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吉岡徳仁氏が手掛けた東京都美術館「シンボルマーク」&「ロゴ」

大正15年(1926)に日本初の公立美術館として呱々ここの声をあげた東京都美術館。2010年施設・設備の老朽化に伴い建物の前面改修工事に入り現在休館中ですが、来年平成23年(2012)に上野の新たな文化発信拠点としてリニューアルオープンの予定となっています。



今回のリニューアルオープンに先がけ、今まで東京都美術館(通称:都美館)にありそうでなかった、シンボルマークとロゴがお披露目になりました。

新しく生まれ変わる都美館のシンボルマークとロゴをデザインしたのは、現在世界中を股にかけ活躍されていらっしゃる吉岡徳仁氏。


本日行われた記者発表会でそのデザインがお披露目となりました。

4種類のシンボルマーク&ロゴの詳細はこちらの記事に掲載してあります。

記者発表会でのインタビューの様子を文字起こししました。
(聞き手:中原淳行 東京都美術館学芸員)

・今回指名コンペという形で美術館スタッフ全員で選んだ結果、吉岡さんにお願いしようとなったわけですが、オルセーはじめ他のお仕事がある中大変だったとは思いますが実際どのようなことを感じたでしょうか?

吉岡氏「85年もの歴史のある美術館のロゴデザインコンペに参加させてもらい、本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。」



・デザインしてもらうにあたり、全く新しい美術館ではなく85年の歴史がある点と新しいソフト面での充実という二つの要素を何とかデザインで表現して頂きたいと思いお願いしたのですが、その点はどうだったでしょうか?

吉岡氏「表現の中では沢山の美術館を観て来た中で、自分が一番大事にしていることは『分かりやすいこと』です。東京都美術館の歴史と未来を繋げていけるか。また今回のデザインではキューブ状のデザインになっていますが、造形の基本からスタートするというイメージから作りました。」

吉岡氏「ひとつの機能として一瞬で東京都美術館がイメージできるように。メインのロゴはキューブ状でありながら立体感のある造形にしてあります。これ以上シンプルに出来ないデザインにしました。」


注:記者発表会場のスクリーンに投影されたデザインを撮影トリミングした画像ですので実際とは色味や形状が異なります。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

吉岡氏「また、右側のデザインは、ミュージアムショップなどソフト面で使用したりと様々な使い方の出来るデザインにしてみました。」

・前川國男さんが手掛けた煉瓦(タイル)の東京都美術館の外見の色(茶色)がイメージカラーとなっていますが、今回この赤色もとても苦労されたということですが?

吉岡氏「色は単純な赤に見えてしまうかもしれませんが、実際は色々な調色をしてこの「赤」の色にしました。この赤は煉瓦の色であったり、もうひとつは日本の国旗の赤のイメージを取り入れ力強さと共に世界に発信出来るイメージで作りました。」

・こうしたデザインのお仕事をおやりになっていらっしゃいますが、どういったプロセスでなさっているのでしょうか?

吉岡氏「僕はスケッチはあまり描かずに、頭の中で80%くらい作ってから一気にグラフィックや図面にしていきます。」

吉岡氏「また、やっぱり自分が子供だったら、また外国の方だったらどういうイメージを抱くかということもとても重要な要素としています。子供さんでもスケッチして簡単に描けるようなものが良いなと思いながらデザインしました。」



・右側のスケルトンデザインのシンボルマークはどうでしょう?

吉岡氏「美術館としての役割だけでなく、文化そのものをイメージしたような、文化を感じ楽しめる場所をイメージして作りました。」

・最後に東京都美術館リニューアル後に吉岡さんご自身でこういう美術館であって欲しいということはございますでしょうか?

吉岡氏「素晴らしい文化を子供たちはじめ沢山の方に感じて頂きたいと願っています。その拠点として自由な視点で様々なことを発信してもらえれば良いなと思います。」

(以上ここまで、質疑応答省略)


デザイナー
吉岡徳仁氏

1967年生まれ。2000年に吉岡徳仁デザイン事務所設立。「スワロフスキー銀座」をはじめ、20年にわたり「lSSEY MlYAKE」のショップデザインを手掛けるなど、空間デザインやプロダクト、建築など、幅広い分野で活躍し、世界中から注目を集めている。アートとも評される作品の数々はニューヨーク近代美術館(MoMA)など、世界の主要美術館で永久収蔵品に選ばれている。2011年、『Fast Company』(米国・経済誌)の「世界で最もクリエイティブな1OO人」に選出された。


東京都美術館としては、これまで美術館のロゴデザインをやったことのない方にお願いしたかったそうです。吉岡氏の作品、美術館で展示されることはしばしばあってもその館の顔とも呼べるロゴを担当したことありそうでなかったのですね。

リニューアルオープンした後、少し落ち着いてきた頃を狙って是非、東京都美術館で「吉岡徳仁展」開催してもらいたいものです。

東京都美術館平成24年度展覧会紹介


「マウリッツハイス美術館展」
平成24年6月30日(土)〜9月17日(月)[70日間]


「メトロポリタン美術館展」
大地、海、空−4000年の美への旅
平成24年10月6日(土)〜平成25年1月4日(金)[77日間]

企画展

「Art&Life:生きるための家展」
平成24年7月15日(日)〜9月30日(日)

「東京都美術館ものがたり」
平成24年7月15日(日)〜9月30日(日)


(写真・取材@yukitwi)

以下、プレスリリースより。

東京を拠点に、世界中でデザインを発信し続けるデザイナーの吉岡徳仁さん。そのデザインはアートの領域に達し、世界の主要美術館で永久収蔵されるなど、世界で最も活躍するデザイナーとして数々の賞も受賞されています。
現在、開催中のヴェネツィア・ビエンナーレでは、1/10スケールの模型「光庵一ガラスの茶室」が披露されているほか、チューリッヒのベルリーヴ美術館では、アートディレクションを担当する「Cartier Time Art」の世界巡回展開催、パリのオルセー美術館の印象派ギャラリーリノベーションプロジェクトにてガラスのベンチ「Water b1ock」を展示するなど、複数のプロジェクトが進行しています。多岐にわたる活動の中、今回、吉岡徳仁さんが挑んだのは東京都美術館の「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」のデザインでした。開館以来85年間にわたりシンボルマークやロゴを持つことのなかった都美館。イメージカラーもない中、吉岡さんが目指したのは、「永く愛され、世界にも通用するデザイン」でした。

シンボルマークは、1975年に前川國男氏設計による現在の東京都美術館の建物を連想させるキューブのモチーフで、“造形の原点”を象徴するアイコンとしてデザインしました。
シンボルカラーには、建築の外装に使用されている赤に近い茶色、また日本の和を感じさせる赤を融合させ、新たな東京都美術館の色をつくり出しました。
美術館そのものを象徴した立方体のデザイン(上)と、線で描かれた透明性のあるデザイン(右)、立体感のある2種類から構成され、誰もが東京都美術館のイメージにリンクする歴史と未来が融合したデザインとなっています。

吉岡さんは、「誰にでもわかる明快さ」「シンボリックなイメージ」「歴史と未来が融合する」「建物から連想する」「世界の人に愛される」「日本をイメージする」「大人から子どもまで親しみやすい」などをデザインのポイントに掲げています。
誕生したシンボルマークはハード(建物)用とソフト用の2種、ロゴタイプとの組み合わせでは30パターンにも上りました。どっしりと重厚感のある力強い立方体のデザインは、85年の館の歴史と伝統を象徴する一方、線で描かれた透明性のあるデザインは、美術館の限りない可能性や親しみやすさなど、リニューアルオープンが待ち遠しくなるような“ワクワク感”をも感じさせます。
プレゼンテーションや打ち合わせでも一貫して穏やかな風情の吉岡さんが見ていた先は、100年先の都美館。将来にわたり色褪せない、「これぞ東京部美術館」ともいえる「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」誕生の瞬間でした。


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シンボルマークのデザインコンセプトについて(吉岡徳仁)

シンボルマークは、1975年に前川國男氏設計による現在の東京都美術館の建物を連想させるキューブのモチーフで、“造形の原点”を象徴するアイコンとしてデザインしました。
シンボルカラーには、建築の外装に使用されている赤に近い茶色、また日本の和を感じさせる赤を融合させ、新たな東京都美術館の色をつくり出しました。
美術館そのものを象徴した立方体のデザイン(上)と、線で描かれた透明性のあるデザイン(右)、立体感のある2種類から構成され、誰もが東京都美術館のイメージにリンクする歴史と未来が融合したデザインとなっています。
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