弐代目・青い日記帳 

  
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インタビュー:音声ガイド(後篇)
展覧会にとってミュージアムグッズ同等無くてはならぬ存在になった音声ガイド。使用した経験の有無に関わらず前回のインタビュー記事は大変な反響をよびました。

インタビュー:音声ガイド(前篇)

「知っていそうで、実は何も知らない」
まさにこの好例だったからでしょう。


A&Dオーディオガイド


さて、今回はその続編。

ついついお聞きすること多く長時間に及んでしまったので前・後編に分けました。前回の続きではありますが、今回は専ら音声ガイドの機材についてのインタビューとなってます。それではお楽しみ下さい。

Tak「ガイド機についてお伺いします。日本だとほとんどの場合テンキーのみの機種でイヤホン(ヘッドフォン)を利用しガイドを聞くタイプですが、これは欧米でもそうなのでしょうか?私の記憶ではあまり海外ではイヤホンタイプみかけないのですが。」

A&Dオーディオガイド「そうですね、オーディオガイド先進国である欧米の美術館では日本と違い主に細長い携帯電話のようなタイプを使用しています。好みの問題であると思います。また欧米では十数年前からこのタイプの機種が多かったため、馴染みもあるのでしょう。逆にアジア地域では携帯タイプは腕が疲れるなど使いにくいという意見もあり、イヤホンタイプが好まれます。NYのフリックコレクションの日本語版を提供していますが、やはり長い受話器タイプのものです。

Tak「フリックコレクションでは重宝しました。ところであれ無料だったようですが。」

A&Dオーディオガイド「海外の美術館の場合、入館料の中に音声ガイドの代金も含むといった形式もあります。ですから、借りないと損ですよ。

Tak「日本の場合、音声ガイドを借りる最も多い年齢層はどの辺りになるのでしょう。」

A&Dオーディオガイド「幅広い年齢層の方からご支持頂いておりますが、何度かアンケート実施した結果によると、最も多いのは50代から70代の女性の方でした。ただし奈良国立博物館などで開催した所謂、歴史物の展覧会では多くの男性の方にお使い頂きました。

Tak「ガイダンス機自体も進化しているのでしょうか。」

A&Dオーディオガイド「ただ聞くだけのタイプからマルチメディア対応の最新型音声ガイド機へ移行していく予定です。液晶画面付き音声ガイドで、グラフィック・イメージ、デジタル・ムービー、CD並の高音質を備えています。キーパッド型とタッチパネル型がそれぞれあります。しかし、音声のみの機材も“作品鑑賞に集中できる”“使い方がシンプル”など欧米でも根強い人気です。提供される場所・目的・利用客層によって適した機材があると考えています。


新型機種

Tak「例えば来年3月にBunkamuraにシュテーデル美術館よりやって来るフェルメール「地理学者」の前で、ルーヴル所蔵の「天文学者」の画像が出たらいいですよね。」

A&Dオーディオガイド「ところが、画像の場合は著作権等が発生する場合があるので、中々思うようには行かないといった現状があります。

Tak「若い人向けにiPhoneアプリとして提供することなどはお考えになっていないのでしょうか?」

A&Dオーディオガイド「実は今年開催された愛知トリエンナーレでは初めてiPhoneアプリ版を提供しました。国内での美術展音声ガイドとしてはおそらく初めてですが、有料(230円)で提供致しました。
http://aichitriennale.jp/news/post-297.html

Tak「iPone用のアプリとして国立西洋美術館がTouch the Museumを無料で出されていますが。」


国立西洋美術館公式iPhone/iPod touch向けアプリケーション
Touch the Museum

iPhoneアプリで楽しむ国立西洋美術館

A&Dオーディオガイド「あれは良くできています。音声のみの解説に加えて、館内を映像で館長や建築家が案内する趣向は、まさに持ち運べるギャラリートークの趣で、ライブ感も味わえるのがいいですね。

Tak「借りるだけの音声ガイドからDLするタイプも徐々に増えてくると有難いです。」

A&Dオーディオガイド「マルチメディア対応は順次行っていく予定です。現在パリ、グランパレで開催されているモネの大回顧展では、一般的なオーディオガイド機の他にMP3、iPhoneアプリと用意されていました。先日視察に行ったところガイド利用者のおおよそ9割の方が一般型を利用されていました。このガイドは、当社の親会社であるエスプロ・アコースティガイド社が提供しています。欧米の動向を分析しながら、日本でのスマートフォン等対応機種の普及を見計らいながら導入していきたいと思います。
http://www.acoustiguide.com/

Tak「ひとつの展覧会でも複数の音声ガイドがあると選択の幅も広がり借りやすくなりますね。」

A&Dオーディオガイド「はい。毎回ではありませんが、例えば2006年に東京国立博物館で開催された「仏像展」では一般向けとビギナー版の2種類を用意しました。ビギナー版では仏像のイロハから解説し大変好評でした。また奈良国立博物館で毎年恒例の正倉院展では、日本語版・英語版に加えジュニア版もご用意してもいます。


多様な機種バリエーション

Tak「今後益々発展していきそうですね。今後の展望を最後にお聞かせ願います。」

A&Dオーディオガイド「実は既に東京国立近代美術館の常設展示室の音声ガイドを手がけ実際貸し出しています。このように特別展ではなく常設展の解説のお供としてお使い頂けたらと考えています。例えば海外からのお客さん、美術や日本史の知識のない方を東京国立博物館にお連れした際に簡潔に、また面白く説明するのはなかなか難しいものです。そんな時オーディオガイドがお役に立てたらと思います。

Tak「予定時間かなりオーバーしてしまいました。お忙し中、こうしてお話頂ける機会設けて頂きありがとうございました。」

A&Dオーディオガイド「こちらこそ、興味をもって頂けてとても嬉しく思います。これからもお客さんに楽しんでもらえるような、また美術館・博物館がより面白い場所になるようなガイド作りを目指していきたいと思っています!

A&Dオーディオガイド
開催中及びこれから開催される以下の展覧会に「A&Dオーディオガイド」導入されています。

特別展
ダ・ヴィンチ〜モナ・リザ25の秘密〜
・日比谷公園 ダ・ヴィンチミュージアム

  2010年12月7日(火)〜2011年2月20日(日)

カンディンスキーと青騎士展
・三菱一号館美術館
  2010年11月23日(火・祝)〜2011年2月6日(日)
・愛知県美術館 来月開催
  2011年2月15日(火)〜4月17日(日)
・兵庫県立美術館
  2011年4月26日(火)〜6月26日(日)
・山口県立美術館
  2011年7月5日(火)〜9月4日(日)

生誕100年特別展
白洲正子「神と仏、自然への祈り」

・愛媛県美術館 
  2011年1月29日(土)〜3月6日(日)
・世田谷美術館
  2011年3月19日(土)〜5月8日(日)

シュルレアリスム展 ―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による―
国立新美術館
 2011年2月9日(水)より
公式サイト

ボストン美術館 浮世絵名品展
錦絵の黄金時代 ――清長、歌麿、写楽

・山種美術館
  2011年2月26日(土)〜4月17日(日)
・千葉市美術館
  2011年4月26日(土)〜6月5日(日)
・仙台市博物館
  2011年6月24日(土)〜8月24日(日)

ルーシー・リー展
・大阪市立東洋陶磁美術館 
  2010年12月11日(土)〜2011年2月13日(日)
・パラミタミュージアム
  2011年2月26日(土)〜4月17日(日)
・山口県立萩美術館・浦上記念館
  2011年4月29日(祝金)〜6月26日(日)

インタビュー記事まとめ

Twitterやってます。
 @taktwi

この記事のULR
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2375

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| インタビュー | 17:53 | comments(1) | trackbacks(0) |
こんばんは。
いつも楽しく読ませてもらっていますが、
コメントは御無沙汰してまして、多分一年ぶりくらいです。

ボクは最近音声ガイドを使い始めたので、
非常に興味深いインタビューでした。
社員さんが全員学芸員資格を持っているとか、
個人的にかなりビックリしました。
あとダウンロード販売は、ぜひ導入してもらいたいです。

ちなみにボクが音声ガイドを使い始めたきっかけは、
マリオの生みの親である任天堂の宮本茂氏が、
「あれを使わないと美術館の価値が四倍くらい違う」
と言っていたからだったりします。
http://www.nintendo.co.jp/ds/interview/kg3j/vol1/index2.html
| 犬塚ケン | 2011/01/14 12:38 AM |










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