青い日記帳 

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『二十歳の原点』

平塚市美術館にて開催中の展覧会「開館20周年記念展 画家たちの 二十歳の原点」。以前こちらの記事でお伝えした通り、第2クォーター一押しの展覧会です。



 人生においてもっとも多感でナイーヴな十代の最終章、二十歳という象徴的な時期は、多くの芸術家にとって表現の原点であり、出発点にも位置づけられます。この時期、未熟と成熟とが葛藤しつつ、世界との関係の中で客観的な自己の形を作り始めるのです。青木繁、村山槐多や関根正二、佐伯祐三、三岸好太郎、現代では難波田史男、石田徹也のような典型的な夭折の画家はもとより、長い活動に生きた芸術家たちもまた、この時期の作品に創作の核となる初々しくも痛切な感性のほとばしりを見ることができます。

展覧会タイトル「二十歳の原点」は高野悦子『二十歳の原点 (新潮文庫)』のなかの言葉だそうです。著者二十歳の誕生日である昭和44年1月2日から半年後に自ら命を絶つまでの日記をまとめた一冊。展覧会に伺う前に読んでおきたい一冊です。

平塚市美術館で開催中の「二十歳の原点」展には、明治、大正、昭和。近現代を代表する画家たちが20歳のころに描いた作品を一堂に集結。「日本人」「油彩画」に的を絞り54作家120点の作品で構成されています。


石田徹也《飛べなくなった人》1996年
静岡県立美術館

平塚市美術館で6月12日まで開催されるこの展覧会、その後以下の美術館へ巡回することが決まっています。

下関美術館:2011年6月18日〜7月31日
碧南市藤井達吉現代美術館:8月9日〜9月19日
足利市美術館:9月25日〜11月13日


二十歳当時皆さんそれぞれ何していらっしゃいましたか?何を考え、何に夢中になり過ごしていましたか?展覧会で取り上げられた54人の画家たちもも、それぞれの「青春」それぞれの「孤独」そしてそれぞれ「真剣」に何かに対峙していたはずです。

今回は嬉しいことに展覧会に先駆けて『画家たちの 二十歳の原点』として書籍化(展覧会公式図録兼書籍)され一般の書店やAmazonでも購入可能。


画家たちの二十歳の原点
土方明司(平塚市美術館館長代理) (監修), 濱本聰(下関市立美術館館長) (監修), 木本文平(碧南市藤井達吉現代美術館館長) (監修), 江尻潔(足利市立美術館学芸員) (監修)



貧しい生活の中、神頼みをしながら絵を描き続ける関根正三。



二十歳の頃からすでに現在の形が完成していたとも思える草間彌生。しかし当時の言葉は今以上に棘、毒があり見えない敵と戦い孤軍奮闘している様子を伺い知ること出来ます。

そして山口晃。


曰く「免罪符みた様なものが…」

作品と略歴(解説)でなく、作品と言葉を見開きで扱ったことにより、大変印象的で強いメッセージを読む者に訴えかけてきます。『画家たちの二十歳の原点』(勿論、作品と略歴や掲載作品、年表等他もしっかりと掲載されており、他の図録以上に充実しています)

展覧会を観に行かずともこれ一冊読んだだけで(まだ途中ですが)お腹いっぱいになってしまいます。予習用とも復習用ともまたちょっと違うテイストとなっている一冊です。

会田誠のテキストは必読です。


会田誠《無題(通称:まんが屏風)》1986年

さて、この「二十歳の原点」展のペアチケットをこのブログをご覧の皆様にプレゼント致します。
※受付終了しました。

チケットご希望の方は、件名に「二十歳の原点展チケット希望」、本文にお名前(ハンドルネーム可)と、Twitterアカウントを明記しメールをお送りください。

mixiその他では一切受け付けておりません。また転売目的でのご応募はご遠慮下さい。

メールアドレスはこちらです。お間違えのないように。

taktwi温泉gmail.com

温泉の部分を@に変えてお送り下さい。
当選された方のみこちらからご連絡差し上げます。

毎回多くのご応募がありご期待に中々添えませんがご勘弁下さい。



関連企画も用意されているようです。共に申込不要・先着順です。

講演会1
日時 4月30日(土)14:00〜15:30
講演タイトル 会田誠 二十歳の原点をかたる
講師 会田誠 氏(現代アーティスト) 

講演会2
日時 5月15日(日)14:00〜15:30
講演タイトル 画家たちの 二十歳の原点
講師 窪島誠一郎 氏(信濃デッサン館・無言館館主)


開館20周年記念展  画家たちの 二十歳の原点
4月16日(土)〜6月12日(日)

平塚市美術館
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
主催:平塚市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網

若干開催期間ずれますが、併せてこちらも。

北大路魯山人展 世田谷美術館 塩田コレクション
2011年4月23日(土)〜6月19日(日)

食に対するたぐいまれな美意識をもち、料理の器までを手がけた、北大路魯山人(きたおおじろさんじん 1883-1987)の陶芸作品をご紹介します。 魯山人は美術骨董店「大雅堂美術店」を経営し、1921年38歳の時、その2階に高級料理店「美食倶楽部」を開きます。「美食倶楽部」は評判の高級料亭「星岡茶寮(ほしがおかさりょう)」へと発展しました。自作の器で料理をサービスしたいと考えた魯山人が、本格的な作陶活動に入るのは40歳を超えてからのことです。書で鍛えた筆さばきによる自在な絵付け、織部焼や志野焼の新たな創造など、独自のセンスが光る陶芸作品の数々が、世に送り出されました。


北大路魯山人《雲錦大鉢》昭和15年代

本展は、公立美術館としては最大のコレクションを収蔵する世田谷美術館の協力を得て、利根ボーリング社創業者塩田岩治夫人サキ様の寄贈コレクションから、123点を展覧します。



画家たちの 二十歳の原点」にはこちらの作品も出ます!


村山槐多《尿する裸僧》1915年
信濃デッサン館

→「村山槐多展」@渋谷区松濤美術館


画家たちの二十歳の原点
土方明司(平塚市美術館館長代理) (監修), 濱本聰(下関市立美術館館長) (監修), 木本文平(碧南市藤井達吉現代美術館館長) (監修), 江尻潔(足利市立美術館学芸員) (監修)


Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2477

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美術鑑賞のためはるばる平塚まで行って参りました。 平塚市美術館 で開催されている、 『画家たちの二十歳の原点 』を見るためです。 明治以降の日本の洋画家の、 20歳前後のころの作品を集めたというもの
画家たちの二十歳の原点 | 芸術浪漫 | 2011/05/04 12:42 PM