青い日記帳 

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『ミッフィーとフェルメールさん』

美術出版社より刊行された『ミッフィーとフェルメールさん こどもと絵で話そう』を読んでみました。


こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん
構成:菊池淳己 文:国井美果

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」「ディアナとニンフたち」が公開される「マウリッツハイス美術館展」開催を記念し、オランダ生まれのミッフィー(ナインチェ)とフェルメールが紙上で夢のコラボを果たしています。

フェルメールもディックブルーナも共に生粋のオランダっ子。光の粒まで描写するフェルメールに対し、限られた色と線で表現するブルーナ。正反対の描き方をする二人ですが、どこか共通するところが感じられます。

「音のない世界」と書くと、何だか不安で不気味な感じですが、「静謐」「静寂」と表せば平穏で安寧とした世界を想起出来ます。時代は違えども二人の表す世界はまさそれ!

同じ土地で育ったものでしか表現不可能な「空気感」があります。ミッフィーとフェルメール作品がページをめくるたびに交互に登場しますが、全く違和感を感じないどころか、奇妙な連続性まで感じ取れます。


「真珠の耳飾りの少女」ばかりが取り上げられていますが、マウリッツハイス美術館が所蔵するフェルメール「ディアナとニンフ」たちも今回の展覧会で公開されています。

子どもの素朴な「なぜ?」「なに?」に応える形で進行する絵本。構成は、グラフィックデザイナーでアートディレクターの菊地敦己氏、文章は国井美果氏がそれぞれ担当。

作品を見慣れ、それなりに知識のある大人の眼では見落としてしまう鑑賞のポイントをズバッとミッフィーちゃんが衝いてきます。子ども向けの単なる絵本だと思ったら大間違い。大人でも十分どころか滅茶苦茶愉しめる一冊となっています。

自分が、マウリッツハイス美術館展: 公式ガイドブック 』(AERAムック)の中で「真珠の耳飾りの少女」7つの秘密を書く際に、全く絵に興味関心の無い同僚に「この絵のどこが不思議?」と聞いたところ、まぁ出るわ出るわ。驚きました。その幾つかが実際に生かされています。


きいろと あおの おようふくが きれいだなあ

誰しもが知る「真珠の耳飾りの少女」やフェルメール作品もこの本(こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん)を通してきっと新たな知見に出逢えるはずです。
こどもといっしょに絵を鑑賞したら、どんなにたのしいことでしょう。 まっさらな目にうつる名画は、きっと「なぜ?」「なに?」でいっぱい。奇想天外でユニークな視点に満ちていることでしょう。そこには意外に気づきも待っています。見落とすなんてもったいない。 たとえば日本でも人気の高い、オランダを代表する画家・フェルメールの絵を、こどもはどう観るでしょうか。「こどもに読み聞かせて」、こどもと絵について話したり、「大人が自分で読んで」、こどもの視線で絵を観てみたり。 さあ、ミッフィーといっしょに、名画を観ていきましょう。


こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん
構成:菊池淳己 文:国井美果

たっぷり55ページもあります。巻末には美術ジャーナリストの村田真氏による「フェルメール作品解説」や朝日新聞編集委員の森本俊司氏の「ヨハネス・フェルメールとディック・ブルーナ」と題したエッセイも掲載。

フェルメールファンもミッフィーファンも大満足の一冊です!

ミッフィーと観るフェルメールの世界
ある日ミッフィーは「フェルメールさん」という画家の絵に出会います。
さあミッフィーといっしょにこどもの目になって、名画を観てみませんか?



展覧会公式サイト:
http://www.asahi.com/mauritshuis2012/
「マウリッツハイス美術館展」オランダ・フランドル絵画の至宝

会期: 2012年6月30日(土)〜9月17日(月・祝)
休室日:月曜日(ただし7月2日・16日、9月17日は開室。7月17日は休室)
会場 : 東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)
開室時間 : 9:30 〜 17:30(金曜日は20:00)、入室は閉室30分前まで
休室日 : 月曜日(7月2日は開室。休日の場合は翌日休室)
お問い合わせ : ハローダイヤル 03-5777-8600
主催 : 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、フジテレビジョン
後援 : オランダ王国大使館
特別協賛 : 第一生命保険
協賛 : ジェイティービー、ミキモト、凸版印刷、シュウ ウエムラ


「真珠の耳飾りのミッフィー」と青い日記帳コラボグッズ

【マウリッツハイス美術館展コラボグッズが出来るまで】
「マウリッツハイスへの道」Vol.1
「マウリッツハイスへの道」Vol.2
「マウリッツハイスへの道」Vol.3
「マウリッツハイスへの道」Vol.4
「マウリッツハイスへの道」Vol.5
「マウリッツハイスへの道」Vol.6
「マウリッツハイスへの道」Vol.7
「マウリッツハイスへの道」Vol.8
「マウリッツハイスへの道」Vol.9
「マウリッツハイスへの道」Vol.10
「マウリッツハイスへの道」Vol.11

Twitterやってます。
@taktwi

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本書の構成を担当したのは、グラフィック・デザイナーの菊地敦己。
文章を担当したのは、コピーライターの国井美果。
第一線で活躍する2人が、洗練されたビジュアルと、あたたかな視点の構成、
そしてユーモアあふれる言葉を生み出しました!

【菊地敦己】(きくち・あつき)
企業のブランディングをはじめ数々のグラフィックワークを手掛ける一方、展覧会の企画等、アートプロデューサーとしても知られる。青森県立美術館の総合的なビジュアルイメージ設計など、多方面で活躍中。

【国井美果】(くにい・みか)
ライトパブリシテイにコピーライターとして所属。主な仕事に、資生堂「一瞬も一生も美しく」、資生堂リバイタル グラナス「女は成長をやめない。」、ワールドReflect「よく光るひとのふく」など。

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