青い日記帳 

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「クールベ美術館展」

三鷹市美術ギャラリーで開催中の
「クールベ美術館展ー故郷オルナンのクールベー」に行って来ました。



三鷹の駅に降りるのは多分初めてだと思います。
改札を出ると「三鷹の森ジブリ美術館」の案内板があちこちにありました。

そうか、ここにあるんだ、ジブリ・・・
三鷹の森・・・そういえば、クールベさんもよく森を描いていたな〜
なんて思っていると目の前に「CORAL」というビルが目に入り、
そこの5階に三鷹市美術ギャラリーはありました。

「森」つながりでクールベさんの展覧会を開催?ではないようです。



フランスのオルナンという街がクールベさんの生まれ故郷だそうです。
そのオルナンの生家をそのまま美術館にしたのがクールベ美術館。
Musee departemental controle Gustave Courbet

「オルナン」と聞いてぴーーと来た方。
そうですクールベ「オルナンの埋葬」のオルナンです。
当時のサロンに出展し非難轟々。大顰蹙をかった例の作品です。
詳しくはこちら

そのオルナンにあるクールベ美術館からの出展。
この展覧会各地を巡回して来年の3月まで日本で開催されるそうです。
改装でもするのかな?理由をギャラリーの方に聞いたら「存じ上げない」とのこと。

展示室に入るアプローチの部分に、クールベさんのデスマスクや
「手」の石膏。クールベ美術館の壁のかけらなどが展示してあって
なにか、他の展覧会とは一風変わった雰囲気かもし出してました。
三鷹まで行った甲斐あります?!

作品はたーーくさん、来てます。意外に。
クールベさんの初期から中期ごろの作品がまずずらりと展示してあり、
続いて関連のある画家さんの作品がこれまたずらり。

「写実主義」のはしりですから、色艶は全く無し。
さらりとしています。観ていて疲れません。

唯一「浅瀬を渡る」という作品には森の中の川の浅瀬を渡る
女性を抱きかかえた男性の姿が中心に描かれた作品があったくらいで、
あとは、ぼやぼやとした例のクールベさんらしい作品ばかりです。

(他に板に直接城の油絵の具だけで描いた作品が3枚ほどありました)

後期の作品はより一層、ぼやぼやが出ていて良い感じです。
クールベさんの「ぼやぼや」は観ていて気持ちの良いぼやぼや感です。
ルノアールのそれとは全く違います。あれは気分悪くなります。

ゴッホ展の感想でも書きましたが「木」を上手く表現できるということは
大きな武器の一つだと思います。クールベさんはそれを持っています。
だから、彼の描く森はまさに森らしい森なのです。きっと。


今回のポスターに使われている「シヨン城
晩年に好んで描いた場所だそうです。
森の人がレマン湖に建つこの古城を画面左4分の1だけ陸地(ぼやぼや)を
残して澄み切った空と透き通るような湖面を見事に描いた傑作です。

「この一枚だけを観るためだけに展覧会に行く」
なんてことたまーーにありますが、
この展覧会の目玉はまさにこの作品です。

印刷やwebで観るのとは全然美しさが違います!!

新宿で開催中の「魅惑の17-19世紀フランス絵画展」と
合わせて観るとクールベさんのこと良く分かりますね。
 ジャン=フランソワ・ミレー、オノレ・ドーミエと並んで、レアリスムの代表的画家とされるギュスターヴ・クールベは、1819年フランス北東部のオルナンに生まれました。裕福な地主の息子として恵まれた時期を過ごし、野山を駆け回る少年が徐々に画家を志すようになります。
 20歳でパリに出たクールベは、独学で修業を重ねました。歴史的な出来事や人物を理想化された形で描いた、格調高い絵画が主流であった19世紀半ばに、彼は「今」の時代の風景や人物をあるがままに描く写実主義を通しました。周囲の無理解との闘いが続くこととなりますが、風景画を中心に徐々に高い評価を得るようになります。
 また、彼のその考え方は社会的な関心にも表れ、パリ・コミューンへ参加し、反乱に荷担したかどで投獄までされることとなります。財産没収や病気など、精神的・身体的に追いつめられた日々が続きますが、その合間にも、刑期を終えて帰郷したオルナンで、また亡命先のスイス・レマン湖で、多くの風景画を残しています。
 本展では、オルナンの生家をそのまま美術館としたクールベ美術館より、初期から晩年に至る風景画が中心に出品されます。 希望に満ちた少年を育み勇気づけた故郷の自然は、数十年を経て、傷つき病んだ画家を包み込むレマン湖ほとりの自然として、再びクールベの内に宿ったと言えます。変貌激しいフランス社会を生きながら、独自のスタイルで芸術を問い続けたクールベの作品の中に「永遠の今」を見ることができるのではないでしょうか。
展覧会 | permalink | comments(13) | trackbacks(5)

この記事に対するコメント

新宿のは行く予定です!
シヨン城、実物も素晴らしいところです^^
Moebon | 2005/05/15 11:58 PM
こんばんは、ようこそ三鷹へ(笑)。
僕は東郷青児での展示を観た翌日にこちらへ行ったこともあって、気分はなんとなく「クールベ同時開催スペシャル」、クールベの作品もさることながら、周辺作家の作品にも印象深いものが多くありました。
唯一違う質感のビュッフェ、これが次の東郷青児の企画展というのも繋がりとして白いと思っています。

ちなみにジブリ美術館はひとつ前の吉祥寺から歩いて5分くらいです。
なのでジブリの余剰経済効果は武蔵野市に流れてしまって三鷹とってそれほど大きくないのではと。。。

僕のblogはなぜかjugemにTBできなくて大変口惜しいのですが、かわりにこちらに僕の感想を貼っておきます(図々しくてスミマセン…)。
http://diarynote.jp/d/49130/20050513.html

P.S.いろんな記事へのTB、ありがとうございます。今後もよろしくです。
三鷹在住のDADA.でした。
DADA. | 2005/05/16 12:34 AM
クールベの情報を拝見しました
あの 女性を題材にした絵は来ていますでしょうか

たしか「オルナンの埋葬」は
2.3年前のクールベ展にあった気がしますが・・
定かではありません

なかなか思想的というか・・・絵画技法は写実を徹底していますが
絵を描くということに対しては すごくうるさい画家であると
そんな印象を持っています

yumi | 2005/05/16 9:29 AM
きのうはヨと三鷹に顰蹙するはずだったみたい。
またきょううーちゃんが関連ー!
またうーちゃんはヨが三鷹にぼやぼやするはずだったみたい。
だからヨは展覧した?
BlogPetの「うーちゃん」 | 2005/05/16 11:00 AM
@Moebonさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

シヨン城。帰宅するまで何故か「リヨン城」だと
読み違えていました。カタカナ読むの苦手です。
世界史も苦手でした。。。

@DADA.さん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

三鷹在住・・・とすると、上野まで自転車で来られたというのは。。。
凄いなーDADA.さん。
私なんてジムで自転車15分もこいでいると疲れてしまいます。

クールベをこれだけまとめて観る機会も
よく考えてみるとないですよね。
国内にもそう多くはないし。
それとおっしゃるように同時代の作家や
工房のような仕事のスタイルもとっていたなど
初めて知ることも多く、大変新鮮な印象受けました。

しかし、工房作はやはり工房作ですね。

DADA.さんからTBいただけないのツライです。
コメントに今回のようにリンク貼ってください。
助かります。とても。

追記:J通算1万ゴール惜しかったですね、東京。前後賞。。。

@yumiさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

>女性を題材にした絵は来ていますでしょうか
「オルナンの若い女性の肖像」がありました。
他にもあったかもしれません。
一緒に行ったtoshi館長が図録買ってましたので
もし詳しくお知りになりたいのでしたら
こちらまで。
http://www.dutchbaroque.jp/index.htm

>絵を描くということに対しては すごくうるさい画家であると
ですね、同じような感想です。
「頑固」だったでしょうね、絵に関しても、とても。
Tak管理人 | 2005/05/16 9:55 PM
はじめまして、TBどうもありあとうございました。

私からもTBさせていただきます。

新宿のもよさそうですね。行こうかな。

TAM | 2005/05/17 6:12 AM
@TMさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。

損保もそれなりに見ごたえありましたよ。
クールベ美術館展とはまた違うよさがありました。
Tak管理人 | 2005/05/18 7:45 AM
Takさんこんばんは。

私も三鷹市美術ギャラリーへ初めて行きました。
なかなか良いですね、あの雰囲気。
本屋の上に美術館があるなんて、なかなかありません。

クールベ展は、その周辺の画家も含めて面白く拝見しました。

>ぼやぼや感が出ていて良い感じ

なるほど!
確かにぼやぼやしていましたよね。
結構好きです。ぼやぼや〜。
はろるど | 2005/05/18 8:16 PM
@はろるどさん
こんにちは。
コメント&TBありがとうございます。

「三鷹市民ギャラリー」ああいったものが
あるのいいですね。今回は大きな企画展でしたが
普段の小さな企画展も意外とよさそうでしたね。

クールベさんが人気が出てきて
弟子?の描いた作品を手直しして
クールベ作とした作品(後半に展示してありました)
あれとても興味深かったです!
Tak管理人 | 2005/05/19 7:40 AM
なるほど、あのはっきりしない緑の部分、
ぼやぼや感って表現するのですね。
あれが今ひとつ好きになれなかったのですが、
そうですか、あれがクールベの特徴ですか。
シオン城は明と暗との対比がすばらしいと思いました。
一村雨 | 2005/05/21 6:56 AM
@一村雨さん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

「ぼやぼや感」は我が家で勝手に命名した
クールベさんの筆致です。
結構当たっていますでしょ、この言い方。
あれがあってクールべさんです。
お弟子さんが描いた絵はこれが
足りないんですよね〜ぼやぼや感。
Tak管理人 | 2005/05/21 9:52 PM
情報をありがとうございました
すっかり御礼が遅くなりました ごめんなさい

結局 もうクールベは行かずに終わりそうです 苦笑

自画像と女性を描いた絵が好きなのです
ほかは どうも もういいかなと思ってしまいました^^;
いつかメトロポリタンの「鸚鵡と若い女性」を見に行きます♪
yumi | 2005/05/26 12:58 AM
@yumiさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。

同じ画家さんでも
風景画と人物画では
魅力の異なることや
好き嫌いが分かれること
しばしばありますよね。

METか〜
もう5年くらいご無沙汰してます。
新しくなったMoMAも見たいし
次はNYかな。。。
Tak管理人 | 2005/05/28 10:51 AM
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