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「東京の交通100年博」

江戸東京博物館で開催中の
「東京の交通100年博〜都電・バス・地下鉄の“いま・むかし”〜」展に行って来ました。



今年2011年8月1日に創業100周年を迎える東京都交通局。

創業100周年を記念して明治から大正、昭和、平成に至る東京の交通100年の歩みを、交通局所蔵品を中心とする様々な資料(車両模型、都電系統板、乗車券、ポスターなど)で振り返る展覧会が江戸東京博物館で開催中です。

只の「乗り物展」ではありません。東京の100年の歴史を振り返るこれまでにありそうで無かった展覧会です。折しも丁度今、三井記念美術館では明治44年に現在の日本橋が架橋され100年目を迎えることを記念し「日本美術にみる「橋」ものがたり」が開催中です。


三代歌川広重「東京名所之内 銀座通煉瓦造鉄道馬車往復図」大判錦絵3枚続
明治15年(1882)
江戸東京博物館所蔵

ひと口に「100年」と言っても日本が近代化をブルドーザーのように推し進めてきた明治から昭和にかけては、まさに激動の100年です。他の国、都市に類例を観ない超流動的な都市の変遷。それを乗り物を通し諦観せんとする「東京の交通100年博」は今を生きる我々にとって必見の展覧会なのです。

展示構成は以下の通りです。

第1章「東京の市内電車〜明治の交通と都電のはじまり〜」
第2章「震災の街を走る円太郎バス〜都バスの誕生〜」
第3章「都電黄金期」
第4章「さよなら都電」
第5章「都営地下鉄の発展」
第6章「都営交通のいまとこれから」
屋外展示
…里帰りを果たした旧東京市電ヨヘロ1形(現在も函館市企業局で除雪車両として活躍)を展示するほか、昭和30年代の街並みを背景に都電6000形車両を展示)


都電6086号車」実車
背景は「映画ALWAYS 三丁目の夕日’64」実物ロケセット。昭和30年代の風景が江戸博の駐車場に現出!

都電が東京の街中を網の目のように走っていた時代を自分等は想像すること出来ません。銀座のど真ん中や渋谷駅周辺等、東京の至るところを「東京の顔」として走行していたなんて…


都電の側面に取り付けられていた「側面行先板」と前面に取り付けられていた「系統板」

注:展覧会会場内の画像はプレス内覧時に主催者の許可を得て撮影したものです。

この展示エリアだけでも妄想と憧れと様々な思いで足止めされること必至。ましてや自分が利用していた路線のサボや系統板があったら尚更のこと。

当時の記憶が鮮やかによみがえることでしょう。


銀座四丁目を走る都電」写真
昭和42年頃撮影
東京都交通局所蔵


都電の系統板」昭和30〜40年代
東京都交通局蔵

時代を昭和から明治・大正に戻すと…そこはもう漱石らが過ごした帝都東京の面影を伝えるもので溢れかえっています。そう文学クラスタにもこの展覧会はお勧めなのです。


旧東京市電ヨヘロ1形の実物大モックアップ

都電網が整い始め、都民の足として無くてはならない存在になった矢先の大正12年に関東大震災が帝都を襲いました。甚大な被害を被った都電に代わり急遽投入されたのがバス。


旧東京市営バス(円太郎バス) 1923年(大正12)
東京博物館蔵

大正12年(1923年)に起きた関東大震災により東京全域は大きな被害を受け、多くの人命が失われました。送電が止まり、軌道も被害を受けて市電は運転不能となり、電車も800両あまりが焼失しました。復旧にはかなりの時間を要することから、市民の足を確保するため東京市電気局はアメリカより自動車を緊急輸入することを決断。震災から4ヶ月後の大正13年(1924年)、到着したフォード社製自動車をもって巣鴨−東京駅間、中渋谷−東京駅間の2系統に乗合バス(愛称:円太郎バス)の運行を開始し、これが都営バスの起源となります。

100年の間、東京は関東大震災と東京大空襲によりそれぞれ壊滅的な被害を受けているにも関わらず、その都度、まさに不死鳥のように甦った歴史を繰り返しているのだと、バスや都電の歴史を振り返ることによってリアルに伝わってきます。


日野ディーゼルバス」 模型
昭和20〜30年代製作
東京都交通局所蔵

1942年(昭和17)年には2000両近くあったバスも、戦争中にトラックに改造されたり焼失したりし、戦後動ける車両は僅か196両しかなかったそうです。

東京の足の復活はまずは都バスから始まったそうです。そして都電も昭和30年(1955年)には都電41系統(志村坂上−志村橋間)が開業し、全長213キロメートルもの路線を誇る「都電黄金期」を迎えることに。

しかし、高度経済成長期を迎え自動車の台頭と共に徐々にその数は減り、今では都電荒川線を残すのにみ。まさに栄枯盛衰。



代わって登場した帝都高速度交通営団(現:東京メトロ)及び、都営地下鉄の歴史も具に紹介されています。記念切符に「乗務員用 鞄」「乗車券用 パンチ」(パチパチと音が今にも聞こえてきそうです。)

そうそう、いつもお世話になっている都営地下鉄新宿線関連展示コーナーもちゃんとありました。



東京の懐かしい姿に思いを馳せつつ、個人個人の思い出を呼び起こす展覧会でもあります。「のりもの」は世代関係なく語り合えるものです。

「東京の交通100年博」は9月10日までです。

ご紹介しきれていないレアアイテムやマニア垂涎のお宝も展示されています。また特別展示としてこんなユニークな展示もあります。


「wy つりかわ展」

その他、特別展示として通常の会場とは別の展示室に、つり革を自由な発想で提案してもらうコンテスト「wy つりかわ展」の入賞作品についてモックアップ(模型)を制作し展示、また鉄道模型によるジオラマ(「Nゲージ都電路面モジュール」)も設置されています。


東京の交通100年博〜都電・バス・地下鉄の“いま・むかし”〜

会期:平成23年7月14日(木)〜9月10日(土)
※東日本大震災の影響で、当初予定していた会期(6月21日〜8月28日)から変更。

会場:江戸東京博物館 1階展示室
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

開館時間:午前9時30分〜午後5時30分
(土曜日は午後7時30分まで )※入館は閉館の30分前まで
※開館時間は、今後の節電等の状況によって変更する可能性があります。
休館日:8月1日(月)、8日(月)、22日(月)は休館
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、読売新聞社、東京都交通局
後援:国土交通省関東運輸局、東京都教育委員会、東京藝術大学
監修:佐藤美知男(鉄道博物館客員学芸員 )
企画協力:鉄道博物館、鉄道友の会、日本路面電車同好会、株式会社ネコ・パブリッシング
協力:函館市企業局、京成電鉄株式会社、京王電鉄株式会社、東京急行電鉄株式会社、 京浜急行電鉄株式会社、北総鉄道株式会社、芝山鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社みずほ銀行、株式会社はとバス、社団法人東京バス協会、財団法人東京都交通局協力会、東京交通会館



個人的に超おススメ!

今回の音声ガイドのナレーションは女優の緒川たまきさんが担当されています!東京の古き良き時代に緒川さんの声でタイムスリップ。

緒川たまきさん日曜美術館復活してくれないかな〜(しみじみ)

Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2567

JUGEMテーマ:アート・デザイン


東京都交通局は本年8月1日に創業100周年を迎えます。100周年の節目を迎えるに当たり、ご愛顧いただいたお客様や、都民の皆様に感謝の気持ちを込めて、都営交通100周年記念特別展「東京の交通100年博〜都電・バス・地下鉄の“いま・むかし”〜」を7月14日(木)から9月10日(土)まで、江戸東京博物館にて開催します。

 本展は、明治から大正、昭和、平成に至る東京の交通100年の歩みを、交通局所蔵品を中心とする様々な資料(車両模型、都電系統板、乗車券、ポスターなど)で振り返ります。

 また、函館市企業局ササラ電車(旧東京市電ヨヘロ1形)、旧東京市営バス(愛称 円太郎バス)、都電6086号車の実車を展示するほか、ヨヘロ1形の実物大モックアップ(模型)を展示するなど、大人から子供まで親子三代で楽しみながら、交通の発展の歴史を学べる構成となっています。

 この特別展を通じて、東京の懐かしい姿に思いを馳せていただくとともに、都営交通へのご理解と愛着を更に深めていただければ幸いです。
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江戸東京博物館 「東京の交通100年博〜都電・バス・地下鉄のいま・むかし〜」 7/14-9/10 江戸東京博物館で開催中の「東京の交通100年博〜都電・バス・地下鉄のいま・むかし〜」のプレスプレビューに参加してきました。 都バス・都電・都営地下鉄と、都区内の移動で
「東京の交通100年博」 江戸東京博物館 | はろるど・わーど | 2011/07/23 7:22 PM