただキレイ〜と眺めるだけでは勿体ないです。第1回目の印象派展から作品を出していたドガ。

しかしモネたちとは違い屋外で描く風景画ではなく、何度も何度も構図を練り直した上で描いた室内画が彼の真骨頂。

そしてその室内画の代表がバレエの踊り子たち。でも、そこには現代の我々がイメージする踊り子とは違う別の「踊り子」たちが描かれているのも、これまた良く知られた事実。


エドガー・ドガ ≪14 歳の小さな踊り子≫
1880-81 年(1922 年鋳造) E.G.ビューレー・コレクション

『怖い絵』の著書、中野京子氏の今月の新刊『「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)』の冒頭にドガの踊り子の絵に対するこんな「怖い話」が掲載されています。
たとえばドガの踊り子の絵。当時のパリの常識では現代と全く異なりバレエはオペラの添え物でしかなく、バレリーナは下層階級出身の、娼婦と変わりない存在でした。それを知っているといないのとでは、ドガの作品が与える印象は180度といっていいほど違ってくるのではないでしょうか。

「怖い絵」で人間を読む 』(2010年8月6日発売)

中野京子氏は11月27日に開催される「ドガ展」記念講演会にもご登場予定。これまた楽しみです。(詳細は↓にまとめて掲載しておきます)

閑話休題。

「ドガ展」は3つのセクションで構成されます。

第1章:古典主義からの出発
第2章:実験と革新の時代
第3章:綜合とさらなる展開



エドガー・ドガ ≪草上の二人の浴女≫ 1896 年 オルセー美術館
©RMN(Musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF-DNPartcom

オルセー美術館館長ギィ・コジュヴァル氏の「ドガ展」によせたこの言葉に3つのセクションの特色を垣間見ること出来ます。(詳しくは公式サイトで)
「本展は、日本で多くの方々から愛されている巨匠ドガの理解に新たな光を投げかける一助となるでしょう。本展のように、ドガの芸術を多面的に紹介し、時代を通してその創作活動を概観することによってはじめて、自已の画業に厳しく衝動的な表現を拒否し、印象派のレッテルを払いのけ、独自の道を歩んだこの画家のきわめて特異なありかたを推し量れるのです。」

「ドガは、その天賦の才によって、習慣や因習から解き放たれた新しいまなざしを生みだしえた芸術家です。私たちは、真理の追究に全身全霊を捧げたこの謎めいた男の案験室をのぞき込むことになるでしょう。」

エドガー・ドガ ≪障害競馬―落馬した騎手≫ 1866 年
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
Collection ofMr.andMrs.PaulMellon 1999.79.10
Photo:Courtesy of the Board of Trustees, National Gallery of Art,Washington

オルセー美術館のみならず、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、ボストン美術館、ポー美術館、フィラデルフィア美術館、E.G.ビューレー・コレクション等、海外の名だたる美術館からドガの油彩画、パステル画(パステル画は海外からの借用が難しいそうです)約50点。

更に彫刻、写真(ドガは早くから写真に興味を持ち自身もカメラを所有していたそうです。絵画作品制作の一助を成したとされる写真。非常に興味深いものがあります。)

日本美術から影響を受けたことを証明する、扇形をしたパステル画「踊り子」和泉市久保惣記念美術館所蔵も出展。まさに多角的にドガの功績を振り返る回顧展の名にふさわしい展覧会になりそうです。

9月に入り、秋の風が心地よくなって来ても、もまだまだ2010年印象派イヤーは終わりません!「ドガ展」は9月18日からです。


ドガ展

会期:平成22年9月18日(土)〜12月31日(金)
休館日:毎週木曜日
(ただし、9月23日(木)、12月23日(木)12月30日(木)は開館)
会場:横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
開館時間:午前10時〜午後6時
*毎週金曜日は午後8時まで開館、入館は閉館の30分前まで


【「ドガ展」記念講演会】

会場横浜美術館レクチャーホール 定員240名
(先着順、12:30より整理券配布、13:30開場)
※聴講無料

第1回「ドガとパステル」 講師:フィリップ・ソニエ氏
(オルセー美術館学芸員 本館コミッショナー)
日時:9月18日(土) 14:00〜15:30

第2回「身振りと眼差し−ドガ芸術の演劇性」 講師:高階秀爾氏
(東京大学名誉教授 大原美術館館長)
日時:10月3日(日) 14:00〜15:30

第3回「ドガの時代」 講師:中野京子氏
(ドイツ文学者)
日時:11月27日(土) 14:00〜15:30

こちらも:
横浜美術館へ行くとほぼ毎回立ち寄る「カフェ小倉山

そのカフェ小倉山内に美術書を自由に閲覧できるライブラリーが!

横浜美術館カフェ・ライブラリー

今後展覧会毎に本を入れ替えを行い冊数も充実させていくそうです。ゆっくりお茶を飲みながら美術書を読めるなんてこの上なく嬉しいこと。横浜美術館へ行く楽しみがまた増えましたね。

@taktwi
ブログは一日ひとつ更新するのがやっとですが、ツイッターではあれやこれや常時つぶやいてます。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2223

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冷静さと機知をあわせ持ち、客観的な視点で近代都市パリの情景を描き残したエドガー・ドガ(1834-1917)。ドガは、印象派展に第1回から出品し、そのグループの中心的な存在でした。しかし、屋外で光と色彩に満ちた風景画を描いた多くの印象派の画家たちとは異なり、主にアトリエの中で制作し、踊り子や馬の一瞬の動きや都市の人工的な光をテーマとして、知的で詩情あふれる世界を築きました。油彩の他、パステル、版画、彫刻、など様々な技法を研究し新しい表現を試みると同時に、日本美術や写真など、当時紹介されたばかりの美術の要素を取り入れ、近代絵画の可能性を大きく切り開いた画家といえるでしょう。
このたび、オルセー美術館の全面的な協力を得て、国内では21年ぶりとなるドガの回顧展が実現することとなりました。オルセー美術館所蔵のドガの名品45点に、国内外のコレクションから選りすぐった貴重な作品を加え、初期から晩年にわたる約120点を展観いたします。
生涯を通じ新たな芸術の可能性に挑戦しつづけた画家ドガの、尽きぬ魅力を堪能できる展覧会です。
展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

はじめまして。masa です。
すぴか さんのブログのリンクで、よく拝見し、鑑賞の手引きとさせていただいております。
また、美術館の館内の写真(許可済み)も記録されておられるので、思い出にさせていただいております。
今後ともよろしくおねがいいたします。
masa | 2010/08/19 9:21 PM
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