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「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展に行って来ました。


展覧会公式サイト http://davinci2012.jp/

静岡市美術館、福岡市美術館と巡回しやっと東京へやってきました。待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の誕生から、今年で560年を迎えるとあってイタリア、パリ、ロンドン等でレオナルド関連の展覧会の開催ラッシュ。日本でのレオナルド展の開催の難しさはあらためて述べる必要もありません。

しかし、今回「モナ・リザ」と同時期に描かれたとされるレオナルド円熟期の傑作「ほつれ髪の女」(Bunkamuraのみ公開)が初来日しています。さらに、若き日の習作(「衣紋の習作」)2点も日本初公開。

流石にそれだけでは展覧会になりませんので、レオナルド派の画家やサライが残した作品、または後世神話化されたレオナルドを紹介するなどタイトル通り彼が追い求めた美の理想を紹介する展覧会となっています。


ボッカッチョ・ボッカッチーノ「ロマの少女」1504-05年頃 
フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵(東京展のみ出品)

展覧会の構成は以下の通りです。

レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の女性像
レオナルド・ダ・ヴィンチとレオナルド派
「モナ・リザ」イメージの広がり
「裸のモナ・リザ」、「レダと白鳥」
神話化されるレオナルド・ダ・ヴィンチ


昨年11月に静岡市美術館で既にこの展覧会拝見しましたが、展示空間の違いからかまるで別の展覧会のように思えました。

出展作品に合わせた格調高い雰囲気に包まれたBunkamuraの展示空間。白を基調としていた静岡とは違う良さを醸し出していました。そういえば前回の「フェルメールからのラブレター展」でもそうでした。限られた空間の中での演出に非常に長けている美術館です。

それは展示作品の配置についても言えます。例えばレオナルド・ダ・ヴィンチの図案に基づいてアルブレヒト・デューラーが描いた「柳の枝の飾り文様」を一点だけ、展覧会の入口の部分に配置しています。


レオナルド・ダ・ヴィンチ考案/アルブレヒト・デューラー「柳の枝の飾り文様」1506-08年 レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館蔵

「モナ・リザ」や「白貂を抱く貴婦人」にも見られるレオナルドが構想した美を象徴するデザイン。この一点をまずしっかりと目に焼き付け展覧会へ。何を見てもらいたいかを熟考した末にここへ持って来たのでしょう。正直ここで心持って行かれました。(無理して行って良かった〜)


ジョヴァン・ピエトロ・リッツォーリ、通称ジャンピエトリーノ
アレクサンドリアの聖女カテリーナ」16世紀 ウフィツィ美術館蔵
聖女カテリーナの殉教」16世紀前半 レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館蔵

サライらと共にレオナルドの弟子として知られる「ジャンペテロ」の2枚の作品。(もう一枚「マグダラのマリア」も出てます)

右の作品では髪の毛の一本一本まで美しく描かれているのに対し、左の残虐な拷問器具と共に描かれた殉教シーンでは髪は解れ顔色や目つきもまるで別人のようです。イタリア絵画に深い知識のない自分でもこの2点の比較は純粋に愉しめ見応えありました。


「モナ・リザ」イメージの広がり 展示風景

あのマルセル・デュシャンも「手を出した」モナリザ。主に16世紀に描かれた「モナ・リザ」がズラリと並びます。その中にはあの「アイスワールのモナ・リザ」も含まれています。

自分のお気に入りのモナリザ見つけてみるのもよし、ルーヴル美術館にあるレオナルドの「モナ・リザ」を100点とするならこれは何点くらいかな〜と採点しながら観るのもよし。これだけ一同に会すると色んな楽しみ方出来ます。


神話化されるレオナルド・ダ・ヴィンチ 展示風景

チェーザレ・マッカーリ「《モナ・リザ》を描くレオナルド・ダ・ヴィンチ」1863年
カッシオーリ美術館蔵

プティ・パレ美術館にあるアングルが描いた「ダ・ヴィンチの死」に基づいたエッチングも展示。亡くなって尚、貴ばれる存在であったレオナルドの様子を垣間見て展覧会は終りとなります。

レオナルドがこの世を去ってから560年という長い年月が過ぎ去った21世紀の現代にあっても神聖化する動きは収まるどころかヒートアップする様相すら見せています。

つい前日もフィレンツェのベッキオ宮殿で、レオナルド・ダビンチの壁画『アンギアーリの戦い』が現存する可能性を示す手がかりが見つかったとのニュースが世界中を飛び交い大きな話題となりました。
失われたダビンチの壁画、現存する可能性


レオナルド・ダ・ヴィンチ《ほつれ髪の女》(東京会場のみ)
1506-08年頃 パルマ国立美術館蔵

「人間のさまざまな美のうち、道行く人をも引きとめるのは、沢山の装飾品ではなく、美しい容貌だということを君は知らないのであろうか?」
レオナルド・ダ・ヴィンチ『絵画論』より

展覧会ではまた、愛弟子が編集した「ウルビーノ稿本」をもとに17世紀に出版されたダ・ヴィンチの言葉を記した書籍『絵画論』を展示。ダ・ヴィンチの創作メモから、天才の「美の理想」を探るという側面も。

様々な観方の出来る展覧会です。ルネサンス絵画に興味の無い方でも存分に楽しむこと出来ます。「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」は6月10日までです。是非!


レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/

開催期間:2012年3月31日(土)−6月10日(日)
※4/23(月)のみ休館
開館時間:10:00−19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
主催:Bunkamura、毎日新聞社、テレビ朝日
協賛・協力等:
【後援】外務省、イタリア文化財・文化活動省、イタリア大使館、アメリカ合衆国大使館、スポーツニッポン新聞社、J-WAVE 81.3FM
【協賛】鈴与グループ、損保ジャパン、大日本印刷、宝島社、azbilグループ
【協力】アリタリア-イタリア航空、東急ホテルズ、日本航空


ソマルタ/SOMARTAとのコラボグッズ

Twitterやってます。
@taktwi

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本展は、《モナ・リザ》や《最後の晩餐》など世界的な名画を残した巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの“美の系譜”に焦点を当て、ダ・ヴィンチの作品、弟子との共作、弟子やレオナルド派と呼ばれる画家たちによって描かれた約80点もの作品、 資料を通じて、ダ・ヴィンチの創造した「美の理想」の真髄に迫るものです。
十数点しか現存しないといわれているダ・ヴィンチの作品のうち、日本初公開となる円熟期の傑作《ほつれ髪の女》や、若き日の習作《衣紋の習作》、プライベート・コレクションのため、あまり目にする機会のないもう一つの《岩窟の聖母》が一堂に。また、ダ・ヴィンチから強く影響を受けた弟子の作品、後世の画家たちによる様々な《モナ・リザ》など、出品作品の約9割が日本初公開となる本展は、ダ・ヴィンチの魅力を存分に堪能できるかつてない展覧会です。
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