青い日記帳 

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「フェリーチェ・ベアトの東洋」

東京都写真美術館で開催中の
「フェリーチェ・ベアトの東洋 J・ポール・ゲティ美術館コレクション」展に行って来ました。



19世紀、中東、アジアの数多くの国々を50年以上渡り歩いた写真に収めたフェリーチェ・ベアト(1832-1909)。当時のアジアの国々の様子を今に伝える貴重な資料として評価されています。

フェリーチェ・ベアトのエピソード
・1832年 ベネチア生まれ
・コンスタンティノープル育ち(同地で写真技術習得)
・英国軍の侵攻に伴ってアジアへ
・日本に20年滞在(起業家への転身と破滅)
・ビルマでの再起と成功


日本に20年も滞在したベアトですが、他のアジアの国々でも精力的に写真を撮り続けました。折しも西洋列国がアジアへ進出し大きな変動期を迎えた時です。歴史でも習ったセポイの反乱やアヘン戦争もそこには含まれます。


戦場カメラマン・ベアトの戦歴

ポスター、チラシそれに美術館のサイトにはベアトが捉えた日本人の写真が採用されています。勿論それらも大変興味深いものがありますが、今回の展覧会の白眉は植民地化(西洋化)される以前のアジアの国々の様子を今に伝える貴重な写真ではないでしょうか。



インドや中国の1850-60年代の写真から、現在の発展目覚ましい両国の姿を一体誰が想像できるでしょう。

存在を忘れていた「タイムカプセル」のような写真が並ぶ展示室。よくぞ写真に残しておいてくれたと思うものばかりです。

展示構成は以下の通りです。

初期作品
インド
パノラマ
中国
日本 文久
手彩色写真
東京都写真美術館コレクション
幕末期
朝鮮
ビルマ




こうした建築写真は商品として西洋で特に人気が高かったそうです。見知らぬ国の固有の建築様式や宗教建築は現在のように情報が発達していなかった当時としてはとても珍しいものだったのでしょう。

この展覧会はロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館が企画した国際巡回展です。日本国内での開催は東京都写真美術館のみ。昨年の幕末ドラマ(TBS「JIN-仁」)でオープニング映像に起用された愛宕山から江戸市中を鳥瞰したパノラマ写真も展示されています。

「フェリーチェ・ベアトの東洋」は5月6日までです。


フェリーチェ・ベアトの東洋

会期:2012年3月6日 (火) 〜 5月6日 (日)
開館時間:10:00〜18:00
(木、金曜日は20:00まで)
休館日:毎週月曜日
(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)※5/1(火)は開館
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/東京新聞
協賛:アメリカ大使館/凸版印刷株式会社/アサヒビール芸術文化財団/東京都写真美術館支援会員

※展示室の画像は内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。

東京都写真美術館では以下の写真展も開催してます。(ロベール・ドアノー展は3月24日から)

幻のモダニスト 写真家堀野正雄の世界
会期: 2012年3月6日 ( 火 ) 〜 5月6日 ( 日 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)


生誕100年記念写真展
会期: 2012年3月24日 ( 土 ) 〜 5月13日 ( 日 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)

Twitterやってます。
 @taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2807

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19世紀後半の激動する東洋を駆け抜けた、漂泊の写真師フェリーチェ・ベアト。インド、中国、日本、朝鮮、ビルマという19世紀後半に開国した国々のイメージを西欧世界に伝えた彼は、クリミア戦争、インド大反乱、第二次アヘン戦争、下関戦争、辛未洋擾など東洋における国際紛争を記録した、戦争写真のパイオニアとしても知られています。彼は戦争のリアリティとして戦場の死体を撮影した最初の写真家であり、パノラマ写真を含む建築写真や地形写真、アジア諸国の人々の肖像写真など多様な写真作品を欧米に提供した、多才な写真家の一人でもあるのです。
これまで紹介されてきたベアトの作品は、日本国内のイメージを中心とするものでした。しかし、2010年12月からロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館で開催された国際巡回展"Felice Beato:A Photographer on the Eastern Road"(キュレーター/アン・ラコステ)は、2007年にウィルソンセンターよりゲティ美術館へ寄贈された800点以上のベアト・コレクションから、彼のキャリア全体をカバーする視点で構成されており、多くの日本未公開作品が展示されました。その東京会場となる本展では、ゲティ美術館での展示作品に当館コレクションを加えた145点(予定)を展示。ベアトがその40年以上のキャリアで制作した写真作品を幅広く展示し、彼の"生涯"を概観する日本で初めての展覧会となります。
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