青い日記帳 

  
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「あなたに見せたい絵があります。」
ブリヂストン美術館で開催中の
「あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念」展に行って来ました。


http://www.bridgestone-museum.gr.jp/

今年1月に開館60年を迎えたブリヂストン美術館。今でこそ都内に数多の美術館がありますが、その先駆け的存在として長年多くの美術ファンの眼を愉しませて来ました。

ここの美術館で初めて所謂「名画」に出逢い、美術の世界が好きになった方も多いのではないでしょうか。現在の日本の美術界の「育ての親」であると言っても過言ではありません。

今回の展覧会は、開館60年記念としてブリヂストン美術館と九州、久留米にある石橋財団美術館の両館が所蔵する約2500点以上のコレクションの中から「ベスト・オブ・石橋財団コレクション」として島田紀夫館長はじめ学芸員さんたちが選び抜いた109点の作品を一堂に集め一挙公開する特別展です。


雪舟「四季山水図」室町時代(15世紀)、カミーユ・コロー「ヴィル・ダヴレー」1835-40年、「オンフルールのタゥータン農場」1845年頃

↑の展示をご覧になって驚かれる方も多いのではないでしょうか。室町時代の日本画と19世紀、印象派に大きな影響を与えたコローの作品が同じ展示室で肩を並べているのです。

因みに雪舟「四季山水図」の真向かいにはブリヂストン美術館の至宝ポール・セザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」が時代、地域を越えたにらめっこをしているかのような非常に興味深い、今まで観たことない展示となっています。(雪舟作品を入れたアクリル展示ケースの光の反射が少なくなると尚良し)

通常別々に展示する、日本画(石橋財団美術館)と西洋絵画(ブリヂストン美術館)をシャッフルし展示。ただランダムに並べているわけではありません。「あなたに見せたい絵があります。」と「。」まで付いた語りかけるような珍しいタイトルの今回の展覧会では11のテーマ毎にミニ展覧会の如く丁寧に構成され展示されているのです。

展覧会の構成は以下の通りです。

1章:自画像
2章:肖像画
3章:ヌード
4章:モデル
5章:レジャー
6章:物語
7章:山
8章:川
9章:海
10章:静物
11章:現代美術


丁度中間付近にブリヂストン美術館が今回新たに収蔵したカイユボットの作品と岡鹿之助「セーヌ河畔」が初公開されています。こちらも必見です。


ギュスターヴ・カイユボット
ピアノを弾く若い男」1876年 油彩・カンヴァス

この作品はオルセー美術館が所蔵するカイユボットの代表作「床削りの人々」(1875年)の直後に猫かれ、両作とも1876年の第2回印象派展に他の6点とともに出品された作品だそうです。

モデルはパリのミロメニル通りの自宅で、ピアノを弾く弟マーシャル。カイユボットは「ピアノを弾く若い男」を家族の肖像としてよりは、むしろ近代生活の一情景として描いています。

印象派の画家たちの支援者であり、コレクターでもあったギュスターヴ・カイユボット(Gustave Caillebotte)。モネやルノワールといった印象派の画家に比べると地味な印象を受けるカイユボットですが、彼の作品を見なおす動きがここ数年急速に進んでいるそうです。

閑話休題。「あなたに見せたい絵があります。」6章:物語の展示室へ。


藤島武二「天平の面影」1902年、青木繁「天平時代」「海の幸」1904年

青木が実際に目にし大きな影響を受けた藤島武二の作品と同じ奈良時代をテーマとした作品が並べて展示してあるのは非常に興味深いものがありました。「もしバーン=ジョンズでも一枚更に並べてあれば…」等と贅沢言ってはいけません。

さて、この展示室には他にもレンブラント・ファン・レイン「聖書あるいは物語に取材した夜の情景」、オノレ・ドーミエ「山中のドン・キホーテ」、ジョルジュ・ルオー「郊外のキリスト」等の西洋絵画も同じ部屋に混ぜこぜで展示されいつもと違う空間となっています。

モーリス・ドニ「バッカス祭」と青木繁「わだつみのいろこの宮」が意外なほど相性が良いので驚きました。ドニを観た後で青木作品を観ると色合いが濃く感じるから不思議です。西洋絵画の影響を受け描いている青木作品の隠れた(目にみえなかった)色がぱっと浮かび上がって来るように感じました。



こうしたさながらミニ展覧会のような11のセクションが石橋財団所蔵の厳選された名品により展開されています。眼福眼福。たった2つのセクションしかご紹介していませんが、この充実した内容で、これまで観たことのない名画の顔合わせが実現しています。

展覧会会期も通常より長めの83日間。そして何と会期中休館日はビルメンテナンス等でどうしても閉めなくてはならぬ3日間だけ《4/15(日) 4/23(月) 5/28(月) 》です。開館60年を迎えたブリヂストン美術館さんが自信を持って『あなたに見せたい絵があります。』と語りかけているのです。極上の作品を揃えて。

行かない手はないでしょう〜これは。開館60年のお祝いと感謝を込めて。「あなたに見せたい絵があります。」は6月24日です。混雑する前に是非!


あなたに見せたい絵があります。

会期:2012年3月31日(土)〜6月24日(日)
休館日:4/15(日) 4/23(月) 5/28(月)
開館時間 10:00〜18:00
(祝日を除く金曜日は20:00まで)
主催:ブリヂストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/

ブリヂストン美術館の学芸員さんによるギャラリートーク(展示作品解説)を毎週、水、金曜日の15:00から開催しています。参加は無料。申し込みも不要です。

《ブリヂストン美術館ブログ》
「あなたに見せたい絵があります。」展の内覧会を開催しました。

【次回展】
特別展「開館60周年記念  ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」
2012年7月14日(土)〜2012年10月14日(日)


「ドビュッシー展」公式サイト
主催:オルセー美術館、オランジュリー美術館、石橋財団ブリヂストン美術館、日本経済新聞社

Twitterやってます。
 @taktwi

注:会場内の画像は内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2832

JUGEMテーマ:アート・デザイン


石橋財団ブリヂストン美術館は、2012年1月に開館60年を迎えました。これを機に、当館と石橋財団石橋美術館の両館が所蔵する絵画の代表作品109点を一堂に集め、石橋財団コレクションの粋を楽しんでいただく特別展を開催いたします。石橋正二郎コレクションから始まり、60年間積み重ねた収集活動の成果をじっくりとご堪能いただきたいと思います。
 今回の特別展では、出品作品を「自画像」「肖像画」「レジャー」「海」など11のテーマに分けて、題材別、ジャンル別に展示いたします。コレクション展示でみなさまに日頃親しまれている作品たちも、いつもとは異なる文脈にならべられて、新鮮な印象を与えることでしょう。ブリヂストン美術館のコレクションの中心は19世紀から20世紀にかけての西洋絵画ですが、その西洋美術に影響を受けて出発した日本の近代洋画も充実しています。また、今回の展示には、近代以前の画家として雪舟とレンブラントも含まれます。様々な魅力に溢れた石橋財団コレクションをじっくりとお楽しみください。
| 展覧会 | 23:51 | comments(0) | trackbacks(6) |









http://bluediary2.jugem.jp/trackback/2832
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| cloths*close | 2012/06/10 12:30 AM |
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