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三菱一号館美術館「Café 1894」

昨年来ご好評を受けている美術館カフェインタビュー記事の第5弾をお送りします。今回は昨年2010年4月6日に丸の内に新たにオープンした三菱一号館美術館のカフェ「Café 1894」です。


三菱一号館美術館「Café 1894」

ーまずはこちらのカフェの特徴を聞かせて下さい。

カフェ1894「まず何と言ってもこの『空間』です。天井高8mもあります。明治期には銀行の窓口として使用されていたスペースです。当時はまだ電気がありませんでしたので照明器具は全てガス燈でした。設計する段階で吹抜の8mも天井高のある空間を如何にして照度確保するか問題になったそうです。

ーガス燈(現在は電気)だけではとてもこの空間の明るさ確保できませんが、意外や意外とても明るいカフェですよね。

カフェ1894「コンドルは、銀行業務を行うのに差し障りがないよう、なるべく外光が入り込むような位置取り等工夫をこらして設計にあたりました。ですから現在のカフェもオープンする11時から日が暮れるまで常に太陽の光が差し込むような作りになっているのです。



カフェ1894「また窓を大きく広く取ってありますので、外の景色もよく見えます。街路樹が織りなす四季の移り変わり等など都会の真ん中にありながら四季折々の景色を楽しめます。

ーでも、まず外の景色よりも内装へどうしても目が行ってしまいます。

カフェ1894「そうですね、漆喰の壁面と木彫により、空間全体がクイーン・アン様式で統一され落ち着いた雰囲気を醸し出しています。あらためて見ても贅沢な空間です。

ー窓ガラスも明治期当時のものの復元ですか?

カフェ1894「窓ガラスは旧・新丸ビルで使用されていたガラスを再利用しています。現在のガラスと違いたわみ(ゆがみ)が適度にあり、外の景色も趣きあるものに映ります。

ーそうなると窓の側の席は特等席ですね。

カフェ1894「はい。毎日同じ時間に来られて、窓側の席でお食事を召し上がる常連さんもいらっしゃるほどの人気です。


ー凄い!オープンしてまだ一年も経たずにもう常連さんがいるのですね。

カフェ1894「午前11時のオープン時には並んで待っていらっしゃる方の姿もあります。またオフィス街ですので平日のランチタイムとなるとどうしても混雑してきます。

ー展覧会拝見した後、立ち寄るといつも順番待ちしている方大勢いて驚いてしまいます。

カフェ1894「お客様からも『空いてさえいれば利用したい』といった声を頂戴しています。平日でしたらランチタイムが終わる頃か、逆にオープンしてすぐの時間帯がおススメです。因みに美術館は10時からです。

ー空いている時間帯というと…

カフェ1894「やはり夜間でしょうか。5時30分以降であればかなり余裕を持ってお寛ぎ頂けます。ディナーコースも用意しています。ワインやビールを飲みながらゆったりとくつろげる贅沢な空間へ変わります。

ーゆったりくつろげるのはやはりこの高い天井と贅沢な空間の成せる技ですね。

カフェ1894「それともうひとつあります。カフェ1894では一切BGM(音楽)を流していません。人の声が緩やかに反響しそれが心地よいBGMとなっています。混雑時でも騒がしい印象をもたれないのはそのせいかもしれません。

ーお勧めメニュー、看板メニューのようなものはありますか。

カフェ1894「うちのカフェは料理にも力を入れ本格的なものを提供しています。メニューでいうとやはり断然人気なのは『Café 1894週替わりランチプレート』です。冷菜、スープ、魚料理、肉料理の4品をワンプレートに贅沢に盛り合わせ、デザートまで付いています。

《ランチプレート》

サラダ:彩り野菜とみょうがのパスタサラダわさび風味
スープ:ゴボウとチキンきのこのクリームスープ
魚:ホタテ貝のマヨネーズ焼き
肉:豚肩肉のロースト長ねぎと黒胡椒のソース
食後にデザート(シャーベット、フルーツ)


ーこれはかなりボリュームありますね!

カフェ1894「男性の方でも十分満足して頂ける量だと思います。また近郊で仕入れた野菜をふんだんに使っているのもランチプレートの特徴です。シェフが毎週メニューを変えていますのでいついらして頂いても新しい味お楽しみ頂けるはずです。

ーシェフはこちらのカフェ専属の方なのですか。

カフェ1894「シェフからスタッフ全て都内某大手ホテルの者です。カフェで気軽にホテル並みの味、品質はご提供できているかと思います。

ーなるほど〜 それとこれは毎回他のカフェでも伺っているのですが、こちらのカフェで使用されているテーブルや椅子はどこのものでしょう?

カフェ1894「椅子、テーブル類は全て大阪を中心に活動しているクリエィテブ・ユニットgrafにデザイン・設計を依頼し作って頂いたものです。先ほどお話しました通り、こちらのカフェ空間全体がクイーン・アン様式で統一されていますので、その雰囲気に合ったデザインを提案して下さいました。



ーテーブルウェアなどは?

カフェ1894「お皿などはニッコーの陶磁器です。こちらも建物内部の意匠とリンクしたデザインのものを選びました。またスプーン等はノリタケのセミオーダー品です。ピカピカでなく少しスモーキーな光沢が昔懐かしい印象になっているかと思います。

ー何か色々とカフェの中見回していますと珍しいもの目に入ってきます。あちらの金色に輝く器械は何でしょう?

カフェ1894「エスプレッソマシンです。最初にエスプレッソマシンを発明したベゼラ社製のものです。扱いが難しいそうで、手馴れたバリスタではないと中々上手にいれられないそうです。

BEZZERA製エスプレッソマシーン

ー以前、カプチーノを注文した際にこちらのカフェのマークが描かれていました!

カフェ1894「カフェ1894のロゴマークですね。あちらのデザインも含め、三菱一号館美術館のロゴデザインは服部一成さんが手掛けて下さったものです。



カフェ1894「実は、服部さん自ら『カプチーノの上にシナモンでロゴマークをステンシルで描いたら面白いと思うんだけど…』と発案されて実現したドリンクメニューなんです。
服部一成
1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学美術学部デザイン科卒、ライトパブリシテイ入社。2001年よりフリーランスのアートディレクター、グラフィックデザイナーとして活動。
ーオープンしてまだ一年経っていませんが、すっかりここの「顔」としてロゴマーク定着してきましたね。

本日はお忙しい中、長々とお時間頂戴し、大変興味深い様々なお話伺わせて頂きありがとうございました。次回伺う時は展覧会特別メニュー頂きたいと思います!

三菱一号館美術館「Café 1894」
営業時間
<火〜金> 11:00〜22:00(L.O.21:00)
<月・土・日・祝> 11:00〜19:00(L.O 18:00)
休業:1月1日、展示替え期間
[TEL] 03-3212-7156


昨年、三菱一号館美術館館長である高橋明也氏へ行ったロングインタビューもこちらにまとめてあります。秘蔵写真も掲載してます!是非ご一読下さい。

高橋明也館長
『美術史家に聞く』第三回:高橋明也先生(前篇)
『美術史家に聞く』第三回:高橋明也先生(後篇)


《三菱一号館美術館2011年展覧会スケジュール》

・〜2月6日(日)
レンバッハハウス美術館所蔵「カンディンスキーと青騎士」展

・3月1日(火)〜5月8日(日)

「マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン」展
―華麗なる宮廷を描いた女性画家たち―

・6月14日(火)〜8月21日(日)
「もてなす悦び―ジャポニスムの陶磁器・銀器・装飾品」(仮称)

・9月23日(金・祝)〜12月4日(日)
三菱一号館美術館所蔵「トゥールーズ=ロートレック」展(仮称)



三菱一号館美術館
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
http://mimt.jp
アクセス
・JR「東京」駅(丸の内南口)JR「有楽町」駅(国際フォーラム口)から徒歩5分
・東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(1番出口)から徒歩3分
・都営三田線「日比谷」駅(1番出口)から徒歩3分


【カフェ担当者インタビュー記事】
ブリヂストン美術館カフェ「ジョルジェット」
山種美術館カフェ「椿」
根津美術館カフェ「NEZUCAFE」
原美術館「カフェ ダール」

カフェ以外に音声ガイドやミュージアムショップ担当者へのインタビュー記事もあります。
インタビュー記事まとめ

Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2379

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