青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< September 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「百椿図」 | main | 山種美術館「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション展」山館長ギャラリートーク >>

「北京故宮博物院200選」

東京国立博物館で開催中の
日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「北京故宮博物院200選」に行って来ました。


http://www.kokyu200.jp/

中国国内でも滅多に公開されることのない名品であり、中国人10人に聞けば10人とも知っているというお宝中のお宝である「清明上河図」(張択端筆、北京故宮博物院蔵)が初めて中国国外で公開されるとあり、展覧会が始まった1月2日から話題沸騰中の「北京故宮展」。

清明上河図についてはこちら


「清明上河図」の展示期間は2012年1月2日(月・休)〜24日(火)です。

こう書くと一点豪華主義的な展覧会かと勘違いされる方も多くいらっしゃるかと思いますのでここではっきりと申し上げておきます。「清明上河図」もし無かったとしても残り約200点よくぞまぁこれだけの内容の展覧会が開催出来たものだと驚き感心すること必至。

たとえ中国美術に詳しく無くともぶっちゃけ興味無くとも行かねばならぬ展覧会です。まだ一年始まったばかりですが2012年年間ベスト10入り間違いないでしょう。会場内でただただ溜め息の連続でした。


「第1部 故宮博物院の至宝― 皇帝たちの名品―」展示風景

第1部では、今まで門外不出とされていた宋・元時代の書画41件(一部展示替あり)の展示をはじめ、宮廷絵画や文人画の名品、書のファン必見の宋三家、元代文人の名品を一挙公開します。青銅器や玉器、陶磁器、漆器、琺瑯器、染織品といった多彩な分野の傑作も揃う、まさに北京故宮展の決定版というにふさわしいラインナップです。

これだけの作品をまとめて借りることができたのも、東京国立博物館(トーハク)さんが20年以上も前から地道に北京故宮博物院と交流を重ねてきた成果。海外に持ち出しが禁じらていた宋・元時代の絵画作品はいずれも必見です。


趙孟頫筆 [一級文物]《水村図巻》(部分)元時代・大徳6年(1302)
故宮博物院所蔵
写真提供:故宮博物院

中国絵画の専門家に伺うと約8割の方は「清明上河図」よりもこの「水村図巻」を推挙するそうです。作者の内面をやわらかな筆遣いで写し出した趣き深い作品。観ているうちに心に沁み渡るものがあります。

この「水村図巻」もそうですが、その他の絵画も室町時代から江戸時代に活躍した日本の絵師に多大な影響を与えたものであること、観ているだけで分かります。何となく雪舟、若冲等を連想させるものばかり。皆憧れ手本とした本物の中国絵画の名品がずらり。


李衎筆 一級文物 「長江万里図巻
柯九思筆 一級文物 「清閟閣墨竹図軸
王淵筆 一級文物「桃竹錦鶏図軸
曹知白筆 一級文物 「疏松幽岫図軸

日本絵画ファンにとってもどうしても見逃せない展覧会でもあるのです。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1部 故宮博物院の至宝 -皇帝たちの名品-
第2部 清朝宮廷文化の精粋 -多文化のなかの共生-
 第1章 清朝の礼制文化 -悠久の伝統-
 第2章 清朝の文化事業 -伝統の継承と再編-
 第3章 清朝の宗教 -チベット仏教がつなぐ世界-
 第4章 清朝の国際交流 -周辺国との交流-


第1部は宋・元時代の心にじ〜んと沁みる書画の名品を中心とする静謐な世界観。第2部へ移ると逆に心躍る大陸文化を象徴するかのようなダイナミックな作品が待っています。


「第2部 清朝宮廷文化の精粋 第1章 清朝の礼制文化」展示風景
王翬等筆 一級文物 「康熙帝南巡図巻

第一部が「静」であるなら第2部は「動」。メリハリの利いた展示も単なる「名品展」で終らせないという意気込みが感じられます。

ユニークで非常に興味深い展示も会場後半で待っています。

清の皇帝である乾隆帝が漢族の伝統的な文人の姿に扮し、中国歴代王朝の遺宝コレクションを鑑賞している姿を描いた「乾隆帝是一是二図軸」清時代・18世紀の世界を再現しています。


「第2章 清朝の文化事業 -伝統の継承と再編-」展示風景

900年前の文化的に非常に成熟した宋の時代から清そしてチベット文化までを網羅した「北京故宮博物院200選」見所多過ぎてとてもとてもまとめきれません。驚きの連続であること間違いなし。

雪舟や若冲たちが感嘆し無我夢中で学び取ろうとした精緻な絵画作品に、大ぶりでありながらどこかナイーブさも併せ持つ書の優品。そして気の遠くなるような超絶技法により作られてた品々。


孔雀翎地真珠珊瑚雲龍文刺繍袍」清時代・乾隆年間(1736-1795)頃

手前の龍袍(吉服)これには心底驚かされました。一見刺繍糸で彩られていると見える朱色の部分は何と赤珊瑚を1m程度にしビーズとして縫い付けているのです。同様に白い部分は真珠を細かくしビーズとして用いています。全体が緑がかった光彩を放っているのは孔雀の羽根を縫い込んでいるからだそうです。お見逃しなく!

特別展「北京故宮博物院200選」は2月19日(日)までです。

本館特別5室では、故宮VR「《紫禁城・天子の宮殿》−北京故宮博物院200選 特別版」を上映しています。こちらも併せて是非!

※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 
特別展「北京故宮博物院200選」


会場:東京国立博物館 平成館
http://www.tnm.jp/

会期:2012年1月2日(月・休)〜2月19日(日)
開館時間 9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
(ただし1月2日(月・休)、9日(月・祝)は開館、10日(火)は休館)
主催 東京国立博物館、故宮博物院、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション
特別協力 毎日新聞社
後援 外務省、中国大使館
協賛 三井物産、凸版印刷、あいおいニッセイ同和損害保険、華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)、竹中工務店
協力 全日本空輸、東京中国文化センター
本展は、政府による美術品補償制度の適用を受けています。
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会公式サイト  http://www.kokyu200.jp/


最後に「今日の美味

「ぱんだアメ」
やっぱ、中国そして上野とくればパンダでしょう〜

Twitterやってます!
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2737


JUGEMテーマ:アート・デザイン


日中国交正常化40周年を迎える2012年、東京国立博物館は北京故宮博物院の名品展で幕を開けます。
明時代の永楽帝(えいらくてい)から清時代の宣統帝溥儀(せんとうていふぎ)まで24人の皇帝が居城とした紫禁城(しきんじょう)に由来する北京故宮博物院は、壮麗な宮殿建築と180万件を超えるコレクションを誇ります。
この展覧会では、それらの貴重な文物から選りすぐりの名宝200件が出品されます。二部で構成されるうち、第1部では、今まで門外不出とされていた宋・元時代の書画41件(一部展示替あり)の展示をはじめ、宮廷絵画や文人画の名品、書のファン必見の宋三家、元代文人の名品を一挙公開します。青銅器や玉器、陶磁器、漆器、琺瑯器、染織品といった多彩な分野の傑作も揃う、まさに北京故宮展の決定版というにふさわしいラインナップです。第2部では、清朝最盛期を築いた乾隆帝の4つの肖像画を軸に、清朝の豊かな世界観を読み解きます。数々の名品とともに描かれた肖像画「是一是二図」を、現存する作品によって再現するコーナーも必見です。
中国文明の粋が凝縮された「皇帝のコレクション」をぜひご堪能ください。

展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

こんばんは。
美術品を眺めるのが趣味なので、ついついブログをながめさせていただいています。
わたくしもこの故宮博物院展には行ってきました。
書に今ひとつ教養のないわたくしは、書の氾濫に生汗をかいてしまいました。青銅や玉や陶器が沢山出展されているのだろうと予想していたのですが、いい意味で裏切られて思いもしなかった刺繍、織物に足が釘付けになってしまいました。
面白かったのは、その刺繍に日本の浮世絵でみられる青海波や鯉があらわされていたことです。
あるいは中国が本来チベットをあつくもてなしていたという事実があったことですね。
思いがけない展示物にとても満足しました。
惜しむらくは青磁の出展が少なかった!
ポコmom | 2012/03/28 10:09 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/2737
この記事に対するトラックバック