青い日記帳 

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「夢に挑む コレクションの軌跡」

サントリー美術館で開催中の
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」I「夢に挑む コレクションの軌跡―新収蔵品初公開と名品勢揃い」展に行って来ました。



数ある企業美術館の中でも優等生的存在のサントリー美術館が開館50周年を記念し、「美を結ぶ。美をひらく。」と題し、本年度4回の特別展を開催。そのトップバッターにあたるのが今回の「夢に挑む コレクションの軌跡」展です。

昭和36年(1961年)にコレクションゼロからスタートしたサントリー美術館。東京、丸の内パレスビル時代→赤坂見附時代を経て現在の六本木ミッドタウン時代へ。

その間、コレクションを重ね現在では国宝・重要文化財を含む約3000件にも及ぶ威風堂々とした立派な美術館へ成長。半世紀間で開催してきた展覧会の総数325回!


織部四方蓋物
桃山時代〜江戸時代 17世紀

1961年11月20日「開館記念展 生活の中の美術」に出品された織部がまず出迎えてくれます。そうそう、その前に展示室入口にも今回ちょっとした「仕掛け」が。

こちらの特設ページ「サントリー美術館 50年の軌跡」も行かれる前に是非。懐かしい写真が沢山あります!

展覧会の構成は以下の通りです。

序章:コレクション誕生―ゼロからのスタート
第1章:漆工―暮らしに寄り添う器たち
第2章:日本のガラス 朝倉コレクションを中心に―世界に誇るガラスコレクション
第3章:屏風と御伽草子―暮らしを彩った絵画
第4章:陶磁器の世界― 彩り豊かな皿や器たち
第5章:染織とファッション―小袖・能装束と沖縄の紅型
第6章:ガレと世紀末のガラス―光と色のジャポニスム
第7章:琳派と茶道具―取り合わせの美
第8章:新収蔵品初公開―雪舟から若冲まで



国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱
鎌倉時代 13世紀

久々に国宝「浮線綾螺鈿蒔絵(ふせんりょうらでんまきえ)手箱」を拝見したように思えます。こんなに大きかったかしら?と思わず驚かされると同時に、単眼鏡が必要なほど精緻な模様で彩られていることに仰天。

どんな人物がこれを用いていたのでしょう。ふ〜と思わず深いため息つかずにはいられません。こちらの展示4月18日までです。お急ぎあれ。


薩摩切子 藍色被船形鉢
19世紀中頃

サントリー美術館と他の美術館との大きな違いのひとつに、ガラスコレクションの充実があげられます。毎年のようにガラスをテーマとした素晴らしい展覧会を開催してきていることからも、その豊富で質の高いガラスコレクションはいつ観ても吸い込まれるような魅力を湛えています。

日本の薩摩切子、江戸切子や中国、ヨーロッパのカットガラス等など、ぎゅっと凝縮されたスペースにお宝が所狭しと公開されています。


「武蔵野図屏風」(左隻)
江戸時代 17世紀

続く屏風絵の章では「武蔵野は 月の入るべき山もなし 草より出でて 草にこそ入れ」の歌そのままの景色が心象表現と共に絵画化されている「武蔵野図屏風」はいつ拝見しても心にぐっと来るものがあります。(右隻には月が描かれています)

日本人でこの屏風に心動かされない人いないのではないのでは?と思うほど、毎回毎回「いいな〜」と作品の前で長い時間過ごしてしまいます。類型が多いということは、それだけ江戸時代の人々にも同じように愛されたのでしょう。


エミール・ガレ ランプ「ひとよ茸」
1902年頃

赤坂見附にサントリー美術館があった頃、このガレの「ひとよ茸」観たさに出かけていったこと覚えています。ビルの中の展示室だったため天井も低くよけいにこのランプの大きさが際立っていました。

今回は4階から3階展示室へ降りた吹抜の空間にどんと展示されています。それでもなお、空間の広さに引けをとらない巌とした存在感。それでいて小品もまたガレの場合違った魅力があるのですから不思議です。


龍崗真圭賛/雪舟等楊筆「摘星楼図」
室町時代 15世紀

「第7章:琳派と茶道具―取り合わせの美」に続き「第8章:新収蔵品初公開―雪舟から若冲まで」でいよいよ今回10数件の新たにコレクションに加わった日本絵画が初お披露目されています。


棲鸞園画帖のうち 伊藤若冲「墨梅図」
江戸時代 18世紀

雪舟、若冲といったビックネームがコレクション入り。この他、狩野永徳、土佐光起、狩野山雪、岩佐又兵衛といった名前も…展示替え2回行われますので、作品リストをよくご確認の上、お出かけになるのがよろしいかと。

因みに新収蔵品の中で最もおススメは、伝 松本山雪「四季花鳥群獣図屏風」(4月18日まで)です。サントリー美術館さんこの屏風に描かれている動物たちでグッズ作ったら確実に売れます!もう面白すぎです。

会員になると一年間何度でも入館出来るので「パスポート」は手放せません!更新して来ました。



「開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 I 夢に挑む コレクションの軌跡

サントリー美術館

会期: 2011年3月19日(土)〜5月22日(日)
東北地方太平洋沖地震の影響により、会期は3月26日(土)〜5月22日(日)に変更。

開館時間:
〔日・月・祝〕10:00〜18:00 
〔水〜土〕10:00〜20:00
当面の間、開館時間は〔日・月・祝〕〔水〜土〕とも10:00〜18:00
休館日: 火曜日
※5月3日(火・祝)は開館

開館50周年感謝企画
本展の入場券を受付にてご購入いただいた方には、下記の「開館50周年記念『美を結ぶ。美をひらく。』」展II〜IVのうち、お好きな展覧会に、無料で1回ご招待!

開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」
これからの展覧会



不滅のシンボル 鳳凰と獅子
2011年6月8日(水)〜7月24日(日)

コーニング・ガラス美術館特別出品 あこがれのヴェネチアン・グラス―時を超え、海を越えて
2011年8月10日(水)〜10月10日(月・祝)

南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎に迫る
2011年10月26日(水)〜12月4日(日)


Twitterやってます。
@taktwi


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サントリー美術館は1961年に東京・丸の内に開館して以来、1975年の赤坂見附への移転を経て、2007年に六本木へ移り、2011年には開館50周年を迎えます。当初より「生活の中の美」を基本理念に掲げて、企画展と作品収集活動を積み重ねてきましたが、現在の収蔵品は国宝1件、重要文化財12件を含む3,000件におよび、開催された展覧会は325回を超えるに至りました。この50年の間には、世相も移り変わり、日本の伝統や美術への関心も大きく様変わりしたと言えるでしょう。
今回の展覧会では、節目の年を迎えるに当たり、絵画、漆工、陶磁器、ガラスなど、当館のコレクションを代表する名品の数々と、初公開の新収蔵品をご覧いただきます。「生活の中の美」という基本理念と「美を結ぶ。美をひらく。」というミュージアムメッセージのもと、変わらぬ美しさをたたえた作品のひとつひとつに新たな光を当てます。
とくに新収蔵品では、室町時代の雪舟作品をはじめとして、狩野元信、狩野永徳、狩野山楽の水墨画が新たに加わり、また近世絵画も伊藤若冲や円山応挙の作品を含む画帖など、これまでにない新しい魅力が加わりました。当館のコレクションの全容を辿るこの展覧会が世代を超えて一人でも多くの方にご鑑賞いただくことにより、日本の美に親しみ、思いを巡らせる機会となれば幸いです。

展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

伊藤若冲も 大好きです。絵画同好会(名前検討中
村石太レディ | 2011/08/21 10:29 PM
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サントリー美術館 Blog『弐代目・青い日記帳』の管理人、Takさんにご招待していただいた今回の展覧会。 サントリー美術館は、以前赤坂見附にあった時に、母と行ったことがあります。 1961年に丸の内に開館し、'75年に赤坂見附に移転、そして2007年に、六本木ミッドタ