青い日記帳 

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「家の外の都市の中の家」

東京オペラシティアートギャラリーで開催される
「家の外の都市(まち)の中の家」展に行って来ました。


http://www.operacity.jp/ag/exh132/

「Tokyo Metabolizing」
第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展帰国展が初台オペラシティに凱旋。

「東京オペラシティアートギャラリーの展示スペースは、ヴェネチアの会場の3.5倍あるので、現地よりもずっと余裕をもって観てもらえます。」と第12回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展の日本館コミッショナーを務めた北山恒氏の挨拶で開幕。


北山恒「祐天寺の連結住棟」2011年
展示:1/20模型

注:展示室の画像は内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。

またヴェネチア「Tokyo Metabolizing」で展示したアトリエ・ワン〈ハウス&アトリエ・ワン〉、西沢立衛〈森山邸〉の1/2模型に加え、展示スペースに余裕があるので〈祐天寺の連結住棟〉を北山氏自らが出展。さらに「あたらしい都市のためのインデックス」を加えての大変充実した内容になっています。

ヴェネチアの展示品ほぼ全てを今回の「家の外の都市の中の家」展の為にリニューアルしての(一から作り直し)展示となっています。ヴェネチアでご覧になった方も改めて観に行かねばなりません。

展示コンセプトはずばり「都市の中のコミュニティー」


イントロダクション

東京という都市は、その中心部では都市間競争に対応する資本の意志を受けた変容が継続されているが、その中心部の周辺にある住宅で埋め尽くされた地域は、中心部とは異なる原理によって活発に変化を続けている。

展示室2−1
ハウス&アトリエワン」展示風景


アトリエ・ワン「ハウス&アトリエ・ワン」2005年 
展示:45/100 (約1/2) 模型


塚本由晴、貝島桃代:建築家夫妻の住居兼オフィス。


「ハウス&アトリエワン」1階玄関部分


オフィス部分。


「ハウス&アトリエワン」側面(360度鑑賞可能)


2階居住スペース。


上階も観られる台座も用意されています。

プライヴェートな住居部分とパブリックな性格のオフィスをひとつの建物に収めるだけでなく混ざり合うようにすることで、この建築はそれ自体が「職住混在する新しい都市建築」の様相を見せています。

注:展示室の画像は内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。

展示室2−2
「森山邸」展示風景


西沢立衛「森山邸」2005年
展示:1/2模型



オーナー住居とワンルーム住居がひとつの敷地の中に分散して建てられた集合住宅。





各住戸が積み木を散らすかのようにに配置され、独立した建物の間には路地とも小さな庭ともいえる屋外空間が生まれます。



ひとつのユニットは1人ないし2 人で使う小さなヴォリュームで、家族未満の6 世帯が共同して「拡張された家族」のような関係を創り出しています。



敷地の境界が塀などで仕切られていないため、周辺の住民も敷地内の路地を行き交うなど、近隣に対しておおらかに開かれた建築です。

オペラシティーの展覧会ではこの2つの巨大な建築模型、違う展示室にそれぞれ展示してありますが、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館では隣接してあったとのこと。

幾ら土地の限られた日本の展示でもそこまで「リアル」さ追求せずとも。なんて今では笑い話。観るよりも体感する建築展。


北山恒「祐天寺の連結住棟」2010年 
展示:1/20模型

互いの生活の気配が感じられる集合形式なので、互いの気配りが必要です。そこには、見守り、見守られるという関係が生まれます。」キャプションより。

展示室2−3「祐天寺の連結住棟」、展示室3「新しい都市のインデックス」もこれにプラス。「作品数」は少ないですがちょっと他では観られない貴重な展覧会です。

「家の外の都市の中の家」展は10月2日までです。

ヨーロッパの歴史の重みを感じる街並みに憧憬を抱き、東京のゴミゴミした雑多な街の風景に辟易している人も、この展覧会をご覧になれば、必ず東京の街並みの良さ、独自性に気が付くはず。

そして世界中広しと謂えども、他の何処にも存在しない稀有で貴重な街であるという、矜持を抱きつつ帰途に付けるはずです。

これまで建築展に足を運んだことの無い方にもお勧めできます。


第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展帰国展
家の外の都市(まち)の中の家

会場:東京オペラシティ アートギャラリー 
http://www.operacity.jp/ag/

開催日:2011年7月16日(土)〜10月2日(日)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月7日(日・全館休館日)
時間:11:00〜19:00
(金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)

【展覧会関連イベント】

ゲストトーク・サイクル

【日時・出演者】
8/11[木] 19:15〜 内藤廣[建築家]×北山恒
8/14[日] 19:15〜 山本理顕[建築家]×北山恒
8/28[日] 19:15〜 北山恒×西沢立衛
9/4 [日] 9:30〜 柳澤田実[哲学者]×塚本由晴(アトリエ・ワン)
*時間注意!午前9:30です。
9/6 [火] 19:15〜 大野秀敏[建築家]×北山恒
9/15[木] 19:15〜 陣内秀信[建築史家]×北山恒
9/18[日] 19:15〜 西郷真理子[都市計画プランナー]×貝島桃代(アトリエ・ワン)



【会場】 東京オペラシティ アートギャラリー
(入場には、当日の展覧会入場券が必要です。)
【定員】 70名(全席自由/展示室の床にお座りいただきます)
【申込】 事前申込制(各回定員になり次第受付終了)

各回共お申込みはこちらのフォームから。

Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2561

JUGEMテーマ:アート・デザイン


東京という都市は、ヨーロッパの都市に見られるような連続壁体でつくられる都市構造ではなく、ひとつひとつ独立した建物(グレイン=粒)の集合体として構成されています。つまり、建物ごとに容易に変容が行われるようなシステムが内在しているのです。絶え間ない変化を続ける都市・東京は、「新しい建築」を生み出す孵化装置であるといえるでしょう。
2008年の資本主義経済の大きなクラッシュの後、資本権力のアイコンとしての建築が都市の主役から退場し、住宅という生活を支える建築のあり方が問われています。本展では、20 世紀に展開した商業建築の林立とは異なる、生活を主体とした静かな都市要素の集積が、壮大な都市の変化を導いている状況に注目します。展示室では、こうした変化の中で新しい指針となる住宅の形式3例を紹介します。

第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館で行われた「Tokyo Metabolizing」の帰国展となる本展では、アトリエ・ワンの〈ハウス&アトリエ・ワン〉、西沢立衛の〈森山邸〉を実物の約1/2サイズという身体的なスケールで制作するとともに、東京展独自の企画としてコミッショナー・北山恒の〈祐天寺の連結住棟〉が加わり、つながりを誘う新しい建築を紹介します。また、変化を続ける東京という都市の行方を指し示す〈あたらしい都市のインデックス〉の展示も加わります。本展は、私たちの生活するこの東京の中で、ともに生きるための「家」のかたちを考える機会となることでしょう。
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