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フェルメール「真珠の首飾りの少女」初来日決定。

2012年6月13日(水)から国立西洋美術館で開催される「ベルリン国立美術館展〜学べるヨーロッパ美術の400年〜」に、ヨハネス・フェルメールの傑作「真珠の首飾りの少女」が日本に初めてやって来ます。


ヨハネス・フェルメール《真珠の首飾りの少女》1662-65年 絵画館
(C)Staatliche Museen zu Berlin

マウリッツハイス美術館所蔵の「真珠の『耳』飾りの少女」(イヤリング)ではありません。ベルリン国立絵画館所蔵の「真珠の『』飾りの少女」(ネックレス)です。

映画化され誰しもが知る「真珠の耳飾りの少女」に比べると認知度は低い作品です。しかしながらフェルメール作品を語る上で絶対に観ておかないといけない作品が今回初来日するベルリンの「真珠の首飾りの少女」なのです。

2003年にスペイン、プラド美術館で開催された「Vermeer y el interior holandes」(「Vermeer and the Dutch Interior」)で初めてこの作品と対面した時の感動は今でも鮮明に覚えています。

フェルメール作品にしばしば登場する黄色いアーミンの服を羽織った女性の姿を描いた作品です。(「フェルメールからのラブレター展」にも出品されている「手紙を書く女」も着用しています。)独特な感じを受けたのは、こちらの視線など知る由無く一心不乱に鏡に映る自分の姿を見入る女性の無防備さにあるのかもしれません。



恍惚とした表情。少し歯を見せていることも確認出来ます。柔らかそうな毛皮の付いた服とは対照的にカッチリと描かれている髪飾りもポイントです。(黄色と赤の対比も美しい)

そして勿論、フェルメールと言えばやはり光の表現。

現代人(とりわけ日本人)が何故これほどまでフェルメール作品に魅了されるのか。理由は幾つもあると思われますが、その中のひとつにフェルメールの描く作品の中に現代人が希求する「光」が表現されているからではないでしょうか。

現存する約36点のフェルメール作品の中でもひと際その「光」が見事に表現され、また画面上に必要最小限のものしか描かず見事な完成度を誇る一枚こそがこの「真珠の首飾りの少女」なのです。

この作品観ずしてフェルメールを語ること勿れ。大げさでも何でもなくこれは紛れもない真実です。驚きますよ実物と対面したら。そして虜になること間違いなしです。(フェルメール・ファンの中にはこの作品をベスト1にあげる方も少なくありません)

2012年6月13日(水)から国立西洋美術館で会えるのです。
あと約半年後に。

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」にはフェルメール以外にも全107点もの優品が一挙来日することになっています。

ルネサンス期のイタリア絵画と北方絵画を比較しながら観られるそうです。注目の作品を数点ご紹介します。

【イタリア ルネサンス絵画】


エルコレ・デ・ロベルティ《洗礼者聖ヨハネ》1480年頃 絵画館
(C)Staatliche Museen zu Berlin


サンドロ・ボッティチェッリ《ダンテ『神曲』写本》より「煉獄篇第31歌」1480-95年頃 
素描版画館  (C)Staatliche Museen zu Berlin

【北方絵画】


ルーカス・クラーナハ(父)《ルクレティア》1533年頃 絵画館
(C)Staatliche Museen zu Berlin


アルブレヒト・デューラー《ヤーコプ・ムッフェルの肖像》1526年頃 絵画館
(C)Staatliche Museen zu Berlin

フェルメール作品だけが注目されがちですが、この展覧会の凄さは決してそれだけではありません。どうですこの4作品。眩暈くらくら。。。クラナーハ「マルティン・ルターの肖像」も来ちゃいます。

またイタリアルネサンス期の貴重な素描を多く所蔵していることでもベルリンは有名だそうです。ボッティチェッリの「ダンテ『神曲』写本」他、ミケランジェロの「聖家族」も。同時代に活躍しながらもまるで違う二人の「筆さばき」に注目です。


ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年

会場:国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/

会期:2012年6月13日(水)〜9月17日(月・祝日)
休館日:毎週月曜(ただし、7月16日、8月13日、9月17日は開館、7月17日は休館)
開館時間:午前9時30分〜午後5時30分
(金曜日は午後8時まで開館)
※入館は閉館の30分前まで

主催:国立西洋美術館、TBS、読売新聞社
後援:ドイツ連邦共和国大使館、BS-TBS、TBSラジオ、J-WAVE
特別協賛:SMBC日興証券
協賛:セコム、損保ジャパン、日本写真印刷
企画協力:テモアン
協力:ルフトハンザカーゴAG、ルフトハンザドイツ航空、ヤマトロジスティクス、西洋美術振興財団
お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600
※前売券は国立西洋美術館、e-tix、e+、各種プレイガイドにて、2012年2月から販売予定

公式サイト http://www.berlin2012.jp/

巡回先:
九州国立博物館(福岡・太宰府)2012年10月9日(火)〜12月2日(日)予定


ベラスケス「三人の音楽家」


貴重なイタリアルネサンス期の素描


国立西洋美術館で「真珠の首飾りの少女」が公開され約2週間後に同じ上野公園内にある東京都美術館に「真珠の耳飾りの少女」がやって来ます。


ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
マウリッツハイス美術館蔵

「マウリッツハイス美術館展」
オランダ・フランドル絵画の至宝

会期: 2012年6月30日(土)〜9月17日(月・祝)
会場 : 東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)
開室時間 : 9:30 〜 17:30(金曜日は20:00)、入室は閉室30分前まで
休室日 : 月曜日(7月2日は開室。休日の場合は翌日休室)
お問い合わせ : ハローダイヤル 03-5777-8600

主催 : 公益財団法人 東京都歴史文化財団 東京都美術館、朝日新聞社、フジテレビジョン
後援 : オランダ王国大使館
特別協賛 : 第一生命保険
協賛 : ジェイティービー、ミキモト

※チケットは2012年3月下旬ころに発売開始予定です。
※2012年9月29日(土)〜2013年1月6日(日)神戸市立博物館にも巡回


来年(2012年)の夏は梅雨明けを待たずして上野の森が賑やかになりそうです。
フェルメールの「首」&「耳」共通チケットとかないよね…

そうそう、その前に「フェルメールからのラブレター展」Bunkamuraでいよいよ12月23日からスタートします。


http://www.bunkamura.co.jp/museum/

Bunkamuraザ・ミュージアムでは「フェルメールからのラブレター展」の初日から3日間(12月23、24、25日)各日先着100名にフェルメール作品ポストカードをプレゼントするそうです!!

参考画像

Frans van Mieris(1635-1681)「Woman before the mirror」 c.1670
Alte Pinakothek, Munich, Bavaria, Germany

フェルメールと同時代のオランダの画家ファン・ミーリスが描いた作品です。「真珠の首飾りの少女」と同じく自分の姿を鏡に映し身支度を整えている様子が表現されています。

比較的多く描かれた種類の絵画ですが、他と比べれば比べる程フェルメールが目指していた方向性が他の画家とはどうも違っていたように思えてきてなりません。

Twitterやってます!
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2704

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 本展は、ベルリン国立美術館のうち、絵画館、彫刻コレクション及び素描版画館からイタリアや北方の絵画と彫刻、さらには優れたイタリア素描の傑作を集めて企画されています。一見すると美術史の概説的な展覧会に見えるかもしれません。実際、ベルリン美術館のコレクションの規模は百科全書的な規模で、ヨーロッパ美術の通史を概観するには余りある内容と規模を誇っています。しかし、その背後には非常に重要な意図が隠されています。

 19世紀にプロイセン帝国の首都ベルリンに国立美術館・博物館が誕生してから、プロイセン帝国の美術品コレクションは、その強大な経済力を背景として次第に類を見ない規模となり、国家的作品蒐集事業は、ヨーロッパ各国の美術館・博物館制度の範となりました。

 本展は15世紀から18世紀までのヨーロッパ美術を、イタリアと北方の美術を比較しながら観ることのできる展覧会です。そこには絵画のみならず、15〜16世紀のドイツを代表するリーメンシュナイダーの木彫や、フェルメール、さらにはベルリン素描版画館の誇るボッティチェッリの素描など、優れた作品が出品されます。

 ベルリン国立美術館は、プロイセン帝国時代の国家事業として人類学的観点からの作品蒐集と研究の時代を経た後、二度にわたる大きな戦争に翻弄されながら、戦争を乗り越え、東西ドイツの統一を果たした今、新たな未来を見据えて生まれ変わろうとしています。

 本展ではベルリン美術館形成期の理念と新たな未来を目指した現在の姿とを見据えることで、これからの美術館のあり方を考えるきっかけとなるかもしれません。しかしその前に、まずは素敵な出品作品の数々を、国立西洋美術館と九州国立博物館で、純粋に皆様に楽しんでいただけますよう、主催者として鋭意準備をしている次第です。

フェルメール | permalink | comments(3) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

おはようございます。
だいぶ寒くなりましたが、お元気でしょうか?
年末に、とても嬉しいニュースが入ってきました。まさか「真珠の首飾りの少女」に東京で出会えるなんて。さらに上野公園をはさんで展示される「真珠の耳飾りの少女」作者のフェルメールも遠い異国での二作品の邂逅に驚いているのではないでしょうか?楽しみに来年を待とうと思います。
merion | 2011/12/06 8:39 AM
デュ、デューラーにもドキドキしてきました。
あの毛皮、、早く観たいです。
hirona7 | 2011/12/06 10:10 PM
こんにちは。

内容のあるブログにお書きになっており、しかも早い時期に書いておられるのに感服しております。
私も何と時間を作って駆け足で見てきましたが、全然整理されておらず。ブログに書けるのはいつなにるか、というところです。
両方見ましたが、フェルメール「真珠の首飾りの少女」の方がフェルメールらしい作品だと思いました。
とりあえず簡単に描ける「真珠の耳飾りの少女」についてだげブログに書いてみました。ご意見、トラックバックなどいただけると嬉しいです。
dezire | 2012/07/09 1:49 PM
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