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「手塚治虫のブッダ展」

東京国立博物館で開催中の
特別展「手塚治虫のブッダ展」に行って来ました。


手塚治虫のブッダ展公式サイト
http://www.budda-tezuka.com/

東京国立博物館本館1階特別5室。2007年には特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ−天才の実像」が開催されこの部屋にイタリアの至宝レオナルドの「受胎告知」が堂々と展示されたり、大人気を博した「国宝 土偶展」が開催されたりと「特別」の名に相応しい展示室です。

その特別5室で現在、これまた絶賛開催中なのが「手塚治虫のブッダ展」。漫画と仏像のコラボ展と謳われさてさてどんなキテレツな展覧会になっているかと伺ってみると、これがびっくりの内容(とても良い意味で)


まさか深大寺所蔵の重要文化財「釈迦仏倚像」飛鳥時代 7世紀を観られるとは思いもしませんでした。(仏像はてっきり東博のものだけを出すものだと勝手に思い込んでいました)

京都・大報恩寺、奈良国立博物館、奈良・岡寺、山梨・平山郁夫シルクロード美術館所蔵の仏像等が特別5室の空間にブッダ(シッダルタ)の誕生から入滅までメリハリのある配置で展示公開されています。

特別展を開催していない時にこの部屋で開催されていた、特別陳列「仏像の道−インドから日本へ」をご覧になったことのある方でも、会場の雰囲気の違いに驚かれたはずです。

仏像ファンも大満足の立派な展覧会となっています。

それでは、手塚治虫先生の漫画「ブッダ」は?これが予想していた展示と違いこれまた上手いこと使われているのです。単に漫画のワンシーンと仏像を比較するような展示ではありません。

手塚治虫先生の原画をナビゲーターとしてブッダの生涯をセクション分け。「誕生」「苦行」「悟り」「涅槃」といった要所要所に原画と共に簡単な解説を展示。知っているようで知らない仏さまの生涯を把握し、理解した上で仏像を観るといった展開となっています。

キリスト教絵画の前で「どんな場面だったかな〜」と思い出せずに悲しい思いいつもしている自分にとっては、今回のような展示はまさに「天恵」。「手塚治虫のブッダ展」で用いている手法、是非キリスト教絵画の展覧会でも取り入れてくれないかな〜

ほんと、手に取るように分かります。
そして仏像もいつもと違う見方が出来ます。


「ブッダ」直筆原稿 手犲C醋_菫棺
ブッダ第2巻表紙画 ©手爛廛蹈瀬ション

今から約2500年前、ヒマラヤ山脈の麓に位置するカピラ国の王子、シッダールタとしてお生まれになった釈尊。

誕生の地であるルンビニー園は、釈尊の生母マーヤー夫人が出産の為、帰省した場所。そこには釈尊の生誕を祝うかのように数多の花々が咲き乱れていたといわれています。


重要文化財 摩耶夫人像 飛鳥時代 7世紀
東京国立博物館蔵
ブッダは、その母・摩耶(マーヤ)が出産のため故郷へ戻る途中の林苑で、摩耶の右脇下から生まれたと伝える。その劇的な場面を表現した貴重な作例で、古代日本の金銅仏の秀作。

王子として何不自由ない暮らしを送っていたシッダールタ。満ち足りた幸せな生活でしたが、釈尊は日頃、物思いに耽っていたようです。


「ブッダ」直筆原稿 手犲C醋_菫棺
ブッダ第3巻表紙画 ©手爛廛蹈瀬ション

「四門出遊」という話があります。釈尊は外出する際、4つの門でそれぞれ異なったタイプの人間に出会ったとされます。老人、病人、死者と会われ、釈尊は人間が避けることが出来ない苦しみ、すなわち「生老病死」に深く思い悩まれました。


菩薩立像 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝・2〜3世紀
東京国立博物館蔵
ブッダの王子時代の姿をモデルとした最初期の菩薩像。豊かな髪を結い、豪華な装身具で、身を飾り、サンダルを履くのは、当時の王侯貴族の装いを反映したもので、後の菩薩像の原型がよく示されている。
最後の門である4つ目の門で出会ったのが、修行僧でした。その清々しさに俗世を厭うようになります。そして29歳になられた釈尊は何もかも捨て、真理の探究の為に釈尊は出家されました。

それから、悟りを開くまでの道のりは険しく、6年に渡り肉体を痛めつけるあらゆる苦行をなさいましたが、苦行により衰弱した身体では正しい智慧は生れないと考え。ブッダガヤの菩提樹の下で瞑想に入られました。

49日目にしてついに、釈尊は全ての煩悩を断ち切られ、仏陀(ブッダ)となられました。釈尊35歳の年12月8日の明けの明星が輝く頃であったと言われています。


仏立像 パキスタン・ペシャーワル周辺
クシャーン朝・2〜3世紀 東京国立博物館蔵
撮影/カキモトジュンコ(パーシモン)
真に目覚めた者=ブッダは、あらゆる欲望から解き放たれていることから、その身には大衣をまとう以外、装飾品などは一切身に付けない姿で表現された。そうしたブッダ像の中でも最初期に作られた優品。
現在でも釈尊が悟りをお開きになった12月8日を記念し「成道会」が行われています。

以後、80歳で入滅されるまでの45年間、釈尊は法を説かれ、世の中の悩み苦しむ数多の人々をお救いになりました。

2月15日、クシナガラ郊外の沙羅双樹の下で、頭を北に、右脇を下に、右手を枕にして横たわり、息を引き取られ、釈尊は涅槃に入られました。(現在でも「北枕」は縁起の悪いこととされる由縁です)


重要文化財 仏涅槃像 鎌倉時代 13世紀 奈良・岡寺蔵
静かにこの世の生を終えようとするブッダの姿を表わす。涅槃は、一切の欲望や束縛から脱した完全な悟りの境地を示すと共に、肉体の消滅も意味する。涅槃の場面が彫像で表現されているのは大変珍しい。

「ブッダ」直筆原稿 手犲C醋_菫棺
ブッダ第14巻表紙画 ©手爛廛蹈瀬ション

ねっ!画面上だけでも面白さ伝わってきますでしょう〜会場はガラスケース無しで展示されている仏像もあったりします。

更に高い天井部分を見上げてみて下さい。ブッダの生涯の要所には「樹木」が登場します。それをイメージしてか会場全体がグリーンの照明で包まれています。何気ない演出ですが個人的にとても感動したポイントでもあります。


また、東京国立博物館、表慶館や法隆寺館でも関連する仏像拝見出来ます。

「写楽展」共々「ブッダ展」も是非!
http://sharaku2011.jp/

トーハクは一日じゃ観きれません(*_*)


特別展「手塚治虫のブッダ展」

会期: 2011年4月26日(火)〜6月26日(日)
会場: 東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)
開館時間: 2011年4月26日(火)〜4月30日(土) 10:00〜16:00
(入館は閉館の30分前まで)
2011年5月1日(日)〜6月26日(日) 9:30〜17:00
(入館は閉館の30分前まで。土・日・祝日は18:00まで)
※4/26〜6/26の会期中、金曜日の夜間開館は行いません
休館日:2011年5月16日(月)、5月23日(月)、6月13日(月)、6月20日(月)、6月21日(火)

主催: 東京国立博物館、東映、TBS
協力: 手塚プロダクション、日本通運、財団法人全日本仏教会、ニトリ、カラーキネティクス・ジャパン
後援: 文化庁、読売新聞社

音声ガイドナビゲーターは、声優の水樹奈々さん。

カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(1700円)は、本館会場内、および本館地下ミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語のみ)は1台300円、ペア使用500円(1台を2人で使います)でご利用いただけます。

お問い合わせ: 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会ホームページ http://www.budda-tezuka.com/


映画ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/buddha

Twitterやってます。
@taktwi

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“漫画の神様”といわれる手塚治虫。
『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』などの名作で知られる手塚治虫がその晩年、10年以上の歳月をかけて制作した作品が『ブッダ』です。
『ブッダ』は、仏教の開祖“釈迦”の生涯(仏伝)を手塚治虫独自の解釈で描いたもので、手塚の永遠のテーマである「命の尊さ」がダイレクトに感じられます。
本展は、この『ブッダ』のオリジナル原画と仏像そのものを同じ空間に展示するという日本初の試みで、文化遺産と現代文化を融合しながら、手塚が追及したブッダの世界を間近に鑑賞していただこうとするものです。

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