青い日記帳 

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映画「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」

映画「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」を観てきました。


映画「手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−」オフィシャルサイト

手塚治虫の代表作の一つ、仏教の開祖・シッダールタの生涯を描いたコミック「ブッダ」の初のアニメ映画化作品。2500年前のインド・シャカ国。世界の王となると予言された王子、ゴータマ・シッダールタが生まれる。幼いころから厳しい階級社会に疑問を抱いていたシッダールタは、敵国コーサラ国の勇者、チャプラに出会う。最下層の身分から頂点を目指すチャプラと高貴なシッダールタの運命は、そのとき変化しようとしていた。

仏教の開祖である釈迦(ゴータマ・シッダッタ、あるいはガウタマ・シッダールタ)の生涯を描く映画ではありますが、シッダールタだけにスポットをあてストーリー展開されているわけではありません。

彼(彼の一族)を取り巻く多くの人たちや、直接関係のない人間の姿、葛藤までも描かれています。決して「仏さまの一生」をそのまま描いた映画ではありません。

最もそれは、手塚治虫の原作を映画化したものですから当然といえば当然。かつて手塚治虫は、月刊「コミックトム」のインタビューに以下のように答えています。

ぼくは、釈迦、つまりシッダルタをめぐる人間ドラマを描こうとしているんです。

シッダルタのありがたさとか、シッダルタの教えよりも人間そのものを掘り下げたい。仏陀の生きざまを、ぼくなりの主観を入れて描きたかった。
しかし、仏陀の生きざまだけでは、話が平坦になってしまうでしょう。その時代のいろいろな人間の生きざまというものを並行して描かないと。
その時代になぜ仏教がひろまったのか、なぜシッダルタという人が、あそこまでしなければならなかったのか、という必然性みたいなものが描けません。
ですから、仏陀とまったく関係のないような人を何十人も出して、その人たちの生きざまもあわせて描く。そのことによって、あの時代にどうしても仏教が必要だったというところまでいきたいのです。
そして、仏教と人間が生きるということを結び付けて、一つの大河ドラマ、大げさにいえばビルドゥングス・ロマンのようなものを、描きたいと思っています。



漫画以上に今回の映画「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」ではシッダールタ以外の人間の生きざまが大きくクローズアップされ、ともすれば主役がどちらだか分からなくなってしまう程です。

とりわけ、奴隷のチャプラ(堺雅人)は王子として何不自由ない生活を送っているシッダルタ(吉岡秀隆)と対照的な人間として大きく取り上げられています。



二人が、戦場で相まみえるシーンも描かれていますが、生れも身分もそして生きざまも互いに大きく異なる二人の共通項として「母」(母性)が大きな存在として描かれています。

男性的で戦いを好むチャプラに対し、後に仏陀となるシッダールタが中性的な美しさを湛える姿で描かれているのもこの映画の見どころのひとつ。



また若きシャカ国の王子・シッダールタの儚い恋の相手として登場するミゲーラ(水樹奈々)の生きざまにも心打たれるものがあります。

繰り返しになりますが、仏さまの生涯を単に描いたアニメーション作品でないことは明らか。そしてまた子ども向けの作品でないとも言えます。

世界に向け「人間とは何か」という普遍的なテーマを問いかける作品となっています。日本国内だけでなく、こうしたアニメーションこそ海外に積極的に発信してもらいたいものです。


映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』予告編

また、この映画の関連展覧会として現在、東京国立博物館で絶賛開催中の「手塚治虫のブッダ展」(6月26日まで)が開催されています。
公式サイト→http://www.budda-tezuka.com/

この展覧会の音声ガイドナビゲーターをミゲーラ役の水樹奈々さんが担当。そして明日6月6日(月)〜6月26日(日)までの間にこの音声ガイドを聴いてクイズに3問答えると、抽選で水樹奈々さん直筆サイン入りの”ブッダ”ポスターが貰えるチャンスが!

勿論、ポスターは非売品です。詳しくはこちらで。


特別展「手塚治虫のブッダ展」

会期: 2011年4月26日(火)〜6月26日(日)
会場: 東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)
開館時間: 2011年4月26日(火)〜4月30日(土) 10:00〜16:00
(入館は閉館の30分前まで)
2011年5月1日(日)〜6月26日(日) 9:30〜17:00
(入館は閉館の30分前まで。土・日・祝日は18:00まで)
※4/26〜6/26の会期中、金曜日の夜間開館は行いません
休館日:2011年5月16日(月)、5月23日(月)、6月13日(月)、6月20日(月)、6月21日(火)

主催: 東京国立博物館、東映、TBS
協力: 手塚プロダクション、日本通運、財団法人全日本仏教会、ニトリ、カラーキネティクス・ジャパン
後援: 文化庁、読売新聞社

展覧会ホームページ
http://www.budda-tezuka.com/

「手塚治虫のブッダ展」 | 弐代目・青い日記帳


映画ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/buddha

Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2521

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 巨匠・手塚治虫が10年の歳月を費やした大作マンガを全3部作で完全アニメ映画化するプロジェクトの第1作。のちにブッダとなるシャカ国の王子・シッダールタの葛藤と成長を、彼とは対照的に、奴隷の身分を偽り出世していく男・チャプラの悲壮な運命と共に描き出す。声の出演は、シッダールタに吉岡秀隆、チャプラに堺雅人、そしてチャプラの母とナレーションを吉永小百合が担当。
 争いが続く2500年前のインド。カースト制度が厳しく、身分の低い者は一生にわたって貧しく苦しい生活を強いられていた。そんな中、奴隷の子として生まれた少年チャプラは、愛する母のためにも奴隷の身分を抜け出したいと必死に生きていた。そして、ひょんな巡り合わせから負傷したコーサラ軍のブダイ将軍を助けたチャプラは、やがて身分を隠したままブダイの養子の地位を得ることに成功する。その頃、コーサラ国と対立するシャカ国では、待望の王子シッダールタが誕生、人々ばかりか地上のあらゆる生き物の祝福を受ける。その王子に対し、偉大な聖者アシタは、“この子は世界の王になるであろう”と予言するのだった。
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