青い日記帳 

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磯崎新受難

フィレンツェのウフィッツィ美術館増築プロジェクト
国際コンペで見事、日本の磯崎新氏の案が一位を獲得。

 

これが今からもうかれこれ5,6年前の話。
いくらのんびりしているお国柄といえども
流石にもう今頃は磯崎氏の設計した
新しいウフィッツィ美術館入口(ゲート)がお披露目となってもいい頃。

ところが、先日こんなニュースを目にした。
【ウィーン14日共同】国際的に著名な建築家、磯崎新さん(73)=大分県出身=は13日、自らが設計を担当するイタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館の新しい玄関の建設について「契約は解除されていないが、事業は中断されたままだ」と述べ、イタリア側が求めている設計変更については未定であることを明らかにした。
 ウィーンで開催中の建築の国際会議で共同通信の質問に答えた。
 玄関の建設をめぐっては、1999年の国際コンペで磯崎さんが選ばれ、2年後に設計契約を結んだ。イタリア文化省の高官が設計を非難する騒ぎもあったが、その後着工。しかし、2002年に現場で遺跡が見つかり、建設が一時中止に追い込まれた。
 磯崎さんは設計を変更するよう要請を受けていたが「まだ解決策を見つけていない」と述べた。
あらら・・・ショック
完成しているどころか、もめにもめている懸案らしい。
反対派が多くて磯崎氏の案自体が白紙に戻されるかもしれない!

2002年の6月にはこんなニュースまでびっくり
イタリアで進行中のウフィツィ美術館の新しい玄関の設計をめぐり、文化省のズガルビ前次官から「口汚く設計を非難され言葉の暴力で傷ついた」とし、謝罪を要求した。この後イタリアの世論まで巻き込んでの大論争。

同じ年の7月の記事。雷
イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館の新玄関設計計画をめぐり、関係者の対立が深刻化している。2001年の国際コンペで建築家の磯崎新氏が優勝しているが、7/29に発表された世論調査で、75%の市民が設計に反対と回答。磯崎氏側はデザインを変更する意志はなく、市議会も磯崎氏を支持する立場を表明、文化相は選択肢を検討している。

どうしてこんな問題に発展してしまったのでしょうか?
コンペを行なう前に行政側と建築家とのコンセンサスは
十分にとれていたのかどうか、はなはだ疑問です。

こちらのページにこの一件について触れている箇所がありますが
まさに、その通りの展開を見せています。



磯崎氏も一歩も引く様子がないので
果たしてこのゲート出来上がるかどうか不安でいっぱいです。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)を設計し見事完成させた
谷口氏とついついこの話題比較したくなってしまいます。

自由の国アメリカ
伝統の国イタリア

難しいですね。

フィレンツェの君主、メディチ家のコモジ祇い1560年に
ヴェッキオ宮殿が手狭になった為
ジョルジオ・ヴァザーリに命じて、
「ウフィッツィ」=「事務所」を設計させました。

  
  (美術館から見たヴェッキオ宮殿やドゥオモ)

何百年ものフィレンツェの歴史的中心であり
イタリア文化が凝縮されている街での「仕事」は
アメリカでの「仕事」とは全然異質なものなのでしょうね。きっと。

 
 ここに新しいゲートが出来る日は訪れるのでしょうか?

この一連のもめごと、皆さんどう思われます??
その他 | permalink | comments(9) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

TAKさん

最近、谷口氏のミュージアムへ行ってから
どうも建築の虜にもなってしまったのですが
この記事もすごく面白かったです!!

>自由の国アメリカ
 伝統の国イタリア
 難しいですね。

 まさに文化的な価値観の壮絶バトルが建築
 業界でも起きてるとは・・初めて知りました。

また、今週末は代官山で開催している
「ヨーロッパ・アジア - パシフィック 建築の新潮流」展
へ行く予定です。

本当は、MoMAのあのシャープの建物内に飛んで行きたい
のですがε=ε=ヽ*^∇^)ノ

 
Julia | 2005/05/21 8:07 AM
またしても「へ〜!」ボタン連打です。
フィレンツェではそんな事になっていたのですね。
全然知らなかったです。

>>自由の国アメリカ
  伝統の国イタリア

国民性の違いもあるし本当に難しい問題なんですね。
それにしても日本人建築家の活躍ぶりには驚かされます。
このウフィツィ美術館の案も実現すると同じ日本人として嬉しいのだけど…。
それにしてもTakさん本っ当に物知りです!
mizuiro | 2005/05/21 9:02 PM
@Juliaさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

随分前にこの話聞いたのですが
今、こんなに混乱しているとは
思いもしませんでした・・・
大変ですよね。他の国でお仕事されるのは。

特にその国の文化の面に関与するとなると
あちらは大変敏感ですからね。

F1の世界にホンダが乗り込んで行ったときも
随分と苦労したらしいです。
そして勝ってもまた苦労。。。

今日は、両国と三越はしごしてきました。

@mizuiroさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

あちこちの記事見ていて面白いものあると
( ..)φメモメモしておくのでネタは結構あります。
パソコンの周りは本やチラシやメモなどが散乱しています。

ウフィツィ美術館のゲート建築はどうやら難しそうですね。
これだけ煽られてしまうと、いくら良いもの作っても
非難は避けられません。それに場所が悪いです。
ああいう歴史的な重みのある場所は現地の方に任せるのが
いいのでしょうか?やはり。
Tak管理人 | 2005/05/21 10:00 PM
Takさんの情報量、すごいですね。
私も全然知りませんでした。(好きといいながら疎すぎ?)
でも仕方ありませんよ。フィレンツェはイタリアの中ですら、特に景観を保つために皆が苦労を重ねていて、そうすることに誇りを持っている人々の暮らす街ですから。。。いきなりやってきた国も文化もちがう輩にへんちくりんなもの(ごめんなさい磯崎さん)を作られては困る!と思うのは当然でしょうね。私の友人から聞いた話ですが、ウフィツィの近所に住む住人は自宅が4Fまであり、年をとって階段の昇降がキツイので自宅内に「エレベーターを設置したい」けれど、そのためには行政の許可が必要なんだそうです。外観ではなくて自宅の内側のことですよ!それでもまだ許可が下りない(数年がかり)んだそうです。
ましてや、街の顔のひとつウフィツィの正面玄関ですよね。
うまくいっても10数年かかるのは当たり前なんじゃないでしょうか?(長くなってしまってごめんなさい)
Emmy | 2005/05/22 8:55 AM
@Emmyさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

すごくないですよ〜(^^ゞ
ただたまたま見つけただけです。

フィレンツェのそのお話
あちらではフツーのことなのでしょうね。
以前、mixiでも書かせて頂きましたが
フィレンツェでは旧い建物の方が不動産価値が高いと
聞いて、日本とはまるで逆!!
どうして?どうして??と初めは思いましたが
数日間ですが滞在したらなんとなくその答えが
分かったような気にさせられました。

歴史の重みを含めた値段なわけですよね。きっと。

磯崎氏の受難はこれからでしょうね。
横浜トリエンナーレのディレクターを
変えられてしまった時から
磯崎氏に対してはちょっと冷たい私です。
Tak管理人 | 2005/05/22 10:41 PM
フィレンツェには友人がいるので、
度々訪れているのですが、
この話しも1年ほど前に知りました。
イタリアの中でも保守的な街と言われるフィレンツェに、
あのデザインを難しそうですよね。
じゃぁ、なぜコンペで1位になったのか・・・という
話しになってしまうんだけど。
ちなみに、新しいゲートができるのは、
写真とは反対の出口だったと思います。
あきこ | 2005/05/23 10:29 AM
@あきこさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。

>フィレンツェには友人がいるので
っていいですね〜
そんな友達自分も欲しいです!
でも、イタリア語が・・・

>ちなみに、新しいゲートができるのは、
>写真とは反対の出口だったと思います。
なるほど、あちら側ですか。
河側ですね。
ゲッキオ橋から丸見えですね。

やっぱり考えなおしたほうがいいかもしれませんね。
磯崎さん。
Tak管理人 | 2005/05/23 5:55 PM
友人は、日本人です。w
私もイタリア語はぜんぜんですもーん。

えとね、そっちとも逆なんです。
ウフィツィとヴェッキオ宮の間を通って、
右に曲がった所にある出入り口だと、
友人には説明してもらいました。
現在は、一般の人には出入り口として
使われてない部分ですね。
あきこ | 2005/05/24 11:06 AM
@あきこさん
こんばんは。

たびたびすみません。。。
私の勘違いばかりで。。。
穴があったら入りたいです。まったく。

そこに入口あったのですか〜
一般用ではない!
なるほど、納得です。

ウフィツィにあるダヴィンチの「受胎告知」が
またどうしても、観たいです。
Tak管理人 | 2005/05/24 10:13 PM
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