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「イメージの手ざわり展」

横浜市民ギャラリーあざみ野
(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)で開催中の
「あざみ野コンテンポラリーvol.1 イメージの手ざわり展」に行って来ました。



[出品作家]
川戸由紀(かわどゆき)、志村信裕(しむらのぶひろ)、田村友一郎(たむらゆういちろう)、plaplax(ぷらぷらっくす)、松本力(まつもとちから)、横溝静(よこみぞしずか)

志村信裕、田村友一郎、plaplaxら3組のアーティストによるギャラリートークが開催され、そちらも拝聴してきました。


plaplax「Tool's Life」2001年

注:会場内の撮影は許可を得ています。

これまで取り組んでこられた歩みをお得意の映像を用いて説明。他の会場で目にし、触れたことのあった作品でもあらためて制作意図や苦労話などを聴くと興味関心も倍増。

メジャ−作品である「Tool's Life」に関しても観るだけでなく『影』を媒介として自分の存在をも知り、確かめるきっかけを与えられたらと思い制作したそうです。

デザインにおけるインタラクティブな指向。

Interractive(観客型作品)

Workshop(テーマを共有)

Collaboration(共同制作)

Deeper?(さらに…)


plaplax「Glimmer Forest」2007年

この作品にしても「物語の始まりとしての森」を提示しただけ。あとは鑑賞者がいかにインタラクティブに作品と関われるか。何か発見出来るかによります。

頭で考えるよりもまず身体を動かしてみると彼ら(plaplax)の提唱するインタラクティブな指向というのも自ずと、笑顔と共にすっと分かる気がします。

美術館以外の空間(例えばカフェ)などでも作品を展開していきたいというplaplax.もう実際に公共施設の中に彼らの作品が上手に嵌め込まれていたりします。

彼らについてもっともっと知りたい方は、サイトをチェック!身の回りにあるもの、実は彼らの作品だったりします。

http://www.plaplax.com/

お次は、2010年文化庁メディア芸術祭 アート部門にて優秀賞を受賞した田村友一郎氏の作品。メディア芸術祭に出品した「NIGHT LESS」(全編がGoogleストリートビューのイメージだけで構成されたロードムービー)の拡張版とも言えるこちらの作品。


田村友一郎「TAIL LIGHT」2011年

スクリーン3面どーんと使用。鑑賞者は「タクシーの乗客」となってこの作品を鑑賞。運転手は展覧会をお手伝いしていらっしゃるアートサポーターの皆さん。

画面には「NIGHT LESS」同様、Googleストリートビューをキャプチャしたものを繋ぎ合わせ動画にした作品。かくかくとぎこちない動きを見せるのは、タクシーの乗り心地が悪いわけでは決してありません。

Googleストリートビューのキャプチャを使った理由を田村氏はこう述べていました。「気のないイメージ、別な言い方をすればテンションの低いイメージをなるべく用いたかった。」


田村氏(右)と運転手さん(アートサポーター)たち。

そして一度タクシーに乗車すると、ロードムービー(ドライブインシアター)さながらの妙な味わいが。それと共に運転手さんに自由に会話をしてもらうよう委ねているそうです。

帰り際に「不安」が残っていればいい。とも田村氏は語っていました。?マークが頭の中にいっぱいもしゃもしゃ発生するような…


田村友一郎「TAIL LIGHT」2011年

田村氏の今回の作品にも不可欠なアートサポーターの存在が大きなウェイトを占めているのも、この展覧会の大きな特徴のひとつです。作家と市民サポーターがここまで連携し、完成度を高めている様子、他では中々伺い知ること出来ません。

3人目は志村信裕氏。
エントランスに映像で雪を降らせている作家さんです。


志村信裕「クラウド」2011年
奥にある作品は志村氏とアートサポーターの共同制作作品「モザイク」2011年

〈制作にかかわったアートサポーターの方々〉
東輝昭、磯部真樹子、大杉昭雄、川口朋美、川原裕子、清野健司、西平佳史、本間隆、宮原由梨。

制作に携わる傍ら、そのレポートをブログで丁寧に紹介している点にも注目です。
銀幕をつくろうプロジェクト 

質の高いこうした展覧会を市民ギャラリーで開催できちゃう横浜市の底力や市民の文化へ対する意識の高さが非常に羨ましく思えた展覧会でした。

そうそう、日本庭園をイメージしたという「クラウド」という作品の正体はダイソーで販売している「キラキラクッション」だそうです。それを1000個使用し展示室の床に敷き詰めています。

キラキラクッションの名に恥じず、滅茶苦茶反射。そこに映し出されているのがまさか煙草の煙だなんて…まさかね〜その意外性が志村氏の真骨頂でもあります。

アーティストトークをなさった3組以外にも戸由紀、松本力、横溝静らの作品が。オルガノラウンジとのコラボでいつも魅力的な映像作品を展開する松本力さんの今回の作品は圧巻でした。


あざみ野コンテンポラリーvol.1 イメージの手ざわり展

2011年2月5日(土)〜2月20日(日) 
10:00〜18:00
※会期中無休
横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1・2
〒225-0012 横浜市青葉区あざみ野南1-17-3
TEL 045-910-5656
http://artazamino.jp/

Twitter横浜市民ギャラリーあざみ野公式アカウント @artazamino
ハッシュタグ #azacon

アクセス
東急田園都市線「あざみ野駅」東口 徒歩5分
横浜市営地下鉄「あざみ野駅」1番出口 徒歩5分

上映会 Theater
2011年2月19日(土)・2月26日(土) 各回14:00〜(開場13:30)
横浜市民ギャラリーあざみ野 レクチャールーム
入場料:当日200円(高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方および同伴者1名は無料)

[出品作家]
一瀬皓コ(いちのせひろこ)、植草航(うえくさわたる)、大川原亮(おおかわらりょう)、奥田昌輝(おくだまさき)、クリハラタカシ、銀木沙織(しろきさ おり)、新海岳人(しんかいたけと)、中田彩郁(なかたあやか)、早川貴泰(はやかわたかひろ)、平山志保(ひらやましほ)、横田将士(よこたまさし)、 和田淳(わだあつし)、山村浩二(やまむらこうじ)

Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2408

JUGEMテーマ:アート・デザイン


「あざみ野コンテンポラリー」は、美術という枠や社会的評価に捕われず、さまざまなジャンルのアーティストが現在行っている表現活動に目を向けた、まさに現在進行形のアートを紹介するシリーズ展です。
第一回となる今回は「映像」を主なテーマにとりあげ、映像インスタレーションによって構成される展覧会と、日本の現代アニメーションの第一人者、山村浩二が選出した新鋭作家による上映会を開催し、多様な映像表現の「今」を浮き彫りにします。
映像は、空間・時間的制約を超えてイメージの世界に飛躍することを可能にします。
明滅するイメージの向こう側から、確かに感じられる20人の作家の「手ざわり」。作品を通じて日常の空間や認識がスライドしていくような感覚をぜひ体験してください。
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