青い日記帳 

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「ハンブルク浮世絵コレクション展」

相国寺承天閣美術館で開催中の
日独交流150周年記念「ハンブルク浮世絵コレクション展」に行って来ました。


http://www.shokoku-ji.or.jp/jotenkaku/

見逃した展覧会数知れず。

そのうちの筆頭にあげられるのが昨年(2010年)に太田記念美術館で開催されたこの「ハンブルク浮世絵コレクション展」。丁度今、京都へ巡回しているというので「フェルメール展」と掛け持ちで久々に相国寺承天閣美術館へ。

相国寺承天閣美術館と言えば、2007年に開催された「動植綵絵」30幅が一挙に展示公開された「若冲展」で空前絶後の賑わいをみせた美術館ですので記憶に焼き付いている方も多いはずです。暑かったですよね〜

若冲の「動植綵絵」といえば、先日こんなニュースもありましたね。
皇室の名画、ワシントンへ 伊藤若冲の「動植綵絵」全30幅
 皇室の御物(ぎょぶつ)だった伊藤若冲(じゃくちゅう)の名画「動植綵絵(さいえ)」全30幅が来春、米国の首都ワシントンで展示される。来年が日本から「ワシントンの桜」が贈られて100周年にあたり、日本文化を紹介する記念事業の一環で出展される。全30幅の展示は国内でも珍しく、近年絶大な人気を誇る若冲の作品は、現地で注目を集めそうだ。(篠原那美)
さて、相国寺承天閣美術館は展示室内に伊藤若冲「鹿苑寺大書院障壁画」の一部が再現展示されています。


重要文化財 伊藤若冲筆
「鹿苑寺大書院障壁画 月夜芭蕉図床貼付」

第一展示室内に再現された「夕佳亭」や、第二展示室の伊藤若冲「鹿苑寺大書院障壁画」を横目で観ながら、ハンブルクから里帰りした浮世絵や貴重な摺物の名品を堪能。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:優品にみる浮世絵の展開
1.初期浮世絵版画の時代
2.錦絵の完成
3.錦絵の黄金期
4.多彩な幕末の浮世絵
第2章:稀少な摺物と絵暦
第3章:美麗な浮世絵の版本
第4章:肉筆画と画稿、版下絵



鳥居清長「大川端の夕涼
ハンブルク美術工芸博物館蔵

「第1章:優品にみる浮世絵の展開」では菱川師宣、奥村政信ら初期浮世絵の貴重な作品から、鈴木春信が世に送り出した錦絵、そしてその黄金時代を支えた歌麿をはじめとする多くの浮世絵師の優品。そして最後に写楽、広重、北斎と展開。

第一展示室の第1章をぐるっと見渡すことにより、浮世絵の歴史、流れが一通り掴めるようになっています。中央の「夕佳亭」を取り囲むようにして。ちょっと太田記念美術館の1階と似た雰囲気。

ここにかつて若冲「動植綵絵」30幅が掛けてあったとはよもや思えぬほど、しっかり浮世絵展示がなされています。「承天閣美術館でどのように浮世絵を?」という不安は単なる気苦労に終りました。


鈴木春信「青楼美人合
ハンブルク美術工芸博物館蔵

ハンブルク美術工芸博物館に近年、故ゲルハルト・シャック氏(1929〜2007)から遺贈された作品の中には版画約2000点、掛幅40点、スケッチ類1600点と質量ともに目を見張るものが数多含まれているそうですが、版本300点も存在。これからの浮世絵研究を進める上で非常に貴重な資料になること間違いありません。

↑春信の「青楼美人合」や北尾重政・勝川春章合筆の「美人合姿鏡」など。手に取り、一頁一頁めくってじっくり目を通してみたくなる版本たちが、旅目と相まって更に心掻き立てます。


勝川春章「桜下花魁道中図
ハンブルク美術工芸博物館蔵

肉筆画の他に、贈答を目的に制作された稀少な「摺物」(一点ものの贅沢品です)が数多く展示されていたのには正直驚きました。また浮世絵制作の過程をたどる上で欠かすことのできない校合摺、版下絵、画稿といった珍しい資料も。

またこんな可愛いヤツにも逢えました。


桜川慈悲成「七代目市川団十郎の暫
ハンブルク美術工芸博物館蔵

「しばらく〜」と団十郎と共に蝙蝠君まで見得を切っているようです。

鈴木其一や河鍋暁斎の摺物や絵暦まであるとは思いませんでした。やはり観ておかなければいけない展覧会でした。原宿では見逃しましたが、今出川で何とか拝見すること出来てホント良かったです。ふ〜

「ハンブルク浮世絵コレクション展」は9月11日までです。「フェルメールからのラブレター展」「百獣の楽園」と掛け持ちし一日でゆっくり観てまわれます。そうそう細見さんも含めて。


日独交流150周年記念「ハンブルク浮世絵コレクション展」

会場:相国寺承天閣美術館
http://www.shokoku-ji.or.jp/jotenkaku/

開催期間:2011年5月21日(土)〜9月11日(日)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
主催:相国寺承天閣美術館、ハンブルク美術工芸博物館、日本経済新聞
後援:大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館
協賛:岩谷産業、非破壊検査
協力:京都仏教会、毎日放送


葛飾北斎「百物語 さらやしき
ハンブルク美術工芸博物館蔵

Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2596

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日独交流150周年の記念の年に、ドイツ第二の都市ハンブルクから世界的な浮世絵コレクションが里帰りします。1877年に開館したハンブルク美術工芸博物館の約100万点の収蔵品には数多くの浮世絵が含まれており、さらに近年ハンブルクのコレクター、故ゲルハルト・シャック氏の浮世絵コレクションが遺言により遺贈されました。シャック氏のコレクションは近年の調査で有名絵師の作品に加え、数多くの摺物や画稿、版下などの幅広い資料が含まれていることが明らかになりました。本展では、ほとんどが初公開となる春信・歌麿・写楽・北斎・広重といった人気絵師作品に加えて浮世絵制作の様子を伝える珍しい資料など約200点を展観します。
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