青い日記帳 

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「紅型」

サントリー美術館で開催中の
「紅型 BINGATA ― 琉球王朝のいろとかたち ―」展に行って来ました。


http://www.suntory.co.jp/sma/

「KATAGAMI展」の良さに、華やかな「色」をふんだんに盛り込んだ、まるで会場全体が夜店が並ぶお祭り会場のような展覧会。

白、赤、黄色、青、緑、そして赤。

会場の大半を占める第1章 紅型の「いろ」と「かたち」は胸のすくようなビビッドで色彩豊かな「紅型」たちが肩を寄せ合いながら晴れやかな様子で展示されています。



初めは、とにかく観たこともないような目もあやな「色」に圧倒されますが、興味関心は次第に「かたち」へと移行します。松竹梅などお馴染みの吉祥文様をふんだんに取り入れた「かたち」へと。

また、中には中国風の文様を用いているものもあり、実に多彩でユニーク。ハイビスカス等沖縄に咲く花をモチーフにした紅型は観られず、その殆どが「外国」からのものなのです。



「紅型展」展示構成は以下の通りです。

特別出品 琉球国王尚家の紅型衣裳
第1章 紅型の「いろ」と「かたち」
―「いろ」
―「かたち」
第2章 もうひとつの紅型 ― 筒描
第3章 初公開 松坂屋コレクションの紅型


近いようで遠い遠い沖縄。

かつて文化の交流地点であったのだなと実感できます。琉球紅型には、日本本土(内地)や中国、台湾で貴ばれたデザインがふんだんに用いられているのです。



そして、それは時にデザインを重視し季節感を無視して使用されている為、見慣れた日本の吉祥文様であっても新鮮な驚きを観る者に与えます。

同じ季節に咲かぬ花や雪輪模様を一枚の紅型に取り込み、しかも沖縄の太陽に負けないビビッドな明るい色をもって表現しているのです。

作品毎に丁寧な解説がなされています。音声ガイドを借りたのも正解でした。BGMに沖縄の「音」が加わり「色」「形」三すくみになり、沖縄へ誘ってくれます。

また制作途中で用いる「型紙」も可能な限り展示されているのも嬉しいポイント。「型紙展」の時もそうでしたが、デザイナーさん必見の展覧会であること間違いなしです。



黒いスイカの模様なものは「稲妻」を表現したものだそうです。

第3章では、洋画家岡田三郎助が蒐集し松坂屋に収蔵された紅型が、戦後初公開となっています。(昭和初期、柳宗悦の民藝運動などにより、琉球の紅型や織への関心が高まりを見せた時期があったそうです。)

「いろ」と「かたち」の組合せで幾様にも展開する紅型型染の奥深さと斬新さ。「紅型 BINGATA」展は、7月22日までです。行くべし!


紅型 BINGATA ― 琉球王朝のいろとかたち ―」展

会期:2012年6月13日(水)〜7月22日(日)
主催:サントリー美術館、読売新聞社
後援:沖縄県
協賛:三井不動産、三井住友海上火災保険、日本ヒューレット・パッカード、サントリーホールディングス
会場:サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/
開館時間:10時〜18時
※金・土は20時まで開館
※7月15日(日)は20時まで開館
休館日:毎週火曜日

巡回先:
沖縄県立博物館・美術館:2012年4月24日(火)−5月27日(日)
大阪市立美術館:2012年9月11日(火)−10月21日(日)
松坂屋美術館:2012年11月3日(土・祝)−11月25日(日)

【次回展】

来て、見て、感じて、楽しんじゃって!
おもしろびじゅつワンダーランド

8月8日(水)〜9月2日(日)

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琉球王朝の時代に生み出された紅型の衣裳は、型染による表現の多様性において特筆すべき染色品です。型紙を複数つなげて表わす大胆な構成の絵画的な模様、繊細優美な小紋柄、二枚の型紙を重ねて用いる複雑緻密な構成の模様など多彩な意匠が施されています。琉球に産する、あるいは海外との交易によりもたらされた顔料や染料による「いろ」と、型紙を駆使して創り出された「かたち」により、琉球独自の染色世界が展開されています。
米糊を防染剤として顔料や染料を用いた紅型の型染や筒描の技法は、18世紀中頃には確立していたと見られ、紅型の衣裳は、王族や士族など特定の階層を中心に着用され発展します。しかし、王朝の崩壊後、紅型の制作は後ろ盾を失い衰え、さらに第二次世界大戦の戦禍により、紅型の作品や制作に関わる資料が失われました。現在目にすることができる紅型衣裳の多くは、戦前に紅型に魅せられて調査・研究・蒐集に努めた、鎌倉芳太郎、柳宗悦、芹沢げ陲覆匹離灰譽ションで、これらの作品が戦後の紅型の復興に寄与したといえます。
今回の展覧会では、琉球王家に伝えられた紅型衣裳の白眉といえる作品をはじめ、これまで守り伝えられた優品を一堂に集めご覧いただきます。さらに松坂屋コレクションの中から、洋画家岡田三郎助の蒐集した作品を中心に、紅型衣裳を初公開します。また、鎌倉芳太郎蒐集資料からは、今回出品の紅型衣裳に類似する型紙を併せて展示します。
沖縄復帰40周年という年に、紅型の衣裳を通して琉球の豊かな染色文化を顧みるとともに、改めて紅型の「かたち」と「いろ」が生み出す魅力が伝えられることを願っています。
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