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「画家たちの 二十歳の原点」開催!

平塚市美術館にて2011年4月16日より始まる展覧会に大注目しています。「開館20周年記念展 画家たちの 二十歳の原点



明治、大正、昭和。近現代を代表する画家たちが20歳のころに描いた作品を一堂に紹介する展覧会です。「日本人」「油彩画」に的を絞り54作家120点の作品で構成。

現在活躍中の画家から夭折した画家まで扱う幅は大変広く多彩。しかし「二十歳(はたち)」という、誰しもが心に葛藤を抱える時期に描いた作品を通して観ることにより、必ずや幾つかの共通項が浮かび上がってくるはずです。

「おおっ!」と大規模展覧会の豪奢なリリースを頂戴し、つい声をあげてしまうことしばしば。観ているだけで浮かれてしまいます。

それに比べ今回の「二十歳の原点展」リリースは普通の封筒にA4用紙2枚のみ。にも関わらず、心の奥底に訴えかけてくる力は半端なものではありません。

一枚一枚の作品から滲み出るような葛藤が伝わってきます。


中村彝《自画像》1909年頃
茨城県立美術館


村山槐多《尿する裸僧》1915年
信濃デッサン館


関根正二《三星》1919年
東京国立近代美術館

得体のしれない漠然とした恐怖を恐れるような目つき。放尿する自画像を描いた心境とは?20歳で夭折した関根正二の作品に死の予兆が見え隠れ。


三岸好太郎《赤い肩かけの婦人像》1924年
北海道立三岸好太郎美術館


松本竣介《赤い建物》1936年
岩手県立美術館

客死した三岸の岸田劉生とは違ったであろう、晩年の作品を想像し。毎度同じように松本竣介の前で唸る。


草間彌生《Flower》1953年
栃木県立美術館


大竹伸朗《白壁前のレコードジャケットI
1975年

現在の作品の原点が既に伺える草間の作品や、海外に憧れる若者の気持ちが率直に表現されたまだ素直な大竹の作品。


会田誠《無題(通称:まんが屏風)》1986年


石田徹也《飛べなくなった人》1996年
静岡県立美術館

当時としては強烈なカウンター作品であった会田誠の「まんが屏風」に、既に絶望の淵にいた石田徹也のこれ以上ないというほどもの悲しい目。

 人生においてもっとも多感でナイーヴな十代の最終章、二十歳という象徴的な時期は、多くの芸術家にとって表現の原点であり、出発点にも位置づけられます。この時期、未熟と成熟とが葛藤しつつ、世界との関係の中で客観的な自己の形を作り始めるのです。青木繁、村山槐多や関根正二、佐伯祐三、三岸好太郎、現代では難波田史男、石田徹也のような典型的な夭折の画家はもとより、長い活動に生きた芸術家たちもまた、この時期の作品に創作の核となる初々しくも痛切な感性のほとばしりを見ることができます。

自分が20歳の時の心象イメージとぴたり重なるものありますか?

平塚市美術館までちょっと遠いけど、この展覧会は見逃すわけにはいきません。土方明司氏のキュレーションです。面白くないわけありません。

関連企画も用意されているようです。共に申込不要・先着順です。

講演会1
日時 4月30日(土)14:00〜15:30
講演タイトル 会田誠 二十歳の原点をかたる
講師 会田誠 氏(現代アーティスト) 

講演会2
日時 5月15日(日)14:00〜15:30
講演タイトル 画家たちの 二十歳の原点
講師 窪島誠一郎 氏(信濃デッサン館・無言館館主)


開館20周年記念展  画家たちの 二十歳の原点
4月16日(土)〜6月12日(日)

平塚市美術館
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
主催:平塚市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網

若干開催期間ずれますが、併せてこちらも。

北大路魯山人展 世田谷美術館 塩田コレクション
2011年4月23日(土)〜6月19日(日)

食に対するたぐいまれな美意識をもち、料理の器までを手がけた、北大路魯山人(きたおおじろさんじん 1883-1987)の陶芸作品をご紹介します。 魯山人は美術骨董店「大雅堂美術店」を経営し、1921年38歳の時、その2階に高級料理店「美食倶楽部」を開きます。「美食倶楽部」は評判の高級料亭「星岡茶寮(ほしがおかさりょう)」へと発展しました。自作の器で料理をサービスしたいと考えた魯山人が、本格的な作陶活動に入るのは40歳を超えてからのことです。書で鍛えた筆さばきによる自在な絵付け、織部焼や志野焼の新たな創造など、独自のセンスが光る陶芸作品の数々が、世に送り出されました。


北大路魯山人《雲錦大鉢》昭和15年代

本展は、公立美術館としては最大のコレクションを収蔵する世田谷美術館の協力を得て、利根ボーリング社創業者塩田岩治夫人サキ様の寄贈コレクションから、123点を展覧します。


そうそう、「画家たちの 二十歳の原点」にはこちらの作品も出ます!


山口晃《洞穴の頼朝》1990年

(展覧会図録兼書籍)

画家たちの二十歳の原点
土方明司(平塚市美術館館長代理) (監修), 濱本聰(下関市立美術館館長) (監修), 木本文平(碧南市藤井達吉現代美術館館長) (監修), 江尻潔(足利市立美術館学芸員) (監修)


Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2427

JUGEMテーマ:アート・デザイン


本展覧会では油彩画(一部創作版画)に焦点をしぼり、明治、大正、昭和そして現代までの画家たちの二十歳前後の作品を集め、その創作の原点を探ります。そこにはそれぞれの時代における精神と自我の表れの違いがみられるでしょう。と同時に、時代を超え共通する感性の発露もみられるに違いありません。また、各時代の青春期の作品を一堂にならべることにより、別個に語られ勝ちな近代と現代の美術を同一の地平で考える機会ともなるはずです。さらに、世代の異なる画家たちが青春期に描いた作品群は、その真摯でひたむきな態度によって、現代の若い世代への力強いメッセージとなるはずです。
 是非この機会に各時代の画家たちが苦闘し悩みつつも世に残した、清冽な作品の数々をご覧ください。

展覧会 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

いつも美術展情報拝見しています
ご紹介されていた

「画家たちの二十歳の原点」

図録を読んで とても素晴らしい企画展と
思いました。 
nobu | 2011/04/10 10:42 PM
画家の人生 を 考えてしまいます。
人生研究会(名前検討中
村石太オリジナル | 2011/12/11 1:19 PM
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