青い日記帳 

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「陰影礼讃」

国立新美術館で開催中の
「陰影礼讃―国立美術館コレクションによる」展に行って来ました。

独立行政法人国立美術館のコレクションは、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館の4館によって保存・管理され、総数約33,300点にのぼります(2010年3月末時点)。その内訳は、20世紀初頭から現代までの内外の美術、写真、工芸、映画フィルムを収集する東京国立近代美術館:約13,000点、内外の近現代の美術、写真、工芸、デザインを扱い、京都を中心とする西日本の美術にも重点をおく京都国立近代美術館:約9,600点、中世から20世紀までの西洋美術を対象とする国立西洋美術館:約4,600点、主に1945年以降の内外の現代美術を収集する国立国際美術館:約6,100点。今回は、この膨大なコレクションから、絵画、版画、写真、映像を中心に厳選された100作家による170点が、国立新美術館の天井高8メートルの展示室に勢ぞろいします。広々とした空間で、国立各館の名品をゆっくりとご堪能ください。
「オルセー美術館展」の余熱がまだ残る国立新美術館2階展示室に、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館の4館が所蔵する絵画、版画、写真等が「影」をテーマに大集結。

何でも、聞けば数年前からこの展覧会開催に向け各美術館選りすぐりの学芸員さんが知恵を絞り作りまとめあげた展覧会だそうです。

展覧会の構成は以下の通り。

1:「影あるいは陰、そして描写」
2:「具象描写の影と陰」
3:「カメラがとらえた影と陰」
4:「影と陰を再考する現代」


Twitterでも観に行かれた方の感想はほぼ真っ二つ。ある意味これだけ善し悪しの意見の分かれる展覧会も珍しいのではないでしょうか。

なーーにも難しいこと考えずにふらりと拝見してきた自分などは、滅多に東京ではお目にかかれない京都国立近代美術館所蔵の絵画が観られただけで、まぁ良かったな〜と

甲斐庄楠音の「幻覚」一枚観られただけである意味十分満足。
http://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=150362

ただし、それぞれの所蔵作品を「ただ陳列しただけの展覧会」なんて辛辣な否定的な意見も数多く散見。

こうした意見が出てきてしまうのは、やはり「影」というテーマ設定があまりにも広範囲に渡り過ぎているのが一番の要因かと。

また谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』をインスパイアして付けたであろう展覧会タイトルに対し内容が「名前負けしている」なんて意見も。

これまた諸刃の剣。覚えやすい馴染みのあるタイトルであればあるほど、本体にどうしてもイメージ引きずられてしまいます。かと言って「影」展は無いしな…難しいところです。

っと、まぁ本当に色々な意見ある展覧会ではありますが、いつもの鑑賞スタンスを貫き「展覧会の良いところをみつける」ようにすれば、決して悪い展覧会ではないかと思います。並べただけの作品の中にそれこそ1,2点でもぐっと来て足を留め魅入る作品あればそれでok.

よく最近友人と「5年前と比べ格段に常設展示観ていても面白くなってきた。」なんて話しをします。それはそれまで存じ上げなかった作家、作品そして主題や背景その他を漠然とですが蓄積してきた証左。

例えばブリヂストン美術館で「安井曾太郎展」を拝見していなければ、今回出展されていた安井曾太郎の「裸婦」「ポーズせるモデル」などほぼスルーしていたことでしょう。

また、チラシ・ポスターに使用されているアレクサンドル・ロトチェンコの「階段」という写真作品だって、東京都庭園美術館で「ロトチェンコ+ステパーノワ展」を拝見したからこそ。

ついでに言えば、Twitterで今は亡き京都国立近代美術館のアカウントが「マイ・フェイバリット−とある美術の検索目録/所蔵作品から」展のことを熱く語っていたからこそ、マルセル・デュシャンの「瓶乾燥器」等のレディメイド作品の展示方法に「おおっ!」と唸らされたわけで。。。

こうしたこと挙げたらほんとキリがありません。

尤も、「影」をテーマにしたらほとんど「候補作品」になるのでは?というかみさんの鋭い突っ込みも的を射ています。もうちょいテーマ絞っても良かったかもしれません。それとやはり「陰影礼讃」というタイトルはちょっと大きく出過ぎた感否めません。

180点も出ているので「ゴッホ展」のついでに見るのはちょっとハードかも。
「陰影礼讃」展は10月18日までです。

今日の一枚


アンドレ・ケルテス「モンドリアンのアトリエ、パリ」1926年
京都国立近代美術館所蔵

「京都国立近代美術館所蔵名品展」とかやってくれません?
絶対、評判になると思うんだけどな〜是非!観たい!!

陰影礼讃―国立美術館コレクションによる

会期:2010年9月8日(水)〜10月18日(月)
休館:毎週火曜日
開館時間:10:00から18:00まで 
※金曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催:独立行政法人国立美術館
共催:朝日新聞社/東京新聞/日本経済新聞社/毎日新聞社/読売新聞社/NHK


フクヘン。さんのブログには会場内の様子と最後に粋な写真が!
「陰影礼讃―国立美術館コレクションによる」 | フクヘン。- 元 雑誌BRUTUS(ブルータス)副編集長、鈴木芳雄のブログ



DOMANI・明日展2010
2010年12月11日(土)―2011年1月23日(日)


シュルレアリスム展―パリ・ポンピドゥセンター所蔵作品による―
2011年2月9日(水)―5月9日(月)

@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2280

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独立行政法人国立美術館は2001年4月に発足し、今年で10年目に入りました。これを記念して、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5館が協力して展覧会を開催します。
私たちが、ごく日常的に目にしている影。この自然現象の働きは、大きくは二つに分けることができます。足元や地面に落ちる人や物の「影」と、光がさえぎられた場所が薄暗く見える「陰」。この展覧会では、影のこれら二つの特質を踏まえながら、視覚芸術のなかで影がどのように扱われ、どのような役割を果たし、いかなる表現を生み出してきたのかを、多角的に考察していきます。
影は古くから、視覚的な表現においてきわめて重要な要素のひとつでした。しかし、その扱いやそこに含まれる意味が、時代や地域、文化によってさまざまに異なるために、通史的に振り返ることがむずかしいテーマともいえます。本展は、国立美術館が収集する西洋近世から内外の現代美術までを射程として、影の諸相に光を当てようとする試みです。総数約33,300点を数える国立美術館のコレクションから、絵画、版画、写真、映像を中心に厳選された100作家・170点の作品をご堪能いただきながら、美術における影をより深く理解する手がかりを見つけていただければ幸いです。
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陰影礼讃&nbsp;陰影礼讃―国立美術館コレクションによる SHADOWS会場  国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)会期  2010年9月8日(水)〜10月18日(月)毎週火曜日休館この展覧会は、面白いです!<陰影>にこだわって、日本中の絵の中の選りすぐりを見せ