青い日記帳 

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「カンディンスキーと青騎士展」

三菱一号館美術館で開催中の
レンバッハハウス美術館所蔵「カンディンスキーと青騎士」展にお邪魔して来ました。



日本国内では初めての開催となる「青騎士」

印象派やフェルメールなら我先にと展覧会足運ばれるでしょうが、「カンディンスキーと青騎士展」と聞いてもどんな展覧会か普通想像出来ません。

そもそも「青騎士」って何よ?!

ということで、前回「インタビュー:美術史家に聞く」で大変お世話になった高橋明也館長に「青騎士」について伺ってみると…
二十世紀初頭における美術の革新運動はフランスにおけるフォーヴィスムやキュビスムがその先駆けとなったが、その直後、1910年前後から第一次世界大戦が勃発する1914年以降にかけては、ヨーロッパ各地で同時多発的に数多くの芸術運動がいっせいに花開いた。表現主義や未来派、構成主義、形而上絵画などと呼ばれる二十世紀芸術の多彩な様相がこの時期に一気に噴出したのである。
そうした中で、南ドイツ、バイエルン王国の首都ミュンヘンでは1911年から1921年にかけて名高い「青騎士」の運動が生まれた。


ヴァシリー・カンディンスキー、フランツ・マルク編『青騎士』年鑑 1912年ピーパー社、ミュンヘン(1976年複製版) レンバッハハウス美術館蔵

美術に深い精神性を導入しようとし、色彩とフォルムに格段の洗練を与えて抽象絵画の祖とも呼ばれるロシア人、カンディンスキー(1866-1944)と、生命感に満ちた動物の姿を繊細な感受性で暗示的に描き出すフランツ・マルク(1880-1916)がその中心だった。
(高橋明也 三菱一号館美術館館長)
カンディンスキーらが、ドイツ・ミュンヘンで興した革新的な芸術運動のこと。そして「深い精神性を導入しようとし、色彩とフォルムに格段の洗練を与え」たということは、つまり具象(写実)からの脱却を意味します。

カンディンスキーが抽象絵画の祖と言われる所以ここにあったわけです。

しかし、絵筆を握り始めすぐさま我々が良く知るところのカンディンスキーらしい抽象絵画を描いたわけではありません。この展覧会ではそこへ到達するプロセスを貴重なレンバッハハウス美術館所蔵のコレクションにより紹介。

「これがカンディンスキーの絵なの??」と何度つぶやくかカウントしながら観るなんて楽しみも。実際自分も何度口にしたことやら。。。


ヴァシリー・カンディンスキー「花嫁」1903年

「これがカンディンスキーの絵なの??」はい。まず一回ね。

展覧会の構成は以下の通り。

序章:フランツ・フォン・レンバッハ、フランツ・フォン・シュトゥックと芸術の都ミュンヘン Introduction-1900
第1章:ファーランクスの時代 旅の時代 1901-1907年
第2章:ムルナウの発見 芸術的総合に向かって 1908-1910年
第3章:抽象絵画の誕生 青騎士展開催へ 1911-1913年


今回の展覧会では、キャプションにカンディンスキーの作品には赤色の線、それ以外の作品には青色の線が入っています。これはいいアイディア。こうでもしてもらわないとぱっと見ただけではカンディンスキーの作品だと分かりませんからね、絵的に。


ヴァシリー・カンディンスキー「ガブリエーレ・ミュンターの肖像」1905年
ヴァシリー・カンディンスキー「サンタ・マルゲリータ」1905年 
共にレンバッハハウス美術館所蔵

注:展示室の写真は内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。

カンディンスキーがその生涯を通し唯一描いて肖像画こそがこの「ガブリエーレ・ミュンターの肖像」正確なデッサン力と表現力。

抽象画を描く前のピカソと同じです。そして同時にピカソ臭感じ取ったらそれはかなりの嗅覚の持ち主。ここに描かれたガブリエーレ・ミュンターと出逢った時に既にカンディンスキーには奥さんがいました。それでも好きなものは好き。いつしか二人は「婚約」まで。

因みに「婚約者」ガブリエーレ・ミュンターは画家でもありました。彼女の描いた作品も今回ちゃんと展示されているのがミソ。そしてそれがまた好いんだな〜


ガブリエーレ・ミュンター「テーブルの男(カンディンスキー)」1911年
レンバッハハウス美術館所蔵

(↑↓作品名逆になっていました(大汗)猿丸さんご指摘ありがとうございます!)


ガブリエーレ・ミュンター「マリアンネ・フォン・ヴェレフキンの肖像」1909年
レンバッハハウス美術館所蔵
ミュンターはクロワゾニスム(対象を単純化し、黒い線で縁取る)の手法やバイエルンの民俗芸術であるガラス絵技法などを取り入れて、鮮やかな色彩にあふれる作品を制作した。

こちらの作品、どこかで見たことあると思ったら、講談社「週刊 世界の美術館」(56)ノイエ・ピナコテークとレンバッハハウス美術館(ドイツ)の表紙を飾っていた絵でした。本棚から探し出してきました。



さて、第2章と3章の間にムルナウ他で撮影されたカンディンスキーらの写真が展示されています。箸やすめ的な箇所かと思いきや一枚一枚興味深くついつい見入ってしまいました。何だかとても楽しそうな写真ばかり。

ブリエーレ・ミュンターが1909年の夏、ムルナウにある一軒家をカンディンスキーの勧めで購入し、他の芸術家仲間たちとも盛んに交流していた頃の写真が特に印象的。

尚多数の展示写真はガブリエーレ・ミュンター=ヨハネス・アイヒナー財団からデータ提供を受けプリントしたものだそうです。

ミュンターとの奇妙な逃避行の如き「新婚旅行」(オランダ、チュニジア、パリ…)からミュンヘンに戻ったカンディンスキーにムルナウでの活動を通じ次第に抽象絵画の萌芽の兆しが。


ヴァシリー・カンディンスキー「」1909年
レンバッハハウス美術館

カンディンスキーの抽象画への第一歩。記念碑的な作品。画面もこれまでとくらべぐんと大きくなります。目の前に広がる風景と心象風景をミックスし筆の赴くままに一気呵成に描いたようでありながらも、実は構図的にかなり計算されていたりもします。

前衛芸術集団「青騎士」がまさに産声をあげんとする瞬間です。

フランツ・マルク、アウグスト・マッケら若い才能がメンバーに加わります。第2章で展開される彼らの作品に注目です。

そしていよいよ第3章へ!


左から:フランツ・マルク「」1912年 
アウグスト・マッケ「遊歩道」1913年
アウグスト・マッケ「帽子店」1913年
全てレンバッハハウス美術館蔵

第一次大戦で戦地へ赴き若くして命を落としてしまった「青騎士」主要メンバーのフランツ・マルク(1880-1916)が残した作品はいずれも「未来」を予感させるものがあります。


フランツ・マルク「」1912年
レンバッハハウス美術館蔵

もし彼が長生きしていたら、「青騎士」運動は益々発展したことでしょう。そして同時にカンディンスキーと比肩する強力なライバルとして美術史上にその名を馳せたことでしょう。それだけの才能を今回展示されている数点を拝見しただけでも強く感じ取ること出来ます。

ガブリエーレ・ミュンターそしてフランツ・マルク。この二人に出会えただけでも大きな大きな収穫です。

最後の展示室に来て初めてカンディンスキーらしい抽象絵画が登場。


左:ヴァシリー・カンディンスキー 「印象(コンサート)」 1911年
右:ヴァシリー・カンディンスキー 「〈コンポジションVII〉のための習作2」1913年
共にレンバッハハウス美術館蔵

ここまで持ってくる「物語」が何とも言えず素敵。単なる引越し展ではなく、内容的に一本太い線の通った展覧会です。観終えた後で清々しい気分になれます。

やっぱり展覧会って構成力ですね!



「カンディンスキーと青騎士」展は2011年2月6日まで。
2011年は何と1月2日からオープンしているそうです!

「カンディンスキーと青騎士」展を担当された三菱一号館美術館学芸員の杉山菜穂子氏が語る展覧会の見所はこちらにあります。必読です!


レンバッハハウス美術館所蔵「カンディンスキーと青騎士」展

会場:三菱一号館美術館 (東京・丸の内)
会期:2010年11月23日(火・祝)〜2011年2月6日(日)
開館時間:水・木・金10:00〜20:00
火・土・日・祝・年末・年始10:00〜18:00
※入館は閉館の30分前まで
※1/1を除く12/29〜1/3は10:00〜18:00
休館日:月曜日・元日・1/4(火)・1/11(火)(但し、1/2・1/3・1/10・1/31は開館)
主催:三菱一号館美術館、東京新聞
学術協力:レンバッハハウス美術館
後援:ドイツ連邦共和国大使館
協力:ルフトハンザ ドイツ航空、ルフトハンザ カーゴ AG、J-WAVE
お問合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会サイト http://mimt.jp/aokishi/


巡回先
愛知県美術館
  2011年2月15日(火)〜4月17日(日)
兵庫県立美術館
  2011年4月26日(火)〜6月26日(日)
山口県立美術館
  2011年7月5日(火)〜9月4日(日)

展覧会グッズはマルクの「虎」で決まりかな〜


次回展

マリー=アントワネットの画家
ヴィジェ・ルブラン展—華麗なる宮廷を描いた女性画家たち—

会期:2011年3月1日(火)〜5月8日(日)
主催:三菱一号館美術館、日本経済新聞社

マリー=アントワネットと同じ年でよき友でもあった、女性画家エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン(1755-1842)を中心に18世紀フランスで活躍した女性芸術家に焦点を当て展覧するものです。女性画家たちは宮廷の庇護のもとに華やかな活躍の場が与えられましたが、彼女たちの活動はフランス本国ですら体系的に紹介されたことがなく、本展はヴェルサイユ宮殿美術館、ルーヴル美術館をはじめ国内外の美術館および個人所蔵の約70点の作品で構成され、知られざる女性画家たちの活躍を概観する画期的な展覧会でもあります。

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ミュンヘン市立レンバッハハウス美術館は、20世紀初頭の革新的芸術運動「青騎士」グループの世界的コレクションで知られています。
19世紀末のミュンヘンには、ドイツ美術における最重要拠点として多くの芸術家たちが集っていました。その中には、モスクワからやってきて、後に「青騎士」グループの中心的人物となるヴァシリー・カンディンスキー(1866−1944年)もいました。1901年に芸術家集団「ファーランクス」を仲間たちと立ち上げたカンディンスキーは、翌年、画学生として入学したガブリエーレ・ミュンター(1877−1962年)と運命的な出会いをします。親密な仲となった二人は、オランダ、チュニジア、パリなど各地を歴訪した後、1908年、ミュンヘンに戻って生活をともにするようになります。
1909年、ミュンターがムルナウに家を構えると、後に「青騎士」と称される芸術家たち、アレクセイ・ヤウレンスキー(1864−1941年)、マリアンネ・フォン・ヴェレフキン(1860−1938年)、アウグスト・マッケ(1887−1914年)、フランツ・マルク(1880−1916年)らが集い、活発な芸術討論の場となります。
「青騎士」グループの芸術革新は、1911年、「ミュンヘン新芸術家協会」の展覧会でカンディンスキーの作品《コンポジション后佞拒絶されたことを機に始まりました。ミュンターやマルクらは、後に「第1回青騎士展」とよばれる独自の展覧会を開催するため協会を脱退します。1911年末、タンハウザー画廊で開催された展覧会は、時代を象徴する衝撃的な出来事として注目されました。彼らの急進的な芸術理念を発表する場として、カンディンスキーとマルクが中心となって夏から進めていた年鑑出版の計画も、翌1912年『青騎士』年鑑として結実します。こうした「青騎士」グループの活動により、ミュンヘンは国際的芸術アヴァンギャルドの都市として一躍脚光を浴びることとなりました。
こうして、「青騎士」グループが今まさにこれから、という1914年、第1次世界大戦が勃発します。マルクとマッケが若くして戦場に散り、カンディンスキー、ヤウレンスキー、ヴェレフキンがドイツから去って、一夜にしてこの希望に満ちた芸術活動はミュンヘンから失われてしまいました。グループの離散により一人残ったミュンターは、ナチスドイツが台頭する困難な時代にも仲間たちの作品を守り続け、80歳になった1957年、手元に残っていたきわめて価値の高いカンディンスキーの作品、「青騎士」グループの画家たちの秀作、そして自身の作品をミュンヘン市とレンバッハハウス美術館に寄贈します。
この展覧会は、レンバッハハウス美術館の全面的協力により、日本では初めて「青騎士」グループの活動を本格的に紹介します。カンディンスキー、ミュンター、ヤウレンスキー、ヴェレフキン、マルク、マッケ、パウル・クレーの油彩など60点を中心に、貴重な資料や写真を展示して、わずか10数年で戦火に飲まれた「青騎士」の活動を検証します。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(6)

この記事に対するコメント

こんばんは。
カンディンスキー、殆ど知らないで行ってしまったのですが、
よかったです。こちらを読んで行けばもっとよかったけど。
青騎士という言葉にすごく共感を覚えました。もっと続けばよかったのに、戦争とは、惜しいですね。
すぴか | 2010/11/30 12:16 AM
こんにちは。読んでるだけで興奮してきました(笑)
シャガール展に出ていたカンディンスキーの具象画もよかったので、本展はとーっても期待しています。
丸の内はこれからXマスデート需要?でも混みそうですね〜早く行かないと!!(笑)
noel | 2010/11/30 9:20 AM
こんばんは。
カンディンスキーの画の変化に加えて、ミュンターとの楽しい時代、大戦前の短い青騎士たちの青春などが、画や写真を通してよく分かるように構成されてましたね。
とら | 2010/11/30 9:07 PM
こんばんは
本当にありがとうございました。
この展覧会、本当によかったです。
愛知、兵庫へも巡回と言うことですが、この一号館で見れてよかったです。
この建物の中で青騎士メンバーの「我らの最良の年」の作品群を見たことは、やっぱり良かったなぁと思うのです。
20世紀初頭萌えのわたしには、胸がきやきやするような展覧会でした。
遊行七恵 | 2010/12/01 1:49 AM
ガブリエーレ・ミュンター、いいですね。2月までやっているのなら、観に行けそうです。フランツ・マルク、アウグスト・マッケらを観ると、スイスの画家クーノ・アミエは、彼らの影響を受けてるのではないかと、思ってしまうのは、私だけでしょうか?(勉強不足ですみません。)私は個人的に、マルク、マッケ、アミエ大好きです。
sunagimo-confit | 2010/12/01 9:16 AM
短い昼休みに拝見しています。
Tak様のレビューはその企画の良いところを丁寧にピックアップなさっていて、もう職場に居るのがもどかしくなります。活気を与えて下さって、いつもありがとうございます。

ところで、ガブリエーレ・ギュンター作品のタイトルですが、上下の2枚が入れ替わっていませんでしょうか…?
思い違いでしたら、差し出口お許し下さい。
猿丸 | 2010/12/01 12:44 PM
兵庫県美にも巡回があるとのこと、とっても愉しみです。カンディンスキーを観る機会はありますが、「青い騎士」をまとめて観られるのはとってもラッキーです。待ち遠しいです。
licoluise | 2010/12/01 8:32 PM
初めてブログに書きこみをさせていただきます。
先に「DOMANI展・チケットプレゼント」当選しまして無事チケットが届きました!。ありがとうございましたm(__)m。

実はちょうど絵画鑑賞なるものを始めた頃、ずいぶん昔で1987年(ポストカードに書いてあったです)に、
場所は失念しましたが東京でかなり大規模なカンディンスキー展が行われた時に、偶然見に行っていて圧倒されてからずっと気になる画家のひとりでした。
今年は芸大美でのシャガール展にも自分が好きな感じの小さな風景画が出ていましたし、確かBunnkamuraの・・・何かにも(笑)何点か来てたような?。
今年はモネとカンディンスキーがたっぷり見られた(る)年のようです。この展覧会もとても楽しみにしています。

※と、上野も必ず行ってまいりますっ!(笑)どうもありがとうございました!
まひるのつき | 2010/12/04 12:57 PM
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