青い日記帳 

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「役者に首ったけ!」

たばこと塩の博物館で開催中の
企画展「役者に首ったけ! 〜芝居絵を楽しむツボ〜」に行って来ました。



約100点の出展作品から成る展覧会。そのほとんどが、たばこと塩の博物館所蔵の浮世絵。浮世絵は「ブロマイド的」な側面も担っていたことは、数多い役者絵や美人画からも明らかなこと。

今回はそうした中から江戸市民の一番の楽しみであった歌舞伎を題材に描かれた所謂「芝居絵」を紹介する展覧会。



入館料100円だからと言って侮ってはいけません。写楽をはじめとする名だたる絵師が手掛けた浮世絵を贅沢に用いながら「役者絵」の見所を丁寧に紹介する展覧会となっています。


A4版で8ページ、フルカラーの展覧会パンフレットも入館料の100円に含まれているから驚きです。

展覧会の構成は以下の通り。

第1部:役者・オン・ステージ
ツボ1 イケメンを探せ!
ツボ2 「上演期間に売り抜くべし」ひしめき合う版元たち
ツボ3 絵師だってライバルです
ツボ4 役者も人ですから…喧嘩もします

第2部:役者上ル下ル、地方ニ出ル
ツボ5 豪華キャストでおくる舞台!その背後に金主あり
ツボ6 懐具合と相談します

第3部:舞台がなねても首ったけ
ツボ7 役者が着ればダジャレもオシャレ
ツボ8 伊達に「たばこ」を名乗っちゃいません



今回の展覧会は、フラッシュさえ焚かなければ写真撮影okです!

芝居絵に登場するたばこ盆やたばこ入れ、それに「きせる」などもこうして展示されています。まぁ、とにかく展示が丁寧。非常によく練られた展覧会です。



でも、歌舞伎よく分からないから…という方も安心です。例えば「京鹿子娘道成寺」の大まかなストーリー展開を四コマ漫画を用いて解説がなされています。


クリックで拡大。

お芝居全体は分からずとも最低限、芝居絵にどこの場面が描かれているかはこれで理解できちゃいます。しかも何気に絵がカワイイ。これ売れるんじゃない?!


歌川国安「京鹿子娘道成寺」 
文政6年(1823)3月

三代目坂東三津五郎が演じた道成寺を描いた作品。父親にあたる初代・三津五郎が上演成功して以来、道成寺はお家芸となったそうです。

因みに、歌舞伎のタイトルに用いる漢字の数、基本的に奇数だってご存じですよね。
『寿曽我対面』
『曽根崎心中』
『梶原平三誉石切』
『義経千本桜』
『伽羅先代萩』
『助六所縁江戸桜』
『勧進帳』
『白浪五人男』等など。

この展覧会では歌舞伎にまつわる、豆知識や「楽屋絵」「有卦絵」「団扇絵」「おもちゃ絵」といった単なるブロマイド的な要素以外の側面も持ち合わせる役者絵も詳しく丁寧な解説と共に展示紹介されています。


(後方2点)歌川芳幾「真写月花之姿絵
慶応3年(1867)3月

(手前)歌川芳幾「朧月姿絵寿語録
慶応3年(1867)

人気役者36名の影法師と共に、各役者が詠んだ狂歌を添え人気を博した「真写月花之姿絵」手前はそのスゴロク・バージョン。

また、これらの他にも現在のチラシに該当するような宣伝用の浮世絵(辻番付)やパンフレット的存在の浮世絵(絵本番付)等も紹介されています。しかしよくぞまぁ現在まで残っていたものです。自分が今蒐集している展覧会のチラシ等も後々価値が出てくるかな〜

こんなに充実した内容でしかも入館料たったの100円(パンフレット付き)の「役者に首ったけ!」は4月17日(日)までです。


企画展「役者に首ったけ! 〜芝居絵を楽しむツボ〜」

会場:たばこと塩の博物館 特別展示室
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/WelcomeJ.html

開催期間:2011年3月5日(土)〜4月17日(日)
開館時間:午前10時〜午後6時
(入館締切は午後5時30分)
休館日:毎週月曜日


たばこと塩の博物館エントランスの植え込みにクリスマスローズがわしゃわしゃ咲いていました。立派な株だ〜

Twitterやってます。
@taktwi

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歌舞伎が人気を博した江戸時代、役者はアイドル的存在でした。人々は役者の動向を話題にし、役者の舞台姿のみならず、楽屋でのようすや化粧をしていない素の姿までもが、浮世絵に描かれました。こうした役者を描いた絵は、人気商品として絵草紙屋の店頭を飾っていました。また、団扇絵やおもちゃ絵のように使って楽しむ絵もあり、歌舞伎が人々の日常生活の中にとけ込んでいたことがうかがえます。
当時、歌舞伎の中心地は江戸と上方(京・大坂)でした。現代でも「江戸歌舞伎」「上方歌舞伎」という呼び方があるように、それぞれに特色のある文化が醸成されました。その違いは、江戸と上方のそれぞれで制作された画風の異なる役者絵にも見られます。役者たちは江戸と上方の間を往き来しては舞台に立ち、観客も江戸役者と上方役者の共演を楽しみました。
今回の展示では、役者たちの江戸・上方間の移動や舞台裏のようすに焦点をあてるとともに、芝居を描いた絵をより一層お楽しみいただけるよう、ちょっとした見方の“ツボ”をご用意しました。江戸の人々が夢中になった役者たちの魅力にふれていただければ幸いです。

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 浮世絵の中でも役者絵あるいは芝居絵はちょっととっつきにくいところがある。その勉強のためにこの展覧会を見に行ってきた。安い入場料なのに素晴らしいリーフレット↓を頂戴し、さらに「西田亜未」学芸員の「役者に首ったけ展を楽しむツボ」と題する講演会を聴く機会
役者に首ったけ! @たばこと塩の博物館 | Art & Bell by Tora | 2011/04/06 9:12 PM
左:「役者に首ったけ!」のチラシ右:「役者に首ったけ!」のリーフレット たばこと塩の博物館前の案内板 たばこと塩の博物館で「役者に首ったけ!」展を観てきました。今回は江戸時代の浮世絵に出てくる歌舞伎、それも役者に焦点をあてて、「芝居絵を楽しむ
江戸時代、歌舞伎役者は現在のアイドル的存在でした。 そのため、浮世絵には役者の舞台姿はもちろん、 私服姿のプライベートの様子までが描かれ、人気を博しました。 しかし今、それら当時の浮世絵の魅力を存分に堪能するためには、 ある程度の知識が必要に
100円でお腹いっぱい! | 好奇者さんいらっしゃい! | 2011/04/09 3:54 PM