弐代目・青い日記帳 

  
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『フェルメール巡礼』
新潮社とんぼの本より刊行された『フェルメール巡礼』を読んでみました。


フェルメール巡礼』 (とんぼの本)
朽木 ゆり子 (著), 前橋 重二 (著)

ほんの10年ちょっと前まではフェルメール本といえば、小林頼子先生の分厚い『フェルメール論―神話解体の試み』しかありませんでした。

日本にフェルメール作品がやって来る毎にフェルメール関連書籍も相次いで発売となり今や百花繚乱。フェルメール本そこかしこに咲き乱れています。

今年に入ってからだけでも、『フェルメールの光とラ・トゥールの焔 ─「闇」の西洋絵画史』宮下規久朗(著)、『フェルメールの食卓 暮らしとレシピ』林綾野(著)など、様々なアプローチでフェルメールの魅力を紹介する本が上梓されています。

Vermeer: In The Mauritshuis』←来年東京都美術館で開催される「マウリッツハイス美術館展」を観る前には必読の一冊。

そんな中発売となったフェルメール巡礼は、フェルメール作品全点踏破を達成された朽木ゆり子氏と『芸術新潮』ワールド欄の執筆を担当されている前橋重二氏による最強コンビが作り上げた一冊。


「ギターを弾く女」ケンウッドハウス(イギリス)

フェルメールを所蔵する全16の美術館を巡る旅の良き指南書となる一冊。額縁まで含んだ写真はとても貴重。各所蔵美術館へのアクセス、住所、電話番号、URLもきちんと掲載されています。

【目次】

巡礼の道1:オランダ
巡礼の道2:ヨーロッパ
巡礼の道3:アメリカ
(朽木ゆり子)

誰も知らないフェルメール
1:お住まい拝見!
2:カメラを使った?
3:同時代画家との「往復書簡」
4:エコノミカル画法
5:「小路」は実在した
6:悲運の“師匠”
7:33億円絵画のいま
8:そこまでやるか!画中の実物探し
9:盗まれた「合奏」
10:驚愕のピンぼけテクニック
11:鏡から消えた画家
(前橋重二ほか)



ドレスデン国立絵画館

美術館の展示風景も掲載されているので、本を開いただけでヨーロッパ、アメリカに点在するフェルメール作品に会いに行った気分に。「フェルメールどこでもドア」的な一冊です。

また特筆すべきは「誰も知らないフェルメール」と題された11のコラム。フェルメール研究の最新の成果(フェルメール邸の「再現」図や2010年にダブリン、アムステルダム、ワシントンDCで開催された「ハブリエル・メツー展」の図録に掲載されたフェルメールとの新たな接点等々)が盛りだくさん。

フェルメールに関してはそれなりに知っていると自負していた自分でしたが、「誰も知らないフェルメール」はまさに驚きの連続でした。

勿論、フェルメール全35作品それぞれの解説も当然のごとく記されています。本棚に新たなフェルメール関連本一冊加わえましょう。買って損無し。


裏表紙には現存するフェルメール全35作品を同縮小率で配置。

一目でそれぞれの絵のサイズが分かります。因みにこれ全部合わせても同時代に描かれたレンブラント「夜警」に満たないそうです。

現在、宮城県美術館(仙台市)では、フェルメールの作品3点も公開されている「フェルメールからのラブレター展」が好評開催中。

そしていよいよ来月からは東京渋谷、Bunkamuraザ・ミュージアムにやって来ます。

Bunkamura「フェルメールからのラブレター展」特設サイト

「手紙を読む青衣の女」アムステルダム国立美術館、「手紙を書く女と召使い」アイルランド・ナショナル・ギャラリー、ダブリン そしてフェルメール巡礼の表紙を飾る「手紙を書く女」ワシントン・ナショナル・ギャラリーの3点が観られるのです。予習は万全ですか〜始まってからでは遅いですよ〜〜

そしてこの他にも間髪入れずにフェルメール作品来日決定しています。フェルメール・イヤーとなる2011〜2012年。最新の研究成果と現地の様子を肌で感じ取ることの出来る美味しい一冊です。迷わず買いでしょう〜


フェルメール巡礼』 (とんぼの本)
朽木 ゆり子 (著), 前橋 重二 (著)

彼の絵は、美しさとたくらみに満ちている。心震わす作品のすべてを訪ね歩く書中の旅。
プルーストが「世界でもっとも美しい絵」と賞賛した《デルフト眺望》、近年の小説・映画で話題を呼んだ《真珠の耳飾りの少女》ほか、17世紀オランダに生きた天才画家の全作品を訪ねて、世界16の美術館を巡る。透視図法の種明かし、33億円絵画の真贋など、画中の秘密を探訪し、作品の辿った数奇な運命を追跡する、驚きの新知見も満載。



フェルメール全点踏破の旅』 (集英社新書ヴィジュアル版)
朽木ゆり子(著)

こちら未読の方は合わせて是非。

今月とんぼの本から発売になったもう一冊も!写真素敵過ぎる。。。

京都洋館ウォッチング』(とんぼの本)
井上章一(著)

こんな京都、知らなかった! 目からウロコ、秘密の建築散歩へ出発。


煉瓦造りのレトロビル、堂々たる破風をもつ洋館、エロスの香り漂うレリーフ……。“東京遷都”以降、近代日本の新風を貪欲に先取りしてきたこの街は、じつは近代建築こそおもしろい! 景観論争いまむかし、知られざる建築家の逸話など、建築史・風俗史界きってのエンターテイナーが独自の視点で案内する、驚き必至の建築めぐり。


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『AERA』に載りました。

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「ザ・シネマ」に寄稿しました。

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